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噂
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柳田と慧の説得によって、社内コンペに参加することを承諾した慎一だったが、どちらのプロジェクトを選ぶかは保留してもらった。
今の自分にどちらが合うか、簡単に決めることができないからだ。
同時にこの選択は、久しぶりに明日の自分を見つめることでもあった。
二人と別れ帰路につく中、いろいろと考えて見るがどうしても結論がでない。
二人のプランナーが両極端な方針だけに、迷いも大きくなる。
普通に考えれば、慎一に対してオファーをくれた美乃梨のプロジェクトに入るのが自然なのだろうが、即決するには気になることがある。
結局聞きそびれてしまって、謎のまま残った狩野との関係や、今日まさにリフレッシュルームで麻奈に対して見せた激情。
それらが、心の中でどうしても引っかかってしまう。
悩んだ挙げ句、一歩も考えを進めることができないまま、中野の自宅についてしまった。
慎一は高校までは国立で育ったが、ある事件をきっかけに実家に迷惑をかけないようにと家を出た。
幸い、その事件で有り余る報酬を手にしたので、完璧なセキュリティで外部をシャッタアウトするタワーマンションを購入した。
未成年ということもあり、購入に際しては慧にずいぶん面倒をみてもらった。
既に事件は風化して、そこに住む必然性はなくなったのだが、自分を励ましてくれた人たちとのつながりを切りたくなくて、今でも住み続けている。
ただ、一人で住むには広い部屋なので、同期入社で特に気のあった二人の社員と、部屋をシェアして暮らしていた。
「おかえり」
部屋に入ると同居人の一人の菅原隆太が迎えてくれた。
もう一人の同居人である品川弥彦の姿はなかった。
「ヤヒコは?」
「シャワー浴びてる」
キッチンカウンターに立つ隆太に、もう一人の同居人の行方を確認して、部屋の奥にあるソファに腰を下ろした。
冷房が程よく効いて、外の暑さで熱を持った身体が気持ちよく冷えていく。
フェラーリの内装材にも使われているポルトローナ・フラウの座り心地は、心身共に疲れた慎一を優しく包み込み、油断すると深い眠りに誘われそうになる。
「何か飲む?」
カウンターの奥から隆太の声がする。
「ありがとう。水をください」
このまま寝てはいられないと気を取り直して頭を振る。
隆太がやって来て、ボルビックのペットボトルを手渡した。
「お疲れさん。何を話したの?」
「社内コンペへの参加要請だった」
「ああ、女王対決って言われてるやつ?」
「そう」
「それで?」
「一応参加すると答えた。っていうか答えるしかなかった」
「ふーん。柳田さんにしては珍しく、強制力を発揮したんだ」
「いや、柳田さんよりも、慧さんがいたから」
「なるほど。重役二人に言われたらプレッシャーかかるか」
隆太が気の毒そうな目で慎一を見た。
入社は同じ年だが実年令は慎一より二つ上の隆太は、大学を卒業してすぐに大手家電量販店で働いた経験がある。
仕事がきついと噂される業界だが、メンタルがタフなのか、亮太にとってはそれほど辛い仕事ではなかったようで、アメイジングステージへの転職も、学生の頃から大好きだったゲームの世界で働きたい、という思いが捨てきれなかったからだ。
ただ入社後の配属は、理系ではなくゲーム作りに関わった経験もないから、デバッガという地味な職種に配属された。
出社すると毎日試作品をプレイして過ごす、ある意味負担の大きい仕事だが、亮太の情熱は本物だったみたいで、しっかり成果をあげてるらしい。
「まあ、自分でも今のままではいけないと思っているから、承諾したんだけど」
「なら良かった。それで、どっちのプロジェクトに入るの?」
「そこ、今悩んでる。鈴原さんは俺を指名してくれたらしいから、普通はそれを受けるんだろうけど」
「へー、指名なんてすごいじゃん。思い切って受けてみれば」
隆太は単純に美乃梨を勧めた。
その屈託のない笑顔を見てると、あれこれ考えずにそうした方がいいかなとも思えてきた。
「やめとけ。進藤さんの方が慎一には合ってる」
割って入ってきたのは弥彦だった。
美乃梨のオファーを受けてもいいかなと、気持ちが傾いていた慎一は、信頼する弥彦の反対に戸惑いを感じた。
「やめとけって、どうして?」
「俺は営業だから、二人の作ったゲームが売上だけじゃなく、どんな風にユーザに受け止められているかよく分かっている。だから忠告する」
弥彦は自分の部屋からパソコンを持ち出して来て、慎一の隣に座った。
Tシャツから覗く、普段スーツの下に隠れている弥彦の筋肉質の身体が眩しい。
「これは過去六ヶ月間のプランナー別の売上データだ。ダントツは水樹さんで、うちの売上の半分を占めてる」
水樹高志はアメイジングステージのエースプランナーで、二千万ダウンロードの大ヒット作『ラブ・インスティゲーター』の生みの親だ。
都銀からゲーム会社に転職した変わり種で、注目されているのは作品だけではなく、百万人の登録者を持つユーチューブでの配信活動など、本人の注目度も高い。
業界では真田会長の再来などと騒がれていて、社内においては狩野社長以上の影響力を持つことから、帝王と呼ばれている。
年令は三七才だが見た目が若々しくて独身だから、社内の女性の憧れを一身に集める存在でもある。
「次に売り上げてるのが三枝さんで、売上全体の十パーセント以上をいつもキープしている。三枝さんの場合、慎一もよく知ってるとおり、『マーシナリータウン』をシリーズ化して、次々に目先を変える戦略が当たっている」
シリーズ化とは、ヒット作のキャラクターを活かして、ゲームシステムを改良しながら、新たなゲームとしてユーザーを保持する戦略だ。
常に続編をリリースしなければならないから、開発を始めとした各部署への負担はそれなりに大きい。もちろん広告費もそれなりにかかる。
「進藤さんは、売上的には全体の五パーセント弱だけど、リリースした作品はどれもユーザーに愛されて息が長い。だから開発部の負担は小さいし、広告費もそれほどかかってない」
「利益貢献が大きいってことか」
いつの間にか隆太も来て、感心したように頷いていた。
「それで慎一にオファーを出してる鈴原だが、まだ二年目なのにちゃんと二パーセント近い売上を出していて、それだけ見れば優秀なプランナーだ。ただこっちのデータも見てくれ」
次に弥彦が示したデータは、ゲーム一本辺りの販促費と離脱率のプランナーごとの平均値だった。
「見たら分かると思うけど、鈴原の販促費は二年目にしてはダントツに多い。三枝さんと大して変わらないし、進藤さんの倍近くある」
「へー、じゃあ噂は本当だったりして」
「噂って?」
隆太が発した噂について慎一が確認すると、二人はぎょっとして顔を見合わせた。
「鈴原は狩野社長の愛人だって噂だよ」
「えっ、えー」
慎一は思わず大きな声を出して、隆太の顔を見た。
隆太は真顔で冗談ではなさそうだ。
弥彦も黙っているが否定はしない。
「だって、社長は奥さんと子供がいて、この前のファミリーディだってほら、きれいな奥さんと小学生の娘さんを連れてきてたじゃないか。年だって、鈴原とは二十以上違うし……」
「お前、ゲーム作ってる割には、意外と普通なんだな。俺がデバッグしてる恋愛ゲームには、そんな設定ゴロゴロしてるぜ」
「まあまあ、愛人に関しては真偽のほどは分からないけど、そんな噂が出るぐらい狩野社長が鈴原に肩入れしてることは間違いない。販促費の決定はうちの三宮部長の決済だけど、狩野社長の特命で承認してると言っていた」
慎一はショックで頭がクラクラして、思考がまとまらない。
黙っていると、弥彦がさらに追い討ちをかけた。
「狩野社長が鈴原の可能性にかけて肩入れしてる可能性もあるから、他のデータも調べてみたんだ。それがこっちのゲーム離脱率だ。これを見ると鈴原のゲームはダントツに高くて、ダウンロードされても、四、五回でアンインストールされてる。だから課金はおろか、広告費のリワードも伸びないんだ」
「要するに、派手に広告してる割にはクソゲーってことだな」
「口が悪いな。自社の作品をそこまで貶めないけど、お前が鈴原のプロトタイプ制作に加わっても得るものは少ないってことだ」
慎一は酔いがすっかり醒めて、うつろな目で弥彦の示すデータを見続けていた。
今の自分にどちらが合うか、簡単に決めることができないからだ。
同時にこの選択は、久しぶりに明日の自分を見つめることでもあった。
二人と別れ帰路につく中、いろいろと考えて見るがどうしても結論がでない。
二人のプランナーが両極端な方針だけに、迷いも大きくなる。
普通に考えれば、慎一に対してオファーをくれた美乃梨のプロジェクトに入るのが自然なのだろうが、即決するには気になることがある。
結局聞きそびれてしまって、謎のまま残った狩野との関係や、今日まさにリフレッシュルームで麻奈に対して見せた激情。
それらが、心の中でどうしても引っかかってしまう。
悩んだ挙げ句、一歩も考えを進めることができないまま、中野の自宅についてしまった。
慎一は高校までは国立で育ったが、ある事件をきっかけに実家に迷惑をかけないようにと家を出た。
幸い、その事件で有り余る報酬を手にしたので、完璧なセキュリティで外部をシャッタアウトするタワーマンションを購入した。
未成年ということもあり、購入に際しては慧にずいぶん面倒をみてもらった。
既に事件は風化して、そこに住む必然性はなくなったのだが、自分を励ましてくれた人たちとのつながりを切りたくなくて、今でも住み続けている。
ただ、一人で住むには広い部屋なので、同期入社で特に気のあった二人の社員と、部屋をシェアして暮らしていた。
「おかえり」
部屋に入ると同居人の一人の菅原隆太が迎えてくれた。
もう一人の同居人である品川弥彦の姿はなかった。
「ヤヒコは?」
「シャワー浴びてる」
キッチンカウンターに立つ隆太に、もう一人の同居人の行方を確認して、部屋の奥にあるソファに腰を下ろした。
冷房が程よく効いて、外の暑さで熱を持った身体が気持ちよく冷えていく。
フェラーリの内装材にも使われているポルトローナ・フラウの座り心地は、心身共に疲れた慎一を優しく包み込み、油断すると深い眠りに誘われそうになる。
「何か飲む?」
カウンターの奥から隆太の声がする。
「ありがとう。水をください」
このまま寝てはいられないと気を取り直して頭を振る。
隆太がやって来て、ボルビックのペットボトルを手渡した。
「お疲れさん。何を話したの?」
「社内コンペへの参加要請だった」
「ああ、女王対決って言われてるやつ?」
「そう」
「それで?」
「一応参加すると答えた。っていうか答えるしかなかった」
「ふーん。柳田さんにしては珍しく、強制力を発揮したんだ」
「いや、柳田さんよりも、慧さんがいたから」
「なるほど。重役二人に言われたらプレッシャーかかるか」
隆太が気の毒そうな目で慎一を見た。
入社は同じ年だが実年令は慎一より二つ上の隆太は、大学を卒業してすぐに大手家電量販店で働いた経験がある。
仕事がきついと噂される業界だが、メンタルがタフなのか、亮太にとってはそれほど辛い仕事ではなかったようで、アメイジングステージへの転職も、学生の頃から大好きだったゲームの世界で働きたい、という思いが捨てきれなかったからだ。
ただ入社後の配属は、理系ではなくゲーム作りに関わった経験もないから、デバッガという地味な職種に配属された。
出社すると毎日試作品をプレイして過ごす、ある意味負担の大きい仕事だが、亮太の情熱は本物だったみたいで、しっかり成果をあげてるらしい。
「まあ、自分でも今のままではいけないと思っているから、承諾したんだけど」
「なら良かった。それで、どっちのプロジェクトに入るの?」
「そこ、今悩んでる。鈴原さんは俺を指名してくれたらしいから、普通はそれを受けるんだろうけど」
「へー、指名なんてすごいじゃん。思い切って受けてみれば」
隆太は単純に美乃梨を勧めた。
その屈託のない笑顔を見てると、あれこれ考えずにそうした方がいいかなとも思えてきた。
「やめとけ。進藤さんの方が慎一には合ってる」
割って入ってきたのは弥彦だった。
美乃梨のオファーを受けてもいいかなと、気持ちが傾いていた慎一は、信頼する弥彦の反対に戸惑いを感じた。
「やめとけって、どうして?」
「俺は営業だから、二人の作ったゲームが売上だけじゃなく、どんな風にユーザに受け止められているかよく分かっている。だから忠告する」
弥彦は自分の部屋からパソコンを持ち出して来て、慎一の隣に座った。
Tシャツから覗く、普段スーツの下に隠れている弥彦の筋肉質の身体が眩しい。
「これは過去六ヶ月間のプランナー別の売上データだ。ダントツは水樹さんで、うちの売上の半分を占めてる」
水樹高志はアメイジングステージのエースプランナーで、二千万ダウンロードの大ヒット作『ラブ・インスティゲーター』の生みの親だ。
都銀からゲーム会社に転職した変わり種で、注目されているのは作品だけではなく、百万人の登録者を持つユーチューブでの配信活動など、本人の注目度も高い。
業界では真田会長の再来などと騒がれていて、社内においては狩野社長以上の影響力を持つことから、帝王と呼ばれている。
年令は三七才だが見た目が若々しくて独身だから、社内の女性の憧れを一身に集める存在でもある。
「次に売り上げてるのが三枝さんで、売上全体の十パーセント以上をいつもキープしている。三枝さんの場合、慎一もよく知ってるとおり、『マーシナリータウン』をシリーズ化して、次々に目先を変える戦略が当たっている」
シリーズ化とは、ヒット作のキャラクターを活かして、ゲームシステムを改良しながら、新たなゲームとしてユーザーを保持する戦略だ。
常に続編をリリースしなければならないから、開発を始めとした各部署への負担はそれなりに大きい。もちろん広告費もそれなりにかかる。
「進藤さんは、売上的には全体の五パーセント弱だけど、リリースした作品はどれもユーザーに愛されて息が長い。だから開発部の負担は小さいし、広告費もそれほどかかってない」
「利益貢献が大きいってことか」
いつの間にか隆太も来て、感心したように頷いていた。
「それで慎一にオファーを出してる鈴原だが、まだ二年目なのにちゃんと二パーセント近い売上を出していて、それだけ見れば優秀なプランナーだ。ただこっちのデータも見てくれ」
次に弥彦が示したデータは、ゲーム一本辺りの販促費と離脱率のプランナーごとの平均値だった。
「見たら分かると思うけど、鈴原の販促費は二年目にしてはダントツに多い。三枝さんと大して変わらないし、進藤さんの倍近くある」
「へー、じゃあ噂は本当だったりして」
「噂って?」
隆太が発した噂について慎一が確認すると、二人はぎょっとして顔を見合わせた。
「鈴原は狩野社長の愛人だって噂だよ」
「えっ、えー」
慎一は思わず大きな声を出して、隆太の顔を見た。
隆太は真顔で冗談ではなさそうだ。
弥彦も黙っているが否定はしない。
「だって、社長は奥さんと子供がいて、この前のファミリーディだってほら、きれいな奥さんと小学生の娘さんを連れてきてたじゃないか。年だって、鈴原とは二十以上違うし……」
「お前、ゲーム作ってる割には、意外と普通なんだな。俺がデバッグしてる恋愛ゲームには、そんな設定ゴロゴロしてるぜ」
「まあまあ、愛人に関しては真偽のほどは分からないけど、そんな噂が出るぐらい狩野社長が鈴原に肩入れしてることは間違いない。販促費の決定はうちの三宮部長の決済だけど、狩野社長の特命で承認してると言っていた」
慎一はショックで頭がクラクラして、思考がまとまらない。
黙っていると、弥彦がさらに追い討ちをかけた。
「狩野社長が鈴原の可能性にかけて肩入れしてる可能性もあるから、他のデータも調べてみたんだ。それがこっちのゲーム離脱率だ。これを見ると鈴原のゲームはダントツに高くて、ダウンロードされても、四、五回でアンインストールされてる。だから課金はおろか、広告費のリワードも伸びないんだ」
「要するに、派手に広告してる割にはクソゲーってことだな」
「口が悪いな。自社の作品をそこまで貶めないけど、お前が鈴原のプロトタイプ制作に加わっても得るものは少ないってことだ」
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