ULTIMATE〜season23 (2108)INHERIT J.D.F

壱暉

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ULTIMATE〜INHERIT J.D.F

ULTIMATE〜INHERIT J.D.F第1話

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2108年世界軍事大会が行われる はずだった
2108年1月下旬、WMI総務局長のマーリン.クイックは世界軍事大会の中止を突如として発表したのだ。
その背景にはある事件があった
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主要登場人物一覧
来宮遼介(31)…5代目主人公 警衛庁参謀部所属 2等幹士
笹倉大志(31)…警衛庁参謀部所属 2等幹士
片岡優真(31)…警衛庁参謀部所属 2等幹士
海藤辰之(31)…警衛庁参謀部所属 2等幹士
中将一郎(44)…警衛庁参謀部主任管理官 将補
梶唯我(44) …警衛庁公安科国際軍事調査部隊主任 将補
滝藤誠弥(60)…警衛隊初代幕僚総監 
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午前8時
スーツを着た来宮は警衛庁第1庁舎にいた。
今年から配属が決まった参謀部ではスーツの着用が義務化されている。
今まで戦闘服か警衛隊指定の服を着用していたが今日からは入隊して始めて自前のスーツを着ることが許された。
そんな事を思いながら来宮はスーツケースを引きながら受付に向かった。
「あの、参謀部ってどこすか?」
「失礼ですが?あなたは?」
「あ、今日から参謀部に配属が決まった来宮です」
そう言うと来宮は警衛官手帳を見せた。
「失礼致しました。8階にあります」
「あ、部屋がですか?」
「は、は、は、はい」
「どうも笑」
来宮はそのままエレベーターの方へと向かった。
何故か去年から周りの隊員からの接し方が気持ち悪いほど丁寧すぎる。
恐らく、去年から運用された階級制によるものだと思う。
去年、警衛庁は隊員らの支配力そして隊員らの向上心をを高めるため階級制を復活させた。
自衛隊以来の復活という事もあり警衛官らは混乱を隠せずにいた。
階級は
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
とあり、来宮は2等幹士の位置にいる。
エレベーターに乗ろうとした時だった戦闘服を着た原が入ってきた。
「あ、お疲れ様です」
来宮が敬礼すると原は不機嫌そうに来宮に目をやった。
「あ、お前か。久しぶりだな。って言葉遣い気をつけねーとな笑」
「そんなん良いっすよ。」
「ついでにお前、階級は何だ?」
「2等幹士です」
「ほぉー。すごいなー笑」
「原さんは?」
「俺か?隊士長だ。つかお前スーツ着てるけどこれから何かあんのか?」
「参謀に配属なって」
「あー。参謀か。成長したなー。」
「いきなり何すか笑笑」
来宮が言うと原は笑って誤魔化した。
「俺ここだから降りるわ」
そう言うと原は4階で降りた。
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