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ULTIMATE〜INHERIT J.D.F
ULTIMATE〜INHERIT J.D.F第12話
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主要登場人物一覧
来宮遼介(31)…5代目主人公 警衛庁参謀部所属 2等幹士
笹倉大志(31)…警衛庁参謀部所属 2等幹士
片岡優真(31)…警衛庁参謀部所属 2等幹士
海藤辰之(31)…警衛庁参謀部所属 2等幹士
中将一郎(44)…警衛庁参謀部主任管理官 将補
梶唯我(44)…警衛庁公安科国際軍事調査部隊主任 将補
滝藤誠弥(60)…警衛隊初代幕僚総監
…………………………………………………………………
「総員、整列ー」
午後9時30分
寺島の掛け声で緊急集会が始まった。
「反日戦線と天湾軍が衝突したというニュースが入ってきた。当初の予定である現金授受の作戦はおそらく決行出来なくなると思う。そこで作戦を変更し天湾から拘束されている、派遣メンバーの救出を行う。命を懸けてメンバーを救い出す。それに伴い今から出動に向けて待機及び準備を始める」
そう言うと甲賀は寺島をそばに呼んだ。
「何か?」
寺島が聞いた。
「いや、国外派遣だ。総理、防衛大臣からの出動許可が無いと出動出来んだろ。」
「あっ。そうでした」
「連絡取れるか?」
「す、直ぐに取ってきます」
そう言うと寺島は第1隊庭から第1庁舎へと戻っていった。
答えが出たのは翌朝で、国際関係を危惧した首相、防衛相は天湾への部隊派遣を却下した。
「どうすんだよ。仲間を見殺しにしろってか?そんなに国際関係が大事かね?」
団長室で甲賀はいらいらを寺島にぶつけていた。
「どうします?許可が降りない以上、部隊派遣をすれば違法となります。警衛隊法でもし違法と認められる部隊派遣を行えば最悪、身柄を拘束される可能性も」
「もういい。部隊派遣を行う。廃工場の場所は特定出来てんだろ?」
「一応、はい。」
「ならそれを直ぐに俺のもとに持ってこい。上の言う通りにしか動けんのはおかしいだろ。現場を知ってるのは俺ら下っ端なんだから。現場を知らん奴がしゃしゃりでんな」
「甲賀さん。落ち着いてくださいよ」
「うるせー。 早く持ってこい」
「あ、あのこれはどうでしょう?」
「ん?何だ?」
「今、近畿方面隊をWMI(国際軍事機構)が視察しているらしくて、WMIに部隊派遣の要請をお願いしてみるというのは?」
「近畿方面隊か?」
「はい」
「直ぐに近隊(近畿方面隊)への連絡とヘリの手配をしろ。今から近畿方面隊に向かう。」
「わ、わかりました」
数分後
寺島と甲賀を乗せたヘリは警衛庁を出発し近畿方面隊基地へと向かった。
「方面隊への連絡は既に行っており向かう旨を伝えました」
寺島が言った。
「そうか。確かWMIのアジア区域担当の部隊に日本人がいると聞いたことあるが」
「あー。らしいですね」
「なら話はスムーズに行きそうだな」
甲賀らを乗せたヘリは徐々に加速しつつ午前10時、近畿方面隊に到着した。
「お待ちしておりました。」
近畿方面隊長の金条が頭を下げた。
「久しぶりだな。いつぶりだ?」
甲賀が聞いた。
「日湾戦争以来でしょうか。」
「そうか笑それで、WMIの連中はちゃんと待機させているんだろうな?」
「もちろんです。こちらです」
金条は甲賀らを急いで談話室へと案内した。
その頃
談話室では1人の男が待機していた。
「あー俺だ。部隊派遣の準備は今どんな感じだ?うん……うん……。多分、日本側の部隊と連合部隊になると思う。あの人しぶといからなー笑。とにかく準備が整い次第そのまま待機だ。次、俺から電話が来たら、そのまま上総島に向かってくれ。」
そう言うと男は電話を切った。
「入るぞ」
そう言いながら金条が部屋に入ってきた。
「失礼しま……」
ソファーに座っている男を見るなり甲賀は目を見開いた。
来宮遼介(31)…5代目主人公 警衛庁参謀部所属 2等幹士
笹倉大志(31)…警衛庁参謀部所属 2等幹士
片岡優真(31)…警衛庁参謀部所属 2等幹士
海藤辰之(31)…警衛庁参謀部所属 2等幹士
中将一郎(44)…警衛庁参謀部主任管理官 将補
梶唯我(44)…警衛庁公安科国際軍事調査部隊主任 将補
滝藤誠弥(60)…警衛隊初代幕僚総監
…………………………………………………………………
「総員、整列ー」
午後9時30分
寺島の掛け声で緊急集会が始まった。
「反日戦線と天湾軍が衝突したというニュースが入ってきた。当初の予定である現金授受の作戦はおそらく決行出来なくなると思う。そこで作戦を変更し天湾から拘束されている、派遣メンバーの救出を行う。命を懸けてメンバーを救い出す。それに伴い今から出動に向けて待機及び準備を始める」
そう言うと甲賀は寺島をそばに呼んだ。
「何か?」
寺島が聞いた。
「いや、国外派遣だ。総理、防衛大臣からの出動許可が無いと出動出来んだろ。」
「あっ。そうでした」
「連絡取れるか?」
「す、直ぐに取ってきます」
そう言うと寺島は第1隊庭から第1庁舎へと戻っていった。
答えが出たのは翌朝で、国際関係を危惧した首相、防衛相は天湾への部隊派遣を却下した。
「どうすんだよ。仲間を見殺しにしろってか?そんなに国際関係が大事かね?」
団長室で甲賀はいらいらを寺島にぶつけていた。
「どうします?許可が降りない以上、部隊派遣をすれば違法となります。警衛隊法でもし違法と認められる部隊派遣を行えば最悪、身柄を拘束される可能性も」
「もういい。部隊派遣を行う。廃工場の場所は特定出来てんだろ?」
「一応、はい。」
「ならそれを直ぐに俺のもとに持ってこい。上の言う通りにしか動けんのはおかしいだろ。現場を知ってるのは俺ら下っ端なんだから。現場を知らん奴がしゃしゃりでんな」
「甲賀さん。落ち着いてくださいよ」
「うるせー。 早く持ってこい」
「あ、あのこれはどうでしょう?」
「ん?何だ?」
「今、近畿方面隊をWMI(国際軍事機構)が視察しているらしくて、WMIに部隊派遣の要請をお願いしてみるというのは?」
「近畿方面隊か?」
「はい」
「直ぐに近隊(近畿方面隊)への連絡とヘリの手配をしろ。今から近畿方面隊に向かう。」
「わ、わかりました」
数分後
寺島と甲賀を乗せたヘリは警衛庁を出発し近畿方面隊基地へと向かった。
「方面隊への連絡は既に行っており向かう旨を伝えました」
寺島が言った。
「そうか。確かWMIのアジア区域担当の部隊に日本人がいると聞いたことあるが」
「あー。らしいですね」
「なら話はスムーズに行きそうだな」
甲賀らを乗せたヘリは徐々に加速しつつ午前10時、近畿方面隊に到着した。
「お待ちしておりました。」
近畿方面隊長の金条が頭を下げた。
「久しぶりだな。いつぶりだ?」
甲賀が聞いた。
「日湾戦争以来でしょうか。」
「そうか笑それで、WMIの連中はちゃんと待機させているんだろうな?」
「もちろんです。こちらです」
金条は甲賀らを急いで談話室へと案内した。
その頃
談話室では1人の男が待機していた。
「あー俺だ。部隊派遣の準備は今どんな感じだ?うん……うん……。多分、日本側の部隊と連合部隊になると思う。あの人しぶといからなー笑。とにかく準備が整い次第そのまま待機だ。次、俺から電話が来たら、そのまま上総島に向かってくれ。」
そう言うと男は電話を切った。
「入るぞ」
そう言いながら金条が部屋に入ってきた。
「失礼しま……」
ソファーに座っている男を見るなり甲賀は目を見開いた。
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