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シャワーを浴び部屋着になってビーズクッションに座ると、里香が膝の上に乗ってきた。
「だって、クッションひとつしかないから」
背後からお腹に手を回し、リンスのいい匂いを嗅ぎながら耳たぶを舌で舐めた。
やっぱり女の子はいい。甘い匂いにやわらかな感触。張りつめていた緊張がふわっと溶けていく。昨日から会ってても良かったかもしれない。
里香がクルリと向きを変えた。互いに唇を貪りあい服を剝いでいく。
「ベッドに行きたい」
里香の乳首に吸い付き舌で転がしていると、喘ぎ声の合間に言われた。ベッドに場所を変え、身体中を指や舌を使った愛撫に里香は蕩けたような顔になった。
セックスの相性はいいのかもしれない。ペニスで女芯を貫くと里香がひときわ高い声をあげた。
たわいのない、オチのない話を黙って聞いたご褒美がこれなのだろうか。
クロッソンで必要な書類を揃え、翔子と渋沢精機に向かった。今日は現在の総務と人事を兼任している後藤信之部長とスケジュールの確認をする予定だ。新卒から勤め上げ、60才定年後再雇用で雇われ、まもなく64才になるとのことだ。あと一年で完全リタイア。後任がどうなるのか気になるところである。
大型連休が終わり、街も少しずつ落ち着きを取り戻していた。陽光を受けた街路樹の葉は風がそよぐたびにキラキラと乱舞する。翔子はグレーのジャケットとスカートのスーツを身にまとっていた。生地と仕立てがいいのは、大地が見ても一目でわかる。
「先日の社長との会食はどうでした?」
「ああ、そうね。いろいろだったわ。詳しいことは後で話すけど、先方に着いたら、すべてチェックしてね。先にあえて言わないのは、北山さんの率直な印象を聞きたいから」
スタ〇で大地と別れた後、洋介と予約していたスペイン料理のレストランに入った。個室である。かつての同僚で現在のクライアント。そして‥‥。話がどう展開するかわからない。
「久しぶりだな」
カヴァで乾杯すると洋介がグラスを持ったままこちらを見た。
「このたびのプロジェクトにご指名くださいまして、ありがとうございます」
洋介はちょっとむっとしたような顔をした。
「会社じゃないし、敬語はやめてくれないか。背中がむず痒くなるよ。今日はいろいろ突っ込んだ話もしたいし」
翔子は、いいわよ、といって微笑む。「だから、北山を誘った時不機嫌そうだったの?」
「バレてたか。翔子がぐいぐい誘うから、笑顔を取り繕いながら、どうしようか考えていた」
「の、わりには目が笑ってなかったわね。北山も気づいてたと思う」
「ほう、アイコンタクトが通じる相手は希少だな。頭も良さそうだし、勉強するために書籍を大量に買い込むなんて先が楽しみじゃないか」
「マンガも買ってたみたいだけど」
洋介は笑い、「俺も見た!いいんじゃないか、マンガは世界に誇る日本の文化だからな」
「ええ、確かにそうね。伸びしろがあるわ」
「彼をこのプロジェクトに任命した理由は何?まだまだ経験不足のような気がするが、まさかと思うが、うちの会社を舐めてないよね」
「もちろん、舐めてなんかいないわ。最初は誰でも経験不足。大事なのは経験を積み、それをどう武器にできるか」
「ひとつ気になることがあるね」
翔子は前菜のエビをナイフとフォークで処理しながら、わずかに首を傾げた。
「そのクセも変わってないな」
「そう?で、何?気になることって」
「北山さんは翔子の好みなのか?」
見上げると真面目な顔の洋介と目があった。
「おかしな人ね。そういうの、人一倍嫌いじゃなかった?」
「ああ、変わらないな。質問には質問ではぐらかす」
「わたしはただ、会話の前提になる基本の確認をしているだけ」
「そうして、その言葉の裏を探るって?」
言葉は曖昧だ。どういう意図で、どういうシチュエーションで発せられたかで意味が180度変わってしまう。政治家の化かしあいじゃないが、ビジネスの現場でもよくあることだ。それは習い性にもなっているし、もうこの年になってくると癖みたいなものだ。
「で、どうなの?これはクライアント命令だ。正直に話してほしい」
「呆れた。ご都合主義ね。そういうのカスハラっていうのよ。まあ、いいでしょう。御社にとって必要不可欠と判断したからです」翔子はそこでニンマリ笑う。「顔とスタイルよ」
「クソっ、やっぱりそうか。そうなんじゃないかと思ってたんだ」
大地はまだまだ垢抜けないが、イケメンのポテンシャルは高い。中肉中背で脚も長く、素直にリアクションする様子には母性本能をくすぐられるだろう。
「クソっなんて失礼ね。御社のお局攻略法よ。若い女性にも好感を持たれるだろうし、素直な感じは年配の男性にも可愛がられると思うの。これから部の統廃合、退職勧奨あたりが待っているんでしょ。わたしはムチにならざるを得ないから、飴として活躍してもらいたいの。緩衝役ってとこ」
「目的のためには手段を選ばないというわけか」
「結果を出すことが求められるんだもの、仕方がないじゃない。べつに腹黒いことをするわけじゃないし」
洋介がやれやれと頭を振った。「彼はキミに憧れるよ、絶対に」
翔子はケラケラと笑う。「あり得ないわ。年がいくつ離れてると思ってるの?」
年下キラーのキミに憧れない男はいない。年齢なんて関係ない。心の中で一人ごちる。
「ああ、それをいうなら、総務の小澤さんは、渋沢社長のファンね。というか恋する女の瞳だわ」
「前みたいに洋介って呼び捨ててくれないか」
翔子はうつむく。「そうすると、わたしのことは翔子と呼ぶわけ?」
「ダメかな」
「既婚者に言われてもねぇ。総務の小澤さんに刺されたくないし、わたしたちの関係を誤解する人もでてくるわ」
「二人で会う時だけだ!」
「ああ、それならいいわよ。今後二人っきりで会うことはないから!」
翔子は凛然と洋介を見つめる。
「今日はじゃあ、なんで会ってくれたんだ。俺は、今でも、」
「釘を刺しにきたのよ」
知らず肩が下がる。ようやく会えた。二人で食事もして気持ちが高揚していたのは否めない。自分は既婚者だ。翔子とここで関係を持ったら『不倫』と一括りにされてしまうだろう。わかってはいても翔子を求める気持ちが抑えられない。
昔コンビを組んでいたと自分にも周囲にも納得させ、仕事を依頼した。下心は当然あった。拒絶されるのもわかっていた。それでも一縷の望みをかけて口説きたかった。『愛人』という、もっとも彼女が唾棄すべ提案だったとしても。
「はは、そうか。そうだよな。でも、今日はじゃあ、翔子と呼ばせてもらうよ」
掠れた声で笑みを貼り付けた洋介に翔子の胸も少し痛んだ。かつての恋人。結婚まで考えた男。誰にも見破れないかもしれないが、翔子にはわかる。彼は傷つき、それを隠そうとしている。
「ごめんね。でも、わたし達、もう別々の道を歩いているのよ。こうして仕事で一緒になれるのは、本当に嬉しいの。気持ちが残ってないのか、残ってるのかわたしにはわからない。たぶん、ないと思うけど」翔子はそこでニコッと笑う。
「冷たいなぁ。どうせならもっとやんわりとお願いしますよ、クライアントなんだから」
「まったくもう。うん、そうね、懐かしい気持ちはある。洋介だって、昔を思い出して懐かしくなった時に、当時そばにいたわたしを好きな気持ちが蘇っただけにすぎないと思うわ」
「そんなことはない!」
思わず語気を荒げてしまった。
仕事で八方ふさがりになった時、仕事がうまくいった時、いつだって翔子の影を追っていた。そこにいないのはわかっていても、微笑みながら『パーフェクト!』という口元を求めていた。
経営者は孤独なのだ。ワンマン社長の後を継いで、誰が味方で敵かわからぬなか、腹の探り合いに神経をすり減らした。少しずつ信用を得て、味方も増えてきた。裁量権は有り余るほどあるが、自分を諫めたり叱咤激励をしてくれる存在が欲しい。かつてBuddyを組んだ彼女にそばで支えてもらえたら。
「だって、クッションひとつしかないから」
背後からお腹に手を回し、リンスのいい匂いを嗅ぎながら耳たぶを舌で舐めた。
やっぱり女の子はいい。甘い匂いにやわらかな感触。張りつめていた緊張がふわっと溶けていく。昨日から会ってても良かったかもしれない。
里香がクルリと向きを変えた。互いに唇を貪りあい服を剝いでいく。
「ベッドに行きたい」
里香の乳首に吸い付き舌で転がしていると、喘ぎ声の合間に言われた。ベッドに場所を変え、身体中を指や舌を使った愛撫に里香は蕩けたような顔になった。
セックスの相性はいいのかもしれない。ペニスで女芯を貫くと里香がひときわ高い声をあげた。
たわいのない、オチのない話を黙って聞いたご褒美がこれなのだろうか。
クロッソンで必要な書類を揃え、翔子と渋沢精機に向かった。今日は現在の総務と人事を兼任している後藤信之部長とスケジュールの確認をする予定だ。新卒から勤め上げ、60才定年後再雇用で雇われ、まもなく64才になるとのことだ。あと一年で完全リタイア。後任がどうなるのか気になるところである。
大型連休が終わり、街も少しずつ落ち着きを取り戻していた。陽光を受けた街路樹の葉は風がそよぐたびにキラキラと乱舞する。翔子はグレーのジャケットとスカートのスーツを身にまとっていた。生地と仕立てがいいのは、大地が見ても一目でわかる。
「先日の社長との会食はどうでした?」
「ああ、そうね。いろいろだったわ。詳しいことは後で話すけど、先方に着いたら、すべてチェックしてね。先にあえて言わないのは、北山さんの率直な印象を聞きたいから」
スタ〇で大地と別れた後、洋介と予約していたスペイン料理のレストランに入った。個室である。かつての同僚で現在のクライアント。そして‥‥。話がどう展開するかわからない。
「久しぶりだな」
カヴァで乾杯すると洋介がグラスを持ったままこちらを見た。
「このたびのプロジェクトにご指名くださいまして、ありがとうございます」
洋介はちょっとむっとしたような顔をした。
「会社じゃないし、敬語はやめてくれないか。背中がむず痒くなるよ。今日はいろいろ突っ込んだ話もしたいし」
翔子は、いいわよ、といって微笑む。「だから、北山を誘った時不機嫌そうだったの?」
「バレてたか。翔子がぐいぐい誘うから、笑顔を取り繕いながら、どうしようか考えていた」
「の、わりには目が笑ってなかったわね。北山も気づいてたと思う」
「ほう、アイコンタクトが通じる相手は希少だな。頭も良さそうだし、勉強するために書籍を大量に買い込むなんて先が楽しみじゃないか」
「マンガも買ってたみたいだけど」
洋介は笑い、「俺も見た!いいんじゃないか、マンガは世界に誇る日本の文化だからな」
「ええ、確かにそうね。伸びしろがあるわ」
「彼をこのプロジェクトに任命した理由は何?まだまだ経験不足のような気がするが、まさかと思うが、うちの会社を舐めてないよね」
「もちろん、舐めてなんかいないわ。最初は誰でも経験不足。大事なのは経験を積み、それをどう武器にできるか」
「ひとつ気になることがあるね」
翔子は前菜のエビをナイフとフォークで処理しながら、わずかに首を傾げた。
「そのクセも変わってないな」
「そう?で、何?気になることって」
「北山さんは翔子の好みなのか?」
見上げると真面目な顔の洋介と目があった。
「おかしな人ね。そういうの、人一倍嫌いじゃなかった?」
「ああ、変わらないな。質問には質問ではぐらかす」
「わたしはただ、会話の前提になる基本の確認をしているだけ」
「そうして、その言葉の裏を探るって?」
言葉は曖昧だ。どういう意図で、どういうシチュエーションで発せられたかで意味が180度変わってしまう。政治家の化かしあいじゃないが、ビジネスの現場でもよくあることだ。それは習い性にもなっているし、もうこの年になってくると癖みたいなものだ。
「で、どうなの?これはクライアント命令だ。正直に話してほしい」
「呆れた。ご都合主義ね。そういうのカスハラっていうのよ。まあ、いいでしょう。御社にとって必要不可欠と判断したからです」翔子はそこでニンマリ笑う。「顔とスタイルよ」
「クソっ、やっぱりそうか。そうなんじゃないかと思ってたんだ」
大地はまだまだ垢抜けないが、イケメンのポテンシャルは高い。中肉中背で脚も長く、素直にリアクションする様子には母性本能をくすぐられるだろう。
「クソっなんて失礼ね。御社のお局攻略法よ。若い女性にも好感を持たれるだろうし、素直な感じは年配の男性にも可愛がられると思うの。これから部の統廃合、退職勧奨あたりが待っているんでしょ。わたしはムチにならざるを得ないから、飴として活躍してもらいたいの。緩衝役ってとこ」
「目的のためには手段を選ばないというわけか」
「結果を出すことが求められるんだもの、仕方がないじゃない。べつに腹黒いことをするわけじゃないし」
洋介がやれやれと頭を振った。「彼はキミに憧れるよ、絶対に」
翔子はケラケラと笑う。「あり得ないわ。年がいくつ離れてると思ってるの?」
年下キラーのキミに憧れない男はいない。年齢なんて関係ない。心の中で一人ごちる。
「ああ、それをいうなら、総務の小澤さんは、渋沢社長のファンね。というか恋する女の瞳だわ」
「前みたいに洋介って呼び捨ててくれないか」
翔子はうつむく。「そうすると、わたしのことは翔子と呼ぶわけ?」
「ダメかな」
「既婚者に言われてもねぇ。総務の小澤さんに刺されたくないし、わたしたちの関係を誤解する人もでてくるわ」
「二人で会う時だけだ!」
「ああ、それならいいわよ。今後二人っきりで会うことはないから!」
翔子は凛然と洋介を見つめる。
「今日はじゃあ、なんで会ってくれたんだ。俺は、今でも、」
「釘を刺しにきたのよ」
知らず肩が下がる。ようやく会えた。二人で食事もして気持ちが高揚していたのは否めない。自分は既婚者だ。翔子とここで関係を持ったら『不倫』と一括りにされてしまうだろう。わかってはいても翔子を求める気持ちが抑えられない。
昔コンビを組んでいたと自分にも周囲にも納得させ、仕事を依頼した。下心は当然あった。拒絶されるのもわかっていた。それでも一縷の望みをかけて口説きたかった。『愛人』という、もっとも彼女が唾棄すべ提案だったとしても。
「はは、そうか。そうだよな。でも、今日はじゃあ、翔子と呼ばせてもらうよ」
掠れた声で笑みを貼り付けた洋介に翔子の胸も少し痛んだ。かつての恋人。結婚まで考えた男。誰にも見破れないかもしれないが、翔子にはわかる。彼は傷つき、それを隠そうとしている。
「ごめんね。でも、わたし達、もう別々の道を歩いているのよ。こうして仕事で一緒になれるのは、本当に嬉しいの。気持ちが残ってないのか、残ってるのかわたしにはわからない。たぶん、ないと思うけど」翔子はそこでニコッと笑う。
「冷たいなぁ。どうせならもっとやんわりとお願いしますよ、クライアントなんだから」
「まったくもう。うん、そうね、懐かしい気持ちはある。洋介だって、昔を思い出して懐かしくなった時に、当時そばにいたわたしを好きな気持ちが蘇っただけにすぎないと思うわ」
「そんなことはない!」
思わず語気を荒げてしまった。
仕事で八方ふさがりになった時、仕事がうまくいった時、いつだって翔子の影を追っていた。そこにいないのはわかっていても、微笑みながら『パーフェクト!』という口元を求めていた。
経営者は孤独なのだ。ワンマン社長の後を継いで、誰が味方で敵かわからぬなか、腹の探り合いに神経をすり減らした。少しずつ信用を得て、味方も増えてきた。裁量権は有り余るほどあるが、自分を諫めたり叱咤激励をしてくれる存在が欲しい。かつてBuddyを組んだ彼女にそばで支えてもらえたら。
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