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「わたしの言い方が悪かったわね。洋介のことは大好きよ。それはもう友人としてだけど」
翔子の笑顔がつくられた。自分だけに見せていた素の笑顔は泡のように消え失せ、業務用の顔に戻っていった。
ここまでだな。まあ、いいか、一度で諦めるのはまだ早い。切り札は用意してある。俺は俺を諦めない。
ふうと息を吐き、気持ちを切り替えた。
「ああ、ありがとう」
しばらくかつての同僚の近況や世間話をしながら食事を楽しんだ。ワインを必要以上に飲んだかもしれない。無理もない。冷静さを失っているのだから。それとも酔った自分を介抱してくれるシチュエーションでも期待しているのだろうか。洋介はさらにワインをあおった。やはり、期待しているのかもしれない。
「それで、会社の状況はどうなの?」
食後のデザートとコーヒーがでてきたところで翔子がたずねてきた。
「人材の底上げ‥‥パソコンスキルの上達は喫緊。信じられないくらいスキルがない。労働意欲のなさ‥‥能力があればまあいいんだが、俺が思うに不良社員だな。
あと離職率。若手が続かない。しかも期待した人物ほどすぐ辞める。給与配分のバランスの悪さ。生産性の低さ。パワハラ、セクハラ、数え上げたらキリがない。
研究開発や工場の方は優秀な管理職がいるから、現在はほぼ丸投げで成果をだしてくれている。全体的に見て営業はまあ、あんなもんかな。部長の落合は優秀で信頼できるが、能力を100%出せてるとは思えない。よく回しているとは思うがな。たたき上げで面白い営業マンがいるが、ITスキルが著しく低い。
商品に魅力があるおかげで、引きもあるし、黙っていても顧客は増えるからルートセールスのようなものだ。の、わりにはサポート力が弱い。
自社製品をどこまで理解し、サポートできているかはなはだ疑問だ。子供のお使いじゃないんだからさ。
まあ、取引関係は良好だから、今は少しほっておいているが、少し勉強させたい。
部署の統廃合も考えている。今後力を入れたい分野に人を回したいところだが、スキルがない。やる気がない。荒療治が必要だと思ってる」
「鬼の山東、ここに参上というわけね」
「はは、北山さんは確かに緩衝材だな」
コーヒーを一口すすり、洋介が身を乗り出してきた。個室にも関わらず声をひそめる。
「これが一番の問題だが、機密漏洩と横領の疑いがある」
翔子はスッと息を止めた。いつかはバレるというのに、人はどうしてこう罪を犯してしまうのだろう。先を促す。
「会社を継いだばかりは開発や工場にかかり切り、次は営業のテコ入れ等でじっくり経理を見ている余裕がなかったんだ。あれは税務調査が入った時、」
ふっと思いついて総勘定元帳や取引先の支払い一覧を見ていた時だ。洋介が引き継ぐ前から、ずっと振り込まれている資金があった。仕訳の摘要欄にはコンサル料。契約書のたぐいも見当たらない。アジアの某国。会社の登記住所と振込先の銀行の住所の国家がちがう。金額もコンサル料としては微妙に少ない。まるで目立つことを避けるかのような。
洋介の勘が働く。
「目星はついてるの?」
「ああ、そんなことができるのは経理部長だけだ」
「コンプライアンス上問題のあるワークフローのようね」
「父親の代から働いている古参社員なんだよ」
「機密漏洩は?」
「今のところ致命的なものは盗まれてないと思う。廃盤になった設計書などかな。これの目星はついてないが、課長クラスかもしれない。ただ、最新のデータじゃないところを見ると、愛社精神がかろうじて残っているか、綱渡りのうまい要領のいい奴だな。そんなデータでも欲しがる国は知れてるが、エスカレートしたらたまらない」
「穏やかじゃないわね。対策は?」
「あぶりだそうと思っていろいろ準備しているが、とりあえずPCをスペックの高いものに新調して、決められた外部装置以外は繋げないようにした。データもクラウドに置き、アクセスの権限やパスワード管理を徹底的に行い、かつモニタリングしている。メールもモニタリングの対象になっていることは周知してある。まあ、いちいちメールなんか読まないが、何かあったら調べられるということは意識してもらっている」
「いろいろ大変なのねぇ」
「現在、システム課は総務にぶら下がっているが、ゆくゆくは独立させたいと思っている。システム導入の際に使えたのがひとり、使えそうなのがひとりいるが、やはりプログラミングの知識があるのが欲しいところだ。いつまでもExcel、Word、パッケージソフトのオペレーションだけじゃな」
「なるほど。問題山積みね。部署の統廃合は‥‥、部署異動希望のエントリーはする?」
「ああ、全従業員対象のヒアリングでその旨伝えてくれないか。いきなりより、ワンクッションあってからの方がいいだろう」
まず取り掛かるのは360度評価、アンケート、人事との1on1、管理職研修だ。問題を把握しなければ対策の打ちようがない。カリキュラムは柔軟に採用していくことになっている。
「膿を出し切り、持続性のある、健全な会社に早くしたいよ。オヤジがあんなんで、負の遺産を一掃したい」
「時代によって経営スタイルは変わっていくから。お父様だけの負の遺産というわけじゃないでしょう」
それは、日本にだって、世界にだって、小さな家族にさえある。
翔子の胸がズキンと痛んだ。洋介との結婚をはばんだのは、他ならぬ彼の父親だ。母親が日本人と黒人のハーフとして生まれ、翔子の父親は白人だ。4才年上のしかも庶子。母もすでに亡くなっており、天涯孤独の身。嫁としてふさわしくないと思ったのだろう。
結婚の話がでた頃には35才になっていた。承諾どころか会ってさえももらえなかった。洋介なりに頑張っていたが疲労感は日に日に濃くなっていった。やがて翔子も諦めに近い気持ちが膨らんできた。生い立ちや交友関係が違い過ぎるのだ。結婚して彼らと社交をしている自分が想像できない。
別れを切り出し、志願して海外の支店を渡り歩いた。アメリカに3年。タイに2年、フランス本国に3年勤務し、日本に戻ってきた。帰国のタイミングは洋介が事業を継ぐためにクロッソンを退社する頃だった。
よう、と肩を叩かれ振り向くと、洋介の顔があった。「久しぶりだな」
「いつか、翔子に仕事を依頼するよ。その時はよろしく頼むから」
来月退職して家業を継ぐという。あれから結婚をし、子供も生まれたと聞く。渋くなったなぁと目を細めていると、食い込むように肩を強くつかまれた。
「まさか、壁ドンするつもり?」
「はは、それもいいね。それよりも、そこの空いてるミーティングルームに連れ込みたいな」
顔が近づいてくる。久しぶりに会う彼の魅力は少しも色あせていない。
「ミーティングルーム」翔子がつぶやいた。
部屋に入るなり抱き寄せられた。「会いたかった。たまらなく会いたかった。今夜どう?食事にでもいかないか?」
両手の自由を奪われ、熱いキスで唇を覆われた。変ってない舌の動き。翔子の身体から力が抜けていく。
「待ち合わせの場所はいつもの場所で。時間は19時には行けると思う」
腫れぼったくなった唇を満足そうに眺め、洋介が心底嬉しそうに笑った。
忘れるために海外勤務を志望したのに、何の役にも立ってないことを思い知らされた。翔子は唇をキッと噛む。愛と正論の狭間で揺れ動く。
自分はきっといつもの場所に行ってしまうのだろう。頬を紅潮させて。
翔子の笑顔がつくられた。自分だけに見せていた素の笑顔は泡のように消え失せ、業務用の顔に戻っていった。
ここまでだな。まあ、いいか、一度で諦めるのはまだ早い。切り札は用意してある。俺は俺を諦めない。
ふうと息を吐き、気持ちを切り替えた。
「ああ、ありがとう」
しばらくかつての同僚の近況や世間話をしながら食事を楽しんだ。ワインを必要以上に飲んだかもしれない。無理もない。冷静さを失っているのだから。それとも酔った自分を介抱してくれるシチュエーションでも期待しているのだろうか。洋介はさらにワインをあおった。やはり、期待しているのかもしれない。
「それで、会社の状況はどうなの?」
食後のデザートとコーヒーがでてきたところで翔子がたずねてきた。
「人材の底上げ‥‥パソコンスキルの上達は喫緊。信じられないくらいスキルがない。労働意欲のなさ‥‥能力があればまあいいんだが、俺が思うに不良社員だな。
あと離職率。若手が続かない。しかも期待した人物ほどすぐ辞める。給与配分のバランスの悪さ。生産性の低さ。パワハラ、セクハラ、数え上げたらキリがない。
研究開発や工場の方は優秀な管理職がいるから、現在はほぼ丸投げで成果をだしてくれている。全体的に見て営業はまあ、あんなもんかな。部長の落合は優秀で信頼できるが、能力を100%出せてるとは思えない。よく回しているとは思うがな。たたき上げで面白い営業マンがいるが、ITスキルが著しく低い。
商品に魅力があるおかげで、引きもあるし、黙っていても顧客は増えるからルートセールスのようなものだ。の、わりにはサポート力が弱い。
自社製品をどこまで理解し、サポートできているかはなはだ疑問だ。子供のお使いじゃないんだからさ。
まあ、取引関係は良好だから、今は少しほっておいているが、少し勉強させたい。
部署の統廃合も考えている。今後力を入れたい分野に人を回したいところだが、スキルがない。やる気がない。荒療治が必要だと思ってる」
「鬼の山東、ここに参上というわけね」
「はは、北山さんは確かに緩衝材だな」
コーヒーを一口すすり、洋介が身を乗り出してきた。個室にも関わらず声をひそめる。
「これが一番の問題だが、機密漏洩と横領の疑いがある」
翔子はスッと息を止めた。いつかはバレるというのに、人はどうしてこう罪を犯してしまうのだろう。先を促す。
「会社を継いだばかりは開発や工場にかかり切り、次は営業のテコ入れ等でじっくり経理を見ている余裕がなかったんだ。あれは税務調査が入った時、」
ふっと思いついて総勘定元帳や取引先の支払い一覧を見ていた時だ。洋介が引き継ぐ前から、ずっと振り込まれている資金があった。仕訳の摘要欄にはコンサル料。契約書のたぐいも見当たらない。アジアの某国。会社の登記住所と振込先の銀行の住所の国家がちがう。金額もコンサル料としては微妙に少ない。まるで目立つことを避けるかのような。
洋介の勘が働く。
「目星はついてるの?」
「ああ、そんなことができるのは経理部長だけだ」
「コンプライアンス上問題のあるワークフローのようね」
「父親の代から働いている古参社員なんだよ」
「機密漏洩は?」
「今のところ致命的なものは盗まれてないと思う。廃盤になった設計書などかな。これの目星はついてないが、課長クラスかもしれない。ただ、最新のデータじゃないところを見ると、愛社精神がかろうじて残っているか、綱渡りのうまい要領のいい奴だな。そんなデータでも欲しがる国は知れてるが、エスカレートしたらたまらない」
「穏やかじゃないわね。対策は?」
「あぶりだそうと思っていろいろ準備しているが、とりあえずPCをスペックの高いものに新調して、決められた外部装置以外は繋げないようにした。データもクラウドに置き、アクセスの権限やパスワード管理を徹底的に行い、かつモニタリングしている。メールもモニタリングの対象になっていることは周知してある。まあ、いちいちメールなんか読まないが、何かあったら調べられるということは意識してもらっている」
「いろいろ大変なのねぇ」
「現在、システム課は総務にぶら下がっているが、ゆくゆくは独立させたいと思っている。システム導入の際に使えたのがひとり、使えそうなのがひとりいるが、やはりプログラミングの知識があるのが欲しいところだ。いつまでもExcel、Word、パッケージソフトのオペレーションだけじゃな」
「なるほど。問題山積みね。部署の統廃合は‥‥、部署異動希望のエントリーはする?」
「ああ、全従業員対象のヒアリングでその旨伝えてくれないか。いきなりより、ワンクッションあってからの方がいいだろう」
まず取り掛かるのは360度評価、アンケート、人事との1on1、管理職研修だ。問題を把握しなければ対策の打ちようがない。カリキュラムは柔軟に採用していくことになっている。
「膿を出し切り、持続性のある、健全な会社に早くしたいよ。オヤジがあんなんで、負の遺産を一掃したい」
「時代によって経営スタイルは変わっていくから。お父様だけの負の遺産というわけじゃないでしょう」
それは、日本にだって、世界にだって、小さな家族にさえある。
翔子の胸がズキンと痛んだ。洋介との結婚をはばんだのは、他ならぬ彼の父親だ。母親が日本人と黒人のハーフとして生まれ、翔子の父親は白人だ。4才年上のしかも庶子。母もすでに亡くなっており、天涯孤独の身。嫁としてふさわしくないと思ったのだろう。
結婚の話がでた頃には35才になっていた。承諾どころか会ってさえももらえなかった。洋介なりに頑張っていたが疲労感は日に日に濃くなっていった。やがて翔子も諦めに近い気持ちが膨らんできた。生い立ちや交友関係が違い過ぎるのだ。結婚して彼らと社交をしている自分が想像できない。
別れを切り出し、志願して海外の支店を渡り歩いた。アメリカに3年。タイに2年、フランス本国に3年勤務し、日本に戻ってきた。帰国のタイミングは洋介が事業を継ぐためにクロッソンを退社する頃だった。
よう、と肩を叩かれ振り向くと、洋介の顔があった。「久しぶりだな」
「いつか、翔子に仕事を依頼するよ。その時はよろしく頼むから」
来月退職して家業を継ぐという。あれから結婚をし、子供も生まれたと聞く。渋くなったなぁと目を細めていると、食い込むように肩を強くつかまれた。
「まさか、壁ドンするつもり?」
「はは、それもいいね。それよりも、そこの空いてるミーティングルームに連れ込みたいな」
顔が近づいてくる。久しぶりに会う彼の魅力は少しも色あせていない。
「ミーティングルーム」翔子がつぶやいた。
部屋に入るなり抱き寄せられた。「会いたかった。たまらなく会いたかった。今夜どう?食事にでもいかないか?」
両手の自由を奪われ、熱いキスで唇を覆われた。変ってない舌の動き。翔子の身体から力が抜けていく。
「待ち合わせの場所はいつもの場所で。時間は19時には行けると思う」
腫れぼったくなった唇を満足そうに眺め、洋介が心底嬉しそうに笑った。
忘れるために海外勤務を志望したのに、何の役にも立ってないことを思い知らされた。翔子は唇をキッと噛む。愛と正論の狭間で揺れ動く。
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