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52. 桜と魔女?
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「桜が咲いたね」
「ええ、咲いているわ」
「3輪だけ」
「どういう事なんでしょう」
「まさか、ピンクさんが何かしたというわけではないですよね」
「お休み前にもう一度、イベントを起こしに行くって言っていましたけど、桜の木は無くなってしまったので何も起きないはずですし、エーアリア様が卒業されてからは「魔王は別にいいかな、汚れ仕事しなくても聖女にはなれたしやっぱ、人生は恋愛! 色んなタイプにチヤホヤされたい。私が4年になる前にしっかり穴塞ぎやっといて!」と私に言いに来られました」
「何様!」
「クサピンクのくせに」
「何故、リーナに上から目線であんなに威張れるのか訳がわからん」
「本当ですよ。俺だってアイツに文句言いたいのに、実際会うと臭くて思考回路が固まってしまうんです。この間なんて、あいつ、直接俺に香水、ぶっかけたんですよ」
「はっ、直接? アークにかけた?」
「香水のビンを持ってシューッって振りかけてきたんです。直ぐに、リーナが水球で綺麗にしてくれましたけど」
「信じられないな」
「無作法ですね」
「本当ですよ」
私達は王宮の神殿にいた。
学園は休みに入ったが学生会の仕事でまだ学園に残っていたところを王宮に呼び出されたのだ。
桜の花がこれまでは1輪だけ咲いていたのに、胴吹き桜が3輪に増えていた。
桜の幹を等間隔に囲むように3輪の桜の花が咲いている。
今朝がた神官が見つけて慌てて知らせてきたそうだ。フルフルと風に揺れているのが可憐だけど、どういう事だろうか。
ピンクさんの誕生日は12月29日だけど、本来のルートだとクリスマスが終わった後、14歳の時に聖女になって聖女になるのがゲームの始まり……、としたらこの小さな桜が咲いたのは何か関係があるのかしら。
「ピンクは今、母方の親戚の家にいるそうだ。アプリコット辺境伯領のすぐ隣だが」
「そういえば、ゲームだともうすぐ聖女に成るんでしたね。本人曰く既に聖女になっているそうですが」
「そう、そして、不思議なのがリーナの『水魔法の加護』がピンクの奴に譲渡できると言っているのが……」
「そのような事はあり得ません」
ノヴァ神官がきっぱりと言い切った。
「女神様から与えられる加護が譲渡できるはずがないのです。できるとしたらそれこそ、女神様自身でないと」
「ピンクが女神ならこの世は終わる」
「ピンク頭がそれこそ、魔王、いや、魔女、魔女、……ピンク頭が予言の中の魔女で何かするんじゃないか、そして、それをリーナが何とかする、とか」
「お兄様、どうしてそこで私が出てくるの?」
「いや、だって、リーナ、チートだし」
「その、チートというのはよくわかりませんが、リーナ様が歴代の聖女の能力を軽く凌駕しているのは 間違いありません。もし、聖女になられたらそれこそ最強ですね。殿下とアーク様がリーナ様を補助されれば何があっても大丈夫な気がします」
うわー。やめてほしい。殿下もお兄様もうん、うんと肯かないで。私は平凡な幸せを、平凡に幸せを目指したい。
「そういえば、ピンク教の中で改心した人がいるとか聞きましたが?」
「ああ、そうなんだ。1年生で学生会に入ったのがいるんだが、彼の友人がおかしくなってピンク教に入ったらしい」
「そうなんですよ。で、しつこくピンク教に勧誘されて、もう是非一度だけでも集会に出ると世界が変わるから、とかやる気に満ちて楽しく過ごせるようになる、とかピンク頭と一緒の時を過ごすと天にも昇る心地よい気持ちになれるとか言われたそうで」
「なんだか、それって麻薬の世界へと誘っているみたいですね」
「あの香水は麻薬の作用があるのか?」
「ハンカチを王宮と神殿の詳細鑑定に出しましたが、ただ『臭い香水の付いたハンカチ』と出たそうです」
「ゴホン、それで学生会の彼、ノームルというんですが、彼が煩く喋るピンク教の友人の口にリーナの作ったリンゴケーキを詰め込んでやったら、大人しくモグモグと食べてもっとくれと言うので2切れほど食べさせたら、憑き物が落ちたみたいになったそうなんです。何であれが良いと思ったんだろうって言って、ロケットペンダントを引きちぎってこんな臭いモノ付けてられるか! って」
「そのロケットペンダントはどうしたのですか?」
「リーナの水風船の中に入れていますよ。何故かノームルが俺に渡してきたので。俺にも星の王子様も持っててとピンク頭が寄こしてきたので、それもリーナが持っています」
「お兄様が受け取らないので、「もう恥ずかしがっちゃって。ツンツンなんだからしょうがないなぁ、リーナ、後で渡したげて」と言ってテーブルに置いたのを仕方ないので持っています」
「ロケットペンダントか。中に臭い香水つきのハンカチの切れ端が入っている奴だな。あの臭いを良い臭いだと言っていた信者がリーナのケーキを食べて……。リーナ、リンゴケーキに何か入れたか? あのリンゴケーキを食べたら元気が溢れてきた、まるでポーションを飲んだ時みたいに」
「あっ、リンゴケーキにはポーション効果のある牛乳を使ったって言ってました」
「お兄様!」
「ポーション効果のある牛乳、牛乳まで『水魔法の加護』で出せるのか、それもポーション効果、まさに規格外だな」
「素晴らしいですね。私は頂いておりませんが」
ノヴァ神官が笑顔で私を見た。
そのリンゴケーキはクリスマス会が終わった時に疲れている学生会の面々にホールで渡したものだ。お疲れかな、と思ってポーション効果を牛乳につけて焼いてみた。かなり美味しくできたのだけど、ポーション入りはやり過ぎたかもしれない。
ノヴァ神官が笑顔を崩さない。
視線に負けてリンゴケーキのホールを一つ出すと、
「催促したわけではございませんが、ありがとうございます」
「催促していたぞ。目つきが」
「いえ、いえ、いつもリーナ様から美味しいモノを頂いている殿下にはかないません」
「うわー、会話がオカシイ」
とにかく、私の『液体の加護』は誤魔化せたし、ノヴァ神官も満足そうなのは良かった。殿下にも追加で一つ渡して喜ばれた。
けど、お兄様の口の軽さは何とかしなくては。
そして、私のポーションにはピンク教の洗脳を解く効果がありそう、という結論になった。
ケーキのやり取りをしている時に王家の影からご連絡鳥が飛んできた。
ピンクさんについている王家の影によると、ピンクさんは桜の木が無くなっているのに絶叫し、洞窟のあった場所でアチコチ聖女の杖を突きさしてはブツブツ言って悪態を喚いて、やがて諦めて帰ったそうだ。
「魔女の呪いを解く聖女」とお兄様がいうけど
確かに、ピンクさん、魔女化しているかもしれない。
「ええ、咲いているわ」
「3輪だけ」
「どういう事なんでしょう」
「まさか、ピンクさんが何かしたというわけではないですよね」
「お休み前にもう一度、イベントを起こしに行くって言っていましたけど、桜の木は無くなってしまったので何も起きないはずですし、エーアリア様が卒業されてからは「魔王は別にいいかな、汚れ仕事しなくても聖女にはなれたしやっぱ、人生は恋愛! 色んなタイプにチヤホヤされたい。私が4年になる前にしっかり穴塞ぎやっといて!」と私に言いに来られました」
「何様!」
「クサピンクのくせに」
「何故、リーナに上から目線であんなに威張れるのか訳がわからん」
「本当ですよ。俺だってアイツに文句言いたいのに、実際会うと臭くて思考回路が固まってしまうんです。この間なんて、あいつ、直接俺に香水、ぶっかけたんですよ」
「はっ、直接? アークにかけた?」
「香水のビンを持ってシューッって振りかけてきたんです。直ぐに、リーナが水球で綺麗にしてくれましたけど」
「信じられないな」
「無作法ですね」
「本当ですよ」
私達は王宮の神殿にいた。
学園は休みに入ったが学生会の仕事でまだ学園に残っていたところを王宮に呼び出されたのだ。
桜の花がこれまでは1輪だけ咲いていたのに、胴吹き桜が3輪に増えていた。
桜の幹を等間隔に囲むように3輪の桜の花が咲いている。
今朝がた神官が見つけて慌てて知らせてきたそうだ。フルフルと風に揺れているのが可憐だけど、どういう事だろうか。
ピンクさんの誕生日は12月29日だけど、本来のルートだとクリスマスが終わった後、14歳の時に聖女になって聖女になるのがゲームの始まり……、としたらこの小さな桜が咲いたのは何か関係があるのかしら。
「ピンクは今、母方の親戚の家にいるそうだ。アプリコット辺境伯領のすぐ隣だが」
「そういえば、ゲームだともうすぐ聖女に成るんでしたね。本人曰く既に聖女になっているそうですが」
「そう、そして、不思議なのがリーナの『水魔法の加護』がピンクの奴に譲渡できると言っているのが……」
「そのような事はあり得ません」
ノヴァ神官がきっぱりと言い切った。
「女神様から与えられる加護が譲渡できるはずがないのです。できるとしたらそれこそ、女神様自身でないと」
「ピンクが女神ならこの世は終わる」
「ピンク頭がそれこそ、魔王、いや、魔女、魔女、……ピンク頭が予言の中の魔女で何かするんじゃないか、そして、それをリーナが何とかする、とか」
「お兄様、どうしてそこで私が出てくるの?」
「いや、だって、リーナ、チートだし」
「その、チートというのはよくわかりませんが、リーナ様が歴代の聖女の能力を軽く凌駕しているのは 間違いありません。もし、聖女になられたらそれこそ最強ですね。殿下とアーク様がリーナ様を補助されれば何があっても大丈夫な気がします」
うわー。やめてほしい。殿下もお兄様もうん、うんと肯かないで。私は平凡な幸せを、平凡に幸せを目指したい。
「そういえば、ピンク教の中で改心した人がいるとか聞きましたが?」
「ああ、そうなんだ。1年生で学生会に入ったのがいるんだが、彼の友人がおかしくなってピンク教に入ったらしい」
「そうなんですよ。で、しつこくピンク教に勧誘されて、もう是非一度だけでも集会に出ると世界が変わるから、とかやる気に満ちて楽しく過ごせるようになる、とかピンク頭と一緒の時を過ごすと天にも昇る心地よい気持ちになれるとか言われたそうで」
「なんだか、それって麻薬の世界へと誘っているみたいですね」
「あの香水は麻薬の作用があるのか?」
「ハンカチを王宮と神殿の詳細鑑定に出しましたが、ただ『臭い香水の付いたハンカチ』と出たそうです」
「ゴホン、それで学生会の彼、ノームルというんですが、彼が煩く喋るピンク教の友人の口にリーナの作ったリンゴケーキを詰め込んでやったら、大人しくモグモグと食べてもっとくれと言うので2切れほど食べさせたら、憑き物が落ちたみたいになったそうなんです。何であれが良いと思ったんだろうって言って、ロケットペンダントを引きちぎってこんな臭いモノ付けてられるか! って」
「そのロケットペンダントはどうしたのですか?」
「リーナの水風船の中に入れていますよ。何故かノームルが俺に渡してきたので。俺にも星の王子様も持っててとピンク頭が寄こしてきたので、それもリーナが持っています」
「お兄様が受け取らないので、「もう恥ずかしがっちゃって。ツンツンなんだからしょうがないなぁ、リーナ、後で渡したげて」と言ってテーブルに置いたのを仕方ないので持っています」
「ロケットペンダントか。中に臭い香水つきのハンカチの切れ端が入っている奴だな。あの臭いを良い臭いだと言っていた信者がリーナのケーキを食べて……。リーナ、リンゴケーキに何か入れたか? あのリンゴケーキを食べたら元気が溢れてきた、まるでポーションを飲んだ時みたいに」
「あっ、リンゴケーキにはポーション効果のある牛乳を使ったって言ってました」
「お兄様!」
「ポーション効果のある牛乳、牛乳まで『水魔法の加護』で出せるのか、それもポーション効果、まさに規格外だな」
「素晴らしいですね。私は頂いておりませんが」
ノヴァ神官が笑顔で私を見た。
そのリンゴケーキはクリスマス会が終わった時に疲れている学生会の面々にホールで渡したものだ。お疲れかな、と思ってポーション効果を牛乳につけて焼いてみた。かなり美味しくできたのだけど、ポーション入りはやり過ぎたかもしれない。
ノヴァ神官が笑顔を崩さない。
視線に負けてリンゴケーキのホールを一つ出すと、
「催促したわけではございませんが、ありがとうございます」
「催促していたぞ。目つきが」
「いえ、いえ、いつもリーナ様から美味しいモノを頂いている殿下にはかないません」
「うわー、会話がオカシイ」
とにかく、私の『液体の加護』は誤魔化せたし、ノヴァ神官も満足そうなのは良かった。殿下にも追加で一つ渡して喜ばれた。
けど、お兄様の口の軽さは何とかしなくては。
そして、私のポーションにはピンク教の洗脳を解く効果がありそう、という結論になった。
ケーキのやり取りをしている時に王家の影からご連絡鳥が飛んできた。
ピンクさんについている王家の影によると、ピンクさんは桜の木が無くなっているのに絶叫し、洞窟のあった場所でアチコチ聖女の杖を突きさしてはブツブツ言って悪態を喚いて、やがて諦めて帰ったそうだ。
「魔女の呪いを解く聖女」とお兄様がいうけど
確かに、ピンクさん、魔女化しているかもしれない。
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