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第6章
第291話 気持ちの正体⑥※
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とんでもない贈り物にみるみるうちに頭が茹で上がる。
「もうもうもう、ルゥったら!」
「なかなか素晴らしい贈り物だな……」
クライスはバスケットの中から魔道具を取り出して一つ一つ吟味している。
(どうしてクライスはこう落ち着いていられるの? というか、こんなタイミングで大人の魔道具が送られてくるなんて……僕らが何してるかバレてるってこと? まさか、見られてる!?)
ぐる~っと注意深く辺りを見回してみるけど、相変わらず背の高い草や湖以外は何も見えない。クライスの方に視線をやると、誰も見てないと教えてくれた。人がいたら気配でわかるらしい。
警戒を緩めた僕に、彼は言った。
「キルナ、最後まで、するか?」
「え」
「これがあればできる。もちろん嫌なら……」
「ううん、やる! したい!」
即答した。そうか、魔道具があるってことは、クライスとできるってことだ。そっか。そっか。
嬉しさが込み上げる。ただ、いよいよ今からだと思うと……。
(やばい、緊張してきた)
「四つん這いになれ。それが一番楽な体勢だから」
「んと、こぅ?」
彼の方にお尻を向け、頭を湖の方に向ける。お尻を見せるなんて恥ずかしい。でも真っ赤に火照ったみっともない顔を彼に見られないで済むのは助かった。
正面を向くと、湖にめちゃくちゃくっきり自分の姿が映っていた。こんなにはっきり映るものかしら? まるで鏡みたい。
不思議に思っていると、彼がするりとお尻を撫でた。ふぁあっと変な声を上げてしまう。
「今から拡張するから、できるだけ力を抜け」
「う…ん……」
拡張……お尻の穴を広げるんだ。
さっき自分でしてみたけど、指二本が限界でキツキツだった穴はまだまだ広げる必要がある。彼のは僕の指3本でも足りないくらい大きいから。
緊張して強張る体はカチコチで石みたいになってることが自分でもわかった。力を抜こうと意識すればするほど、ぎゅうぎゅうと締め付けてしまう。たぶんこれじゃあ指の一本も入らないと思う。どうしよぅ。
「はぁ、はぁ、ごめん。力を抜きたいのだけど…うまくできないよぉ」
四つん這い状態を保ちながら彼の方を振り返る。するとクライスはふっと笑った。
「わかった。ならそのままでいい。大丈夫。力が抜けるようにじっくりゆっくり気持ち良くしてやるから」
僕は石のままカクンと頷いた。
まず僕のお尻全体にトロリとしたローションを塗り込められる。ヌルヌルと肌を滑るクライスの手付きは信じられないくらい優しくて、少しずつ力が抜けていく。
「なんか塗られたところがあったかくてジンジンする……」
「ああ、説明書によると、どうやら前のものを改良したものらしい。痒み成分を抑えて弛緩作用を強めにしてあるそうだが。どうだ?」
「うん、まだよくわからないけど…嫌じゃないよ。触ってもらったところは気持ちがいいし力も抜けてきた。なんかマッサージオイルみたいでポカポカして気持ちいい」
「そうか」
全身にローションを塗られ、丹念に筋肉をほぐされていく。本当にマッサージをされているみたいだ。
「うぁああ……ん、やぁぁ……」
マッサージだなんて甘いことを言っていられたのは最初だけだった。このローションのヤバさは30分してから発揮された。気づけば僕の体はどこもかしこも超敏感な性感帯になっている。
「ふあああああ、これ、ちょっと、んうううん。触られただけでピクピクってなるよぉ」
「なんだ? ローションの説明書きが今追加された。魔法文字か? 今回のは…どこを触っても気持ちの良い究極の感覚を味わえる仕様になっていて、効果は前の3倍で、3時間……」
「さん…? はぁ、んはぁあ。どぅしよクライスぅ。また、せーえきでちゃうよぉ」
ぴゅくっ……ポタポタ……。
直接触ってもいないのに、さっきからペニスが壊れた蛇口みたいに精液を漏らしていて、大変なことになっている。
まだ何もしてないのに、こんな状態だなんて、一体どうなっちゃうんだろ?
「もうもうもう、ルゥったら!」
「なかなか素晴らしい贈り物だな……」
クライスはバスケットの中から魔道具を取り出して一つ一つ吟味している。
(どうしてクライスはこう落ち着いていられるの? というか、こんなタイミングで大人の魔道具が送られてくるなんて……僕らが何してるかバレてるってこと? まさか、見られてる!?)
ぐる~っと注意深く辺りを見回してみるけど、相変わらず背の高い草や湖以外は何も見えない。クライスの方に視線をやると、誰も見てないと教えてくれた。人がいたら気配でわかるらしい。
警戒を緩めた僕に、彼は言った。
「キルナ、最後まで、するか?」
「え」
「これがあればできる。もちろん嫌なら……」
「ううん、やる! したい!」
即答した。そうか、魔道具があるってことは、クライスとできるってことだ。そっか。そっか。
嬉しさが込み上げる。ただ、いよいよ今からだと思うと……。
(やばい、緊張してきた)
「四つん這いになれ。それが一番楽な体勢だから」
「んと、こぅ?」
彼の方にお尻を向け、頭を湖の方に向ける。お尻を見せるなんて恥ずかしい。でも真っ赤に火照ったみっともない顔を彼に見られないで済むのは助かった。
正面を向くと、湖にめちゃくちゃくっきり自分の姿が映っていた。こんなにはっきり映るものかしら? まるで鏡みたい。
不思議に思っていると、彼がするりとお尻を撫でた。ふぁあっと変な声を上げてしまう。
「今から拡張するから、できるだけ力を抜け」
「う…ん……」
拡張……お尻の穴を広げるんだ。
さっき自分でしてみたけど、指二本が限界でキツキツだった穴はまだまだ広げる必要がある。彼のは僕の指3本でも足りないくらい大きいから。
緊張して強張る体はカチコチで石みたいになってることが自分でもわかった。力を抜こうと意識すればするほど、ぎゅうぎゅうと締め付けてしまう。たぶんこれじゃあ指の一本も入らないと思う。どうしよぅ。
「はぁ、はぁ、ごめん。力を抜きたいのだけど…うまくできないよぉ」
四つん這い状態を保ちながら彼の方を振り返る。するとクライスはふっと笑った。
「わかった。ならそのままでいい。大丈夫。力が抜けるようにじっくりゆっくり気持ち良くしてやるから」
僕は石のままカクンと頷いた。
まず僕のお尻全体にトロリとしたローションを塗り込められる。ヌルヌルと肌を滑るクライスの手付きは信じられないくらい優しくて、少しずつ力が抜けていく。
「なんか塗られたところがあったかくてジンジンする……」
「ああ、説明書によると、どうやら前のものを改良したものらしい。痒み成分を抑えて弛緩作用を強めにしてあるそうだが。どうだ?」
「うん、まだよくわからないけど…嫌じゃないよ。触ってもらったところは気持ちがいいし力も抜けてきた。なんかマッサージオイルみたいでポカポカして気持ちいい」
「そうか」
全身にローションを塗られ、丹念に筋肉をほぐされていく。本当にマッサージをされているみたいだ。
「うぁああ……ん、やぁぁ……」
マッサージだなんて甘いことを言っていられたのは最初だけだった。このローションのヤバさは30分してから発揮された。気づけば僕の体はどこもかしこも超敏感な性感帯になっている。
「ふあああああ、これ、ちょっと、んうううん。触られただけでピクピクってなるよぉ」
「なんだ? ローションの説明書きが今追加された。魔法文字か? 今回のは…どこを触っても気持ちの良い究極の感覚を味わえる仕様になっていて、効果は前の3倍で、3時間……」
「さん…? はぁ、んはぁあ。どぅしよクライスぅ。また、せーえきでちゃうよぉ」
ぴゅくっ……ポタポタ……。
直接触ってもいないのに、さっきからペニスが壊れた蛇口みたいに精液を漏らしていて、大変なことになっている。
まだ何もしてないのに、こんな状態だなんて、一体どうなっちゃうんだろ?
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