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第7章
第340話 悪役令息のきもだめし⑧
※痛い描写が出てきますのでご注意ください。
「リリーさんとテアさんを見たのは、ここから3つ先の休憩ポイントあたりです」
3つも先。結構距離がありそうだ。でもみんなが戦ってるのだったら、助けに行きたい。ただ、ユジンを巻き込むわけには行かない。
「わかった。僕、助けにいってくる。ユジンはアレンを連れて、休憩ポイントに戻ってて」
「馬鹿なことを言わないでください。キル兄様が行くなら、僕も行きます」
腕を掴んだ彼の力は強く、振り切ることはできなかった。そんな僕らのやりとりを見て、アレンは自分は一人で行けるから二人で進んでくれと言う。
「キルナ様、ユジン様、僕は大丈夫、です。光石も、持って、ますし、ここから休憩ポイント、までは、遠くないですし」
僕たちはそこでアレンと別れた。
はやる気持ちに任せて前に向かって走り始めようとしたら、またしてもユジンに引き止められた。さっきからこんなのばっかり。
(なんで止めるの!? 今は急がなきゃいけないのに!!)
僕はイライラして彼に怒鳴り散らしたくなった。でも、今までにないほど真剣な目をした彼に、何も言えなくなってしまう。ユジンは少し屈んで僕に目線を合わせ、厳しい口調で言った。
「キル兄様。この先には危険な魔獣がたくさんいます。僕はやはり、引き返すべきだと思う。でも、どうしても行くと言うなら、僕との約束を守ってください」
「約束?」
「魔獣でもなんでも、敵がきたらすぐ僕の後ろに隠れること。結界を張ったら、そこから動かず待っていること」
「何言ってるの? それじゃあ僕が戦えないじゃない」
「戦わないでください!!」
「な…んで?」
ユジンの言ってる意味がわからない。なんで戦っちゃダメなの? 僕は大切な人たちを助けたいのに。ちくちくするお腹を宥めながらユジンを睨みつける。でもその苛立ちも、苦しそうな彼の言葉を前に、萎んでいった。
「キル兄様が傷つくところを見たくないんです。僕は昔、目の前で兄様が死にかけるところを見ました。あれから毎日のように悪夢を見ます。もう嫌なんです。お願いします……。お願いだから、兄様、約束すると言ってください」
泣き出しそうな彼を見て、僕はついに、こくんと頷いた。彼の前で死にかけたというのは、多分、僕が母に毒を盛られて死にかけた時のことを言っているのだろう。あの時まだ幼かったユジンに、トラウマを植え付けてしまってたなんて。
「ごめん…わかった。約束…する」
アレンの言う通り、魔獣は奥へ行くほど増えていった。ユジンは僕の数歩前を走り、目にも止まらぬ早さで火の剣を扱い、それを片っ端から斬っていく。
(ユジンって、ものすごく強いんだ)
彼の強さに感動しながら走る。戦いながら走っているのにとても速くて、正直ついていくのでいっぱいいっぱいだった。途中すれ違った生徒にリリーたちの居場所を聞くと、見てはいないけど、リリーやテアは出発する順番が早かったからかなり前の方にいるんじゃないか、と教えてもらえた。
「これは……」
前を走っていたユジンが止まり、後を追いかけていた僕も止まる。
「ここから先……ひどい匂いがしますね。キル兄様、結界に入ってください」
僕は一縷の望みをかけてもう一度お願いした。
「はぁ、はぁ、どうしても、一緒に戦ってはダメ? たくさん練習して、水の剣も作れるようになったんだよ。ちょっとはユジンの役に立…」
「はい、駄目です」
にこやかな笑みで、きっぱりと断られる。いつもなら、僕のお願いをなんでも聞いてくれる弟なのに。
「……だけど」
ユジン一人で戦わせるなんて、やっぱり無理! どうにか戦いに参加しようと、こっそり水の剣を作っていると、「兄様ごめん」どんっと肩に衝撃を感じた。
僕に向かって飛びかかってきた魔獣に、ユジンが火の剣で応戦している。彼に突き飛ばされた僕は、無理矢理結界に閉じ込められたらしい。
結界に入ると、もうそこから出られない。渾身の力で作った水の剣も、強力な結界には傷ひとつつけられなかった。なんてこと。弟が戦うところを見ていることしかできないなんて。
「ユジンお願いだからここから出して」
「まだ駄目です。なぜかわかりませんが、こいつらはみんなキル兄様を狙っています」
一通り片付けたかと思うと、闇の中からさらに大量の魔獣が姿を現した。ギラリと怪しく光る目が、何対あるのだろう。
彼は息つく間も無く剣を振るい続けていた。呪文を唱え、火の矢を何本も放ち、同時に複数の敵を相手にしている。だけど、想像以上に敵の数が多い。
斬っても斬っても湧き出る魔獣に、次第に体力と魔力を消耗し、押され始め、取り囲まれてしまった。
(こんなの、ユジン一人で戦うなんて無理だ)
「くっ……」
「ユジン!!! もういいから逃げてっ!!」
足を噛まれるのが見えた。その痛みからか、彼の動きが鈍くなり、防戦一方になっていく。防ぎきれない攻撃が彼の体を傷つける。
ふらつき膝をついたユジンに、襲い掛かる獣を振り払う力は残っていないように見えた。ブォーウルフの雄叫びに負けないように、僕はあらん限りの声を張り上げ叫ぶ。
「……お願い!! 結界を解いて! 僕を外に出してぇ!!」
ドンドンドン
助けに行きたいのに、結界はいくら叩いてもびくともしない。それでもがむしゃらに叩きまくっていると、ボォッと洞窟内が急に明るくなった。ユジンの炎だ。
(何をする気?)
大きな赤い炎が見える。ここであんなに大きな火魔法を使えば、その熱でユジン自身も危ないかもしれないのに。でも使わないと、魔獣にやられてしまう。炎の大きさに驚いて、一瞬魔獣も動きを止めている。
作られた静寂の中、揺ら揺らと揺れる火の光に照らされて、ユジンの顔が見えた。僕に向かって優しく微笑む彼の顔は、こんな時でも天使のように美しい。
「兄様、ごめん……はぁっ…はぁ…これ以上は無理みたいです。僕が死んだら結界は消えるから、そしたら迷わず戻ってください。ここにいる魔獣は全部僕が消しますから。兄様は、生きて……」
「何を……言って…るの?」
「キル兄様、大好きです」
ユジンは、死ぬ気?
(どうしたらいい!? このままじゃユジンが死んじゃう!)
僕のせいだ。彼の言う通り、あそこで戻っていればこんなことにはならなかったのに。何もできないくせに我儘を言ったから。
「いやだ! 死なないで!! 嫌だ嫌だ嫌だ」
狭い結界を何度も叩き、手に血が滲む。悲鳴が、闇の中へと消えていく。大きくなった炎が魔獣の群れと共に、彼の体を包み込んだ。
『キルにいたま……ありがとう。大好き』
手作りで不恰好なジーンの花束を、大切そうに抱える小さなユジンが炎の中に溶けていく。
手を伸ばしても、見えない壁に阻まれる。
「ユ…ジン…………」
カラダノオクソコカラ、チカラガワイテクル…………
なんだろうこれ、体が熱い。でもユジンはもっと熱いはず。
助けないと。
触れると、もろもろと結界が壊れていく。
さっきまでびくともしなかった結界が薄ガラスのように容易くひび割れる。
ユジンの命が消えそうだから?
それとも、これは
ーーボクノチカラ?
「リリーさんとテアさんを見たのは、ここから3つ先の休憩ポイントあたりです」
3つも先。結構距離がありそうだ。でもみんなが戦ってるのだったら、助けに行きたい。ただ、ユジンを巻き込むわけには行かない。
「わかった。僕、助けにいってくる。ユジンはアレンを連れて、休憩ポイントに戻ってて」
「馬鹿なことを言わないでください。キル兄様が行くなら、僕も行きます」
腕を掴んだ彼の力は強く、振り切ることはできなかった。そんな僕らのやりとりを見て、アレンは自分は一人で行けるから二人で進んでくれと言う。
「キルナ様、ユジン様、僕は大丈夫、です。光石も、持って、ますし、ここから休憩ポイント、までは、遠くないですし」
僕たちはそこでアレンと別れた。
はやる気持ちに任せて前に向かって走り始めようとしたら、またしてもユジンに引き止められた。さっきからこんなのばっかり。
(なんで止めるの!? 今は急がなきゃいけないのに!!)
僕はイライラして彼に怒鳴り散らしたくなった。でも、今までにないほど真剣な目をした彼に、何も言えなくなってしまう。ユジンは少し屈んで僕に目線を合わせ、厳しい口調で言った。
「キル兄様。この先には危険な魔獣がたくさんいます。僕はやはり、引き返すべきだと思う。でも、どうしても行くと言うなら、僕との約束を守ってください」
「約束?」
「魔獣でもなんでも、敵がきたらすぐ僕の後ろに隠れること。結界を張ったら、そこから動かず待っていること」
「何言ってるの? それじゃあ僕が戦えないじゃない」
「戦わないでください!!」
「な…んで?」
ユジンの言ってる意味がわからない。なんで戦っちゃダメなの? 僕は大切な人たちを助けたいのに。ちくちくするお腹を宥めながらユジンを睨みつける。でもその苛立ちも、苦しそうな彼の言葉を前に、萎んでいった。
「キル兄様が傷つくところを見たくないんです。僕は昔、目の前で兄様が死にかけるところを見ました。あれから毎日のように悪夢を見ます。もう嫌なんです。お願いします……。お願いだから、兄様、約束すると言ってください」
泣き出しそうな彼を見て、僕はついに、こくんと頷いた。彼の前で死にかけたというのは、多分、僕が母に毒を盛られて死にかけた時のことを言っているのだろう。あの時まだ幼かったユジンに、トラウマを植え付けてしまってたなんて。
「ごめん…わかった。約束…する」
アレンの言う通り、魔獣は奥へ行くほど増えていった。ユジンは僕の数歩前を走り、目にも止まらぬ早さで火の剣を扱い、それを片っ端から斬っていく。
(ユジンって、ものすごく強いんだ)
彼の強さに感動しながら走る。戦いながら走っているのにとても速くて、正直ついていくのでいっぱいいっぱいだった。途中すれ違った生徒にリリーたちの居場所を聞くと、見てはいないけど、リリーやテアは出発する順番が早かったからかなり前の方にいるんじゃないか、と教えてもらえた。
「これは……」
前を走っていたユジンが止まり、後を追いかけていた僕も止まる。
「ここから先……ひどい匂いがしますね。キル兄様、結界に入ってください」
僕は一縷の望みをかけてもう一度お願いした。
「はぁ、はぁ、どうしても、一緒に戦ってはダメ? たくさん練習して、水の剣も作れるようになったんだよ。ちょっとはユジンの役に立…」
「はい、駄目です」
にこやかな笑みで、きっぱりと断られる。いつもなら、僕のお願いをなんでも聞いてくれる弟なのに。
「……だけど」
ユジン一人で戦わせるなんて、やっぱり無理! どうにか戦いに参加しようと、こっそり水の剣を作っていると、「兄様ごめん」どんっと肩に衝撃を感じた。
僕に向かって飛びかかってきた魔獣に、ユジンが火の剣で応戦している。彼に突き飛ばされた僕は、無理矢理結界に閉じ込められたらしい。
結界に入ると、もうそこから出られない。渾身の力で作った水の剣も、強力な結界には傷ひとつつけられなかった。なんてこと。弟が戦うところを見ていることしかできないなんて。
「ユジンお願いだからここから出して」
「まだ駄目です。なぜかわかりませんが、こいつらはみんなキル兄様を狙っています」
一通り片付けたかと思うと、闇の中からさらに大量の魔獣が姿を現した。ギラリと怪しく光る目が、何対あるのだろう。
彼は息つく間も無く剣を振るい続けていた。呪文を唱え、火の矢を何本も放ち、同時に複数の敵を相手にしている。だけど、想像以上に敵の数が多い。
斬っても斬っても湧き出る魔獣に、次第に体力と魔力を消耗し、押され始め、取り囲まれてしまった。
(こんなの、ユジン一人で戦うなんて無理だ)
「くっ……」
「ユジン!!! もういいから逃げてっ!!」
足を噛まれるのが見えた。その痛みからか、彼の動きが鈍くなり、防戦一方になっていく。防ぎきれない攻撃が彼の体を傷つける。
ふらつき膝をついたユジンに、襲い掛かる獣を振り払う力は残っていないように見えた。ブォーウルフの雄叫びに負けないように、僕はあらん限りの声を張り上げ叫ぶ。
「……お願い!! 結界を解いて! 僕を外に出してぇ!!」
ドンドンドン
助けに行きたいのに、結界はいくら叩いてもびくともしない。それでもがむしゃらに叩きまくっていると、ボォッと洞窟内が急に明るくなった。ユジンの炎だ。
(何をする気?)
大きな赤い炎が見える。ここであんなに大きな火魔法を使えば、その熱でユジン自身も危ないかもしれないのに。でも使わないと、魔獣にやられてしまう。炎の大きさに驚いて、一瞬魔獣も動きを止めている。
作られた静寂の中、揺ら揺らと揺れる火の光に照らされて、ユジンの顔が見えた。僕に向かって優しく微笑む彼の顔は、こんな時でも天使のように美しい。
「兄様、ごめん……はぁっ…はぁ…これ以上は無理みたいです。僕が死んだら結界は消えるから、そしたら迷わず戻ってください。ここにいる魔獣は全部僕が消しますから。兄様は、生きて……」
「何を……言って…るの?」
「キル兄様、大好きです」
ユジンは、死ぬ気?
(どうしたらいい!? このままじゃユジンが死んじゃう!)
僕のせいだ。彼の言う通り、あそこで戻っていればこんなことにはならなかったのに。何もできないくせに我儘を言ったから。
「いやだ! 死なないで!! 嫌だ嫌だ嫌だ」
狭い結界を何度も叩き、手に血が滲む。悲鳴が、闇の中へと消えていく。大きくなった炎が魔獣の群れと共に、彼の体を包み込んだ。
『キルにいたま……ありがとう。大好き』
手作りで不恰好なジーンの花束を、大切そうに抱える小さなユジンが炎の中に溶けていく。
手を伸ばしても、見えない壁に阻まれる。
「ユ…ジン…………」
カラダノオクソコカラ、チカラガワイテクル…………
なんだろうこれ、体が熱い。でもユジンはもっと熱いはず。
助けないと。
触れると、もろもろと結界が壊れていく。
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