なんかおかしいと思ってた〜ナカナカナ短編集〜

ナカナカナ

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自称冒険者ですが、変態聖騎士にストーカーされています(全四話)

2 ナージェルスとシリウス《触手・魔物姦》

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俺は、自称冒険者だ。

物心ついた頃には前世の記憶があり、剣と魔法の世界に生まれ変わったからには魔法で戦ってみたいという気持ちがあった。
家は貧乏だったので、狩りに出て帰らなくても問題なかった。獲物を求めて町から町へ。そんな毎日だ。




「『討伐求む…ナージェルスの群れ…シリウスの目撃情報あり…二千ペルド』か…」

俺はとある寂れかけの町の集会所に来ていた。屋根もないただの広場だが、人が集まる場所というだけだ。他のお知らせも雑多に貼り付けられた掲示板の中から討伐依頼を読み上げていると、横から声がかかった。

「何だい、兄ちゃんたち、賞金稼ぎかい?」
「そんなようなものだ」

よそ者に興味津々のご老人が、俺と隣に張り付いた白い鎧の男を見上げて首を傾げている。


この世界には前世のラノベやゲームのような冒険者ギルドなんていう便利な機関はない。しかし町ごとになら魔物の討伐依頼の立て札と、町人たちが積み立てた多少の報奨金があったりする。
俺はその報奨金を目当てに町を渡り歩き、魔物や獣の死体を売りさばいて食いつないでいた。

「だけど、こっちの方は聖騎士様でないのか?」

「ああ、いかにも。聖教会エルディオ本部の聖騎士ジルバだ」
「そんなら…面目ないですが報奨金は無しでもいいですかい?特に今年は不作続きで…」
「え?あ…いや、それは…」

ジルバは慌てて俺と老人を見比べている。
俺は無駄にピカピカと白く光る鎧を睨みつけて、その町を離れようと踵を返した。

「あっ、き、君!」

追いすがるような情けない美声が聞こえたが、無視である。
あの白い鎧をつけたヤツは、何かと遭遇する面倒な男だった。
前の村からは明らかに付きまとってきていて、正直に言って、完全に迷惑なストーカーであった。

「君、その…すまない。しかし君が討伐したのなら、報奨金もちゃんと支払ってもらえるはずだ」
「ただ働きしてくれる聖騎士様がいるのに?」
「それは…すまない。私は、迷惑だったろうか…」

あばら屋が立ち並び砂埃が舞う砂利道で、俺は聖騎士ジルバ様を振り返った。

「迷惑じゃないとでも?」

「う…っ」
「はあ…もう俺に付きまとうな。正直、近くに居るだけで迷惑だ」
「な…っ、そこまで言うことはないだろう!?私は君のことが心配で…」
「心配?それこそ迷惑だ。あんたにどう見えるかは知らないが、俺はもう成人してる。あんたさえいなければ、ここでもちゃんと稼げたんだ。せめてその目障りな鎧を何とかしろよ。聖騎士様がウロついてるってだけで、こっちは商売あがったりだ」

俺はそう吐き捨てると、今度こそ町を離れようと歩き出した。

「わかった。鎧を脱げばいいんだな?」
「…は?」

しかしジルバの思いつめたような言葉にうっかり振り返ってしまう。
ジルバはピカピカ光る白い鎧をゴッソリ取り外し、自分の魔法鞄にしまっていた。

「何やってんだあんた」
「装備を変えている。これで私は聖騎士ではない。ただの…しょ、賞金稼ぎだ…」

ジルバはそう言って鈍色の鉄と皮でできた鎧をつけていった。
なぜか賞金稼ぎと名乗るのが躊躇われたらしいが、俺としては毛虫を見るような目にならざるをえない。
これはもしかして聖騎士として生きる誇りよりも、俺に付きまとう方を選んだということだろうか。

「キモい」

そう呟いて、俺は今度こそジルバを置いて町を出た。




しかし町を出たところで、件のナージェルスの群れにはしっかり遭遇してしまった。
ナージェルスは緑色の鹿のような形をした魔物だ。
鹿の首の付け根のあたりに巨大な口があり、黒い角は自在に伸びてうねって突き刺さるという、凶暴かつ不気味なヤツである。道端に何かの骸骨が転がっていたので、この街道がヤツらの餌場なのだろう。

俺を狙ってドスドスと地面に突き刺さる角を避けながら、俺は魔法鞄から白い粉を取り出して撒き散らした。

「もうお前らに用はないんだよ!寄ってくるな!」

ナージェルスは大きな口をすぼませながらむせた。撒いたのは石灰だ。あまり知られていないらしいが、大抵の魔物は塩と石灰が苦手である。
俺は石灰を振り撒きながら距離を取って逃げようとした。

「大丈夫か!?」

が、そこへまたしてもジルバが現れた。

「げ!」

しかもその背後には多くのナージェルスの群れを引き連れている。
大剣を振り回し、俺を背後に匿うポーズをとってはいるが、こいつのせいで完全に囲まれてしまった。

「ああもう!何なんだよお前!!」
「君が勝手に出歩くからだ!動くな!囲まれているぞ!」
「てめえが連れて来たんだろうが!」
「離れるな!…『天に召します我らが神よ、この地に平定を齎し給え!ーーー轟け!雷電!!』」

ジルバは俺を抱き寄せてそう唱えるや否や、周囲を稲光が走り、雷鳴が轟いた。
ナージェルスは雷に打たれて燃え尽き、バタバタと倒れていく。
俺は雷が当たらないよう何とかジルバにひっついて、魔法無効の範囲に入っていた。

「てめえ!ふざけんなよ殺す気か!」
「君が無謀にも離れようとするからだ!」
「お前みたいな変態とひっついていられるかよ!離せ変態!ストーカー!」
「わっ、この小猿…っうぐ!?」

散々暴れると、俺の膝がヤツの鳩尾に入ったらしく、苦しげにヤツは膝をついた。
その隙に俺は抱き上げられた腕を抜け出し走り去る。

「ざまあ見ろ!二度とそのツラ見せんじゃねえ!ハゲ!」
「は…っ禿げてなどいないっ!」




ともかくジルバと距離を取ろうと走っていたが、しばらくすると木陰の中を並走して眩い光が追いかけてきた。

「ち…っ」

シリウスだ。白く透明な巨体で、熊のような四肢があり、身体の中に青白い光を持っている。
森を駆け抜けようとすると、木々の合間を縫って五メートルほどはある巨体が俺の前に立ち塞がった。

「もうてめえらに用はねえっつってんだろ!」

目をつぶっても眩しい化け物の身体の中の光を直視しないように、俺は魔法鞄から魔道具を取り出した。

「そんなに死にたきゃ殺してやる!『その力我が手に』!」

シリウスの体内の光は、俺が持つ魔道具に吸い込まれていく。
魔物の魔力を吸収して魔石を作る魔道具だ。シリウスは魔力を吸収しやすい魔物の一つだった。

「よし…っうわ!」

しかし魔力を失った透明な身体は、元はスライムであったりする。そしてこの世界のスライムはいつも寄生先を探しているのだ。
こっちの世界のスライムは殺傷力はないが、切れもしないし溶かせもしない、かなり厄介な魔物だった。

「離せバカ!ちょ…っ、入るな!や…っ」

さっさと逃げようと思っていたのに、変態聖騎士のせいで走り通しだった俺は、足がもつれて巨大なスライムにうっかり捕らわれてしまった。
自在に変形するブニブニした物体が体にまとわりつく。

「わっ!」

足を掴まれて地面に転がると、裾や襟の隙間から肌を這って服の中に潜り込んでくる。スライムは人の老廃物も食べるらしい。
次から次へと身体に張り付かれて、舐められているような感覚に身震いする。無理やり入り込まれたせいで、服もほとんど脱げかけだった。

「や…っ!ひゃあんっ!?なに…っ、ひゃめ…!」

グチュグチュと全身を舐められ、吸い付かれる。
陰茎への過度な刺激に震えていると、尻の穴にもいつのまにか侵入されていたようで、身体の中から舐められ、吸われてしまう。

「あひゃあんっ!?ひや…っ!あああっ!らめ、しょんなの…ああん!」

全身も中もグチャグチャに舐め尽くされて、尿道すらも侵食されて犯される。

「ひあ…っ!ああああ…っ!!」

ビクビクと無理やり射精や放尿をさせられて、俺は狂いそうなくらいの快感に仰け反った。

そこに荒い鼻息が聴こえてくる。

「はあっ、はあっ、な、中身が…」
「きゃああっ!?」

透明なスライムに犯されている最中の俺の尻の中と尿道を、変態聖騎士ジルバがしげしげと見つめていた。

「き、君…一体なぜこんなことに…?これは君の趣味か?これが気持ちが良いのか?」

はあはあと鼻息荒く舐め回すように俺の中身を見つめて、ジルバがそう問いかけてくる。完璧に変態の姿である。

「いやあああっ!?キモい!キモい!死んでくれえぇっ!!」

スライムも気持ちが悪いが、ジルバはそれに輪をかけて気持ちが悪かった。
なのにスライムの捕食活動は止まらず、ジュルジュルと収縮しては俺の内臓を内側から犯してくる。

「きゃあんっ!!あああっ!!ひや…っ!また、やん!やらあっ!!」

ジルバが目を剥いてネットリと観察している目の前で、俺はビクビク痙攣しながら射精した。

「はあっ、はあっ、い、いけない子だ…こんな…低級な魔物に弄ばれるところを私に見せつけて…君は、私をどうしたいんだ?妻にしてほしいという意味なのか?」

おまけに凄まじい勘違いをはらんだ発言をされて、俺は逆に怖くなってきた。

「ひや…?な、なに…っ?」
「こんな森の中で尻の中まで見せびらかして!消えろだのと言いながら、私が追いかけてくるのを待っていたのだろう!?私の…妻になろうと、この穴を拡げていたのだな?」

「ひぇ…っ!?」
「子どもの癖に…こんな淫猥な方法で私を誘ってくるなんて…!君は、なんて助平な子なんだ!」

ジルバはそう言うと、おもむろに前をくつろげた。
そしてそそり立った逸物を取り出し、スライムにグズグズに犯された俺の尻の中に、一気に突き挿れてきた。

「きゃあああんっ!?」

「うっ!…なんて…ヌルヌルなんだ!こんなエッチなお尻は、私の精液で浄化してしまわねば!」
「ひぎゃっ!?やんっ!!あんっ!」

スライムに捕らわれたままの俺の身体をむしりとるように掴み、ジルバは巨大な肉棒でガシガシと力任せに俺の腸内を掻き回した。

「ひあんっ!!あああっ!!らめっ、ひゃめろおっ!!」
「こんな卑猥な妻を娶ることになるなんて!!聖騎士として、私は自分の妻を躾けなければ!こんな、男も魔物も誘う淫らな身体を、貞淑にせねば!」
「きゃああんっ!!ああんっ!」

そんなドサクサ紛れに、俺はとうとう変態聖騎士に犯されてしまった。そしてかなりの時間をかけて、グチャグチャに突き回された。



意識が飛んでるのに犯され続け、目覚めた時は夜中であった。
変態聖騎士は俺を羽交い締めにしたまま野宿をしていたらしく、あの厄介なスライムもこいつが倒したらしかった。
俺は状況を静かに確認して息を吐き、近くに置いてあった自分の鞄の中から眠り薬を取り出して、変態騎士に嗅がせた。深い眠りに落ちたヤツの顔に濡らした手拭いをそっと被せて、俺は痺れる腰を庇いながら夜の森を逃げ出した。
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