なんかおかしいと思ってた〜ナカナカナ短編集〜

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呪われし僧侶と淫語勇者(全八話)

3 千々に乱れし別れ路に(※)《淫語責め、露出、フェラ》

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「勇者殿は発作中、魔王と心中した哀れな童貞の勇者だと名乗ったのだ。エミリオ殿はその褒美だと。…つまり発作中のあの奇人は、三百年前に魔王を封じて憤死したと伝わる前の勇者…ユキヤ殿の人格だと思われる」

「そんな…!前の勇者様が、あんなゲテモノだったと…!?」
「残念だが…」

沈鬱な雰囲気の中、「ゲテモノ…」と呆然と呟いた現勇者の声は無視された。

「そしてその聖剣、特に柄の部分に、ユキヤ殿が童貞のまま死んでしまったことへの怨霊とも言うべき思念が封じられているのだ。そしてそれが今の勇者…ソーマ殿に憑依して、エミリオ殿に乱暴を働いている」

ダルエス騎士団長はそう語り、勇者を見た。
この勇者はソーマという名らしい。別に名前で呼ぶことはないだろうが。

勇者は恐る恐る柄の部分を避けて鞘を掴んで聖剣を持ち上げた。

「じゃ、じゃあ…この聖剣を折ればいいんじゃないか…?」

「それは…っ!どうかお許しください…。その聖剣はワリエリナ大聖堂で長年保管されていましたが、何度も買い取りたいという相談がありました。その提示額は国家予算をも優に上回ります。それだけ聖剣は人々の憧れと希望を象徴しているのです」

「こ、国家予算…?え?本当ですかそれ…、あ…」
「あ…っ」

私はついつい口を挟んでしまったが、精液まみれの全裸で寝袋の上に転がっていることに気づき顔を赤らめて身を縮めた。

「すっ、すみませんエミリオ殿!あなたを放ってこんなどうでもいい話を…!お、おい!」

「はい!お拭きしますね!」
「いえっ!あのっ、自分で…っ」

手拭いを持った騎士に鼻息荒く近寄られて、私はたじろいだ。
しかし。

「エミリオたんはボク専用のご褒美オマンコォオーーッ!!」

「「「げえっ!?」」」

今度は聖剣が輝く前兆もなく入れ替わってしまった勇者に、私たちは瞠目して勇者の動きを見守った。

しかし勇者は騎士から手拭いを奪い取ると、普通に私の身体を拭き始めた。

「可愛い可愛いエミリオたん、精液ドロドロ事後のえちえちエミリオたん、ちゅっちゅ、はあはあちゅっちゅ、でもご褒美オマンコ大事大事。ボク専用、ボク専用…」
「え…?」

相変わらず気持ちの悪い下品な言葉を連発する発作中の勇者だが、私への独占欲は強く、本当に大事にしてくれるつもりがあるようだ。

「ヘアァ…ッ、ひくひくオケツオマンコベットリザーメン…。でもふきふき…。生エミリオたんの精液ミルクトロトロおちんぽバナナ…。でもふきふき…。年中食べごろエミリオたんのザーメン裸体盛り…。可愛い過ぎる…!全人類の食べたい食べ物エミリオたん…!アンヨすべすべハアハア可愛い…」

「や…、やめて…ください…っ」

拭いた足に頬ずりしてくる勇者の頭を押しやると、その手を掴まれて寝間着姿の勇者の膝の上に乗せられてしまう。
そのまま私を抱き抱えて寝袋に一緒に潜り込もうとする勇者に、私は慌てて勇者の顔を押して抵抗した。

「ちょ…、待ってください!何か着る物を…」
「おやすみ生エミリオたん、チュッチュチュッチュ。かわゆいかわゆい…ナデポナデポ…」

そう言って勇者は全裸の私を抱き込むと頬に何度も口づけ、頭を撫でながら目を閉じてしまった。ポって何だ。

乱痴気騒ぎですっかり騒いでしまったが今はまだ深夜だ。
抱きしめられた体温が温かい。疲れのせいか急に襲ってきた眠気に勝てず、呆然と見守っていた騎士たちの存在も忘れて、私はコトンと眠ったようだった。




暑い。

布団を蹴って跳ね除けようとしても、袋のようにまとわりついてきて暑い。
しかも近くに誰かいるのか、押すとグニグニとした肉の感覚がする。
さては修道士の誰かが甘えて私の布団に潜り込んできたなと思い、その妙に大きな頭を撫でながら目を開いた。

すると見慣れないシュッとした顔立ちの、切れ長な瞼に囲まれた黒い瞳と目が合った。

「あ…、お、おはようございます…」
「ん…、おはよ…ござい、ま…」

寝ぼけてそう返事をするが、すぐに違和感に気づいて自分の身体を確認すれば、私はやはり全裸だった。

正気を取り戻したらしい勇者は、目を丸くして元々大きめだったらしい寝袋の端に張り付いている。

「いや、これは…っ違うんです!俺はっ、何も…っ!」

両手をこちらに向けて投降の姿勢を示す勇者。
その慌てた様子になぜか無性に腹が立った。

私は素っ裸なのに。

「服…」
「えっ、あ、はい…あの、すみません…?」

「…っあなたが破いたんですからね!お…っ、オマンコって叫びながら!」

私がそう涙目で罵ると、勇者は寝袋から飛び出してまたひれ伏してしまった。

「本っっ当に、すいませんでしたーッ!!!」
「いいから新しいのを持って来てください!こ、この…っ変態オチンポ!!」

「ヘァアッ!かか、かしこまりましたぁーッ!!」

私はおどおどする勇者を罵って多少溜飲を下げたつもりだったが、他の騎士たちはなぜかボソボソと「代わりたい」とか囁き合っていた。どういう意味だろう。




「…なぜ私を同行させようなどと言い出したんですか」

私はまだ少しイライラした気分が抜けずに、憮然とした態度のまま、背後の勇者に問いかけた。
隣町への道中である。

勇者はビクビクして謝ってくるくせに、なぜか私を他の騎士たちの馬や荷馬車に乗せるのは酷く嫌がった。

奇妙な呪いのせいで大聖堂にこそいられなくなってしまったが、王弟により箝口令が敷かれたというのなら、別に実家に帰っても追い返されることはないだろう。
しかしこの勇者が責任を取るだのむさ苦しい場所に放っておけないだのと言い出したせいで、私はまた酷い目に遭ったのだ。

勇者も私がいると人格が変わるようだし、もう私は一緒に行かない方がいいと思う。

「そ、それは…酷いことをしてしまった責任を取りたいと思いまして…」

「アレはあなたではないのでしょう?ではあなたが責任を取る必要なんて初めからないじゃないですか。殿下に口止めを頼んでくれたことだけは感謝しています。しかし私は別にあなたに責任を取って欲しいわけではありませんし、第一男は男を娶れません。神もそんなことはお許しになっていない」

「えっ、そ、そうなんですか…?でも、ピアーズさんは…」
「あの方は王弟殿下なので法律は変えられるお立場なのかもしれませんが、シェルレア教の信徒たちは違います。主は人を男と女に分けられました。男と女でしか子を成すことができないのは、主が他の組み合わせをお許しにならないからです。私はこれ以上神を裏切りたくはありません…」

旅とは何かと忙しないものである。今朝のお祈りもおざなりにしかできていなかった。
私は聖剣に呪われてしまった自分が、どんどん神に見放されていくような気がして不安だった。

過ぎてしまったことは仕方がないが、これからは更に身を清めて、心身を律して、神の御元へと近づけるような生を送りたい。
信心深い両親に育てられた私は、小さい頃から神に祈るのが当たり前の生活だったのだ。

信じ続けている神を裏切り、信じるものを失うことこそが、最も恐ろしい。
人は神を見失えば堕落するしかないのだから。

「ですから、私のことはもう放っておいてください。むしろあなたやその聖剣の近くにいた方が、私はもっと酷い目に遭うでしょう。次の町で別れた方がいいと思います」

「そ、そう…です、よね…」

私がそう至極当然な主張をすると、勇者はなぜか傷ついたように声を震わせて、心なしか先ほどまでよりも背も丸くなってしまった。
あまり背を丸めると前に座る私よりも目線が低くなるが大丈夫なのだろうか。前を見なさい前を。




「それでは。ここまで送ってくださってありがとうございました。勇者様、騎士様方のご武運をお祈りしております」

そう言って王都の隣町…メーオンの教会の前で、宿屋や自警団の宿舎に泊まると言う一行と別れを告げる。
メーオンにあるのは小さな教会なので、十九名もの急な客を泊めることはできないのだ。

ダルエスも別れを惜しみながらも納得してくれたし、私はここでワリエリナ大聖堂やシェルレア教教会本部と連絡をとって、今後の身の振り方を相談しようと思った。

別れを切り出してから勇者はほとんど言葉を発しない。
別に返事などいいかと私は息をつき、ひとまずメーオンの神父と話をつけようと、教会の敷地に足を踏み入れようとしたのだが。

「あ…」

「…勇者様?」

歩き出そうとしたところで腕を掴まれ、私は振り返った。

視界一面に夕日に染まった景色に隠れて、俯いてしまった勇者の表情が見えない。
腕を掴む手は微かに震えていて、勇者の頬の輪郭が金色に光って見えた。

むき出しの土とまばらに生えた雑草が続く道。
騎士たちはそれぞれの馬を撫でたりしながら、勇者が私と別れるのを待っていた。

「お…っ」

「お…?」



「オマンコォオオオォーーーッ!!!」

ビリビリビリーッ!!

瞬時に私の胸ぐらを掴んだ勇者は、私の灰色のローブを左右に引き裂いた。

「「「やっぱりかぁーッ!!」」」

騎士たちの声がそろって、それでも勇者の暴挙を止めようとその肩に掴みかかった。
しかし勇者は騎士たちを超人的な動きでドカドカと殴る蹴るで蹴散らし、ボロボロと涙を流しながら私の服を毟り取っていく。

「オマンコォッ!!ぐすっ!ボクのオマンコォッ!!」
「や…っ!やめてくださいっ!いやああっ!!」

騒ぎを聞きつけた教会の神父や近所の人がわらわらと外に出て集まってきてしまう。

「勇者!このバカ!!かように可憐で清廉なエミリオ殿を馬糞にまみれた往来で乱暴して恥を晒させ、市井の慰み者とするつもりか!!」

ダルエスがそう叫びながら他の騎士たちに目配せし、私を囲い込んで視界を塞いでくれた。
そして自分も上着を脱ぎ、私の身体を隠そうと差し出してくれる。

「ボク専用!!エミリオたんはボク専用ォオッ!!」

しかし勇者はボロボロと泣きながらその上着をはたき落とし、いそいそと自分の黒い詰襟の上着を脱いで私の肩にパサリとかけた。
いやあなたが破いたんですけど。

「うううぅ~~ッ!!ひっく、ボクのなのにぃ~ッ!!エミリオたんが、グスッ!エッ、エミリオたんがぁ~~ッ!!」
「やん…っ、ちょ…っ、はぅん…っ!」

勇者はとうとう私の腰にしがみついておいおいと泣き始めた。
剥き出しの股間にグリグリ頬ずりされて、勇者の涙と鼻水が私の陰茎を濡らす。

「こ、これは一体何の騒ぎなんです?」
「いや、何でもないのだ。邪魔をした。少し…もつれただけだ。おい、二人を荷馬車へ。天幕は俺が持とう」

そう指示して、ダルエスは私にしがみついた勇者ごと荷馬車の中に放り込んだ。
幌を下げた荷馬車は、騎士たちと共に再び町の外へと向かったようだった。

「やん…っ!あ…っ、も、はなして…っ、はあっ、あ…っ、ああぁ…っ」
「ぐすっ…チュッチュッチュッチュッ…ひっく…チュッチュッチュッ…」

「あん…っ、ひあ…っ、あああ…」
「ズズッ、ジュルジュル…、グビッ、ゴキュン…ふぇ…チュッチュッチュッチュッチュッ…」
「はひぃ…っ、ひや…っ、も、らめれすぅ…っ!」

その間私は赤ん坊のおしゃぶりのように、勇者に陰茎をチュウチュウと吸われ続けた。

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