そうだ、魔剣士になろう

塔ノ沢渓一

文字の大きさ
50 / 52

大森林

しおりを挟む

「やっぱり適当な装備を揃えて、一度魔王に挑んでみようぜ。それで失うのは経験値だけなんだから痛手にはならないだろ」
「まあ、それならいいんじゃないかしらね」

 どうやら、クレアは新しく手に入れた装備を失うのが嫌なだけらしい。
 たしかに今の装備を失うとクリアが怪しくなってきてしまう。だがゲームというのはクリアできるように作られているはずだから、レア装備だって必須ではないはずなのだ。
 ただし装備がなければ、当然クリアに必要なランクは上がってしまうだろう。

「もしかしてアイリは、クリアしたら叶うっていう願い事に期待しているの」
「ち、違うわよ。そんな話、すっかり忘れていたわ」
「それは興味あるな。アイリは何をお願いするんだ。世界征服でも願うのか」
「ユウサクじゃあるまいし、そんなこと考えるわけないじゃない」
「でも、叶うお願いは一つだけよね。だったら私たちみんなで一つのお願いなんじゃないかしら」
 確かに、クレアの言う可能性もある。それは俺も見逃していた。
「もしお願い事が一つだったら、もちろん俺がお願いしていいんだよな」

 俺がそう言ったら、そんなの駄目に決まっているじゃないと、アイリとクレアは立ち上がって叫んだ。
 いったいどんな野心を持っているのかしらないが、二人はこのパーティーにどれだけ貢献しているつもりでいるのだろうか。

「なによ、その顔は」
 とアイリ。
「不満そうな顔をしているわ」
 とクレア。
「それなら、100兆円もらってみんなで分ければいいじゃねーか」
 モーレットは朝から焼肉定食を食べつつ、さもいい思いつきであるかのように言った。
「わかってないわね。お金なんて話にならないわよ」
「クレアこそわかってねーよ。みんなが納得するお願いなんてないだろ」
「私は世界一の美人になりたいわ」
「性格を直して、胸に厚めのパッドでも入れとけよ。それでだいたい叶うだろ。とりあえずアイリの願いは却下だな」
「やっぱりユウサク君はアイリの事が好きなんだね」
 突然、ワカナが訳のわからないことを言いだして俺は焦った。
「なんでそうなるんだよ。こんな奴、大っ――」

 大嫌いにきまってるだろと続けようとしたが、アイリの泣きそうな顔に気付いた俺は続きの言葉を飲み込んだ。
 しかし、なにを言おうとしたか大体は想像がつくのだろう。アイリは目に涙をにじませながら俺のことを睨んだ。

「最後まで言いなさいよ」
 俺を睨みながらそんなことを言うアイリの言葉は無視した。
「とにかく、つまらない願い事は却下だ。俺としては、この世界に永住させてくれなんてどうかと思うんだけどな」
「馬鹿も休み休みに言いなさい」
「みんな情けないわよ」クレアが立ち上がって、俺たちを見回す。「自分たちのことばっかりじゃない。世界平和とか、どうしてもっとまともな考えが出てこないの」

 クレアの意見を聞いて皆が黙り込んだ。もしかして自分勝手なことを言ってしまったと反省しているのだろうか。
 確かにクレアの言うことはぐうの音も出ないほどの正論かもしれない。

 しかしこの話を長引かせるのは良くない。最初の話では魔王を倒したものは願いが叶うと言っていたのだから、ダメージの大きい俺に願う権利が回ってくる可能性は大きい。
 そしたら俺が好き勝手にお願いを言ってしまえばいいのだ。
 俺は話を変えることにした。

「じゃあ、今日はリカに装備を買い集めてもらおう。それ以外のメンツは休みだな」

 俺は金も出来たので、午前中は奴隷商館に行こうと思っていた。もう慣れてしまったのでタクマは誘わなくていいだろう。
 最近ではコンパニオンを連れて歩いているやつを見かけるのも珍しくない。高いコンパニオンは無理だと悟って、みんな安いコンパニオンを買い始めたのだ。

 コンパニオンだけでパーティーを作って一緒にやっている者もいるそうである。出たアイテムやお金を独占できるので、いったん軌道に乗ればかなりの額を稼ぎ出すそうだ。
 コンパニオンを買った連中の間でも、最高級のコンパニオンを買った俺とタクマは噂になっているそうだ。

 俺は午後になってから奴隷商館に行ってウサコを買ってきた。ニャコは不機嫌になったが、クウコは気にした様子がない。
 クレアたちは、何を行っても無駄だという態度で何も言わなかった。

夕方頃、リカが部屋にやってきて俺の装備を置いていった。オリハルコンバスターソードとかいうやたらと高そうで重たい剣を買ってきてくれた。
 どういうつもりでこんなものを買ってきたんだと言ったら、それしかなかったとリカは言った。

 鎧はアントクイーンシェルから作られたものだった。あれを倒したパーティーがいるのだろうか。
 俺たちは蒼天の山脈で莫大な額を稼いだので、市場に出ている一番いいものを買っても大した金額ではなかった。
 すでに商売のレベルもあがっているので、狩りで出たアイテムくらいならコウタの手を借りずにコンパニオンだけで捌ききれている。

 夜になってタクマに連絡すると、やっとランク35になったそうで、次は欲望の塔に行くのだと嬉しそうに話していた。貸していたお金も返ってきて、俺としても喜ばしい限りだ。
 ミサトはランク38になったそうである。やはり俺たちとはかなり離れている。

「それじゃ明日から魔王の洞窟に行くぞ」
「特に悪いこともされていないのに魔王を倒すなんて、なんだか気がひけるわね」
「クレアは何もされてなくたって、他の奴らはやられてんじゃねーのか」
 NPCの知り合いが多いモーレットは、魔王の悪評も耳にしているのだろうか。
「ところでアタシの伝説が始まるのはいつからなんスかね! もちろん明日の冒険にも連れて行ってくれるんスよねぇ」
 アイリの隣で飯を食っていたウサコが急に顔を上げていった。その動きに合わせて跳ね上がった耳がアイリの顔を直撃している。
「そんなもんあるか。しっかり留守番しとけよな」
「アタシの身体だけが目当てだったのねー!」
「うるさいって、そういうのいいから」
「もうちょっと静かに食事してもらえないかしら」

「この氷の女王はだれッスかね」
「アイリだよ。あんまりかかわらないほうがいいぞ」
「私はまだ紹介もされてないわよ」
 アイリがあきれ顔でウサコを眺めながら言った。
「アタシはウサコ、今日からユウサク様の性奴隷になりました。よろぴくでぃーーッス!」
「こういう子が好きなのね」
 アイリが冷めた態度で呟く。
「そんなわけないだろ」
「じゃあどうしてアタシを買ったんスか!」
「やめてくれって、いちいち叫ぶなよ。びっくりするだろうが」
「そんな扱い可哀そうじゃない」
 まだこいつのキャラを掴みきれていないクレアが見かねて言った。
「いえ、そうでもないッス」

 俺が静かに食べろと言ったら、ウサコは「うッス」みたいな返事をしておとなしくなった。こいつはパンチの利いた挨拶ができたッスみたいなことを考えているに違いない。
 このイカレウサギを買ったのは、顔と体が優れていたからに他ならない。

 晩飯を終えたら、その日は明日に備えて早めに寝ることにした。魔王の洞窟というからには、そこまでの道のりですら強敵がいるに違いないのだ。
 睡眠不足では魔王までたどり着けなくなってしまう。

 ぐっすりと寝て翌日、ウサコに起こされて朝ご飯を食べた。朝からすさまじい金切り声を聞かされて、脳みそを引っ掻かれたような気分で目を覚ます羽目になった。
 文句を言いたいが聞きもしないだろうから、手早く朝飯を済ませて準備を始めた。俺が準備を済ませるころには、他の皆も準備を済ませていた。

 魔王の洞窟までの道のりは簡単である。
 瘴気の森からアルゴスの大森林に入って、その中で入り口を探すだけだ。地図で見れば小さな森だし、入ってみても大した敵はいなかった。
 大森林という割にはうっそうとした薄暗さのない、明るめの森だった。
 そこで遺跡のようなものがあって、これが洞窟の入り口かなと思っていたらボスが現れた。

 "ケルピー"と表示された青白い馬で、遺跡の守り神のような雰囲気で現れる。直感的にボスであるとわかった。瞬間的にクレアがメイヘムを使ったおかげで、ビームのように放たれた水流は彼女を襲った。
 一撃で半分以上のHPが減らされたので、もしクレア以外が食らっていたら一発で消し飛んでいたであろう攻撃である。

 ワカナのグレーターヒーリングでクレアのHPは一瞬にして戻ったが、直線的な単体魔法だけあって、後衛に流れ弾に当たるのが怖い。

「クレア、敵の魔法を避けるなよ」
「わかってるわ」

 水流の攻撃がそれほど早くなくて、かわし易い速度なのも悪意を感じるところだ。クレアに壁役の意識がなかったらヤバかったが、彼女に関してはそういう心配は無用だった。一歩も動かずに、魔法攻撃に対して何の役にも立たない盾など構え直していたくらいだ。

 クレアが斬りかかると、敵は自分を中心にして竜巻のように水を巻き上げる魔法攻撃を使ってきた。フルレジストしてしまって俺にダメージは入らない。
 仕方がないので、俺はデストラクションを放ってから剣を敵に振り下ろした。

 結局、敵の魔法攻撃をすべてフルレジストしてしまい、リバイバルからのデストラクションは使えなかった。必死で攻撃していたが、倒すのにやたらと時間がかかってしまった。
 使っているのは魔剣ですらないし、敵からのダメージがないと大したダメージが出せないという俺の弱点が現れてしまった感じだ。

 これでは魔王に対しても攻撃力が足りなさ過ぎて下見にならないかもしれない。
 ソウルブレードとブラッドソードがあるので、最悪どちらかをロストしてしまってもいいかという考えも浮かんだが、攻撃力の低い俺は魔剣を失うのが一番悪い事態なので、それだけはやめておくことにした。

 そもそも普段の狩りは軽いソウルブレードがいいし、ボスには火力が出せるブラッドソード以外の選択肢はない。二本ともちゃんと役割があるのだ。
 どちらもゲーム内で最強の武器だろうから、失ったら二度と手に入らないに違いないというのもある。

 大したことのないボスだと思ったら、ケルピーはアブソリュートマジックバリアの魔法書を落としていた。すぐにワカナに覚えさせて、俺たちは森の中を進んだ。

「最後に来るところだからドロップも凄いわね。あのくらいのボスが、クラスⅤの魔法書を落とすんだもの」
「確かにな。ここで全部の魔法を揃えてから挑んだ方がいいのかもな」

 ケルピーはユニークボスですらなかったのに、何故か最高級レアに近いアイテムを落とした。復活までにかなりの時間はかかるだろうが、倒し続ければクラスⅤの魔法書も揃いそうである。
 大体のギミックをクリアしてきたから、ボスも危なげなく倒せるようになってしまって、なんだか感慨深いものを感じた。

 これで、このゲームも終わりかという感慨である。なかなか肝が冷えるような体験をさせられてきたが、それも終わりかというのが寂しい。
 アルゴスの大森林は地図に表示されているよりも大きかった。

 昼飯時になっても、まだ洞窟の入り口すら見つからない。どうやら森自体に何らかのギミックが仕掛けられている可能性もある。
 しかしどんなスキルや魔法を使っても変化は見つけられないので、ただ異次元空間的な本当の広さがあるだけの可能性もあった。

 森の中ではアイリのテレポートも使えないので、今日中に洞窟の入り口を見つけられないとなると、泊まり込みで洞窟の入り口を探さなければならないという事になる。
 しかし、ここには洞窟内にあったような休憩所は見つけられない。だから、ここで寝るとなれば、一晩中見張りを立てておく必要があるという事になるだろう。

 昼飯時になって、俺たちは倒れている丸太に座ってメシの実を食べた。木の上でひとり食べているリカを見たら、あの気持ちのいい景色を思い出して少し羨ましく思えた。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった

仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』 見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装… 俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。 突然の事で戸惑うクラスメート達… だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。 「またか…」 王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。 そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。 そして俺はというと…? 『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』 「それよりも不知火君は何を得たんだ?」 イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。 俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。 その場にいた者達は、俺の加護を見ると… 「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。 『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』 王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。 まぁ、その方が気楽で良い。 そして正義は、リーダーとして皆に言った。 「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」 正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。 「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」 「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」 「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」 「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」 「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」 「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」 「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」 俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。 「その…鎧と剣は?」 「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」 「今迄って…今回が2回目では無いのか?」 「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」 俺はうんざりしながら答えた。 そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。 いずれの世界も救って来た。 そして今度の世界は…? 6月22日 HOTランキングで6位になりました! 6月23日 HOTランキングで4位になりました! 昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°. 6月24日 HOTランキングで2位になりました! 皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

七日後に神罰が落ちる。上層部は「下を切り捨てろ」と言った——私は全員を逃がす

蒼月よる
ファンタジー
七日後、この港に神罰が落ちる。 追放された元観測士イオナだけが、その事実を知っていた。 しかも災害は自然現象ではない——誰かが、意図的に引き起こそうとしている。 港の上層部はすでに手を打っていた。「下層区画を緩衝被害区として切り捨てる」秘密契約。被害を最小限に見せかけ、体制を守る冷徹な計画だ。 イオナは元護送隊長ガルム、荷運び組合長メラとともに動き出す。 犯人を暴き、証拠を公開し、住民を逃がし、工廠を止める——すべてを七日で。 被害を「選ぶ」管理か、全員を「残す」運用か。 追放観測士の、七日間の港湾カウントダウン・サスペンス。 この作品は以下の箇所にAI(Claude Code)を利用しています。 ・世界観・設定の管理補助 ・プロット段階の壁打ち ・作者による執筆後の校正

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

帰国した王子の受難

ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。 取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。

処理中です...