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第1章 人生の転換期
第12話 境界の向こう側
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約束の日時になり、俺は街の中心部にそびえる高層ビルの前に立っていた。
冷たいガラス張りの外壁は、雲の薄い影を映し込み、上の階へいくほど空と溶けていくようだった。入口の自動ドアはホテルのロビーのように静かで、扉の向こうに広がる空気は、外とは違う温度で保たれている。
胸の奥で、心臓がひとつ強く脈打った。
(……ここか)
案内メールに記されていたフロア番号を確認し、エレベーターに乗り込む。
艶のある金属の内壁に、俺の横顔がぼんやりと映る。スーツ姿のビジネスマン、モデル風の若い女性、スタッフ証をぶら下げた技術職らしき男。偶然同乗した彼らの会話は短く、人工的な静けさの中で、階数表示だけが淡々と数字を刻んでいた。
扉が開き、指定されたフロアに足を踏み入れた瞬間、世界の色調がわずかに変わった。
受付カウンターの奥、広いラウンジには、壁一面に飾られた人気ライバーたちのビジュアルポスター。整然と並んだサイン色紙。スタジオへと続く廊下には、防音扉が等間隔に並んでいる。
受付の女性に名を告げると、少ししてスーツ姿の男性が現れた。柔らかな笑みを携え、名刺を差し出してくる。
「本日はお越しいただき、ありがとうございます。担当させていただく、制作管理の三谷と申します」
「こちらこそ、わざわざお時間を……」
形式的な挨拶を交わし、応接室へ案内される。
磨かれたテーブルの上に温かいコーヒーが置かれ、壁掛けモニターには俺の配信チャンネルの概要ページが映し出された。
そこで始まったのは、ひとつひとつ丁寧に組み立てられた説明だった。
事務所の方針、ブランドコンセプト、タレントとして求められる意識。
配信環境の提供、機材サポート、経理・税務面での支援、案件タイアップの仲介、同事務所タレントとのコラボレーションの機会――。
言葉は滑らかで、整っていて、何度も似た話を通しているのだろう。
要点を射抜く説明だった。
「個人で活動されている方にとって、最も負担となるのは申告や契約管理などの事務作業です。そこは当社が全面的にバックアップいたします。活動に専念していただける環境をご用意できるのが、弊社所属の大きな利点です」
三谷の声は穏やかで、その内容にはたしかに魅力があった。
具体的な数字や運用モデル、マネージャー体制の説明が続き、俺は相づちを打ちながら耳を傾ける。
だが、次第に、説明の合間に挟まれる言葉が胸のどこかに引っかかりはじめた。
「スケジュール管理は基本的に弊社主導となります」
「ブランドイメージを統一する必要がありますので、発言内容やコラボ先については事前確認を」
「案件出演の際は、演出方針に沿った進行をお願いすることがあります」
ひとつひとつは合理的で、業界では当たり前の取り決めなのだろう。
だが、それらが静かに積み重なっていくにつれ、見えない重さが俺の肩にのしかかってくる。
(俺は……どこまで自由でいられるんだ?)
心の奥で、誰にも聞こえない問いが小さく鳴る。
今の配信は、俺の気分と体力、生活のリズムに寄り添って動いている。
辛い日は雑談に逃げ、調子のいい日は三時間でも四時間でも話し続ける。
それを「仕事」と呼ぶ覚悟は、まだ俺の手のひらの中で完全な形を持ってはいない。
説明の最後、三谷は書類を一式差し出した。
契約案、モデルケース、所属後のロードマップ。
「もちろん、すぐにご返事をいただく必要はありません。じっくりとご検討ください。ただ――今の貴方の勢いであれば、ここからさらに上を狙えると、私どもは本気で考えています」
その言葉に、俺は小さく息を吸い込んだ。
テーブルの上に並ぶ書類を見下ろし、しばらく沈黙する。
(上、か……)
たしかに、視界の向こう側に別の景色が広がる予感はある。
だが同時に、踏み出した先の床が、俺の足裏に馴染むかどうかは分からない。
「……ありがとうございます。とても、参考になりました。ですが、その……少し、考えさせてください」
「ええ。無理にお引き止めはいたしません。本日はお時間をいただき、感謝いたします」
応接室を出て、廊下を歩く。
整然と並ぶスタジオ扉のひとつが開き、スタッフたちの笑い声と機材音が一瞬だけ漏れては、すぐに吸い込まれるように消えた。
エレベーターホールへ向かおうと角を曲がった、そのときだった。
「――あ、あのっ!」
少し高めの声が、背中に届いた。
振り返ると、丸ぶち眼鏡の女性が立っていた。
黒髪をゆるく束ね、薄手のカーディガンに落ち着いた色のワンピース。印象としては大学生――いや、よく見ると落ち着きのある雰囲気が年齢を曖昧にしている。
彼女は胸の前で両手をぎゅっと握りしめ、戸惑いながらも勇気を振りしぼるように口を開いた。
「も、もしかして……姫宮みことさん、ですよね!?」
一瞬、時間が止まったように感じた。
ここで、その名前を呼ばれるとは思っていなかった。
驚きが表情に出たのだろう。俺が言葉を探していると、彼女は慌てて頭を下げた。
「あ、すみません! 突然声かけて……! あの、その……変な意味じゃなくて……!」
「い、いや……大丈夫です。はい、姫宮、です。というか――」
俺は目の前の女性の顔を、まじまじと見つめる。
どこかで見た線の細さ、柔らかな輪郭。
スクリーン越しに何度も目にした、アイコンの雰囲気が重なっていく。
「……あなた、もしかして――」
彼女は戸惑いながらも、小さくうなずいた。
「はい。あの……最初の頃から配信を見ていた、イラストレーターの……ニシカワです」
胸の奥で、音にならない声が弾ける。
(――ニシカワ? 本当に?)
最初の配信で、唯一最初から最後まで残ってくれたリスナー。俺が崩れ落ちそうな夜に、黙って背を支えてくれた存在。サムネイル用のイラストを送ってくれた、あの人。
「……本当に、ニシカワさん、なんですか」
「はい。えっと、本名は――西河《にしかわ》羽灯《ほたる》といいます。羽に灯で“ほたる”で……。今日は、別件の打ち合わせで、たまたま……」
緊張で言葉を結ぶたび、照れくさそうに笑う。その仕草に、今まで画面越しにしかなかった存在が、急に温度を帯びて現実へと立ち上がった。
「すみません、勝手にイメージしてたんですけど……てっきり、学生さんかと」
「よく言われます。ですが、いちおう社会人です。二十八歳、フリーのイラストレーターで……。あ、年齢言う必要なかったですね、すみません!」
「いや、むしろ助かります。いろいろと……安心しました」
互いに少し笑い、張りつめていた空気が和らいでいく。
短い立ち話のつもりが、自然と会話は広がり、気づけば時間を忘れて話し込んでいた。配信の裏話、イラスト制作のこと、最近の生活、趣味の音楽――。
言葉を交わせば交わすほど、距離が急速に縮んでいくのが分かる。
「よければ、この近くにおいしいお店があるんです。お昼、まだでしたら……」
羽灯が、遠慮がちに提案してくる。
考えるより先に、口が動いていた。
「ぜひ。……正直、少し気持ちを整理したかったんです。誰かと話したくて」
「じゃあ、行きましょう。無理に元気出さなくてもいいお店、知ってます」
彼女はそう言って、柔らかく微笑んだ。
ビルを出ると、午後の陽光が街を包み込んでいた。大通りから少し外れた路地へと足を踏み入れ、俺たちは並んで歩きはじめる。
その背中に、ほんの少しだけ、重さが抜けていくのを感じながら。
――この出会いが、後にどれほどの意味を持つのか。
そのときの俺は、まだ何も知らなかった。
冷たいガラス張りの外壁は、雲の薄い影を映し込み、上の階へいくほど空と溶けていくようだった。入口の自動ドアはホテルのロビーのように静かで、扉の向こうに広がる空気は、外とは違う温度で保たれている。
胸の奥で、心臓がひとつ強く脈打った。
(……ここか)
案内メールに記されていたフロア番号を確認し、エレベーターに乗り込む。
艶のある金属の内壁に、俺の横顔がぼんやりと映る。スーツ姿のビジネスマン、モデル風の若い女性、スタッフ証をぶら下げた技術職らしき男。偶然同乗した彼らの会話は短く、人工的な静けさの中で、階数表示だけが淡々と数字を刻んでいた。
扉が開き、指定されたフロアに足を踏み入れた瞬間、世界の色調がわずかに変わった。
受付カウンターの奥、広いラウンジには、壁一面に飾られた人気ライバーたちのビジュアルポスター。整然と並んだサイン色紙。スタジオへと続く廊下には、防音扉が等間隔に並んでいる。
受付の女性に名を告げると、少ししてスーツ姿の男性が現れた。柔らかな笑みを携え、名刺を差し出してくる。
「本日はお越しいただき、ありがとうございます。担当させていただく、制作管理の三谷と申します」
「こちらこそ、わざわざお時間を……」
形式的な挨拶を交わし、応接室へ案内される。
磨かれたテーブルの上に温かいコーヒーが置かれ、壁掛けモニターには俺の配信チャンネルの概要ページが映し出された。
そこで始まったのは、ひとつひとつ丁寧に組み立てられた説明だった。
事務所の方針、ブランドコンセプト、タレントとして求められる意識。
配信環境の提供、機材サポート、経理・税務面での支援、案件タイアップの仲介、同事務所タレントとのコラボレーションの機会――。
言葉は滑らかで、整っていて、何度も似た話を通しているのだろう。
要点を射抜く説明だった。
「個人で活動されている方にとって、最も負担となるのは申告や契約管理などの事務作業です。そこは当社が全面的にバックアップいたします。活動に専念していただける環境をご用意できるのが、弊社所属の大きな利点です」
三谷の声は穏やかで、その内容にはたしかに魅力があった。
具体的な数字や運用モデル、マネージャー体制の説明が続き、俺は相づちを打ちながら耳を傾ける。
だが、次第に、説明の合間に挟まれる言葉が胸のどこかに引っかかりはじめた。
「スケジュール管理は基本的に弊社主導となります」
「ブランドイメージを統一する必要がありますので、発言内容やコラボ先については事前確認を」
「案件出演の際は、演出方針に沿った進行をお願いすることがあります」
ひとつひとつは合理的で、業界では当たり前の取り決めなのだろう。
だが、それらが静かに積み重なっていくにつれ、見えない重さが俺の肩にのしかかってくる。
(俺は……どこまで自由でいられるんだ?)
心の奥で、誰にも聞こえない問いが小さく鳴る。
今の配信は、俺の気分と体力、生活のリズムに寄り添って動いている。
辛い日は雑談に逃げ、調子のいい日は三時間でも四時間でも話し続ける。
それを「仕事」と呼ぶ覚悟は、まだ俺の手のひらの中で完全な形を持ってはいない。
説明の最後、三谷は書類を一式差し出した。
契約案、モデルケース、所属後のロードマップ。
「もちろん、すぐにご返事をいただく必要はありません。じっくりとご検討ください。ただ――今の貴方の勢いであれば、ここからさらに上を狙えると、私どもは本気で考えています」
その言葉に、俺は小さく息を吸い込んだ。
テーブルの上に並ぶ書類を見下ろし、しばらく沈黙する。
(上、か……)
たしかに、視界の向こう側に別の景色が広がる予感はある。
だが同時に、踏み出した先の床が、俺の足裏に馴染むかどうかは分からない。
「……ありがとうございます。とても、参考になりました。ですが、その……少し、考えさせてください」
「ええ。無理にお引き止めはいたしません。本日はお時間をいただき、感謝いたします」
応接室を出て、廊下を歩く。
整然と並ぶスタジオ扉のひとつが開き、スタッフたちの笑い声と機材音が一瞬だけ漏れては、すぐに吸い込まれるように消えた。
エレベーターホールへ向かおうと角を曲がった、そのときだった。
「――あ、あのっ!」
少し高めの声が、背中に届いた。
振り返ると、丸ぶち眼鏡の女性が立っていた。
黒髪をゆるく束ね、薄手のカーディガンに落ち着いた色のワンピース。印象としては大学生――いや、よく見ると落ち着きのある雰囲気が年齢を曖昧にしている。
彼女は胸の前で両手をぎゅっと握りしめ、戸惑いながらも勇気を振りしぼるように口を開いた。
「も、もしかして……姫宮みことさん、ですよね!?」
一瞬、時間が止まったように感じた。
ここで、その名前を呼ばれるとは思っていなかった。
驚きが表情に出たのだろう。俺が言葉を探していると、彼女は慌てて頭を下げた。
「あ、すみません! 突然声かけて……! あの、その……変な意味じゃなくて……!」
「い、いや……大丈夫です。はい、姫宮、です。というか――」
俺は目の前の女性の顔を、まじまじと見つめる。
どこかで見た線の細さ、柔らかな輪郭。
スクリーン越しに何度も目にした、アイコンの雰囲気が重なっていく。
「……あなた、もしかして――」
彼女は戸惑いながらも、小さくうなずいた。
「はい。あの……最初の頃から配信を見ていた、イラストレーターの……ニシカワです」
胸の奥で、音にならない声が弾ける。
(――ニシカワ? 本当に?)
最初の配信で、唯一最初から最後まで残ってくれたリスナー。俺が崩れ落ちそうな夜に、黙って背を支えてくれた存在。サムネイル用のイラストを送ってくれた、あの人。
「……本当に、ニシカワさん、なんですか」
「はい。えっと、本名は――西河《にしかわ》羽灯《ほたる》といいます。羽に灯で“ほたる”で……。今日は、別件の打ち合わせで、たまたま……」
緊張で言葉を結ぶたび、照れくさそうに笑う。その仕草に、今まで画面越しにしかなかった存在が、急に温度を帯びて現実へと立ち上がった。
「すみません、勝手にイメージしてたんですけど……てっきり、学生さんかと」
「よく言われます。ですが、いちおう社会人です。二十八歳、フリーのイラストレーターで……。あ、年齢言う必要なかったですね、すみません!」
「いや、むしろ助かります。いろいろと……安心しました」
互いに少し笑い、張りつめていた空気が和らいでいく。
短い立ち話のつもりが、自然と会話は広がり、気づけば時間を忘れて話し込んでいた。配信の裏話、イラスト制作のこと、最近の生活、趣味の音楽――。
言葉を交わせば交わすほど、距離が急速に縮んでいくのが分かる。
「よければ、この近くにおいしいお店があるんです。お昼、まだでしたら……」
羽灯が、遠慮がちに提案してくる。
考えるより先に、口が動いていた。
「ぜひ。……正直、少し気持ちを整理したかったんです。誰かと話したくて」
「じゃあ、行きましょう。無理に元気出さなくてもいいお店、知ってます」
彼女はそう言って、柔らかく微笑んだ。
ビルを出ると、午後の陽光が街を包み込んでいた。大通りから少し外れた路地へと足を踏み入れ、俺たちは並んで歩きはじめる。
その背中に、ほんの少しだけ、重さが抜けていくのを感じながら。
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そのときの俺は、まだ何も知らなかった。
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