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第1章 人生の転換期
第18話 「焼き鳥はナンコツ派」
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時計の針が深夜を指していても、部屋の灯りは落ちないままだった。
モニターの前で椅子に腰を沈め、俺は黙々と応募資料を読み続けていた。切り抜き編集者の選考は、想像以上に骨が折れる作業だった。
若い学生らしき応募者から、この道十年を超える映像編集のベテランまで。
ポートフォリオには、それぞれの人生と努力の跡が刻み込まれている。
「……レベル高すぎだろ、みんな」
思わず呟きながら、俺はひとつひとつの動画を再生した。
テンポのいいカット割り、トランジション、テロップ。
ただ派手なだけではなく、配信の空気を壊さず、むしろ引き立てる編集。
中には、かつて自分もVTuberとして活動していたという応募者もいた。
説明文の端々に、配信の苦労も喜びも知り尽くしている人間の言葉が滲んでいる。
「……みんな、上手いんだよな」
ため息とも、感嘆ともつかない息を吐く。
安易に数値で比べられる世界じゃない。
どの応募者にも、それぞれの良さと世界があった。
だからこそ――選考は難航した。
何度も同じ動画を再生し、メモを付け、また見返す。
頭の奥がじんわり熱を帯び始める頃、ようやくふるいをかけ終えた。
残ったのは三人。
「……ここから、か」
椅子に背を預け、天井を仰ぐ。
三人とも、腕前は申し分ない。
編集技術だけで判断するなら、誰を選んでも遜色はない。
だからこそ、俺は最後に――別の視点で資料を読み返した。
応募理由。
志望動機。
そして「なぜ姫宮みことの切り抜きをやりたいのか」。
そこで、ひとつの文章に目が止まる。
『私は配信のすべてを拝見しています。
落ち込んでいたとき、救われたのはあなたの歌と声でした。
切り抜きで、もっとたくさんの人に届いてほしいんです』
「……重いな。けど、嫌いじゃない」
少し笑って肩を竦める。
ペンネームは――
『焼き鳥はナンコツ派』
「なんでそこで好みの主張入れるんだよ……」
思わず机に額をつけた。
だが、動画は抜群にセンスが良い。
笑いの間の取り方、感情のピークを切り取る位置、“どこを抜けば私らしさが映えるか”を、よく理解している。
その上で、応募文から滲む妙に強い愛情とオタク臭。
「……よし。まずは話してみるか」
俺はディスコードを起動し、通話リクエストを送った。
数秒の沈黙。
やがて、小さく通話音が鳴る。
「……こ、こんばんは。はじめまして」
想像より柔らかく、落ち着いた女性の声だった。
少し緊張しているのが分かる。
「こちらこそ、応募ありがとう。姫宮みこと――いや、今は俺でいいな。中の人の方だ」
「あ、はい……! あ、あの、すみません、めちゃくちゃ緊張してて」
通話越しに、息を整える音が聞こえる。
「まず確認なんだけど、“焼き鳥はナンコツ派”さん、で合ってる?」
「はい……あっ、できれば“ナンコツさん”って呼んでください」
「自分で言うんだな」
思わず吹き出す。相手も小さく笑った。
「それで、差し支えなければ、本名も聞いていいか?」
「はい。えっと……櫻薔薇みこと、です。二十五歳で、今は在宅でフリーの映像編集をしています」
「……みこと?」
耳を疑った。
「ええと……漢字は“桜”じゃなくて“櫻”の方で、“薔薇”の“薔”です。よく読めないって言われます」
「いや、そこじゃなくて。名前、俺と同じじゃないか」
「あっ……そうでした! あの、それも応募理由に書こうと思ってやめたんですけど……運命感じちゃって」
「やめて正解だ、それは重い」
二人して、しばし笑い声を交わす。
ぎこちなかった空気が、少しだけ柔らかくなった。
そこからは、仕事の話に入った。
俺が望む切り抜きの方向性、
テンポ、字幕の雰囲気、
笑いと真面目のバランス。
ナンコツさんは、ひとつひとつ真剣に聞き取りながら、的確な言葉を返してくれた。
「私は、“姫宮みことさんの声が一番活きる瞬間”を、切り抜きたいんです。
ただ伸びるタイトルを付けるだけじゃなくて、“好きだから残したい瞬間”を中心に置きたい」
「……いいな、それ」
胸の奥に、静かな納得が落ちる。
俺の考えと、ほぼ一致していた。
通話は一時間ほど続いた。
最後には、お互い自然に笑っていた。
「じゃあ……正式に、お願いしてもいいか」
「……っ、はいっ! 全力で、やらせていただきます!」
声の奥に、喜びと覚悟が混じっていた。
通話を切ったあと、俺は深く息を吐く。
「いい出会い、だったな」
独り言のように呟き、配信アプリを開いた。
深夜。
それでも視聴者はすぐに集まってくる。
「こんばんは、姫宮みことです。……今日は少し、大事なお知らせがあります」
チャットがざわめく。
「先日募集していた“切り抜き編集者さん”、ついに──正式に決まりました」
《おおおお!!》
《ついに!》
《誰だ!?》
「ペンネームは、“焼き鳥はナンコツ派”さんです」
《名前で笑った》
《強そう》
《絶対いい人》
「とても素敵な方で、私の配信を愛してくださっていて……方針もぴったり一致しました。来週から、本格的に切り抜き動画を投稿していきます。ぜひ、楽しみにしていてくださいね」
コメント欄に祝福の嵐が広がる。
画面の光が、胸の奥を優しく照らした。
仲間が、一人増えた。
俺は小さく目を閉じ、静かに呟いた。
「……これから、もっと前に進めそうだな」
◇◇
月末がやってきた。帳簿を開き、入金と出金の数字を一つずつ確かめながら、俺は深く息を吐いた。会社員だった頃には無縁だった種類の疲労が、肩のあたりにどっしりと乗っている。しかし、それを悪く思う気持ちは不思議と湧いてこなかった。これは今の俺が選んだ生き方の証みたいなものだ。
イラストレーターのほたると、切抜き編集を任せているみこと――二人へ支払いを済ませる日。当初、ノリだけで突っ走ってしまわないよう、最初にしっかりと契約書を交わし、月々の支払い方法や報酬の算定方法を明文化していた。あのときは少し堅苦しいかなと思ったが、今ではその判断を心から褒めてやりたい。
ほたるには、配信のサムネイルや宣伝用のイラストの制作費。みことには、切抜き動画の本数と、その再生回数に応じて歩合を上乗せした報酬。振込元の口座番号を確認し、入力を終えると、最後の確認ボタンを押す。画面に「振込完了」の文字が並んだとき、思わず背もたれに体を預けた。
「……よし」
その直後、スマホが震えた。ほたるからのメール。続けて、みことからも。
画面を開くと、まるで示し合わせたかのように、同じ文面が並んでいた。
「『桁、間違えてませんか?』……って、おい」
思わず吹き出す。ひとりきりの部屋で、声が転がる。
「間違えてないよ。相応の報酬だって」
口に出して呟きながら、苦笑が漏れる。多少コメディ感があるやり取りなのに、胸の奥は妙に温かかった。彼女たちが真剣に仕事をしてくれているからこそ、この額を払う価値があるのだ。
実際、切抜き動画の効果は絶大だった。通知を開くたび、登録者数の数字がぐんぐん伸びている。活動開始からまだ一ヶ月少々だというのに、チャンネル登録者は三十万人を越えようとしていた。グラフの傾きは、まるで鰻登りという表現をそのまま形にしたみたいだ。
もちろん、収入もそれに伴って増えている。動画サイトからの広告収入は、二人への振込を差し引いても、それなりの額になりつつあった。とはいえ、タワーマンションの家賃がとにかく重たい。振り込まれたお金は、まるで雪解け水みたいに、家賃に吸い込まれていく。
それでも――会社員時代の二・五倍は稼げているのだから、贅沢を言う筋合いはない。あの頃よりずっと不安定で、だけど今の方が息がしやすい。数字の裏側にある感情を確かめるように、指先で机を軽く叩いた。
モニターの前で椅子に腰を沈め、俺は黙々と応募資料を読み続けていた。切り抜き編集者の選考は、想像以上に骨が折れる作業だった。
若い学生らしき応募者から、この道十年を超える映像編集のベテランまで。
ポートフォリオには、それぞれの人生と努力の跡が刻み込まれている。
「……レベル高すぎだろ、みんな」
思わず呟きながら、俺はひとつひとつの動画を再生した。
テンポのいいカット割り、トランジション、テロップ。
ただ派手なだけではなく、配信の空気を壊さず、むしろ引き立てる編集。
中には、かつて自分もVTuberとして活動していたという応募者もいた。
説明文の端々に、配信の苦労も喜びも知り尽くしている人間の言葉が滲んでいる。
「……みんな、上手いんだよな」
ため息とも、感嘆ともつかない息を吐く。
安易に数値で比べられる世界じゃない。
どの応募者にも、それぞれの良さと世界があった。
だからこそ――選考は難航した。
何度も同じ動画を再生し、メモを付け、また見返す。
頭の奥がじんわり熱を帯び始める頃、ようやくふるいをかけ終えた。
残ったのは三人。
「……ここから、か」
椅子に背を預け、天井を仰ぐ。
三人とも、腕前は申し分ない。
編集技術だけで判断するなら、誰を選んでも遜色はない。
だからこそ、俺は最後に――別の視点で資料を読み返した。
応募理由。
志望動機。
そして「なぜ姫宮みことの切り抜きをやりたいのか」。
そこで、ひとつの文章に目が止まる。
『私は配信のすべてを拝見しています。
落ち込んでいたとき、救われたのはあなたの歌と声でした。
切り抜きで、もっとたくさんの人に届いてほしいんです』
「……重いな。けど、嫌いじゃない」
少し笑って肩を竦める。
ペンネームは――
『焼き鳥はナンコツ派』
「なんでそこで好みの主張入れるんだよ……」
思わず机に額をつけた。
だが、動画は抜群にセンスが良い。
笑いの間の取り方、感情のピークを切り取る位置、“どこを抜けば私らしさが映えるか”を、よく理解している。
その上で、応募文から滲む妙に強い愛情とオタク臭。
「……よし。まずは話してみるか」
俺はディスコードを起動し、通話リクエストを送った。
数秒の沈黙。
やがて、小さく通話音が鳴る。
「……こ、こんばんは。はじめまして」
想像より柔らかく、落ち着いた女性の声だった。
少し緊張しているのが分かる。
「こちらこそ、応募ありがとう。姫宮みこと――いや、今は俺でいいな。中の人の方だ」
「あ、はい……! あ、あの、すみません、めちゃくちゃ緊張してて」
通話越しに、息を整える音が聞こえる。
「まず確認なんだけど、“焼き鳥はナンコツ派”さん、で合ってる?」
「はい……あっ、できれば“ナンコツさん”って呼んでください」
「自分で言うんだな」
思わず吹き出す。相手も小さく笑った。
「それで、差し支えなければ、本名も聞いていいか?」
「はい。えっと……櫻薔薇みこと、です。二十五歳で、今は在宅でフリーの映像編集をしています」
「……みこと?」
耳を疑った。
「ええと……漢字は“桜”じゃなくて“櫻”の方で、“薔薇”の“薔”です。よく読めないって言われます」
「いや、そこじゃなくて。名前、俺と同じじゃないか」
「あっ……そうでした! あの、それも応募理由に書こうと思ってやめたんですけど……運命感じちゃって」
「やめて正解だ、それは重い」
二人して、しばし笑い声を交わす。
ぎこちなかった空気が、少しだけ柔らかくなった。
そこからは、仕事の話に入った。
俺が望む切り抜きの方向性、
テンポ、字幕の雰囲気、
笑いと真面目のバランス。
ナンコツさんは、ひとつひとつ真剣に聞き取りながら、的確な言葉を返してくれた。
「私は、“姫宮みことさんの声が一番活きる瞬間”を、切り抜きたいんです。
ただ伸びるタイトルを付けるだけじゃなくて、“好きだから残したい瞬間”を中心に置きたい」
「……いいな、それ」
胸の奥に、静かな納得が落ちる。
俺の考えと、ほぼ一致していた。
通話は一時間ほど続いた。
最後には、お互い自然に笑っていた。
「じゃあ……正式に、お願いしてもいいか」
「……っ、はいっ! 全力で、やらせていただきます!」
声の奥に、喜びと覚悟が混じっていた。
通話を切ったあと、俺は深く息を吐く。
「いい出会い、だったな」
独り言のように呟き、配信アプリを開いた。
深夜。
それでも視聴者はすぐに集まってくる。
「こんばんは、姫宮みことです。……今日は少し、大事なお知らせがあります」
チャットがざわめく。
「先日募集していた“切り抜き編集者さん”、ついに──正式に決まりました」
《おおおお!!》
《ついに!》
《誰だ!?》
「ペンネームは、“焼き鳥はナンコツ派”さんです」
《名前で笑った》
《強そう》
《絶対いい人》
「とても素敵な方で、私の配信を愛してくださっていて……方針もぴったり一致しました。来週から、本格的に切り抜き動画を投稿していきます。ぜひ、楽しみにしていてくださいね」
コメント欄に祝福の嵐が広がる。
画面の光が、胸の奥を優しく照らした。
仲間が、一人増えた。
俺は小さく目を閉じ、静かに呟いた。
「……これから、もっと前に進めそうだな」
◇◇
月末がやってきた。帳簿を開き、入金と出金の数字を一つずつ確かめながら、俺は深く息を吐いた。会社員だった頃には無縁だった種類の疲労が、肩のあたりにどっしりと乗っている。しかし、それを悪く思う気持ちは不思議と湧いてこなかった。これは今の俺が選んだ生き方の証みたいなものだ。
イラストレーターのほたると、切抜き編集を任せているみこと――二人へ支払いを済ませる日。当初、ノリだけで突っ走ってしまわないよう、最初にしっかりと契約書を交わし、月々の支払い方法や報酬の算定方法を明文化していた。あのときは少し堅苦しいかなと思ったが、今ではその判断を心から褒めてやりたい。
ほたるには、配信のサムネイルや宣伝用のイラストの制作費。みことには、切抜き動画の本数と、その再生回数に応じて歩合を上乗せした報酬。振込元の口座番号を確認し、入力を終えると、最後の確認ボタンを押す。画面に「振込完了」の文字が並んだとき、思わず背もたれに体を預けた。
「……よし」
その直後、スマホが震えた。ほたるからのメール。続けて、みことからも。
画面を開くと、まるで示し合わせたかのように、同じ文面が並んでいた。
「『桁、間違えてませんか?』……って、おい」
思わず吹き出す。ひとりきりの部屋で、声が転がる。
「間違えてないよ。相応の報酬だって」
口に出して呟きながら、苦笑が漏れる。多少コメディ感があるやり取りなのに、胸の奥は妙に温かかった。彼女たちが真剣に仕事をしてくれているからこそ、この額を払う価値があるのだ。
実際、切抜き動画の効果は絶大だった。通知を開くたび、登録者数の数字がぐんぐん伸びている。活動開始からまだ一ヶ月少々だというのに、チャンネル登録者は三十万人を越えようとしていた。グラフの傾きは、まるで鰻登りという表現をそのまま形にしたみたいだ。
もちろん、収入もそれに伴って増えている。動画サイトからの広告収入は、二人への振込を差し引いても、それなりの額になりつつあった。とはいえ、タワーマンションの家賃がとにかく重たい。振り込まれたお金は、まるで雪解け水みたいに、家賃に吸い込まれていく。
それでも――会社員時代の二・五倍は稼げているのだから、贅沢を言う筋合いはない。あの頃よりずっと不安定で、だけど今の方が息がしやすい。数字の裏側にある感情を確かめるように、指先で机を軽く叩いた。
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