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第1章 人生の転換期
第21話 夜のSOS
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翌週の午後、俺は雪乃の通う中学校を訪れていた。昇降口の横を抜け、事務室前の廊下を歩く。どこにでもある公立中学校の匂い――ワックスの残り香と、体育館から流れてくるボールの音、遠くで響く吹奏楽のリズム。かつて自分も通った世界に似ているのに、今の俺にはあまりにも遠く感じられた。
案内された面談室には、生活指導の教師と学年主任が待っていた。二人とも、どこか申し訳なさそうな顔をしている。
「本日はお忙しい中、ありがとうございます」
学年主任が深く会釈し、資料のファイルをテーブルに置いた。
「離婚されていることは以前から伺っておりましたので、お母様の彩花さんにも何度かご連絡を差し上げたのですが……」
教師が言葉を濁す。
「つながらなかったと」
「はい。電話にも出られず、メールも返答がありません。家庭訪問も検討しましたが、いまは学校としても慎重に動かざるを得なくて……」
部屋の空気が沈む。俺は静かに息を吐き、資料へ視線を落とした。欠席日数、遅刻、早退――無機質な数字が、胸に重くのしかかる。
「雪乃さん自身は、学校には来たい気持ちがあるようです。ただ……精神的に不安定で、登校へ向かう途中で足が止まってしまうこともあるようで」
「……そうですか」
「私たちからは、まず保護者の方と協力し、生活リズムを整えていくことを提案しています。しかし――お母様と連絡が取れない以上、どうにも……」
学年主任が言いにくそうに視線を寄こす。
「お父様から、なんとか説得していただけないでしょうか。今のままでは、受験に――」
「影響が出るのは理解しています」
胸の奥で何かが締め付けられる。
「できる限り、話してみます。俺なりにですが」
教師たちは安堵の色を浮かべ、深く頭を下げた。
面談を終え、校舎の外へ出る。西日に照らされたグラウンドでは、部活中の生徒たちが声を張り上げている。テニスコート、サッカーゴール、トラック――活気に満ちた光景。しかし、その影の中に、ひとり佇む姿があった。
フェンス越しに、静かにコートを見つめている雪乃だった。
俺は足を止め、少し距離をとって声をかけた。
「……雪乃」
彼女は振り返らないまま、ぼそりと呟いた。
「引退まで、やりたかったな」
風が制服のスカートを揺らす。夕焼けがコートに長い影を落としている。
「部活、なんでやめたんだ。パパのことで噂が広がったからか?」
俺の問いに、雪乃は一拍置いて首を振った。
「……パパのことは、正直もういいよ。バレてるし。クラスの子、何人か知ってたし。『お父さん有名人なんでしょ?』とか言われて、ウザいけど……それだけ」
「じゃあ……」
雪乃は少し顔を上げ、コートの方へ視線を戻した。
「原因は、ママ」
その声は、とても静かだった。
――そして、雪乃は語り始めた。
◆
その日は大会だった。地区大会二連覇がかかった大事な試合。朝から緊張で手が冷たくて、でも少しワクワクしていた。ママは前日にこう言った。
「明日送ってってやるから、早く寝なさい」
それが、嬉しかった。たまには頼りにしてもいいかなって、そう思った。
――翌朝。
玄関に降りても、ママはいなかった。寝室のドアをノックしても返事がない。スマホを見たら、深夜に“高橋”の名前と一緒に通知がいくつか光っていたのを思い出した。
嫌な予感がした。
電話をかけても繋がらない。何度もかけて、何度も切って、時計の針がどんどん進んで――
私は最後に、電車で行くしかないと判断した。
だけど、会場は遠かった。電車を乗り継いで、必死で走って、でも……到着した時には、もう試合は始まっていて、ベンチには誰も私の席を空けていなかった。
「もう替え出しちゃってるから」
監督が申し訳なさそうに言った。
私はうなずくしかなかった。
帰宅後、ママはリビングのソファに座ってスマホを見ていた。
「どうして来てくれなかったの」
声が震えた。
ママは顔も上げずに言った。
「知らんし」
たった、それだけ。
胸の奥で何かが折れた音がした。
私のせいで、ダブルスのペアが変わって、チーム全体もバタバタして――迷惑をかけた。だから、辞めた。もうこれ以上誰にも迷惑かけたくなかった。
◆
雪乃は、静かに言葉を閉じた。
俺は何も言えなかった。喉が固まり、胸の奥が焼けるように痛い。
知らなかった――。
俺はただ、情けなさに歯を食いしばった。
「……雪乃。もし、もしだよ。パパが送迎するって言ったら……またやってみる気にならないか?」
慎重に言葉を選びながら問いかける。
しかし、雪乃は首を横に振った。
「もういい。やる気、なくなった。パパもママも、信用できない」
その言葉は、冷たい刃よりも深く胸に突き刺さった。
雪乃はフェンスから離れ、グラウンドに背を向けた。
「もう帰る」
「雪乃――」
伸ばしかけた手は、空を切った。
夕暮れの中、彼女の小さな背中が遠ざかっていく。
俺はただ、その背中を見送ることしかできなかった。
自分の無力さだけが、長く影を落としていた。
◇◇◇◇
その夜も、俺はいつものようにリングライトの前に座っていた。画面の向こうには、笑い声や絵文字が流れ、軽い雑談と冗談が飛び交っている。姫宮まこととしての「私」は、いつもどおり明るく振る舞いながら、コメントを拾い、時折スパチャに頭を下げていた。
――そのときだった。
スクロールの途中、視界の端をかすめる違和感に、俺は指を止めた。
〈母さんにスマホ壊された〉
〈もう5日くらい帰ってきていない〉
〈お金も無くて友達の家でスマホ借りてコメントしてる〉
見慣れたハンドルネーム。けれど、その言葉の湿り気は、冗談やネタのそれではなかった。
最初は――なりすましかと思った。
だが、文の癖、言い回し、そして胸の奥を刺す妙な直感が、俺の背筋を凍らせた。
……雪乃だ。
コメント欄にも動揺が走る。
〈え、ガチ?〉
〈釣りでしょw〉
〈中坊娘オワタ〉
〈今更助けてとか草〉
〈自業自得じゃね?〉
俺は笑顔を保とうとした――だが、喉の奥で何かが弾けた。
「やめなさい」
配信中の「私」の声は、自分でも驚くほど強かった。
「今のコメント、全部。人の痛みにケラケラ笑って、何が楽しいの。冗談でも許せないわ」
配信を始めて以来、初めて声を荒げた。
沈黙が広がる。コメントが一瞬止まり、代わりに戸惑いと謝罪が流れ始める。
その中に、ひとつだけ、はっきりとした文字が浮かんだ。
〈今、ウッチーの家にいる〉
胸が締め付けられる。
雪乃からの――SOS。
離婚したからといって、無関係でいられるわけがない。親であることは、紙切れ一枚で終わるものじゃない。
「ごめんなさい、今日の配信はここまでにします。また後で必ず――」
そう言い残し、俺は急いで配信を切った。
タワマンの夜景を背に、玄関へ駆ける。靴紐を結ぶ余裕もなく飛び出し、タクシーに乗り込んで住所を告げた。
――ウッチー。内村。
近所に住む幼馴染。昔から雪乃と仲が良かった、あの家だ。
玄関の前まで来た瞬間、
「パパ……!」
小さな体が、勢いよく抱きついてきた。
震えながら、大粒の涙を流し、胸元に顔を埋める。
「怖かった……死ぬかと思った……」
声が擦れていた。身体は細く、力が弱い。五日間――何があったのか、想像するだけで胃の奥が軋む。
リビングから現れた内村の父親は、少し困ったように頭を掻きながらも笑ってくれた。
「悪いな、連絡する前に来てくれて助かったよ。気にすんな。うちで出来ることは、これぐらいだ」
「……本当に、ありがとうございます」
頭を下げる俺に、彼は手を軽く振った。
「昔から雪乃ちゃんはよく遊びに来てたしな。困ったときはお互い様だ」
胸が熱くなる。救われたのは、きっと俺のほうだった。
案内された面談室には、生活指導の教師と学年主任が待っていた。二人とも、どこか申し訳なさそうな顔をしている。
「本日はお忙しい中、ありがとうございます」
学年主任が深く会釈し、資料のファイルをテーブルに置いた。
「離婚されていることは以前から伺っておりましたので、お母様の彩花さんにも何度かご連絡を差し上げたのですが……」
教師が言葉を濁す。
「つながらなかったと」
「はい。電話にも出られず、メールも返答がありません。家庭訪問も検討しましたが、いまは学校としても慎重に動かざるを得なくて……」
部屋の空気が沈む。俺は静かに息を吐き、資料へ視線を落とした。欠席日数、遅刻、早退――無機質な数字が、胸に重くのしかかる。
「雪乃さん自身は、学校には来たい気持ちがあるようです。ただ……精神的に不安定で、登校へ向かう途中で足が止まってしまうこともあるようで」
「……そうですか」
「私たちからは、まず保護者の方と協力し、生活リズムを整えていくことを提案しています。しかし――お母様と連絡が取れない以上、どうにも……」
学年主任が言いにくそうに視線を寄こす。
「お父様から、なんとか説得していただけないでしょうか。今のままでは、受験に――」
「影響が出るのは理解しています」
胸の奥で何かが締め付けられる。
「できる限り、話してみます。俺なりにですが」
教師たちは安堵の色を浮かべ、深く頭を下げた。
面談を終え、校舎の外へ出る。西日に照らされたグラウンドでは、部活中の生徒たちが声を張り上げている。テニスコート、サッカーゴール、トラック――活気に満ちた光景。しかし、その影の中に、ひとり佇む姿があった。
フェンス越しに、静かにコートを見つめている雪乃だった。
俺は足を止め、少し距離をとって声をかけた。
「……雪乃」
彼女は振り返らないまま、ぼそりと呟いた。
「引退まで、やりたかったな」
風が制服のスカートを揺らす。夕焼けがコートに長い影を落としている。
「部活、なんでやめたんだ。パパのことで噂が広がったからか?」
俺の問いに、雪乃は一拍置いて首を振った。
「……パパのことは、正直もういいよ。バレてるし。クラスの子、何人か知ってたし。『お父さん有名人なんでしょ?』とか言われて、ウザいけど……それだけ」
「じゃあ……」
雪乃は少し顔を上げ、コートの方へ視線を戻した。
「原因は、ママ」
その声は、とても静かだった。
――そして、雪乃は語り始めた。
◆
その日は大会だった。地区大会二連覇がかかった大事な試合。朝から緊張で手が冷たくて、でも少しワクワクしていた。ママは前日にこう言った。
「明日送ってってやるから、早く寝なさい」
それが、嬉しかった。たまには頼りにしてもいいかなって、そう思った。
――翌朝。
玄関に降りても、ママはいなかった。寝室のドアをノックしても返事がない。スマホを見たら、深夜に“高橋”の名前と一緒に通知がいくつか光っていたのを思い出した。
嫌な予感がした。
電話をかけても繋がらない。何度もかけて、何度も切って、時計の針がどんどん進んで――
私は最後に、電車で行くしかないと判断した。
だけど、会場は遠かった。電車を乗り継いで、必死で走って、でも……到着した時には、もう試合は始まっていて、ベンチには誰も私の席を空けていなかった。
「もう替え出しちゃってるから」
監督が申し訳なさそうに言った。
私はうなずくしかなかった。
帰宅後、ママはリビングのソファに座ってスマホを見ていた。
「どうして来てくれなかったの」
声が震えた。
ママは顔も上げずに言った。
「知らんし」
たった、それだけ。
胸の奥で何かが折れた音がした。
私のせいで、ダブルスのペアが変わって、チーム全体もバタバタして――迷惑をかけた。だから、辞めた。もうこれ以上誰にも迷惑かけたくなかった。
◆
雪乃は、静かに言葉を閉じた。
俺は何も言えなかった。喉が固まり、胸の奥が焼けるように痛い。
知らなかった――。
俺はただ、情けなさに歯を食いしばった。
「……雪乃。もし、もしだよ。パパが送迎するって言ったら……またやってみる気にならないか?」
慎重に言葉を選びながら問いかける。
しかし、雪乃は首を横に振った。
「もういい。やる気、なくなった。パパもママも、信用できない」
その言葉は、冷たい刃よりも深く胸に突き刺さった。
雪乃はフェンスから離れ、グラウンドに背を向けた。
「もう帰る」
「雪乃――」
伸ばしかけた手は、空を切った。
夕暮れの中、彼女の小さな背中が遠ざかっていく。
俺はただ、その背中を見送ることしかできなかった。
自分の無力さだけが、長く影を落としていた。
◇◇◇◇
その夜も、俺はいつものようにリングライトの前に座っていた。画面の向こうには、笑い声や絵文字が流れ、軽い雑談と冗談が飛び交っている。姫宮まこととしての「私」は、いつもどおり明るく振る舞いながら、コメントを拾い、時折スパチャに頭を下げていた。
――そのときだった。
スクロールの途中、視界の端をかすめる違和感に、俺は指を止めた。
〈母さんにスマホ壊された〉
〈もう5日くらい帰ってきていない〉
〈お金も無くて友達の家でスマホ借りてコメントしてる〉
見慣れたハンドルネーム。けれど、その言葉の湿り気は、冗談やネタのそれではなかった。
最初は――なりすましかと思った。
だが、文の癖、言い回し、そして胸の奥を刺す妙な直感が、俺の背筋を凍らせた。
……雪乃だ。
コメント欄にも動揺が走る。
〈え、ガチ?〉
〈釣りでしょw〉
〈中坊娘オワタ〉
〈今更助けてとか草〉
〈自業自得じゃね?〉
俺は笑顔を保とうとした――だが、喉の奥で何かが弾けた。
「やめなさい」
配信中の「私」の声は、自分でも驚くほど強かった。
「今のコメント、全部。人の痛みにケラケラ笑って、何が楽しいの。冗談でも許せないわ」
配信を始めて以来、初めて声を荒げた。
沈黙が広がる。コメントが一瞬止まり、代わりに戸惑いと謝罪が流れ始める。
その中に、ひとつだけ、はっきりとした文字が浮かんだ。
〈今、ウッチーの家にいる〉
胸が締め付けられる。
雪乃からの――SOS。
離婚したからといって、無関係でいられるわけがない。親であることは、紙切れ一枚で終わるものじゃない。
「ごめんなさい、今日の配信はここまでにします。また後で必ず――」
そう言い残し、俺は急いで配信を切った。
タワマンの夜景を背に、玄関へ駆ける。靴紐を結ぶ余裕もなく飛び出し、タクシーに乗り込んで住所を告げた。
――ウッチー。内村。
近所に住む幼馴染。昔から雪乃と仲が良かった、あの家だ。
玄関の前まで来た瞬間、
「パパ……!」
小さな体が、勢いよく抱きついてきた。
震えながら、大粒の涙を流し、胸元に顔を埋める。
「怖かった……死ぬかと思った……」
声が擦れていた。身体は細く、力が弱い。五日間――何があったのか、想像するだけで胃の奥が軋む。
リビングから現れた内村の父親は、少し困ったように頭を掻きながらも笑ってくれた。
「悪いな、連絡する前に来てくれて助かったよ。気にすんな。うちで出来ることは、これぐらいだ」
「……本当に、ありがとうございます」
頭を下げる俺に、彼は手を軽く振った。
「昔から雪乃ちゃんはよく遊びに来てたしな。困ったときはお互い様だ」
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