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第2章 トライアングル
第25話 崩れた心臓の鼓動
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学校の正門前に車を停めた時、すでに赤と青の回転灯が夜の闇を切り裂いていた。
警察車両が数台、校舎脇の駐車スペースに並び、教師や生徒らしき影がざわついている。胸の奥で心臓が、嫌な音を立てて跳ねた。
俺はドアを開けるや否や駆け出し、校舎へ向かう。玄関前で警官に制止され、身分を告げると、すぐに対応してくれた。ひとりの教師が駆け寄ってくる。
「雪乃さんのお父さんですね。落ち着いて聞いてください」
落ち着けるわけがない。だが歯を食いしばって頷く。
「部活が終わって校門を出た直後、黒い車が停まって……。中から大柄な男の人が降りてきて、雪乃さんを無理やり車に――私、遠目だったんですが、確かに連れていかれるのを見ました」
耳鳴りがした。
景色がぐらりと揺れる。
黒い車。
大柄の男。
無理やり――。
「車種やナンバーは?」
「はっきりとは……警察の方に伝えました。防犯カメラ映像を今洗っています」
俺は無意識のうちに踵を返し、校門へ向かって走り出していた。
とにかく探しに行かなければ。待っているだけなんて無理だった。
車に乗り込み、エンジンをかけ、アクセルに足を載せた瞬間――。
「みことさん!」
聞き慣れた声が校門の外から飛び込んできた。
顔を上げると、そこに立っていたのはほたるだった。息を切らし、顔は青ざめている。
「ほたるさん……? どうしてここに――」
「これ、見てください」
震える手で差し出されたスマホの画面。
そこには、有名掲示板のスレッドが表示されていた。
タイトルに、冷たく鋭い文字列。
『姫宮みことの娘が通う学校、判明した』
喉の奥から声が出なかった。
スクロールすると、校名、周辺の地図、さらには制服の写真らしき画像まで貼られている。
――誰だ。
――どうしてこんな――。
「今日の夕方に立って……私が見た時にはもう書き込みが何十件も……。運営に通報されて、今は削除されてますけど……」
頬の内側を噛みしめる。
血の味がした。
警察もすでにこの情報を把握したらしく、校内で統括している捜査員が無線で指示を飛ばしていた。
「ネット上の書き込みと連れ去りに関連がある可能性があります。掲示板のログを押収、投稿者の特定に動きます。被害者の周辺――ファン、リスナーの関係も含めて調べます」
“リスナー”。
胸の奥に黒い影が落ちる。
俺の活動に、雪乃が巻き込まれた――
そんな最悪の想像が、喉元を締め付ける。
車のハンドルに手を置いたまま、俺は動けなくなっていた。
ほたるがそっと視線を落とす。
「……みことさん、無理に動かない方がいいです。警察の人が……」
「……それでも、じっとなんてしてられない」
掠れた声で答えると、ほたるは何も言わず、小さく頷いた。
手の甲が震えているのが、自分でもわかる。
夜は、ひどく長かった。
数時間が過ぎた。
何度も携帯を握りしめ、何本もの電話が警察と行き来した。
車の中でただ時間だけが消えていく。
ようやく、着信音が鳴ったのは深夜に近い頃だった。
「……はい、恩塚です。――雪乃は!?」
通話口から聞こえてきた言葉に、世界が一瞬止まった。
「……同級生の、家……?」
俺は車のドアを開け放ち、校舎へ駆け戻る。警官に誘導され、今度は学校の会議室に通された。
そこにはすでに数人が集まっていた。
教師、警察官、そして――
見知らぬ少年と、その父親らしき男。
その隣に、雪乃が座っていた。
肩を強張らせ、唇を固く結んでいる。
「雪乃……!」
駆け寄る俺に、娘は顔を上げる。
「パパ……怖かった……」
思わずその体を抱き寄せた。
胸の奥に押し込めていた何かが、音を立てて崩れる。
「大丈夫だ。もう大丈夫だ。……無事で、本当によかった」
雪乃の背を抱く腕に力が入る。
俺の声が震えているのを、隠すことはできなかった。
落ち着いたところで、警察官が状況を説明した。
「先ほど、通報を受けた近隣住民の証言から、こちらの方のご家庭を確認し、雪乃さんを保護しました。ご無事です」
俺は視線を少年へ向ける。
細身で神経質そうな顔立ち。視線だけがどこか逸れている。
その隣で腕を組む父親は、たしかに“体格のいい男”だった。教師が目撃したという人物――つまり、こいつか。
「……あの。私、てっきり子どもの喧嘩か何かだと思って……。うちの子が『彼女だ』って言うもんだから。付き合ってるなら、家に上げるくらい普通だろうって……」
呆れたような、言い訳のような口調。
俺は言葉を失った。
「付き合ってるわけないでしょ!?」
雪乃が椅子から身を乗り出し、怒鳴った。
声は涙で震えている。
「勝手に手引っ張って、ドア閉めて、鍵までかけてさ! あれのどこが“家に遊びに来た”なのよ!」
少年はうつむきながら、ぽつりと呟いた。
「……雪乃ちゃん、ボクの絵、見てくれた時……『好きだ』って言ったじゃないか。あれ、ボクのことも好きだって意味だと……」
「はあ!? 絵が“好き”って言ったの! 人として“好き”とか、付き合うとか、そんな話してないから!」
脇で黙っていた父親が眉をひそめる。
「まぁまぁ、子どものことですから……」
「は? ふざけんじゃ――」
警察官が間に入る。
「現時点では、強制的に連れ込んだ疑いがあります。詳細は別途、こちらで確認します。掲示板の件については、まだ関係は断定できませんが、こちらも捜査を継続します」
――掲示板。
あの書き込みが、事の発端だったのか。
それとも、全く別の線なのか。
だが、そんな理屈よりも先に、胸をよぎる感情はただひとつ。
雪乃を、脅かした。
その事実だけだった。
会議室を出たところで、警察官から一つの報告を受けた。
「最初に通報したのは、こちらにいらっしゃる方のお知り合いです。付近で悲鳴らしき声を聞き、様子を見に行ったところ、この家から雪乃さんの声が聞こえたとのことでした」
廊下の向こう――そこに、ほたるが立っていた。胸に手を当て、安堵したように微笑む。
「……見つかって、本当に良かったです」
雪乃が俺の袖を掴んだまま、ほたるの前に立つ。
「ほたるさん……ありがとう。あの時、声出してなかったら……」
俺は深く頭を下げた。
「助けてくれて、本当にありがとう。……言葉にできないくらい、感謝しています」
「いえ……偶然、近くだっただけです。私の実家、ここからすぐなので。家に入ろうとしたら、変な音がして……怖かったけど、でも放っておけなくて」
ほたるの声は少し震えていた。
それでも、その瞳は真っ直ぐだった。
警察の手続きや事情聴取が終わる頃には、すでに深夜だった。
掲示板への書き込みの出所は依然不明。警察はデータの解析と関連性の洗い出しを続けるという。
「続報が入り次第、すぐにご連絡します。今日はお二人とも帰宅して休んでください」
そう告げられ、俺と雪乃は校門を出た。
蒸し暑い夜気が肌にまとわりつく。
ほたるが、少しだけ遠慮がちに近づいてくる。
「あの……もしよかったら、少し何か食べて帰りませんか? どこか静かなところで。……今日は、きっと何も喉を通していないでしょうし」
雪乃が俺の顔を見上げる。
「パパ……行きたい。ほたるさんと一緒がいい」
その声に、俺は小さく息を吐いた。
「ああ。……俺も、ちゃんと礼を言いたい」
夜の街へ、三人で歩き出す。
安堵と疲労と、まだ消えない不安を抱えたまま――それでも、確かに同じ方向へ進んでいるのを感じながら。
警察車両が数台、校舎脇の駐車スペースに並び、教師や生徒らしき影がざわついている。胸の奥で心臓が、嫌な音を立てて跳ねた。
俺はドアを開けるや否や駆け出し、校舎へ向かう。玄関前で警官に制止され、身分を告げると、すぐに対応してくれた。ひとりの教師が駆け寄ってくる。
「雪乃さんのお父さんですね。落ち着いて聞いてください」
落ち着けるわけがない。だが歯を食いしばって頷く。
「部活が終わって校門を出た直後、黒い車が停まって……。中から大柄な男の人が降りてきて、雪乃さんを無理やり車に――私、遠目だったんですが、確かに連れていかれるのを見ました」
耳鳴りがした。
景色がぐらりと揺れる。
黒い車。
大柄の男。
無理やり――。
「車種やナンバーは?」
「はっきりとは……警察の方に伝えました。防犯カメラ映像を今洗っています」
俺は無意識のうちに踵を返し、校門へ向かって走り出していた。
とにかく探しに行かなければ。待っているだけなんて無理だった。
車に乗り込み、エンジンをかけ、アクセルに足を載せた瞬間――。
「みことさん!」
聞き慣れた声が校門の外から飛び込んできた。
顔を上げると、そこに立っていたのはほたるだった。息を切らし、顔は青ざめている。
「ほたるさん……? どうしてここに――」
「これ、見てください」
震える手で差し出されたスマホの画面。
そこには、有名掲示板のスレッドが表示されていた。
タイトルに、冷たく鋭い文字列。
『姫宮みことの娘が通う学校、判明した』
喉の奥から声が出なかった。
スクロールすると、校名、周辺の地図、さらには制服の写真らしき画像まで貼られている。
――誰だ。
――どうしてこんな――。
「今日の夕方に立って……私が見た時にはもう書き込みが何十件も……。運営に通報されて、今は削除されてますけど……」
頬の内側を噛みしめる。
血の味がした。
警察もすでにこの情報を把握したらしく、校内で統括している捜査員が無線で指示を飛ばしていた。
「ネット上の書き込みと連れ去りに関連がある可能性があります。掲示板のログを押収、投稿者の特定に動きます。被害者の周辺――ファン、リスナーの関係も含めて調べます」
“リスナー”。
胸の奥に黒い影が落ちる。
俺の活動に、雪乃が巻き込まれた――
そんな最悪の想像が、喉元を締め付ける。
車のハンドルに手を置いたまま、俺は動けなくなっていた。
ほたるがそっと視線を落とす。
「……みことさん、無理に動かない方がいいです。警察の人が……」
「……それでも、じっとなんてしてられない」
掠れた声で答えると、ほたるは何も言わず、小さく頷いた。
手の甲が震えているのが、自分でもわかる。
夜は、ひどく長かった。
数時間が過ぎた。
何度も携帯を握りしめ、何本もの電話が警察と行き来した。
車の中でただ時間だけが消えていく。
ようやく、着信音が鳴ったのは深夜に近い頃だった。
「……はい、恩塚です。――雪乃は!?」
通話口から聞こえてきた言葉に、世界が一瞬止まった。
「……同級生の、家……?」
俺は車のドアを開け放ち、校舎へ駆け戻る。警官に誘導され、今度は学校の会議室に通された。
そこにはすでに数人が集まっていた。
教師、警察官、そして――
見知らぬ少年と、その父親らしき男。
その隣に、雪乃が座っていた。
肩を強張らせ、唇を固く結んでいる。
「雪乃……!」
駆け寄る俺に、娘は顔を上げる。
「パパ……怖かった……」
思わずその体を抱き寄せた。
胸の奥に押し込めていた何かが、音を立てて崩れる。
「大丈夫だ。もう大丈夫だ。……無事で、本当によかった」
雪乃の背を抱く腕に力が入る。
俺の声が震えているのを、隠すことはできなかった。
落ち着いたところで、警察官が状況を説明した。
「先ほど、通報を受けた近隣住民の証言から、こちらの方のご家庭を確認し、雪乃さんを保護しました。ご無事です」
俺は視線を少年へ向ける。
細身で神経質そうな顔立ち。視線だけがどこか逸れている。
その隣で腕を組む父親は、たしかに“体格のいい男”だった。教師が目撃したという人物――つまり、こいつか。
「……あの。私、てっきり子どもの喧嘩か何かだと思って……。うちの子が『彼女だ』って言うもんだから。付き合ってるなら、家に上げるくらい普通だろうって……」
呆れたような、言い訳のような口調。
俺は言葉を失った。
「付き合ってるわけないでしょ!?」
雪乃が椅子から身を乗り出し、怒鳴った。
声は涙で震えている。
「勝手に手引っ張って、ドア閉めて、鍵までかけてさ! あれのどこが“家に遊びに来た”なのよ!」
少年はうつむきながら、ぽつりと呟いた。
「……雪乃ちゃん、ボクの絵、見てくれた時……『好きだ』って言ったじゃないか。あれ、ボクのことも好きだって意味だと……」
「はあ!? 絵が“好き”って言ったの! 人として“好き”とか、付き合うとか、そんな話してないから!」
脇で黙っていた父親が眉をひそめる。
「まぁまぁ、子どものことですから……」
「は? ふざけんじゃ――」
警察官が間に入る。
「現時点では、強制的に連れ込んだ疑いがあります。詳細は別途、こちらで確認します。掲示板の件については、まだ関係は断定できませんが、こちらも捜査を継続します」
――掲示板。
あの書き込みが、事の発端だったのか。
それとも、全く別の線なのか。
だが、そんな理屈よりも先に、胸をよぎる感情はただひとつ。
雪乃を、脅かした。
その事実だけだった。
会議室を出たところで、警察官から一つの報告を受けた。
「最初に通報したのは、こちらにいらっしゃる方のお知り合いです。付近で悲鳴らしき声を聞き、様子を見に行ったところ、この家から雪乃さんの声が聞こえたとのことでした」
廊下の向こう――そこに、ほたるが立っていた。胸に手を当て、安堵したように微笑む。
「……見つかって、本当に良かったです」
雪乃が俺の袖を掴んだまま、ほたるの前に立つ。
「ほたるさん……ありがとう。あの時、声出してなかったら……」
俺は深く頭を下げた。
「助けてくれて、本当にありがとう。……言葉にできないくらい、感謝しています」
「いえ……偶然、近くだっただけです。私の実家、ここからすぐなので。家に入ろうとしたら、変な音がして……怖かったけど、でも放っておけなくて」
ほたるの声は少し震えていた。
それでも、その瞳は真っ直ぐだった。
警察の手続きや事情聴取が終わる頃には、すでに深夜だった。
掲示板への書き込みの出所は依然不明。警察はデータの解析と関連性の洗い出しを続けるという。
「続報が入り次第、すぐにご連絡します。今日はお二人とも帰宅して休んでください」
そう告げられ、俺と雪乃は校門を出た。
蒸し暑い夜気が肌にまとわりつく。
ほたるが、少しだけ遠慮がちに近づいてくる。
「あの……もしよかったら、少し何か食べて帰りませんか? どこか静かなところで。……今日は、きっと何も喉を通していないでしょうし」
雪乃が俺の顔を見上げる。
「パパ……行きたい。ほたるさんと一緒がいい」
その声に、俺は小さく息を吐いた。
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