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第2章 トライアングル
第27話 落下点の記憶
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目を閉じると、ときどき――色のない世界が浮かぶ。灰色に近い台所。あたたかい匂い。笑い声。
けれど、その声の主の顔だけが、どうしても輪郭を結ばない。
お母さん。
私の中には、あなたの記憶が、薄く、薄くしか残っていない。
淡い絵の具を水で延ばしすぎて、もう紙からこぼれ落ちてしまったみたいに。
それでも、ひとつだけ覚えているものがある。
眠る前、布団の端をきゅっと握って、まだ幼かった私にあなたはこう言った。
――ほたるは、強い子ね。
その言葉だけが、ずっと胸の奥で燃えている。
まるで消えかけの灯火のように、細く小さく、けれど消えずに。
けれど私は、強い子なんかじゃなかった。
お母さんがいなくなってから、世界は静かになった。
家の中の音は少なくなり、食卓は簡素になり、父の声は以前より低くなった。
仕事から帰るたび、父は無理に笑って私の頭を撫でた。
「ほたる、もう寝る時間だぞ」
「今日もいい子にしてたか」
不器用な手。固い掌。
それでも、ぎこちないその温もりが、私を支えていた。
だけど、私は成長してしまった。
中学生になる頃には、父の優しさよりも、自分の苛立ちの方が大きくなっていた。
クラスメイトの何気ない言葉。
家庭科で「家族」をテーマにした作文。
放課後の校門で、母親と並んで帰る友達の後ろ姿。
胸の奥で、何かが少しずつ膨らんでいった。
それは悲しみなのか、嫉妬なのか、怒りなのか……自分でもわからなかった。
「放っておいてよ」
父に向かって、そう言った最初の日。
その瞬間、父の表情がわずかに揺らいだのを覚えている。
「……ほたる」
「うるさい。全部……全部、嫌い」
部屋のドアを乱暴に閉める音。
私は枕に顔を押し付けて泣いた。
――なのに、その涙の理由がわからなかった。
父が悪いわけじゃない。
優しくて、真面目で、私を一人で育ててくれた人。
それでも私は、どうしても言葉を止められなかった。
「もっと普通の家に生まれたかった」
「お母さんが死んだのは、私のせいじゃないのに」
「どうして私ばっかり我慢しなきゃいけないの」
汚い言葉。
投げつけるたびに、自分の胸に刃が突き刺さった。
父は何も言わなかった。
ただ、少しだけ俯いて、小さく息を吐いた。
「……ごめんな」
謝られたのは、私の方だったはずなのに。
事故の日のことを、私は忘れない。
夕方、雨が降っていた。
スマホを握りしめた手は震えていて、私は家から飛び出そうとしていた。
「どこへ行くんだ、こんな雨の中」
「関係ない!」
父が玄関で私の肩を掴んだ。
私は振り払う。強く。
彼の手がドアにぶつかり、鈍い音が響いた。
「ほたる、危ないから――」
「嫌い。放っておいてって言ってるでしょ!」
その瞬間、父は靴も履かずに外へ出た。
濡れた石段で足を滑らせ、道路へ踏み出す。
――あの音が、頭の奥に焼き付いている。
水を切るタイヤの音。
ブレーキの悲鳴。
誰かの叫び声。
そして、私の名前を呼ぶ声。
気がついたとき、父は道路に倒れていた。
血で濡れたアスファルト。
そして――私の手はまだ、彼を突き飛ばしたときの感触を覚えていた。
救急車のサイレンが近づいてくる。
私は声にならない声で何度も叫んだ。
「ごめんなさい……ごめんなさい……私……」
けれど、その謝罪は、きっと届かなかった。
父は命を取り留めた。
けれど、目を覚ました彼は、私の名前を呼ばなかった。
「……あなたは、どなたですか」
医師が言った。
記憶障害。
事故の影響で、過去の一部が抜け落ちていると。
父は私を、認識できない。
それが事実だと理解するまでに、私は何度も彼の前で手を振り、笑い、泣き、声をかけた。
「ほたるだよ。ほたる……あなたの娘だよ」
けれど、彼はただ困ったように微笑むだけだった。
――あの日から、私は時計を止めた。
過去に縫い付けられた罪悪感は、永久に外れない鎖みたいに、今も私の胸を締めつける。
事故の原因は、私。
反抗期の私が、父を追い詰めた。
だから、私は自分を許してはいけない。
そうやって、自分を罰していなければ、呼吸すら許されない気がする。
それでも、世界は止まらない。
季節は巡り、日の出と日没は繰り返される。
私は生き続けなければならなかった。
そんな中で、ひとつだけ救いがあった。
――絵を描くこと。
ペンを握り、白いキャンバスに線を落とすと、音のない世界が広がる。
色を乗せるたび、心のどこかが、ふっと軽くなる。
絵を描いている間だけは、時間がほどける。
罪悪感も後悔も、遠くへ離れていく。
そして、深夜の部屋でノートPCを開き、光る画面を見る。
配信のサムネイル。
タイトル。
――姫宮みこと。
最初は、偶然だった。
でも、気づいたら毎晩、あの声を求めていた。
「こんばんは、姫宮みことです」
優しくて、少し照れくさくて。
だけどどこか不器用で、無理に強がらない声。
笑ってくれる。
歌ってくれる。
時々、寂しそうに息をつく。
画面の向こうのその人は、知らない誰かのはずなのに――なぜか、胸の奥が温かくなった。
私は、救われている。
たった数十分の配信が、暗い部屋の灯りを増やしてくれる。
コメント欄に視線を落としながら、私は思う。
もし、あの人がいなかったら。
もし、絵も配信もなかったら。
きっと私は、今ここにいない。
私はまだ、自分を許せない。
過去は消えないし、父の記憶も戻らない。
だけど、少なくとも――今日だけは、息をしていられる。
絵筆を握りしめ、画面の向こうの声を聞く。
私は静かに呟いた。
「……ありがとう、みことさん」
その言葉は、誰にも届かない。
けれど、胸の奥で小さな灯が、確かにひとつ、強くなった気がした。
◇◇◆◇◆◇
午前中のジムは、仕事前に寄っている人が多いのか、ほどよく賑わっていた。
ランニングマシンで十分に汗をかいたあと、ダンベルエリアへ移動し、肩と腕を追い込んでいく。
――その時、背中に視線を感じた。
振り返ると、以前も話しかけられたあの女性がいた。二十代前半くらい、小柄で眼鏡、どことなくオタクっぽい雰囲気の子だ。
俺の視線に気づくと、彼女は「あ」と小さく声を漏らし、意を決したように歩み寄ってきた。
「あ、あの……またお会いしましたね」
「ああ、どうも。今日も頑張ってますね」
軽く会釈すると、彼女は少し照れたように笑った。
「やっぱり姫宮みこと、良いですよねぇ。最近の歌枠、神回多くないですか?」
「あはは……そうですね、まあ……」
相槌を打ちながら、心の中で冷や汗をかく。
バレていない。幸い、声でも気づいていない。
だが、ファン特有の圧はとんでもない。
「私、昔から女の人が好きで……だから最初は“バ美肉かぁ”って思ってたんですけど……」
(お、おう……)
「でも気づいたら“性別とか関係ないな”って。人として好きというか……尊敬してて……」
真っ直ぐ語る彼女に、思わず視線を逸らしてしまう。
「……そ、そうなんですね。熱心ですね」
「はいっ。ガチ恋ってほどじゃないですけど……かなり重めのファンです」
いや、十分重い。
「だから、その……同じファンの人を見つけると嬉しくて……つい話しかけちゃいました」
「いえ、別に。嫌じゃないですよ」
そう言うと、彼女は安心したように笑った。
「よかった……!
あ、すみません、トレーニングの邪魔しちゃいますよね。また今度お話ししましょう!」
「ええ。頑張ってください」
彼女はランニングマシンへ戻り、イヤホンをつけて走り始めた。
その横顔は、少し幸せそうだった。
俺はダンベルを持ち直し、そっと息を吐く。
(……危ねぇ)
バレてはいない。
だが――誰かに大切に想われる“自分自身”の存在を、改めて突きつけられた気がして。
胸の奥が、少しだけ熱くなった。
けれど、その声の主の顔だけが、どうしても輪郭を結ばない。
お母さん。
私の中には、あなたの記憶が、薄く、薄くしか残っていない。
淡い絵の具を水で延ばしすぎて、もう紙からこぼれ落ちてしまったみたいに。
それでも、ひとつだけ覚えているものがある。
眠る前、布団の端をきゅっと握って、まだ幼かった私にあなたはこう言った。
――ほたるは、強い子ね。
その言葉だけが、ずっと胸の奥で燃えている。
まるで消えかけの灯火のように、細く小さく、けれど消えずに。
けれど私は、強い子なんかじゃなかった。
お母さんがいなくなってから、世界は静かになった。
家の中の音は少なくなり、食卓は簡素になり、父の声は以前より低くなった。
仕事から帰るたび、父は無理に笑って私の頭を撫でた。
「ほたる、もう寝る時間だぞ」
「今日もいい子にしてたか」
不器用な手。固い掌。
それでも、ぎこちないその温もりが、私を支えていた。
だけど、私は成長してしまった。
中学生になる頃には、父の優しさよりも、自分の苛立ちの方が大きくなっていた。
クラスメイトの何気ない言葉。
家庭科で「家族」をテーマにした作文。
放課後の校門で、母親と並んで帰る友達の後ろ姿。
胸の奥で、何かが少しずつ膨らんでいった。
それは悲しみなのか、嫉妬なのか、怒りなのか……自分でもわからなかった。
「放っておいてよ」
父に向かって、そう言った最初の日。
その瞬間、父の表情がわずかに揺らいだのを覚えている。
「……ほたる」
「うるさい。全部……全部、嫌い」
部屋のドアを乱暴に閉める音。
私は枕に顔を押し付けて泣いた。
――なのに、その涙の理由がわからなかった。
父が悪いわけじゃない。
優しくて、真面目で、私を一人で育ててくれた人。
それでも私は、どうしても言葉を止められなかった。
「もっと普通の家に生まれたかった」
「お母さんが死んだのは、私のせいじゃないのに」
「どうして私ばっかり我慢しなきゃいけないの」
汚い言葉。
投げつけるたびに、自分の胸に刃が突き刺さった。
父は何も言わなかった。
ただ、少しだけ俯いて、小さく息を吐いた。
「……ごめんな」
謝られたのは、私の方だったはずなのに。
事故の日のことを、私は忘れない。
夕方、雨が降っていた。
スマホを握りしめた手は震えていて、私は家から飛び出そうとしていた。
「どこへ行くんだ、こんな雨の中」
「関係ない!」
父が玄関で私の肩を掴んだ。
私は振り払う。強く。
彼の手がドアにぶつかり、鈍い音が響いた。
「ほたる、危ないから――」
「嫌い。放っておいてって言ってるでしょ!」
その瞬間、父は靴も履かずに外へ出た。
濡れた石段で足を滑らせ、道路へ踏み出す。
――あの音が、頭の奥に焼き付いている。
水を切るタイヤの音。
ブレーキの悲鳴。
誰かの叫び声。
そして、私の名前を呼ぶ声。
気がついたとき、父は道路に倒れていた。
血で濡れたアスファルト。
そして――私の手はまだ、彼を突き飛ばしたときの感触を覚えていた。
救急車のサイレンが近づいてくる。
私は声にならない声で何度も叫んだ。
「ごめんなさい……ごめんなさい……私……」
けれど、その謝罪は、きっと届かなかった。
父は命を取り留めた。
けれど、目を覚ました彼は、私の名前を呼ばなかった。
「……あなたは、どなたですか」
医師が言った。
記憶障害。
事故の影響で、過去の一部が抜け落ちていると。
父は私を、認識できない。
それが事実だと理解するまでに、私は何度も彼の前で手を振り、笑い、泣き、声をかけた。
「ほたるだよ。ほたる……あなたの娘だよ」
けれど、彼はただ困ったように微笑むだけだった。
――あの日から、私は時計を止めた。
過去に縫い付けられた罪悪感は、永久に外れない鎖みたいに、今も私の胸を締めつける。
事故の原因は、私。
反抗期の私が、父を追い詰めた。
だから、私は自分を許してはいけない。
そうやって、自分を罰していなければ、呼吸すら許されない気がする。
それでも、世界は止まらない。
季節は巡り、日の出と日没は繰り返される。
私は生き続けなければならなかった。
そんな中で、ひとつだけ救いがあった。
――絵を描くこと。
ペンを握り、白いキャンバスに線を落とすと、音のない世界が広がる。
色を乗せるたび、心のどこかが、ふっと軽くなる。
絵を描いている間だけは、時間がほどける。
罪悪感も後悔も、遠くへ離れていく。
そして、深夜の部屋でノートPCを開き、光る画面を見る。
配信のサムネイル。
タイトル。
――姫宮みこと。
最初は、偶然だった。
でも、気づいたら毎晩、あの声を求めていた。
「こんばんは、姫宮みことです」
優しくて、少し照れくさくて。
だけどどこか不器用で、無理に強がらない声。
笑ってくれる。
歌ってくれる。
時々、寂しそうに息をつく。
画面の向こうのその人は、知らない誰かのはずなのに――なぜか、胸の奥が温かくなった。
私は、救われている。
たった数十分の配信が、暗い部屋の灯りを増やしてくれる。
コメント欄に視線を落としながら、私は思う。
もし、あの人がいなかったら。
もし、絵も配信もなかったら。
きっと私は、今ここにいない。
私はまだ、自分を許せない。
過去は消えないし、父の記憶も戻らない。
だけど、少なくとも――今日だけは、息をしていられる。
絵筆を握りしめ、画面の向こうの声を聞く。
私は静かに呟いた。
「……ありがとう、みことさん」
その言葉は、誰にも届かない。
けれど、胸の奥で小さな灯が、確かにひとつ、強くなった気がした。
◇◇◆◇◆◇
午前中のジムは、仕事前に寄っている人が多いのか、ほどよく賑わっていた。
ランニングマシンで十分に汗をかいたあと、ダンベルエリアへ移動し、肩と腕を追い込んでいく。
――その時、背中に視線を感じた。
振り返ると、以前も話しかけられたあの女性がいた。二十代前半くらい、小柄で眼鏡、どことなくオタクっぽい雰囲気の子だ。
俺の視線に気づくと、彼女は「あ」と小さく声を漏らし、意を決したように歩み寄ってきた。
「あ、あの……またお会いしましたね」
「ああ、どうも。今日も頑張ってますね」
軽く会釈すると、彼女は少し照れたように笑った。
「やっぱり姫宮みこと、良いですよねぇ。最近の歌枠、神回多くないですか?」
「あはは……そうですね、まあ……」
相槌を打ちながら、心の中で冷や汗をかく。
バレていない。幸い、声でも気づいていない。
だが、ファン特有の圧はとんでもない。
「私、昔から女の人が好きで……だから最初は“バ美肉かぁ”って思ってたんですけど……」
(お、おう……)
「でも気づいたら“性別とか関係ないな”って。人として好きというか……尊敬してて……」
真っ直ぐ語る彼女に、思わず視線を逸らしてしまう。
「……そ、そうなんですね。熱心ですね」
「はいっ。ガチ恋ってほどじゃないですけど……かなり重めのファンです」
いや、十分重い。
「だから、その……同じファンの人を見つけると嬉しくて……つい話しかけちゃいました」
「いえ、別に。嫌じゃないですよ」
そう言うと、彼女は安心したように笑った。
「よかった……!
あ、すみません、トレーニングの邪魔しちゃいますよね。また今度お話ししましょう!」
「ええ。頑張ってください」
彼女はランニングマシンへ戻り、イヤホンをつけて走り始めた。
その横顔は、少し幸せそうだった。
俺はダンベルを持ち直し、そっと息を吐く。
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だが――誰かに大切に想われる“自分自身”の存在を、改めて突きつけられた気がして。
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