15 / 22
15.触手の目的(前編)
「おい、ドラゴンウィスカーもどき」
月の差し込む夜半、俺はベッド横の床に跪いて鉢植えの植物に語り掛けていた。側から見たらおかしな人だが、今は許してほしい。
「もうアレは出さないのか?」
アンビスが居なくなってから数日、また1人になったのを見て触手を伸ばして来るかと思いきや、その草は沈黙を続けていた。
仕方が無いので1人で疼く体を慰めていたのだが、強烈過ぎる刺激を受けた身体にはどれも物足りず、どこか不完全燃焼でいた。
触手に犯されたい。口にするのは憚られる欲求だが、今ここには物言わぬ草と俺しかいない。俺はそっと、その名前の通り髭のように細長い青々とした葉に触れた。
「なぁ、なんで黙って……」
その瞬間、ドクン、と心臓ではない場所が拍動した。
持って行かれた、という直感がした。それは初めての感覚だったが、何かと似ているような気がする。だが目で見える範囲では何も変化が無かった。
思わず手を離してドラゴンウィスカーもどきを見詰める。これは何だったかと必死に記憶を巡らして思い当たるのは、最初にアンビスの手に触れ、魔力を融通された時。そこで初めて自分の中の魔力に気付いた。
だが今感じたのはその逆。魔力を吸われた気がした。
「…………!」
もう一度、確認の為に葉に触れる。するとごく僅かだが同じような感覚がした。
アンビスが不思議な魔力があると評していたが、もしかしたらこれかもしれない。
この植物は、触れる相手の魔力を吸収する。アンビスと会った時、俺は魔術を使わないのに異様に魔力が減っていたというのはこれが原因だったのだろう。
「くそ……」
俺は咄嗟に草から手を離した。これまで快楽を与えられていたから生かしておいたのだが、少し話が違ってくる。魔力を吸われ尽くした先にあるのは死。それでなくとも疲労感等々も魔力不足が原因でもあったろう。
やはり処分すべきか、そう思った時だった。シュルシュルと微かな衣擦れのような音と共に、葉の間から細い触手が何本も伸びて来た。
「ようやく出て来ても遅ぇんだよ……!」
俺は生唾を飲み込む。処分するなら今すぐ鋏を取って来て、触手ごと切り刻んで根っこは引き抜いて燃やした方がいい。
だがその触手から与えられる刺激は、独り身に飢えた身体には至福の時を与えてくれることもこの身に刻み込まれていた。
——あと一度だけ。
一度だけなら、魔力を吸われても死ぬまではいかないだろう。そうして今夜を過ごしたら、こいつを処分するのだ。俺はそう自分に言い聞かせた。
そんな俺の方に何本もの細い触手が迫って来る。俺は自分からも手を伸ばし、指先で先端に触れた。
早速魔力を吸われる感覚はあるが、俺はこの間までアンビスに散々抱かれたのだ。濃厚なエルフの魔力をたっぷり分け与えられている。
だからきっと大丈夫。そう楽観視しながら、四肢に触手が絡み付くのを受け入れていた。
***
ピチャ……クチュ……ニチュ……
静まり返った室内に響くのは、水音と俺の呼吸だけ。あれからどのくらい経ったのか、既に時間の感覚は失われている。
確かに魔力は少しずつ吸収されているはずだ。それでもその感覚より、粘液を塗りたくられ擦られる刺激に震える吐息が殺し切れず、身体が熱くなる。
もう触手無しでは生きていけない体になってしまったのかもしれない……と思ったが頭を振った。
そんな訳がない。これは触手の体液が身体に馴染んできただけだ。そう言い聞かせながら、俺は触手に身体を弄ばれていた。
「あ……っ♡ ん……っ♡」
もう何度目になるだろうか、粘液を擦り込みながら無数の細い触手が身体に絡み付き、胸や腹、内腿を愛撫される。その度俺は甘い声を上げてしまう。
触手は俺が快楽を感じる箇所を熟知しており、そして同時に、決定的な部分は巧みに避けられていた。
焦らすように、静かに燻らせながらゆっくりと熱を昂らされる。そしてそれが分かっているのに、俺の身体は抵抗出来なかった。
「うっ……ぐぅっ……♡」
俺は我慢出来ず自分の手で触ろうとするも、その両手は頭上に上げられ、両方重ねて手首に何重にも触手が巻き付いていて動かせなかった。
代わりに胸筋や脇の下を幾本もの触手が這い回り、肌を擽る。服も脱がされていないのだが、布の下で触手が蠢く様子は不気味だった。
そして焦らされている為か、そのシャツの上にはぷっくりと2つの胸の突起が見えてしまっていた。そしてそれを合図にする様にして、細い触手がもう2本這い寄る。
その2本の触手は、まるでキスでもするかのように服の上から俺の両の突起に絡み付き、キュッと締め付けたかと思うと舌先のような先端がチロチロと擽る。
「あッ♡ あっ……んッ♡」
俺は思わず声を上げてしまった。それは待ち望んでいた刺激だ。そう思うともう堪えきれず、俺はその2本の触手に両胸を押し付けるような仕草をしていた。
それでも足りない。最近弄られていなかったからか、もっと強くして欲しい、擦れたり吸ったりして欲しいという気持ちでいっぱいになる。
そんな俺の淫らな様子を見兼ねたか、乳首を指先でなぞったりくすぐるように転がすようにして優しく撫で付けた。もう一方の触手も離すまいとするように、なおも強く絡み合わせて乳輪までも弄ばれる。
「んッ♡ あ……あッ♡」
その甘い刺激はあまりにも甘美だった。思わず腰を揺らしながら感じ入ると、それに呼応するかのように服の中の触手も激しく蠢いた。
「あっ♡ ああぁっ……♡」
最早触手からの快楽を自ら受け入れるようにしながら、俺は自身の身体の興奮と下半身への熱を感じていた。すぐにズボンを押し上げ痛いほど張り詰め、先走り液すら滴らせている。そこを早く触って欲しくて堪らないという一心だった。
だが触手は俺の思惑になど気付いた様子もなく、ひたすら俺の胸を責め続けた。粘液を纏った細い触手が直接胸板をなぞるとクチュクチュと音を立て耳からも犯されている気分になった。
俺の胸筋の形をなぞるようにして包み込まれ優しく揉まれる度に肉の奥にある芯が疼いて仕方ない。
早く触って欲しいと思う中、触手は俺のシャツを一気に捲り上げた。粘液を纏った肌が夜気に露出してヒヤリとした感覚がする。だがそれも一瞬で、すぐに火照って熱を持ち始めた。
視線を落とすと俺の乳首は乳輪ごと膨れ上がり、その存在を胸の上でアピールしていた。自分の身体ながらあまりにいやらしい姿で思わず眉を顰める。しかし触手はそんな俺の反応など気にも留めず、その突起に吸い付くようにして絡み付いてきた。
「あッ♡ ああぁ……っ♡」
待ち望んでいた刺激に思わず声を上げる。触手は乳輪をなぞり、先端をつつくようにして弄ぶと、そのまま強く吸い付きながら扱き上げてきた。
同時にもう一本の触手はもう片方の乳首を摘み上げるようにしてコリコリと転がすようにして刺激してくる。
その強烈な快感に耐えられず俺は腰を浮かせて仰け反った。
だが触手はそれだけでは許してくれない。触手は俺の身体中を弄るようにして這い回った。次第に触手は更に俺の身体に絡み付き、首筋に舌を這わせながら妖しく愛撫する。その所為ですっかり火照ってしまった俺は、ズボンが汚れるのも構わずに股を擦り合わせて悶えたのだった。
「あッ♡ はぁ……んッ♡ 頼む、早く、出させて……っ♡」
俺はもう限界だった。早く楽になりたい、この熱をどうにかして欲しいという一心で俺は触手に懇願した。
しかしそれは聞き入れて貰えず、代わりに触手は俺の股間に巻き付き始めた。そしてそのままズボンの中に侵入すると、下着越しに性器に触れる。
「んあッ♡」
触手は布越しに俺のモノを優しく愛撫し始めた。それはあまりにももどかしい刺激だった。俺はもっと強く、激しくして欲しいと切望する。だが触手はそれを無視してひたすらに俺のモノを刺激し続けた。
そして遂に触手は俺の下着の中に侵入してきた。その細い先端が直接俺の性器に触れると、そのまま上下に動き始める。
「ああああっ♡ ん……ッ♡」
俺は堪らず声を上げた。だがそれもすぐに触手によって塞がれてしまう。口内に侵入してきた触手は歯列をなぞり上顎を撫で、舌へと絡み付いてくる。
まるでディープキスでもするかのように触手は俺の口を犯していった。口内と同時に扱かれる下半身からくる快感も加わり、まるで全身を同時に犯されているような気分になった。
しかしそんな状態になってもなお、触手の動きは激しさを増すどころかゆっくりと緩やかだった。股間に与えられる刺激は余計に発散されることもなく身体に蓄積されてしまう。
俺の股間部分は完全に染みになりきっていて見るに耐えなかった。それでも俺は触手の愛撫を拒むことも出来ず受け入れるしかなかった。
「あ……っ♡ ん……っ♡」
俺は甘く感じ入った声を漏らし続けた。そんな状態は数十分ほど続いただろう。俺が達そうになる度に触手は肉棒から離れ、衝動が落ち着いたのを見計らってまたやわやわと愛撫される。その繰り返しだった。
イけそうでイけない瀬戸際を責められ、快感が逆流して身体中に溜まっているような錯覚を覚えた。とても苦しく、しかしこのもどかしくも甘い快楽の沼から抜け出すことは出来そうになかった。
「あ……っ♡ あ……っ♡」
触手は上へ下へと動きながら、俺のモノを扱き続けた。その刺激に俺はビクビクと身体を震わせるが、やはり達するには至らなかった。
触手は同時に今度は直接乳首にしゃぶりついてきた。触手の先端がまるで口のように開いて乳輪ごと食むように包み込み、ちゅうちゅうと音を立てて吸い上げられる。
「んあぁっ♡」
その強烈な刺激に思わず大きな声が出るが、すぐにまた口を塞がれてしまった。口内に侵入してきた触手は甘い粘液を吐き出し、思わず俺はそれを飲み込んでしまう。
すると胃の中がカッと熱くなり、ぶわりと全身にその熱が広がると共に感覚が鋭敏になっていく。
「お゛っ、ご……♡」
その状態で乳首や股間への愛撫に耐えられる訳が無かった。俺は身体を仰け反らせて悶える。触手は容赦なく俺を責め立ててきた。乳首に吸い付き、強く吸い上げながら同時に肉棒を扱かれるともう限界だった。
「あ゛っ♡ あ゛ぁっ♡」
ビュッ、ビュルルルル!
俺は腰を浮かせてガクガク震えると、勢いよく精液を吹き出した。それは俺の腹や胸にまで飛び散り、生温い感触を残す。しかし触手はそれに構わず、尚も俺のモノを擦り続けた。
触手が動く度にぐちゃりと粘着質な音が部屋に響き渡り、その淫らさに耳を塞ぎたくなる。しかしそれは叶わず、ただされるがままだった。
触手は精液に塗れた俺のモノを綺麗にするようにして舐め取り、そして尿道口に吸い付くようにして残ったものまで吸い取っていく。
ジュルルルッ!
「あ゛ーっ♡ やあ゛ぁっ♡」
達したばかりで敏感になっているそこを執拗に責められ、俺は堪らず声を上げた。しかしそれでも触手は止まらない。その強烈な刺激と快感に頭が真っ白になる。
同時に別の触手が俺の尻に迫っていることに触れられるまで気付かなかった。触手は俺の両足首に絡み付き、大股開きにさせるように持ち上げた。そしてその存在をアピールするように、まず俺の双丘を複数の触手で捏ねるように揉んでいく。
好き勝手されているというのに、俺の尻穴は肉棒から垂れた様々な液体でもう濡れていた。その状態で思わずヒクヒクと疼いているのが分かる。いやらしいと思いながらも、触手の粘液の媚薬効果に当てられた身体は言うことを聞かなかった。
一方触手はそのままヌルヌルになった表面で俺の尻穴の周りをスリスリと往復し始め、入り口部分に触れないように注意しながら俺を追い立てる。
触手のムチムチとした弾力のある肉感がもどかしい感触を与え、それがまた興奮を煽った。俺は早く欲しくて堪らず腰を動かす。その度に粘着質な音が響き羞恥心に苛まれた。
「は、早く……挿れてくれ……っ♡」
それでも俺は我慢出来ず、気付けば懇願の言葉を口走っていた。しかし触手はそれを無視し、俺の尻穴の周辺を愛撫するだけだ。
「あ……っ♡ あ……っ♡」
焦らされ続けた身体はそれだけでもビクビクと反応してしまう。早く欲しいのに与えられないもどかしさが募り、思わず腰を浮かせて自ら触手に押し付けようとしてしまう程だ。
しかし触手はそんな俺の動きを見透かしたかのように離れ、また尻穴の周りをスリスリと撫で始める。
「んあ……っ♡ やだぁ……っ♡ 早く、なぁっ、頼むよ……っ♡」
その焦れったい刺激に俺は身悶えた。もう頭がおかしくなる程中が疼いて堪らない。
無意識のうちに秘部を見せつける様に股を開いて腰を動かす俺は淫らだろうがどうでもよかった。もっと強く太いモノで早く塞いで欲しくて、訴えるように声に出してしまっていた。
すると遂に触手が尻穴に触れた。俺は待ってましたと全身を震わせると、何か様子が違う。今度は触手は、縦に割れて膨らんだその穴の縁に粘液を丹念に塗り込むように動き始めた。
内部には入りそうで入らず、だが時折フェイントを掛けるようにほんの少しだけ内部へ進み、すぐにまた出てしまう。その焦らされる感覚に、俺の理性はどんどん溶かされていく。
触手はそんな俺の様子を見て楽しんでいるようだった。そしてまた触手が俺の中へ入ろうとした瞬間、俺は堪らず腰を動かして触手を中へ迎え入れようとしてしまうが、またすぐに出て行ってしまった。
「あ……っ♡ やだぁ……っ♡」
俺は泣きそうな声で懇願した。だがそれでも触手は許してくれず、何度も同じことを繰り返す。
「あ、あ、あっ♡」
俺はもう我慢の限界だった。尻穴はすっかり濡れて解れて、咥える物を欲しがるようにクパクパと開閉する。そこは最早排泄器官ではなく、肉感溢れる性器となっていた。
月の差し込む夜半、俺はベッド横の床に跪いて鉢植えの植物に語り掛けていた。側から見たらおかしな人だが、今は許してほしい。
「もうアレは出さないのか?」
アンビスが居なくなってから数日、また1人になったのを見て触手を伸ばして来るかと思いきや、その草は沈黙を続けていた。
仕方が無いので1人で疼く体を慰めていたのだが、強烈過ぎる刺激を受けた身体にはどれも物足りず、どこか不完全燃焼でいた。
触手に犯されたい。口にするのは憚られる欲求だが、今ここには物言わぬ草と俺しかいない。俺はそっと、その名前の通り髭のように細長い青々とした葉に触れた。
「なぁ、なんで黙って……」
その瞬間、ドクン、と心臓ではない場所が拍動した。
持って行かれた、という直感がした。それは初めての感覚だったが、何かと似ているような気がする。だが目で見える範囲では何も変化が無かった。
思わず手を離してドラゴンウィスカーもどきを見詰める。これは何だったかと必死に記憶を巡らして思い当たるのは、最初にアンビスの手に触れ、魔力を融通された時。そこで初めて自分の中の魔力に気付いた。
だが今感じたのはその逆。魔力を吸われた気がした。
「…………!」
もう一度、確認の為に葉に触れる。するとごく僅かだが同じような感覚がした。
アンビスが不思議な魔力があると評していたが、もしかしたらこれかもしれない。
この植物は、触れる相手の魔力を吸収する。アンビスと会った時、俺は魔術を使わないのに異様に魔力が減っていたというのはこれが原因だったのだろう。
「くそ……」
俺は咄嗟に草から手を離した。これまで快楽を与えられていたから生かしておいたのだが、少し話が違ってくる。魔力を吸われ尽くした先にあるのは死。それでなくとも疲労感等々も魔力不足が原因でもあったろう。
やはり処分すべきか、そう思った時だった。シュルシュルと微かな衣擦れのような音と共に、葉の間から細い触手が何本も伸びて来た。
「ようやく出て来ても遅ぇんだよ……!」
俺は生唾を飲み込む。処分するなら今すぐ鋏を取って来て、触手ごと切り刻んで根っこは引き抜いて燃やした方がいい。
だがその触手から与えられる刺激は、独り身に飢えた身体には至福の時を与えてくれることもこの身に刻み込まれていた。
——あと一度だけ。
一度だけなら、魔力を吸われても死ぬまではいかないだろう。そうして今夜を過ごしたら、こいつを処分するのだ。俺はそう自分に言い聞かせた。
そんな俺の方に何本もの細い触手が迫って来る。俺は自分からも手を伸ばし、指先で先端に触れた。
早速魔力を吸われる感覚はあるが、俺はこの間までアンビスに散々抱かれたのだ。濃厚なエルフの魔力をたっぷり分け与えられている。
だからきっと大丈夫。そう楽観視しながら、四肢に触手が絡み付くのを受け入れていた。
***
ピチャ……クチュ……ニチュ……
静まり返った室内に響くのは、水音と俺の呼吸だけ。あれからどのくらい経ったのか、既に時間の感覚は失われている。
確かに魔力は少しずつ吸収されているはずだ。それでもその感覚より、粘液を塗りたくられ擦られる刺激に震える吐息が殺し切れず、身体が熱くなる。
もう触手無しでは生きていけない体になってしまったのかもしれない……と思ったが頭を振った。
そんな訳がない。これは触手の体液が身体に馴染んできただけだ。そう言い聞かせながら、俺は触手に身体を弄ばれていた。
「あ……っ♡ ん……っ♡」
もう何度目になるだろうか、粘液を擦り込みながら無数の細い触手が身体に絡み付き、胸や腹、内腿を愛撫される。その度俺は甘い声を上げてしまう。
触手は俺が快楽を感じる箇所を熟知しており、そして同時に、決定的な部分は巧みに避けられていた。
焦らすように、静かに燻らせながらゆっくりと熱を昂らされる。そしてそれが分かっているのに、俺の身体は抵抗出来なかった。
「うっ……ぐぅっ……♡」
俺は我慢出来ず自分の手で触ろうとするも、その両手は頭上に上げられ、両方重ねて手首に何重にも触手が巻き付いていて動かせなかった。
代わりに胸筋や脇の下を幾本もの触手が這い回り、肌を擽る。服も脱がされていないのだが、布の下で触手が蠢く様子は不気味だった。
そして焦らされている為か、そのシャツの上にはぷっくりと2つの胸の突起が見えてしまっていた。そしてそれを合図にする様にして、細い触手がもう2本這い寄る。
その2本の触手は、まるでキスでもするかのように服の上から俺の両の突起に絡み付き、キュッと締め付けたかと思うと舌先のような先端がチロチロと擽る。
「あッ♡ あっ……んッ♡」
俺は思わず声を上げてしまった。それは待ち望んでいた刺激だ。そう思うともう堪えきれず、俺はその2本の触手に両胸を押し付けるような仕草をしていた。
それでも足りない。最近弄られていなかったからか、もっと強くして欲しい、擦れたり吸ったりして欲しいという気持ちでいっぱいになる。
そんな俺の淫らな様子を見兼ねたか、乳首を指先でなぞったりくすぐるように転がすようにして優しく撫で付けた。もう一方の触手も離すまいとするように、なおも強く絡み合わせて乳輪までも弄ばれる。
「んッ♡ あ……あッ♡」
その甘い刺激はあまりにも甘美だった。思わず腰を揺らしながら感じ入ると、それに呼応するかのように服の中の触手も激しく蠢いた。
「あっ♡ ああぁっ……♡」
最早触手からの快楽を自ら受け入れるようにしながら、俺は自身の身体の興奮と下半身への熱を感じていた。すぐにズボンを押し上げ痛いほど張り詰め、先走り液すら滴らせている。そこを早く触って欲しくて堪らないという一心だった。
だが触手は俺の思惑になど気付いた様子もなく、ひたすら俺の胸を責め続けた。粘液を纏った細い触手が直接胸板をなぞるとクチュクチュと音を立て耳からも犯されている気分になった。
俺の胸筋の形をなぞるようにして包み込まれ優しく揉まれる度に肉の奥にある芯が疼いて仕方ない。
早く触って欲しいと思う中、触手は俺のシャツを一気に捲り上げた。粘液を纏った肌が夜気に露出してヒヤリとした感覚がする。だがそれも一瞬で、すぐに火照って熱を持ち始めた。
視線を落とすと俺の乳首は乳輪ごと膨れ上がり、その存在を胸の上でアピールしていた。自分の身体ながらあまりにいやらしい姿で思わず眉を顰める。しかし触手はそんな俺の反応など気にも留めず、その突起に吸い付くようにして絡み付いてきた。
「あッ♡ ああぁ……っ♡」
待ち望んでいた刺激に思わず声を上げる。触手は乳輪をなぞり、先端をつつくようにして弄ぶと、そのまま強く吸い付きながら扱き上げてきた。
同時にもう一本の触手はもう片方の乳首を摘み上げるようにしてコリコリと転がすようにして刺激してくる。
その強烈な快感に耐えられず俺は腰を浮かせて仰け反った。
だが触手はそれだけでは許してくれない。触手は俺の身体中を弄るようにして這い回った。次第に触手は更に俺の身体に絡み付き、首筋に舌を這わせながら妖しく愛撫する。その所為ですっかり火照ってしまった俺は、ズボンが汚れるのも構わずに股を擦り合わせて悶えたのだった。
「あッ♡ はぁ……んッ♡ 頼む、早く、出させて……っ♡」
俺はもう限界だった。早く楽になりたい、この熱をどうにかして欲しいという一心で俺は触手に懇願した。
しかしそれは聞き入れて貰えず、代わりに触手は俺の股間に巻き付き始めた。そしてそのままズボンの中に侵入すると、下着越しに性器に触れる。
「んあッ♡」
触手は布越しに俺のモノを優しく愛撫し始めた。それはあまりにももどかしい刺激だった。俺はもっと強く、激しくして欲しいと切望する。だが触手はそれを無視してひたすらに俺のモノを刺激し続けた。
そして遂に触手は俺の下着の中に侵入してきた。その細い先端が直接俺の性器に触れると、そのまま上下に動き始める。
「ああああっ♡ ん……ッ♡」
俺は堪らず声を上げた。だがそれもすぐに触手によって塞がれてしまう。口内に侵入してきた触手は歯列をなぞり上顎を撫で、舌へと絡み付いてくる。
まるでディープキスでもするかのように触手は俺の口を犯していった。口内と同時に扱かれる下半身からくる快感も加わり、まるで全身を同時に犯されているような気分になった。
しかしそんな状態になってもなお、触手の動きは激しさを増すどころかゆっくりと緩やかだった。股間に与えられる刺激は余計に発散されることもなく身体に蓄積されてしまう。
俺の股間部分は完全に染みになりきっていて見るに耐えなかった。それでも俺は触手の愛撫を拒むことも出来ず受け入れるしかなかった。
「あ……っ♡ ん……っ♡」
俺は甘く感じ入った声を漏らし続けた。そんな状態は数十分ほど続いただろう。俺が達そうになる度に触手は肉棒から離れ、衝動が落ち着いたのを見計らってまたやわやわと愛撫される。その繰り返しだった。
イけそうでイけない瀬戸際を責められ、快感が逆流して身体中に溜まっているような錯覚を覚えた。とても苦しく、しかしこのもどかしくも甘い快楽の沼から抜け出すことは出来そうになかった。
「あ……っ♡ あ……っ♡」
触手は上へ下へと動きながら、俺のモノを扱き続けた。その刺激に俺はビクビクと身体を震わせるが、やはり達するには至らなかった。
触手は同時に今度は直接乳首にしゃぶりついてきた。触手の先端がまるで口のように開いて乳輪ごと食むように包み込み、ちゅうちゅうと音を立てて吸い上げられる。
「んあぁっ♡」
その強烈な刺激に思わず大きな声が出るが、すぐにまた口を塞がれてしまった。口内に侵入してきた触手は甘い粘液を吐き出し、思わず俺はそれを飲み込んでしまう。
すると胃の中がカッと熱くなり、ぶわりと全身にその熱が広がると共に感覚が鋭敏になっていく。
「お゛っ、ご……♡」
その状態で乳首や股間への愛撫に耐えられる訳が無かった。俺は身体を仰け反らせて悶える。触手は容赦なく俺を責め立ててきた。乳首に吸い付き、強く吸い上げながら同時に肉棒を扱かれるともう限界だった。
「あ゛っ♡ あ゛ぁっ♡」
ビュッ、ビュルルルル!
俺は腰を浮かせてガクガク震えると、勢いよく精液を吹き出した。それは俺の腹や胸にまで飛び散り、生温い感触を残す。しかし触手はそれに構わず、尚も俺のモノを擦り続けた。
触手が動く度にぐちゃりと粘着質な音が部屋に響き渡り、その淫らさに耳を塞ぎたくなる。しかしそれは叶わず、ただされるがままだった。
触手は精液に塗れた俺のモノを綺麗にするようにして舐め取り、そして尿道口に吸い付くようにして残ったものまで吸い取っていく。
ジュルルルッ!
「あ゛ーっ♡ やあ゛ぁっ♡」
達したばかりで敏感になっているそこを執拗に責められ、俺は堪らず声を上げた。しかしそれでも触手は止まらない。その強烈な刺激と快感に頭が真っ白になる。
同時に別の触手が俺の尻に迫っていることに触れられるまで気付かなかった。触手は俺の両足首に絡み付き、大股開きにさせるように持ち上げた。そしてその存在をアピールするように、まず俺の双丘を複数の触手で捏ねるように揉んでいく。
好き勝手されているというのに、俺の尻穴は肉棒から垂れた様々な液体でもう濡れていた。その状態で思わずヒクヒクと疼いているのが分かる。いやらしいと思いながらも、触手の粘液の媚薬効果に当てられた身体は言うことを聞かなかった。
一方触手はそのままヌルヌルになった表面で俺の尻穴の周りをスリスリと往復し始め、入り口部分に触れないように注意しながら俺を追い立てる。
触手のムチムチとした弾力のある肉感がもどかしい感触を与え、それがまた興奮を煽った。俺は早く欲しくて堪らず腰を動かす。その度に粘着質な音が響き羞恥心に苛まれた。
「は、早く……挿れてくれ……っ♡」
それでも俺は我慢出来ず、気付けば懇願の言葉を口走っていた。しかし触手はそれを無視し、俺の尻穴の周辺を愛撫するだけだ。
「あ……っ♡ あ……っ♡」
焦らされ続けた身体はそれだけでもビクビクと反応してしまう。早く欲しいのに与えられないもどかしさが募り、思わず腰を浮かせて自ら触手に押し付けようとしてしまう程だ。
しかし触手はそんな俺の動きを見透かしたかのように離れ、また尻穴の周りをスリスリと撫で始める。
「んあ……っ♡ やだぁ……っ♡ 早く、なぁっ、頼むよ……っ♡」
その焦れったい刺激に俺は身悶えた。もう頭がおかしくなる程中が疼いて堪らない。
無意識のうちに秘部を見せつける様に股を開いて腰を動かす俺は淫らだろうがどうでもよかった。もっと強く太いモノで早く塞いで欲しくて、訴えるように声に出してしまっていた。
すると遂に触手が尻穴に触れた。俺は待ってましたと全身を震わせると、何か様子が違う。今度は触手は、縦に割れて膨らんだその穴の縁に粘液を丹念に塗り込むように動き始めた。
内部には入りそうで入らず、だが時折フェイントを掛けるようにほんの少しだけ内部へ進み、すぐにまた出てしまう。その焦らされる感覚に、俺の理性はどんどん溶かされていく。
触手はそんな俺の様子を見て楽しんでいるようだった。そしてまた触手が俺の中へ入ろうとした瞬間、俺は堪らず腰を動かして触手を中へ迎え入れようとしてしまうが、またすぐに出て行ってしまった。
「あ……っ♡ やだぁ……っ♡」
俺は泣きそうな声で懇願した。だがそれでも触手は許してくれず、何度も同じことを繰り返す。
「あ、あ、あっ♡」
俺はもう我慢の限界だった。尻穴はすっかり濡れて解れて、咥える物を欲しがるようにクパクパと開閉する。そこは最早排泄器官ではなく、肉感溢れる性器となっていた。
あなたにおすすめの小説
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。