男女比1:10000の異世界に転生、『絶倫』スキルで世界を救う~金と女とダンジョン配信~

ハムうさ

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第1章

第7話 明日から本気出す

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 ――翌日の放課後。加えて言えば、卒業する日の前日。

 珍しく2日関連続で外出を許されたため、今は久しぶりに自宅に来ている。
 そう、真里愛が住んでいる家に。

「お風呂とお食事の前にぃ~、私にしよっ♪」
「大丈夫? 昨日の今日で痛くないの?」
「ちょっと痛いけど……この痛みも凜ちゃんがくれたと思えば全然辛くないよっ♡ むしろ幸せ♡」

 ……。 

 ……。

 ……。

「あひっ♡ あひぃぃっ♡」
「……」

 ベッドの上で気を失っている真里愛。時折ときおりピクピクしている。
 お、俺は悪くないっ! あおってきた真里愛がっ! 真里愛がいじらしすぎるのが悪いんだっ!

「ふぅ~……」

 少し冷静になろうと、ベッドの上で息を吐く。
 さすがに『絶倫ぜつりん』のスキルを持ってしても連続10発はなかなかしんどい。

「凜音様……次はわたくしとお願いします」

 いつの間にか部屋に入ってきていた、フランが顔を真っ赤に染め、下半身をモジつかせながら俺を見つめてくる。

「もちろん。けどベッドはか――真里愛が寝てるから……ソファでいい?」
「はい♡ ご奉仕いたしますわ♡」

 言葉より早くフランが飛びついてきてそのままソファに押し倒される。
 彼女の準備は万全だったようで、何の抵抗もなく受け入れられた。

「あっ♡ 大きっ、素敵、です♡ 凜音さまぁ……」

 彼女が気絶するまでそう時間はかからなかった。

 ……。

 ……。

 ……。

「ふぅ~……」

 座椅子にもたれかかり、ゆっくりと息を吐く。
 ベッドとソファを白化粧の2人に占領されているからだ。

 その2人をテーブル越しに見やり、感慨深い気持ちになる。

「失礼します。お掃除しに参りました」
 フランお付きのメイドさんがやってきて――。

「……掃除って、ソコのでしたか……」
「ふぁい、ひへいひひまへんほ……んっ」

 ええい、もうどうにでもなれっ!

 ……。

 ……。

 ……。
 
 小一時間後、黄昏たそがれる場所をベランダに移し、物思いにふける。
 既に辺りは真っ暗で……。

「今日、えっちなことしかしてない」
 せっかくの外出許可日だったと言うのに。

「男性としては至極しごく真っ当な過ごし方ですよ」
 お掃除をしてくれた後なんやかんやでえっちまでしてしまったメイドの女性、真世さん。フランお嬢様にバレたら殺される。彼女もそれがわかっているのか、既に身なりは整っていた。

「おそらく同学の方々はこのような生活が生涯しょうがい続くのでしょうね」
 正直、それも悪くないと思ってしまっている自分がいる。
 ……いかんいかん。

「明日から本気出す!」
「はい、明日からいよいよ凜音様を拘束するものがなくなり、本格的に探索者としての活動を開始できますものね」
 そう、やる気がない者の言い訳ではなく! 明日からようやく自由の身となるのだ!

「具体的な方針をお聞きしても?」
「凜音様はダンジョンの攻略動画やモンスター討伐の様子を配信する活動を行うのですわ!」
 復活したらしいフランが俺の代わりに説明してくれる。

「配信、ですか?」
「そうですわ! 男性の探索者というだけでも珍しい中、魔法やスキルまで華麗かれいに使いこなす! しかも見た目もかわいらしい凜音様が配信するとなれば……大人気待ったなしですわ!」
 すごい勢いで語ってくれるフラン。全裸だけど。
 あ、垂れた。

「お金を稼ぐこともそうだけど……実は配信するのには理由があってね。母親を探したいんだ」
「母……真里愛様ではなく、ですね?」

 真里愛は、血のつながっていない母。
 この世界では女性が多いため、結婚に代わって『パートナー制度』という物がある。真里愛と実母はその制度を使って生活を共にしていたらしく、本当の母は人工授精で俺を産んでからしばらくして……蒸発してしまった。

 つまり真里愛は人妻。
 人妻って、何だかえっちぃよね。

「俺を産んでくれた母親。配信で有名になれば……もしかしたら実母の情報を得ることができるかも知れない」
「母を探すために、安寧あんねいを捨てて探索者活動をする健気でかわいらしい男性! これは勝てますわ!」

 そして、彼女らにはまだ言えていないけど、1番の目的は世界の滅亡を防ぐこと。
 こちらの方が本命中の本命、今世の俺のライフワークとなるだろう。

「わたくしのスキルや立場……全てをもって凜音様に尽くすことを誓いましょう!」
 そういえば、フランの固有スキルって聞いたことがないな。

「フランの固有スキルって?」
「宝条家の者はほぼ全員、先祖であり財閥創始者である宝条大和ほうじょうやまとのスキルが発現するのですわ。すなわち、『ステータス』か『鑑定』が。わたくしは『ステータス』ですわ!」
「ステータスに鑑定! どちらもすごく便利なスキルじゃないか!」
「うふふ、では試しに凜音様を見て差し上げますわ! “気高く咲け”、『ステータス』!」
 フランの聖句、何だか似合ってるしかっこいい。

「………………」
「どうだった? って言っても、あまり変わってないだろうけど」
「……経験人数、3人」
「……」
「3人」

 ……そんなことまで、わかるの……?

「わたくし、真里愛様。後は?」
「……」
「後は?」
「……」



 こうして、学生最後の夜が過ぎていった。
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