外務省夢叶える課［～幻の、政党戦争～。比較的、平和主義の仮想フィクション物語］です。

エピソード5

「もはや、夢叶えショーだ..。」

　官僚達はニュースを見る..。

「解説員の塩田さん、この願いの党の政策に多くの国民の声が賛否両論ありながらも、支持を伸ばしていますね。その原因は何なのでしょうか。」



「そうですね。今回夢叶え氏は与党大一党になったら政策を実行すると明言しました。普通ならば、票を集めるためだと思われますが、夢叶え氏にはもっと違う狙いがあるかと思います..。」
「違う、狙いですか？」


「予想以上の支持拡大に、与党と共闘するのではないかという、点を述べたと私には聞こえます..。」

「与党大一党というのは、夢叶え氏が離党した快和党との合流ということですか？ 」
「私には与党批判を弱めている願いの党にはその考えが浮かんでいる..そう考えます。」

「政策が当たれば、与党の大きな壁になりかねない..。ある与党の政治家は願いの党との政策合致を検討すべきなのではないか、という意見を述べる派閥の幹部もいるということです。もちろん、課題も多く、アイデアだけと思われがちですが、今回、それが支持を受けるきっかけだったと見ています..。」


「しかし、やはり、野党でも願いの党との合流は考えていません..。」


「国際的に例のない政策で、その政策がどこまで息長く続いていくか..それは与党との対話のどちらか、それを我々国民は問われている政党選挙と言って過言はないかと思います..。」

「なるほど。」



 「あり得ない。」


　この党のニュースを見る度上司はそう言う..。