外務省夢叶える課[~幻の、政党戦争~。比較的、平和主義の仮想フィクション物語]です。

さとなか達也

文字の大きさ
14 / 22

エピソード14

しおりを挟む
「私からは以上だ。」
「外務省の皆さん、初めまして。初めてこの外務省国務大臣を務めることになりました..。」

 新外務大臣が挨拶をしている..。もちろん、俺は速記で記録を残していた..。中々、大役を持った大臣に幹部も中堅、若手、同席する政府職員も、同じような顔をしている..。

 ..結局、現在までの状況をまとめた、幹部と、それを通じて政策を訴える政府関係者の戦いのようなあえて交わりのないような会議というイメージだ..。

「という条件によって。」

「外務省夢叶え課が発足した。」

「おー。」

「また、全国の地方の職員がなまり言葉に対応する、日本語をこれ以上ない、上の日本語講師の研修も受けるんだなあ..。」

「いっそのこと、教職に転職しちゃいますか?」

「雇ってもらえるわけないだろ..。学校が国の海外交渉の象徴になっちゃうよ..。」

「まっ、総理が関係者の年金を引き上げることで何とか思い止まっている職員が多いが..。」

「世間は金だと非難を受けることもある..。」

「外務省の政局化を表ざって無くすには、この夢叶え政策を外務省が成功するしかない..。」
「何か、ある意味納得できるな..。」

「市役所に外務省のクレームがつくぐらいだったら俺たちがやろ..。」

「それが、結局、また、外務省の地位を戻す..。」

「しかし、弁護士だとか、署内での政策の実施..。」

「そのうち、でかいやまが来るぞ..。」

「同じ公務員の使用禁止や、一流企業の勤め先の国民の企業的使用自粛を通ったとしてもですか?」

「最初から、そういう政策だったんだよ..。」

「なるほど..。」

「例えば、願いじゃなく夢を聞かれた場合、どうするんですかね。」

 俺は聞く。

「それは弁護士さんに聞くしかない..。」

「飛行機の機長になりたいと言えばシミュレーション型の航空記念館に案内すればいいし、プロ野球選手になりたいと言うならばバッティングセンターを紹介すればいい..。俺たちにもできる仕事だ..。」

「それでお金取れるんですかね..。」

「それは..。わからない..。」

「夢を叶えた結果いくら自分は金銭を公務員に報酬としてあげますか?と言えばいいんじゃないか?」 

「ひとつ間違えば詐欺ですね..。」

「そういうときのために記録員がいるんじゃないか。」

「いや、まあそうですけど..。」

「記録を記入し、給与も、年金も増える..。」

「おめでとう。」

「プレッシャーは中々ありますね..。しかし、同僚、先輩のため..。」

「この仕事心して受けさせていただきます。」

「よく言ってくれた..。」
「さすが、若手だな..。」
「やめてくださいよ、年賀状出せなくなるじゃないですか..。」

「..大丈夫..。」
 上司は言った。

「俺と一緒だ。」

..まるで出世した気持ちだ..。


「ふふ。」

「仕方ないだろ、そういう政策で顔見せるんだから国民に..。」

「全く理解はできるけど意味のわからない政策だよ..。」

「ふふ。」

 上司も俺も笑うとは、かなりこの省も荒れている証拠だ..。
 気持ちに負けて病にならないといいけどな..。

 速記員である俺は思っていた..。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

痩せたがりの姫言(ひめごと)

エフ=宝泉薫
青春
ヒロインは痩せ姫。 姫自身、あるいは周囲の人たちが密かな本音をつぶやきます。 だから「姫言」と書いてひめごと。 別サイト(カクヨム)で書いている「隠し部屋のシルフィーたち」もテイストが似ているので、混ぜることにしました。 語り手も、語られる対象も、作品ごとに異なります。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...