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記憶2.
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夜、一花は灯りもつけないまま、ぼんやりと自室のベットの端に座り込んでいた。
あのまま帰ってきちゃったけど、本当に大丈夫だったかしら。榛瑠、ちゃんと寝てるかしら。無理して仕事とかしてないといいけど。
そんなことを考えていると、いきなり電話の音がして、一花はびくっとした。
画面を見ると榛瑠からで、慌てて出る。
「もしもし? どうしたの? 熱上がった? 今から行こうか?」
勢いこんで言う一花の耳に、低い笑い声が届いた。
「大丈夫ですよ。良くはなってませんが、悪くもなってません」
「それならいいけど……。じゃあ、どうしたの?」
尋ねながらも心配な気持ちを紛らわしたくなって、つい笑いながら言ってみる。
「もしかして、寂しくなった?」
「そうですね。寂しくなったかもしれません」
「え⁈」
自分から言ってはみたものの、予想してなかった返答だった。
「本当に熱上がってない? 大丈夫? 熱測った?」
榛瑠は笑った。
「大丈夫ですって。ただちょっと眠れなかったので。迷惑でしたか?」
「全然、迷惑じゃないよ」
答えつつも、眠れなくて電話してくるなんてあまりにも彼らしくなくて、絶対に熱が上がっている、と一花は思った。
「本当はね」と榛瑠は穏やかな声で話を続ける。「熱が下がったら伝えようと思っていた事があったんです」
伝えたいこと?
「何?」
「大した事ではないのですが、熱のせいで言っていると思われるのも何だったので」
なんだろう?
「でも、今、言いたくなって」
「うん」
「あのね」
暗闇の向こうから聞こえてくる声は、なんだかひどく懐かしいような、でも初めて聞く声のような、不思議な感じだった。
「ずっと考えていたんです。記憶をなくしてから、自分のことを」
一花は静かにその声を聞く。
「残っているものを探して、僕を知っているという人と話して、自分がどう感じるか試して」
「うん」
「失くした記憶は戻ってこないだろうと思ったので。ただ期待しても無駄ですからね。過去を探すのではなく、今の自分をばらして組み立て直すつもりでやっていました。そうすれば自分の仕組みもわかるだろうと」
「うん……」
「でもね、どうしても腑に落ちないことが出てくるんです。今ここにいる自分のことなのに」
「なに? どんなこと?」
「例えばね、なんであなたに、こんなにイライラするんだろう、とかね」
そう言った榛瑠の声は笑いを含んでいた。
「……それは、つまり……きっとそういうものなのよ。……うん、ごめん」
「本当にすぐ謝りますね。僕はあなたの弱みでも握っていたんですか?」
「まあ、たくさん握っていたといえばそうだけど……。たくさん面倒みてもらってたから、だから、今となっては申し訳ない気持ちがあって、つい……ごめん……」
一花は、相手には見えないのに小さく頭を下げた。
「多分、以前の僕はそんなこと気にしてなかったんじゃないかな。少なくとも今の僕はそうです。……イライラするのはね、思い通りにならないからです、一般論として。じゃあ何をどうしたいのか、何が足りないのか、というのがはっきりしない。で、自分にイライラする羽目になる」
「……考えすぎよ」
「まあね。だから旅に出たり、筋トレに励んでみたりね、いろいろ動いてやってみたわけです」
「そっか」
一花は聞きながら、彼らしい、と思った。一方で、それに関われなかった自分を悔しく感じる。
「それでもね、どこまで行っても埋まらないんですよ」
「え?」
「埋まらないんです。どれだけ外堀を埋めても真ん中が」
「……」
一花が返答を言い淀んでいるうちに、言葉は続けられる。
「そんな時、ふと思ったんですよね。初めからこうだったんじゃないかって」
「え?」
「初めから空っぽだったんじゃないかと」
「……そんなことない!」
一花は声が思わず大きくなった。
「そんなことないよ! 榛瑠はそんな……」
言いながら声が震える。怖かった、怖くて悲しい。何でだろう。指先がひどく冷たい。榛瑠の落ちついた声が向こう側から聞こえた。
「わからないけどね。でも、そう思ったら腑に落ちたというか、すっきりしました」
……彼はもしかしたら本当に、ずっとこうだったんじゃないだろうか。
否定したい心と裏腹に一花は思った。
寂しくて泣く私を見つけてくれた少年を思い出す。彼はよく出窓に片足をかけて座っていた。月の光が金色に輝くその薄闇の中、金色の少年は呟くように話した。その声が途切れてふと見ると、彼は窓の外を見ている。微笑みをうっすらと湛えたまま。昼間は見せないその静けさに、幼い一花もおしゃべりをやめて外を見る。
月の夜の真夜中の子ども。彼はずっとあのままあそこにいて、あの静けさを愛していたのかもしれない。
私が見ていた人の輪郭がわからなくなる。彼の形、私の形、見ていたもの、見ていなかったもの……目を逸らしたもの。
でも、それでも。違うと言いたい。少なくとも、それだけじゃない。
「そんなことないよ。あなたは友人に囲まれてたし、楽しそうだったし、自信に満ちてたし、意地悪だったけど優しかった。……私が見てたのが全部嘘なんて絶対ない」
そうよ、私は側にいたんだから。いっぱい、いたんだ。
「うん、ありがとう。わかっているので気にしないで下さい。ただすっきりしたってだけですから。……おかしいな、こんな事言うつもりじゃなかったのに。すみません。頭が少し回ってないみたいですね。まどろっこしい」
確かにだいぶ話してる。こんなに話してていいのかしら。体調は大丈夫?
「ねえ、あの、からだ……」
「無駄に話してますね、もう終わります」
榛瑠は一花の言葉を遮って言う。
「アメリカに行って、友人だと言う人達に会って楽しかったんですよ。だから余計思うんです、なんで日本にいるのかって。そんなことを機上で考えていたわけです」
「……」
それは私のせいだった。胸が詰まる。私は、以前の彼が私のために割いた時間や気持ちに、きちんと向き合っていただろうか。
「ごめ……」
一花は謝る言葉を途中で止める。
謝ったらいけないんだろう。でも、何て言えばいいのだろう。彼はなんて言って欲しくてこの話をしているのだろう。
「謝らないでくださいね。僕は自分の奇行の意味に気づいた時、嫌な気はしなかったんですから」
「うん……でも……え?奇行?」
「奇行でしょう? だって意味がわからない。日本にいること、必要以上に筋トレに熱心なこと、甘いものが好きじゃないのにお菓子が作れること、イライラすること。でもね、結局、あなたのためだったんですよ」
「うん……」
一花は声が沈む。
「そのことが腑に落ちた時、温かい気持ちになりました。……多分、あの感情に言葉をつけると、嬉しいってことなんだと思う。そして愛しいと思った」
遠くから届く榛瑠の声は囁くようだったが、とても明るかった。小さな子供が大事な宝物にふれる時のように、そっと、でも、楽しそうに。
「僕の理解できない部分はあなたのためだった」
一花はなぜか一瞬、きれいな風が吹いたような気がした。
「僕の一部は、一花、あなたでできている。……僕は失くしたものを見つけました」
「榛瑠……」
一花は涙が溢れてきて、言葉にできない。
榛瑠の中に私はいた。そして、私もまた、あなたの言葉で私を見つける。あなたが見ていた、そこにいた、幸せな私。
私を見つけてくれてありがとう。
「どうか、泣かないで。あのね、熱が下がったら会いに行ってもいいですか? 泣かしてばかりだけど、……僕はまだ、間に合いますか?」
一花は涙声で答える。
「当たり前よ。私はどこにも行かないわ。……ずっと、ここにいる。……でも、でもね、早くしなくちゃ……だめだからね。早く治して……」
そこまで言って、涙を止めていられなくて声が続かなくなる。
「そうですね。そうします。ちょっと話が長くなりました。すみません、もう、終わります。寝ますね」
「うん。……おやすみなさい」
「おやすみなさい」
榛瑠の声は最後まで明るくて、そして穏やかだった。一花は通話が切れると顔を両手で覆った。声を殺すこともできないまま涙が溢れ続けた。
榛瑠、榛瑠、どうしよう。大好き。
どうか、榛瑠の熱が早く下がりますように。この夜が彼にとって優しいものでありますように。
暗い部屋を窓から月の光が照らしている。
榛瑠は電話を切ると、ベットに仰向けになったまま真っ暗な天井を静かに眺めていた。
いつか一花が話した知らない真夜中を思い浮かべる。格子の入った大きな窓の向こうに冴え冴えと光を放つ月。ふと振り返ると涙の跡をつけた少女が丸っこい瞳でにっこり笑う。
僕を埋めたもの。
榛瑠は「I was already happy」と小さく呟くと、ゆっくりと目を閉じた。
あのまま帰ってきちゃったけど、本当に大丈夫だったかしら。榛瑠、ちゃんと寝てるかしら。無理して仕事とかしてないといいけど。
そんなことを考えていると、いきなり電話の音がして、一花はびくっとした。
画面を見ると榛瑠からで、慌てて出る。
「もしもし? どうしたの? 熱上がった? 今から行こうか?」
勢いこんで言う一花の耳に、低い笑い声が届いた。
「大丈夫ですよ。良くはなってませんが、悪くもなってません」
「それならいいけど……。じゃあ、どうしたの?」
尋ねながらも心配な気持ちを紛らわしたくなって、つい笑いながら言ってみる。
「もしかして、寂しくなった?」
「そうですね。寂しくなったかもしれません」
「え⁈」
自分から言ってはみたものの、予想してなかった返答だった。
「本当に熱上がってない? 大丈夫? 熱測った?」
榛瑠は笑った。
「大丈夫ですって。ただちょっと眠れなかったので。迷惑でしたか?」
「全然、迷惑じゃないよ」
答えつつも、眠れなくて電話してくるなんてあまりにも彼らしくなくて、絶対に熱が上がっている、と一花は思った。
「本当はね」と榛瑠は穏やかな声で話を続ける。「熱が下がったら伝えようと思っていた事があったんです」
伝えたいこと?
「何?」
「大した事ではないのですが、熱のせいで言っていると思われるのも何だったので」
なんだろう?
「でも、今、言いたくなって」
「うん」
「あのね」
暗闇の向こうから聞こえてくる声は、なんだかひどく懐かしいような、でも初めて聞く声のような、不思議な感じだった。
「ずっと考えていたんです。記憶をなくしてから、自分のことを」
一花は静かにその声を聞く。
「残っているものを探して、僕を知っているという人と話して、自分がどう感じるか試して」
「うん」
「失くした記憶は戻ってこないだろうと思ったので。ただ期待しても無駄ですからね。過去を探すのではなく、今の自分をばらして組み立て直すつもりでやっていました。そうすれば自分の仕組みもわかるだろうと」
「うん……」
「でもね、どうしても腑に落ちないことが出てくるんです。今ここにいる自分のことなのに」
「なに? どんなこと?」
「例えばね、なんであなたに、こんなにイライラするんだろう、とかね」
そう言った榛瑠の声は笑いを含んでいた。
「……それは、つまり……きっとそういうものなのよ。……うん、ごめん」
「本当にすぐ謝りますね。僕はあなたの弱みでも握っていたんですか?」
「まあ、たくさん握っていたといえばそうだけど……。たくさん面倒みてもらってたから、だから、今となっては申し訳ない気持ちがあって、つい……ごめん……」
一花は、相手には見えないのに小さく頭を下げた。
「多分、以前の僕はそんなこと気にしてなかったんじゃないかな。少なくとも今の僕はそうです。……イライラするのはね、思い通りにならないからです、一般論として。じゃあ何をどうしたいのか、何が足りないのか、というのがはっきりしない。で、自分にイライラする羽目になる」
「……考えすぎよ」
「まあね。だから旅に出たり、筋トレに励んでみたりね、いろいろ動いてやってみたわけです」
「そっか」
一花は聞きながら、彼らしい、と思った。一方で、それに関われなかった自分を悔しく感じる。
「それでもね、どこまで行っても埋まらないんですよ」
「え?」
「埋まらないんです。どれだけ外堀を埋めても真ん中が」
「……」
一花が返答を言い淀んでいるうちに、言葉は続けられる。
「そんな時、ふと思ったんですよね。初めからこうだったんじゃないかって」
「え?」
「初めから空っぽだったんじゃないかと」
「……そんなことない!」
一花は声が思わず大きくなった。
「そんなことないよ! 榛瑠はそんな……」
言いながら声が震える。怖かった、怖くて悲しい。何でだろう。指先がひどく冷たい。榛瑠の落ちついた声が向こう側から聞こえた。
「わからないけどね。でも、そう思ったら腑に落ちたというか、すっきりしました」
……彼はもしかしたら本当に、ずっとこうだったんじゃないだろうか。
否定したい心と裏腹に一花は思った。
寂しくて泣く私を見つけてくれた少年を思い出す。彼はよく出窓に片足をかけて座っていた。月の光が金色に輝くその薄闇の中、金色の少年は呟くように話した。その声が途切れてふと見ると、彼は窓の外を見ている。微笑みをうっすらと湛えたまま。昼間は見せないその静けさに、幼い一花もおしゃべりをやめて外を見る。
月の夜の真夜中の子ども。彼はずっとあのままあそこにいて、あの静けさを愛していたのかもしれない。
私が見ていた人の輪郭がわからなくなる。彼の形、私の形、見ていたもの、見ていなかったもの……目を逸らしたもの。
でも、それでも。違うと言いたい。少なくとも、それだけじゃない。
「そんなことないよ。あなたは友人に囲まれてたし、楽しそうだったし、自信に満ちてたし、意地悪だったけど優しかった。……私が見てたのが全部嘘なんて絶対ない」
そうよ、私は側にいたんだから。いっぱい、いたんだ。
「うん、ありがとう。わかっているので気にしないで下さい。ただすっきりしたってだけですから。……おかしいな、こんな事言うつもりじゃなかったのに。すみません。頭が少し回ってないみたいですね。まどろっこしい」
確かにだいぶ話してる。こんなに話してていいのかしら。体調は大丈夫?
「ねえ、あの、からだ……」
「無駄に話してますね、もう終わります」
榛瑠は一花の言葉を遮って言う。
「アメリカに行って、友人だと言う人達に会って楽しかったんですよ。だから余計思うんです、なんで日本にいるのかって。そんなことを機上で考えていたわけです」
「……」
それは私のせいだった。胸が詰まる。私は、以前の彼が私のために割いた時間や気持ちに、きちんと向き合っていただろうか。
「ごめ……」
一花は謝る言葉を途中で止める。
謝ったらいけないんだろう。でも、何て言えばいいのだろう。彼はなんて言って欲しくてこの話をしているのだろう。
「謝らないでくださいね。僕は自分の奇行の意味に気づいた時、嫌な気はしなかったんですから」
「うん……でも……え?奇行?」
「奇行でしょう? だって意味がわからない。日本にいること、必要以上に筋トレに熱心なこと、甘いものが好きじゃないのにお菓子が作れること、イライラすること。でもね、結局、あなたのためだったんですよ」
「うん……」
一花は声が沈む。
「そのことが腑に落ちた時、温かい気持ちになりました。……多分、あの感情に言葉をつけると、嬉しいってことなんだと思う。そして愛しいと思った」
遠くから届く榛瑠の声は囁くようだったが、とても明るかった。小さな子供が大事な宝物にふれる時のように、そっと、でも、楽しそうに。
「僕の理解できない部分はあなたのためだった」
一花はなぜか一瞬、きれいな風が吹いたような気がした。
「僕の一部は、一花、あなたでできている。……僕は失くしたものを見つけました」
「榛瑠……」
一花は涙が溢れてきて、言葉にできない。
榛瑠の中に私はいた。そして、私もまた、あなたの言葉で私を見つける。あなたが見ていた、そこにいた、幸せな私。
私を見つけてくれてありがとう。
「どうか、泣かないで。あのね、熱が下がったら会いに行ってもいいですか? 泣かしてばかりだけど、……僕はまだ、間に合いますか?」
一花は涙声で答える。
「当たり前よ。私はどこにも行かないわ。……ずっと、ここにいる。……でも、でもね、早くしなくちゃ……だめだからね。早く治して……」
そこまで言って、涙を止めていられなくて声が続かなくなる。
「そうですね。そうします。ちょっと話が長くなりました。すみません、もう、終わります。寝ますね」
「うん。……おやすみなさい」
「おやすみなさい」
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どうか、榛瑠の熱が早く下がりますように。この夜が彼にとって優しいものでありますように。
暗い部屋を窓から月の光が照らしている。
榛瑠は電話を切ると、ベットに仰向けになったまま真っ暗な天井を静かに眺めていた。
いつか一花が話した知らない真夜中を思い浮かべる。格子の入った大きな窓の向こうに冴え冴えと光を放つ月。ふと振り返ると涙の跡をつけた少女が丸っこい瞳でにっこり笑う。
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