163 / 169
7章 凛くん争奪戦
修羅場が家までやって来る 1
しおりを挟む
その後、香帆と桃ちゃんも足湯に浸かり、美少女6人と足湯を満喫する。
しばらく満喫していると片付けが終わったようで川端さんが話しかけてきた。
「皆さん、撮影お疲れ様でした。当初の予定通り、これは選考会ですので数日間かけて夏目さんの相方として相応しい人を決めます」
決める方法は詳しく聞いてないが、俺も選考する話し合いに参加することだけは知っている。
「その間、SNSで今撮影した内容をアップします。その時の視聴者の反応も選考に反映しますので、アップされた時は是非視聴者の反応をチェックしてみてください」
そう言って俺の方を向く。
「夏目さんは事前に伝えた通り、『日本の果てまでイッテ来い』の収録があります」
今回、この企画を機に俺は『日本の果てまでイッテ来い』の新レギュラーとなるため、そのお披露目を兼ねて来週収録を行う。
その時に今回撮影した企画を番組内で発表し、視聴者へ夏目ガール選考会の様子を視聴してもらう予定だ。
「事前に聞いてますので準備はできてます」
俺は川端さんの発言に頷く。
「では今日は解散となります。お疲れ様でした」
こうして夏目ガール選考会が終わった。
「みんなお疲れ」
俺は夏目ガール候補生5人と寧々に向けて言う。
「皆んなはこれからどーするんだ?」
現時刻は17時過ぎ。
当初予定していた時間よりも速く撮影が早く終わった。
「そうですね。私は特に用事はありませんので夏目様とデートの続きをしようと思ってました」
「「「「なっ!」」」」
「はぁ!?」
桃ちゃんの発言に俺たちは驚きの声を上げる。
「夏目様は今から何かご予定はありますか?」
「と、特にはないが……」
「本当ですか!?では私と美味しい晩御飯でもいかがでしょうか!?」
“パーっ!”と笑顔を見せた桃ちゃんがそんな提案をしてくる。
そして俺の腕を取ろうと手を伸ばそうとして…
「ちょっと待ちなさいよ」
“パシッ!”と香帆が桃ちゃんの腕を掴む。
「なに抜け駆けしようとしてるのよ」
「そうです!ウチらのことを忘れてもらったら困ります!」
「私がリン様をお誘いする予定でしたのに!」
「私だって凛くんと!」
涼菜たちも香帆の発言に賛同し、いつの間にか“バチバチっ!”と視線だけで火花が散っている。
「な、なぁ。仲良くしよ?皆んなでご飯に行けばいいだろ?」
「それはダメです!夏目様とお話したいことがたくさんありますので!」
「そうだよ!私だって凛くんと話したいもん!」
「わ、私は別に凛と話したいことなんかないけど……お、同じ役者同士、一緒にご飯を食べる時間があった方がいいと思うわ!」
そんな感じで桃ちゃんの発言に皆んなが同意する。
そして再び、誰が俺とご飯に行くかを話し出す。
「一緒にご飯を食べたからといって選考の時に有利に働くとかないぞー?」
と言うが誰も聞いてくれない。
「………寧々。どうすればいいと思う?」
「そうだね。お兄ちゃんが分身したら全て解決すると思うよ。影分身とか使えないの?」
「お前は兄を何だと思ってるんだよ」
そんなやり取りをしながら5人の話し合いを見学した。
その後、色々あって俺の家に5人を招待することとなった。
詳しい経緯は分からん。
「寧々様、何とかしてください」とお願いしたら寧々を交えた会議が開かれ、何故か俺たちの家に招待することになってた。
「賑やかでいいですね」
「賑やかすぎると思います」
俺のマネージャーである矢上さんが運転中に話しかける。
あの5人、仲が良い時はすぐに団結するが、仲が悪い時は先ほどのように喧嘩を始めるので、賑やかすぎるくらいだ。
「それで俺たちの家に招待して何をするんだ?」
「うーん……取り合い?」
「何を!?」
俺の家に来て何を取り合うというのだろう。
「あははっ。取り合いといっても殴り合いが起こるわけじゃないから大丈夫だよ」
「まぁ何を取り合うかは知らんが、あの5人が殴り合いとかの暴力事を起こすとは思えない」
「うんうん。私たちの家で何をするかは真奈美ちゃんたちが考えるらしいから楽しみにしようね」
「分かった。喧嘩しない内容であることを祈ろう」
あの5人が何を考えるかは分からないが簡単に口論をする5人なので、平和的な内容であることを心から願う。
「まぁ皆んなは俺と話し足りなかっただけのようだったし、少し話したら解散になるか」
「……なんでこうなった原因にあるお兄ちゃんが楽観視してるんだろ……」
「さすが凛さんですね」
「……?ありがとうございます?」
何故か矢上さんから褒められる俺だった。
しばらく満喫していると片付けが終わったようで川端さんが話しかけてきた。
「皆さん、撮影お疲れ様でした。当初の予定通り、これは選考会ですので数日間かけて夏目さんの相方として相応しい人を決めます」
決める方法は詳しく聞いてないが、俺も選考する話し合いに参加することだけは知っている。
「その間、SNSで今撮影した内容をアップします。その時の視聴者の反応も選考に反映しますので、アップされた時は是非視聴者の反応をチェックしてみてください」
そう言って俺の方を向く。
「夏目さんは事前に伝えた通り、『日本の果てまでイッテ来い』の収録があります」
今回、この企画を機に俺は『日本の果てまでイッテ来い』の新レギュラーとなるため、そのお披露目を兼ねて来週収録を行う。
その時に今回撮影した企画を番組内で発表し、視聴者へ夏目ガール選考会の様子を視聴してもらう予定だ。
「事前に聞いてますので準備はできてます」
俺は川端さんの発言に頷く。
「では今日は解散となります。お疲れ様でした」
こうして夏目ガール選考会が終わった。
「みんなお疲れ」
俺は夏目ガール候補生5人と寧々に向けて言う。
「皆んなはこれからどーするんだ?」
現時刻は17時過ぎ。
当初予定していた時間よりも速く撮影が早く終わった。
「そうですね。私は特に用事はありませんので夏目様とデートの続きをしようと思ってました」
「「「「なっ!」」」」
「はぁ!?」
桃ちゃんの発言に俺たちは驚きの声を上げる。
「夏目様は今から何かご予定はありますか?」
「と、特にはないが……」
「本当ですか!?では私と美味しい晩御飯でもいかがでしょうか!?」
“パーっ!”と笑顔を見せた桃ちゃんがそんな提案をしてくる。
そして俺の腕を取ろうと手を伸ばそうとして…
「ちょっと待ちなさいよ」
“パシッ!”と香帆が桃ちゃんの腕を掴む。
「なに抜け駆けしようとしてるのよ」
「そうです!ウチらのことを忘れてもらったら困ります!」
「私がリン様をお誘いする予定でしたのに!」
「私だって凛くんと!」
涼菜たちも香帆の発言に賛同し、いつの間にか“バチバチっ!”と視線だけで火花が散っている。
「な、なぁ。仲良くしよ?皆んなでご飯に行けばいいだろ?」
「それはダメです!夏目様とお話したいことがたくさんありますので!」
「そうだよ!私だって凛くんと話したいもん!」
「わ、私は別に凛と話したいことなんかないけど……お、同じ役者同士、一緒にご飯を食べる時間があった方がいいと思うわ!」
そんな感じで桃ちゃんの発言に皆んなが同意する。
そして再び、誰が俺とご飯に行くかを話し出す。
「一緒にご飯を食べたからといって選考の時に有利に働くとかないぞー?」
と言うが誰も聞いてくれない。
「………寧々。どうすればいいと思う?」
「そうだね。お兄ちゃんが分身したら全て解決すると思うよ。影分身とか使えないの?」
「お前は兄を何だと思ってるんだよ」
そんなやり取りをしながら5人の話し合いを見学した。
その後、色々あって俺の家に5人を招待することとなった。
詳しい経緯は分からん。
「寧々様、何とかしてください」とお願いしたら寧々を交えた会議が開かれ、何故か俺たちの家に招待することになってた。
「賑やかでいいですね」
「賑やかすぎると思います」
俺のマネージャーである矢上さんが運転中に話しかける。
あの5人、仲が良い時はすぐに団結するが、仲が悪い時は先ほどのように喧嘩を始めるので、賑やかすぎるくらいだ。
「それで俺たちの家に招待して何をするんだ?」
「うーん……取り合い?」
「何を!?」
俺の家に来て何を取り合うというのだろう。
「あははっ。取り合いといっても殴り合いが起こるわけじゃないから大丈夫だよ」
「まぁ何を取り合うかは知らんが、あの5人が殴り合いとかの暴力事を起こすとは思えない」
「うんうん。私たちの家で何をするかは真奈美ちゃんたちが考えるらしいから楽しみにしようね」
「分かった。喧嘩しない内容であることを祈ろう」
あの5人が何を考えるかは分からないが簡単に口論をする5人なので、平和的な内容であることを心から願う。
「まぁ皆んなは俺と話し足りなかっただけのようだったし、少し話したら解散になるか」
「……なんでこうなった原因にあるお兄ちゃんが楽観視してるんだろ……」
「さすが凛さんですね」
「……?ありがとうございます?」
何故か矢上さんから褒められる俺だった。
114
あなたにおすすめの小説
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる