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幼少期編
12 森で迷子
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あのゴタゴタ(エイブルの勘違い)から三日後、私はお父様に剣と魔法の授業を受けることの承諾を得た。
魔法はエイブルが、剣はお母様に先に手回ししてもらっていたのでお父様は表情と打って変わってあっさりと許可してくれた。
根回しって大事だね。
歴史は図書館でどうにかできそうだったし、作法はなんとお母様が直々に教えてくださるらしい。
―――やばそうだ。
そんなこんなで兄よりかはましなものの幼児にして忙しい身になってしまった。
余談だが、先ほどお父様がポロリと「まだ五歳なのに…」とつぶやいたことにより、私の年齢が五歳であるということが分かったところだ。
誕生日、いつの間に来ていたのだろう……。
もしかして、私が籠っている間にだろうか?
ーーー五歳。
歳を知って改めてチェニーの反応が間違っていないことがわかる。
確かに、五歳で絵本以外をキラキラした目で見るなんてちょっと変だよね…。
これからは少し自重しようと思った。
さて、今日は闇の日(日曜日)。
一週間の内、闇の日は授業がお休みの日らしい。
お兄様が朝食後に一緒に遊ぼうと誘ってくれたので、これから屋敷の隣の森に向かうことになっている。
さすがに、子供たちだけでは危ないのでお供にチェニー付きだ。
何をするのかは聞いていないが、こっちに来て初めての外出?にワクワクは止まらない。
あまりにも興奮していたのか、出発前にチェニーには「お嬢様らしく、落ち着いて」とお小言をもらってしまった。
私はしょんぼりとしたもののワクワクは止まらなかった。
今日のコーデは汚れてもいいようにフリフリは控えめのワンピースだ。
私が知っているものよりもつばの長い可憐な帽子をかぶって、さあ準備万端だぜと玄関に向かうと、すでに兄が支度を終えて待っていた。
兄も動いてもいいように訓練の時の軽装に身を包んでいる。
腰には愛剣をぶら下げて、いかにも子供騎士様だ。
なかなか様になっているので内心パチパチと拍手をする。
「にいに、お待たせしました」
私が声をかけると花がほころんだような笑みを浮かべて振り向いた。
「いや、全然待っていないよ。それにしても、今日は一段と可愛らしいねお姫様。君のような天使と一緒に遊べるなんて僕はとても幸せだよ」
そして、この歯が浮き立つような甘々デロデロな言葉さえなければね。
恭しく差し出された手を取って私たちは森へと向かった。
そして数十分後、私は木々に囲まれて一人ポツンと立ち往生していた。
―――なぜだっ!!!
これがちまたで有名な迷子と言うやつなんだと思う。
私は今までが(前世も含めて)引きこもらーだったのでこんな現象初めてのことだ。
感知系統の魔法を使おうにも魔力が足りない。
前まではこんなことがあっても、魔法か機械でちょちょいのチョイだったのに、融通の利かないようになったものだ。
というか、私の護衛兼お目付け役としてチェニーはついてきたのではなかったのか。
とまあ他人のことを言ってもどうにもなりはしないし、自分が惨めになるだけなのだが。
自分一人で勝手にブーメランのダメージに傷ついていると、どこからか小さく笑う声が聞こえてくる。
『―――クスクス、ghfじゃkじゃwりあ』
『クスクス、あsだgんfかぃjれえあ』
何語なのか解らないが、笑われているのは確かだ。
「誰?出てきてよ」
気配がしないわけではないが、なんともフワフワとしていて曖昧な感じ、初めての感覚に心が躍る。
しかし、しばらくするとその気配は何処かに行ってしまった。
残念とショボくれていると、全身からゾワリと鳥肌が立ち、反射的に結界の魔法を使うが、相手の方が上手ですぐさまパリンと崩された。
ーーーこの感覚を私は知っている。
これは魔法を使われている時の…。
私のからだが私の意図に関係なくふわりと宙に浮き、後ろ向きにものすごいスピードで移動した。
「ギャーーーー!!!」
叫んだのも無理はないと思う。
だってここは木々が生い茂る森のなかなのだ、頭のなかで勝手にぶつかったときの惨事が浮かんでくる。
し………死ぬぅぅうぅ!!!
あまりのスピードに慌てすぎて魔法がうまく使えない。
私はただことが過ぎるのを呆然としていることしかできなかった。
移動を始めて、大体三分くらいだろうか。
突然ピタリと止まり、一メートルの高さから身を放り出された。
もちろん不意なもので足で着地が出来るはずもなく、ドスンと尻餅をつく。
「…痛い」
この痛みが逆に現実味があって嬉しいだなんて誰にも言えないが、それくらい怖かった。
魔法はエイブルが、剣はお母様に先に手回ししてもらっていたのでお父様は表情と打って変わってあっさりと許可してくれた。
根回しって大事だね。
歴史は図書館でどうにかできそうだったし、作法はなんとお母様が直々に教えてくださるらしい。
―――やばそうだ。
そんなこんなで兄よりかはましなものの幼児にして忙しい身になってしまった。
余談だが、先ほどお父様がポロリと「まだ五歳なのに…」とつぶやいたことにより、私の年齢が五歳であるということが分かったところだ。
誕生日、いつの間に来ていたのだろう……。
もしかして、私が籠っている間にだろうか?
ーーー五歳。
歳を知って改めてチェニーの反応が間違っていないことがわかる。
確かに、五歳で絵本以外をキラキラした目で見るなんてちょっと変だよね…。
これからは少し自重しようと思った。
さて、今日は闇の日(日曜日)。
一週間の内、闇の日は授業がお休みの日らしい。
お兄様が朝食後に一緒に遊ぼうと誘ってくれたので、これから屋敷の隣の森に向かうことになっている。
さすがに、子供たちだけでは危ないのでお供にチェニー付きだ。
何をするのかは聞いていないが、こっちに来て初めての外出?にワクワクは止まらない。
あまりにも興奮していたのか、出発前にチェニーには「お嬢様らしく、落ち着いて」とお小言をもらってしまった。
私はしょんぼりとしたもののワクワクは止まらなかった。
今日のコーデは汚れてもいいようにフリフリは控えめのワンピースだ。
私が知っているものよりもつばの長い可憐な帽子をかぶって、さあ準備万端だぜと玄関に向かうと、すでに兄が支度を終えて待っていた。
兄も動いてもいいように訓練の時の軽装に身を包んでいる。
腰には愛剣をぶら下げて、いかにも子供騎士様だ。
なかなか様になっているので内心パチパチと拍手をする。
「にいに、お待たせしました」
私が声をかけると花がほころんだような笑みを浮かべて振り向いた。
「いや、全然待っていないよ。それにしても、今日は一段と可愛らしいねお姫様。君のような天使と一緒に遊べるなんて僕はとても幸せだよ」
そして、この歯が浮き立つような甘々デロデロな言葉さえなければね。
恭しく差し出された手を取って私たちは森へと向かった。
そして数十分後、私は木々に囲まれて一人ポツンと立ち往生していた。
―――なぜだっ!!!
これがちまたで有名な迷子と言うやつなんだと思う。
私は今までが(前世も含めて)引きこもらーだったのでこんな現象初めてのことだ。
感知系統の魔法を使おうにも魔力が足りない。
前まではこんなことがあっても、魔法か機械でちょちょいのチョイだったのに、融通の利かないようになったものだ。
というか、私の護衛兼お目付け役としてチェニーはついてきたのではなかったのか。
とまあ他人のことを言ってもどうにもなりはしないし、自分が惨めになるだけなのだが。
自分一人で勝手にブーメランのダメージに傷ついていると、どこからか小さく笑う声が聞こえてくる。
『―――クスクス、ghfじゃkじゃwりあ』
『クスクス、あsだgんfかぃjれえあ』
何語なのか解らないが、笑われているのは確かだ。
「誰?出てきてよ」
気配がしないわけではないが、なんともフワフワとしていて曖昧な感じ、初めての感覚に心が躍る。
しかし、しばらくするとその気配は何処かに行ってしまった。
残念とショボくれていると、全身からゾワリと鳥肌が立ち、反射的に結界の魔法を使うが、相手の方が上手ですぐさまパリンと崩された。
ーーーこの感覚を私は知っている。
これは魔法を使われている時の…。
私のからだが私の意図に関係なくふわりと宙に浮き、後ろ向きにものすごいスピードで移動した。
「ギャーーーー!!!」
叫んだのも無理はないと思う。
だってここは木々が生い茂る森のなかなのだ、頭のなかで勝手にぶつかったときの惨事が浮かんでくる。
し………死ぬぅぅうぅ!!!
あまりのスピードに慌てすぎて魔法がうまく使えない。
私はただことが過ぎるのを呆然としていることしかできなかった。
移動を始めて、大体三分くらいだろうか。
突然ピタリと止まり、一メートルの高さから身を放り出された。
もちろん不意なもので足で着地が出来るはずもなく、ドスンと尻餅をつく。
「…痛い」
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