ヤった回数がわかる能力なんていらなすぎる

まるちよ

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俺の能力は没能力

俺の能力 その3

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俺は午前中まったく身が入らず、ボーッと過ごした。母はそんな様子の俺を心配して話しかけてくれたが顔を見れなかった。
お昼時、家族全員で食卓に集まり昼食を摂る。まったく食欲がない。朝も全然食べられなかった。
しかし、朝もほぼ食べていないためお腹は空いている。無理やりにでも食べないと腹の虫が収まりそうにないためとりあえず軽めのサラダを手に取った。

「どうした、タロウ。今日は朝も食べていなかったじゃないか。具合でも悪いのかい?」

様子を見ていた父に言われる。

「いえ、げんきです…」

顔は相変わらず見れない。どんな顔をしたらいいんだこういう時って。
何となく気まずい。ある意味トラウマかもしれない。夫婦なんだしそういう行為をすることも前世からの知識であるし、自然な事だ。だが、子ども(中身は成人男性だが)心としては、受け入れ難いものでもある。
しかしいつまでも引きずっていては、父や母を心配させてしまう。意を決して顔を上げた。
そこであることに気づいた。

___あれ、お父様の頭の上の数字、増えてる。昨日までの数字より、3も増えてる。
それに、母の頭の上の数字も同じ数だけ増えていた。
昨日の夜見た時より、3も一気に増えている。その事実に俺は衝撃を受けた。思わず目を見張ってしまった。
 (一日でレベルって3も上がるものなのか???)

最近、俺は、頭の上に数字がある人間がいることに気がついた。気がついたというかきちんと認識をした。
いままで、というか物心がついた時からずっと両親の頭の上には数字があった。それは週1くらいで変わっていたような気がする。物心着いた頃には既にそれは見えていたため、あまり気にしていなかった。その人にとって体の一部のようなイメージだ。だから当たり前すぎて、みんな見えているものだと思って特に気にしていなかったのだ。それは魔法でもなんでもなく、ことは呼吸をすることや瞬きをすることと同じで無意識にできることだと思っていた。6歳の俺はまだ文字全部を読むことが出来ない。子ども向けの絵本を読んでこの世界の基本を学んでいた。そこにはステータス、レベルという言葉もあった。つまり、この世界ではステータス、レベルという概念は存在しているということ。
しかしステータス、レベルが上がるには経験値が必要で、一朝一夕では上がらない。とも書いていた。コツコツ魔物を退治したり、魔法を使って熟練度を上げて上がるものだと。父と母のステータス、レベルはかなり高く、それは日常的に魔法を使う生活をしていたからだと思っていた。特に田舎では文明の利器より魔法を使う頻度が高いため、レベルが上がりやすいことも予想できる。だから俺はいままで、頭の上の数字はレベルを示しているのだと思っていたのだ。それから、弟の頭の上には0という数字が浮かんでいたが、それはまだ弟が魔法を使って居ないからだと思っていた。初期レベルは0なんだと。大体が5歳をすぎてから魔法を使う練習をする。弟は4歳だからまだ初期レベルのままなんだと。結論付けていた。そして自分の頭の上の数字は鏡で反射させても見られないことも本に書いてある通りで、俺は自分の数字が見れない。だからだとおもっていたのだ。今日、さっきまで。


一日で3も数字が増えたことなんて俺が知っている限りいままで無かったはずだ。違和感を覚えた俺は、仮説を立て直すことにした。
いつもと違ったことは昨日の両親の営み。他はいつも通りだった。そして弟の数字が0。自分の数字が見れれば確証が持てるが。それは出来ない。どうやって確かめるか……。嫌な予感がする。
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