マテリーストーリー

ニシペイ

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女剣士レオナ

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「パピーー‐‐‐‐‐起きてーーーーーー」
ジュエルの声がする

「んーーー?なんだー?」
パピは朝が弱いようだ

「パピさん、今日は朝からギルドのメンバー募集の紙を王都中の貼るって言ったじゃないですか」
(そういえばそういう約束をした気がするなぁ・・・)
パピは寝ぼけているようだ


_街中_
「ねえねえパピさん、これっておいしそうじゃないですかーーー?」
ジュエルは目をキラキラさせていった

「今日はギルドのメンバー募集の紙を貼るんじゃなかったのか~?」
「おいしいごはんを食べなければ、戦いは始まりません」
(こいつは何を言っているのだろうか)
パピは呆れた顔でジュエルを見つめたが、ジュエルは呑気に周りのおいしそうな料理屋
をみている

「パピさん!あれ!」
パピがジュエルの指のさすほうを見るとそこには、パンケーキ屋があった

(ちょうど小腹もすいてきたし、パンケーキでも食べるかな・・・)
「よし、仕方ない・・・ここでちょっぴり食べるとするか」
「いっーーーーやったぁーーーー」
ジュエルはとてもうれしそうに両手を振り上げた


「いらっしゃいませーーー。二名さまでよろしいですか?」
ジュエルは小さくうなずく
「では、こちらにどうぞ・・・・・
ご注文はお決まりでしょうか」
「パンケーキ二つで」
パピが注文をする


・・・数分後・・・
「おまたせしましたーーー」
運ばれてきたパンケーキはすこぶるおいしそうだ
「いっただきまーす」 「いただきまーす」
パピとジュエルは同時に食べ始める。
「あまーーーい。」
ジュエルはほっぺたを抑えながら可愛らしく食べていた
「で、どうするよ・・・」
「何がー?」
「何がって・・・ギルドメンバー募集の紙を貼るって言ったばかりだろ」
「まあまあ、今そんなこと話してたらおいしいパンケーキもおいしくなくなりますよ。今は食べることに集中♪集中♪」
パピはあまりにおいしそうにパンケーキを食べるジュエルをみて仕事の話はやめた


「あーーーおいしかった。じゃあ次どこ行く?」
「さすがに仕事しないといけないだろ。お前は何も言われないかもしれんが、俺がシドルになんて言われるか・・・・」
「もー、仕方ないな。じゃあ手分けして仕事しましょ!そっちのほうがはやいもの」
「お前、絶対迷子になるだろ。何のためにおれがついてきたと思ってるんだ」
「そんなに私と一緒にいたいの~~?」
(むかつく!!!!!!)

結局一緒に貼る作業を進めていくことになった
「ねえねえ、パピ~」
「なんだよ」
「これってさ~~意味あるのか~?」
「あんまないんじゃないかな。こんな紙切れ見る人そうそうないからな」
パピたちが喋っていると

「あの!!」
いきよいよく女剣士っぽい女性がはなしかけてきた

「なんですか?」
「ギルドの募集やってるんですか?さっきからそこらへんに貼っていますよね?」
なぜか女はパピたちのギルドに入りたいようだ
「確かに・・・募集はしてますけど・・・」
パピは困ったような顔で言った
「うちのギルドにご興味があるんですか、あるんですね!?」
ジュエルはテンションがあがっているようだ
「は、はい。」
「ではうちにぜひ入ってください。うちは将来、王都一のギルドになるギルドです」
なぜか自信満々にジュエルは勧誘をしている
「ぜひ入らせてください」
(なんか強い気がするんだけどなぁ~~。気のせいかな)
パピは、そう思いながらも女剣士をギルドに案内することにした


_ジャッジメルスにて_
「ただいまーー」
「お帰り、ジュエちゃんとパピ。シドルは今、山で魔物狩りの依頼をしているよ」
サチコがお出迎えをする
「ありゃー?その人は?」
「新しいギルドメンバーだよ。あれ?そういえば名前ってまだ聞いてなかったよね?名前なんて言うの~?」
「私はレオナといいます。どうぞみなさんよろしくお願いします」
「よっろしくーーーー」
ジュエルは勢いよくハイタッチをする
「そういえばレオナって何歳?」
「22歳です」
「今までどういう仕事してたの?」
ジュエルは間をあけずに質問している
「一応・・・ギルドに入っていて・・・」
(これは驚きだ。一度ギルドに入っていた人間が、こんな小さなギルドに来るなんて・・・何かあるに違いない)
「なあ、あんた・・・なんで前のギルドやめちまったんだ」
「すみません・・・言いにくいんですが・・・」

しばらく沈黙が続いた後

「私、一度お酒を飲んでしまうと、ギルドのものとかを壊してしまって・・・手の付けられないようなことになってしまうらしいんです・・・じぶんでは覚えてないですが」
「まあ、いいじゃん。ここは少人数の小さなギルド・・・バカ騒ぎするにはちょうどいい。というわけでーーーーお酒だぁーーーー」
ジュエルはテンションMaxだ
「おまえはまだ二十歳になってないだろ・・・俺もだけど」

その夜、ジャッジメルスでは宴が行われたが・・・

「すみません・・・」
朝になるとそこにジャッジメルスの拠点はなかった・・・
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