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結い上げきれなかったチョコレート色の髪が一房零れ落ちて、後ろへと流れていこうとしていた。
ストローハットを目深にかぶりなおして、自転車のペダルを踏む。
スカートの裾が少しめくれて、茶色いショートブーツが顔を出す。
春の始まりの昼間は驚くほど日差しが強く、彼女がぐるりと回った池の水面は金色の粒子を纏っているよう。
真ん中辺りに見えるぽつぽつとした点はカモの親子だ。
たまに白いパラソルを差して談笑する淑女の集団や、学生らしき青年たち、トップハットにステッキをつく老年の紳士ともすれ違いながら、黒塗りの自転車が風を切って走る。
すごい! と彼女は歓声を上げた。漕げば漕ぐほど前に進む。もしかしたら汽車よりも早いかも。
セフィーヌは白煙を吹き上げる黒い鉄の塊と自分の自転車が競争する光景を思い描こうとするも、その自転車に乗る彼女の顔が噴火寸前に見えたので考え直した。
何はともあれ、猫の額ほどに狭い庭での練習に飽きていた彼女はようやく念願のシルドンパークでのびのびとサイクリングを楽しんでいる。
シルドンパーク。王宮に隣接するためにこのグロットリ王国でももっとも「格式の高い」公園だ。
訪問者を家に迎える午後まで紳士淑女が優雅な散歩を楽しむことが多く、午後には少しだけ空くので彼女は鼻歌交じりのにわかサイクリストとなってやってきたわけだ。
大きなパークを一周したところで、ベンチの方から「お嬢様!」と自分を呼ぶ付き人の声が。
まだ風の感触を手放したくなかったから乗ったままで「どうしたのー」と尋ねた。
「前をきちんと見てくださいね! 転んではだめですよっ!」
返ってきたのはほとんど怒っているような声。
「だいじょうぶー」
「それが信用できないと……」
キヤの声がどんどん遠くに離れていく。彼女は忠告通り前方をよく見ることにした。
そのうち右手の木立が割れて、王宮の西門が見える。
西門近くには時計台もあって、正午には鐘が鳴ることになっていた。
王宮はおとぎ話のように綺麗な建物だ。
二百年も前に建てられた煉瓦造りの建物が何度も増改築を繰り返し、今の荘厳さを兼ね備えた大きな王宮へと変わった。内装もそれはもう、目がくらむよう。
彼女は少しだけ遠回りの道を選んで西門近くを通る。
衛兵の深紅の制服がまぶしいほどに輝いて見えた。彼らはちょうど交代の時間らしく、互いに敬礼している。
ゆっくりと漕ぎながら距離を詰めていく。その場にいるのは四人。そのうち三人はセフィーヌの「知り合い」だ。
残りの一人はまだ若く、そばかすが残っている。彼女よりも年下かもしれない。
彼が気になってなおものろのろと自転車を進めているとふと目が合った。
返される敬礼。
ずきゅん。
……なんてことはない。彼女が恋に落ちた音だった。それも999回目の。
セフィーヌは慌てて自転車をバック……はできずにぐるんと大きくカーブして猛然と車輪を動かした。
「あ、ごめんなさい!」
西門に入ろうとしていたらしき若い紳士を引きかけた。相手が避けなかったら危なかった。
彼女の視界に入ったのは白い手袋と仕立てのよさそうな濃茶のコートだけ。相手が早口に、
「構いませんよ。お嬢さん、お互い様です。よろしければ一緒に……」
などとウインクして言っているのも右耳から左耳へと通り過ぎる。
セフィーヌの目はすでに一人の同僚とともに背中を向けている『獲物』にロックオン。近くの詰所に入ってしまう前に引き留めないと!
「待って!」
「……はい?」
振り返った青年の目前で、ききぃ、と音を立てて止まる自転車。少し息を切らした彼女は自転車を文字通り放り捨てた。ガシャン、とけたたましく啼く自転車。哀れ。
青年の隣にいた同僚は、見ていられないというふうにそっぽを向く。こぼれた独り言は、「マルセル、君もとうとう目を付けられてしまったか……」
それを耳ざとく聞きとがめたセフィーヌ。名前がわかったとうきうきだった。
彼女は思いのたけを込めた右手を差し出し、
「マルセルくん、好きです! わたくしと結婚して!」
「は……えっと、無理です……」
「え!」
「故郷に恋人が……」
……同僚が目頭を押さえ始めた。
がしっと新人衛兵マルセルの頭を抑えつけ、自身も深々と頭を下げる。
「セフィーヌ様! 申し訳ございません!」
「うーん……。そういうことなら仕方がないわよね……。999回目の失恋だわ……」
ごめんなさいね、と一つ謝って、彼女はよっこいせ、と転倒した自転車に跨る。
ふと抜けるような晴天の空を見上げる。さして濡れてもいない目元を拭った。
「なんてこと、わたくしの運命の人はいったいどこに……」
上は松葉杖の老人から、下は生意気な幼児まで受け入れる態勢はとうにできているというのに。
一人ぐらい頷いてくれたっていいじゃない。
惚れっぽくてもいいじゃない。
両思いになったら一途だもの、たぶん!
恋よこい。
今すぐこい!
ブーツが地面を蹴り、両足はペダルの上に。すいすいと走り出す自転車。はじめは不満げだった顔も、みるみるうちに満面の笑みになる。
――やっぱり、自転車っていいわね!
999回目の恋に破れても次がある。なにせ次は千回目のアニバーサリー。きっと何か特別なことがあるに違いない。
さらば999回目の恋のお相手マルセルくん。お幸せに。
わたくしは千回目の恋に向かって走り出すわ――!
黒い自転車が西門傍の高い塀際の小道を抜けていく。
セフィーヌ・フラゴニア、十九歳。
『ひとめぼれ病』はいまだ健在。一日に二三人に失恋するなどざらである。
人は彼女を『フラゴニアの失恋姫』と呼んでいる。本人からしたらちょっぴり不本意なあだ名らしく、冗談めかして『恋の狩人よ!』と自称している。
そんな彼女には自分で決めた『恋愛の掟』があった。
一つ、既婚者(婚約者も含む)に恋をしない。
二つ、同性にも恋はしない。大抵嫌がられるから。
三つ、断られたら潔く引く。嫌がらせはもってのほか。
そして最後の一つは――同じ相手に二度と恋をしないこと。
ストローハットを目深にかぶりなおして、自転車のペダルを踏む。
スカートの裾が少しめくれて、茶色いショートブーツが顔を出す。
春の始まりの昼間は驚くほど日差しが強く、彼女がぐるりと回った池の水面は金色の粒子を纏っているよう。
真ん中辺りに見えるぽつぽつとした点はカモの親子だ。
たまに白いパラソルを差して談笑する淑女の集団や、学生らしき青年たち、トップハットにステッキをつく老年の紳士ともすれ違いながら、黒塗りの自転車が風を切って走る。
すごい! と彼女は歓声を上げた。漕げば漕ぐほど前に進む。もしかしたら汽車よりも早いかも。
セフィーヌは白煙を吹き上げる黒い鉄の塊と自分の自転車が競争する光景を思い描こうとするも、その自転車に乗る彼女の顔が噴火寸前に見えたので考え直した。
何はともあれ、猫の額ほどに狭い庭での練習に飽きていた彼女はようやく念願のシルドンパークでのびのびとサイクリングを楽しんでいる。
シルドンパーク。王宮に隣接するためにこのグロットリ王国でももっとも「格式の高い」公園だ。
訪問者を家に迎える午後まで紳士淑女が優雅な散歩を楽しむことが多く、午後には少しだけ空くので彼女は鼻歌交じりのにわかサイクリストとなってやってきたわけだ。
大きなパークを一周したところで、ベンチの方から「お嬢様!」と自分を呼ぶ付き人の声が。
まだ風の感触を手放したくなかったから乗ったままで「どうしたのー」と尋ねた。
「前をきちんと見てくださいね! 転んではだめですよっ!」
返ってきたのはほとんど怒っているような声。
「だいじょうぶー」
「それが信用できないと……」
キヤの声がどんどん遠くに離れていく。彼女は忠告通り前方をよく見ることにした。
そのうち右手の木立が割れて、王宮の西門が見える。
西門近くには時計台もあって、正午には鐘が鳴ることになっていた。
王宮はおとぎ話のように綺麗な建物だ。
二百年も前に建てられた煉瓦造りの建物が何度も増改築を繰り返し、今の荘厳さを兼ね備えた大きな王宮へと変わった。内装もそれはもう、目がくらむよう。
彼女は少しだけ遠回りの道を選んで西門近くを通る。
衛兵の深紅の制服がまぶしいほどに輝いて見えた。彼らはちょうど交代の時間らしく、互いに敬礼している。
ゆっくりと漕ぎながら距離を詰めていく。その場にいるのは四人。そのうち三人はセフィーヌの「知り合い」だ。
残りの一人はまだ若く、そばかすが残っている。彼女よりも年下かもしれない。
彼が気になってなおものろのろと自転車を進めているとふと目が合った。
返される敬礼。
ずきゅん。
……なんてことはない。彼女が恋に落ちた音だった。それも999回目の。
セフィーヌは慌てて自転車をバック……はできずにぐるんと大きくカーブして猛然と車輪を動かした。
「あ、ごめんなさい!」
西門に入ろうとしていたらしき若い紳士を引きかけた。相手が避けなかったら危なかった。
彼女の視界に入ったのは白い手袋と仕立てのよさそうな濃茶のコートだけ。相手が早口に、
「構いませんよ。お嬢さん、お互い様です。よろしければ一緒に……」
などとウインクして言っているのも右耳から左耳へと通り過ぎる。
セフィーヌの目はすでに一人の同僚とともに背中を向けている『獲物』にロックオン。近くの詰所に入ってしまう前に引き留めないと!
「待って!」
「……はい?」
振り返った青年の目前で、ききぃ、と音を立てて止まる自転車。少し息を切らした彼女は自転車を文字通り放り捨てた。ガシャン、とけたたましく啼く自転車。哀れ。
青年の隣にいた同僚は、見ていられないというふうにそっぽを向く。こぼれた独り言は、「マルセル、君もとうとう目を付けられてしまったか……」
それを耳ざとく聞きとがめたセフィーヌ。名前がわかったとうきうきだった。
彼女は思いのたけを込めた右手を差し出し、
「マルセルくん、好きです! わたくしと結婚して!」
「は……えっと、無理です……」
「え!」
「故郷に恋人が……」
……同僚が目頭を押さえ始めた。
がしっと新人衛兵マルセルの頭を抑えつけ、自身も深々と頭を下げる。
「セフィーヌ様! 申し訳ございません!」
「うーん……。そういうことなら仕方がないわよね……。999回目の失恋だわ……」
ごめんなさいね、と一つ謝って、彼女はよっこいせ、と転倒した自転車に跨る。
ふと抜けるような晴天の空を見上げる。さして濡れてもいない目元を拭った。
「なんてこと、わたくしの運命の人はいったいどこに……」
上は松葉杖の老人から、下は生意気な幼児まで受け入れる態勢はとうにできているというのに。
一人ぐらい頷いてくれたっていいじゃない。
惚れっぽくてもいいじゃない。
両思いになったら一途だもの、たぶん!
恋よこい。
今すぐこい!
ブーツが地面を蹴り、両足はペダルの上に。すいすいと走り出す自転車。はじめは不満げだった顔も、みるみるうちに満面の笑みになる。
――やっぱり、自転車っていいわね!
999回目の恋に破れても次がある。なにせ次は千回目のアニバーサリー。きっと何か特別なことがあるに違いない。
さらば999回目の恋のお相手マルセルくん。お幸せに。
わたくしは千回目の恋に向かって走り出すわ――!
黒い自転車が西門傍の高い塀際の小道を抜けていく。
セフィーヌ・フラゴニア、十九歳。
『ひとめぼれ病』はいまだ健在。一日に二三人に失恋するなどざらである。
人は彼女を『フラゴニアの失恋姫』と呼んでいる。本人からしたらちょっぴり不本意なあだ名らしく、冗談めかして『恋の狩人よ!』と自称している。
そんな彼女には自分で決めた『恋愛の掟』があった。
一つ、既婚者(婚約者も含む)に恋をしない。
二つ、同性にも恋はしない。大抵嫌がられるから。
三つ、断られたら潔く引く。嫌がらせはもってのほか。
そして最後の一つは――同じ相手に二度と恋をしないこと。
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