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速度で言えばスローセックス。ゆっくり優しい挿入。けれど三人共お持ちのモノはとてもご立派。ペニスを数える時の単位はこれで合っているのかどうかは分からないが、前世でしっかりと間近で見たのが二本だけの夏菜子でも分かるくらい素晴らしいモノだ。

長さ、太さ、そしてその両方から考えられる質量。しかも勃起中ということは血液も集まりさらに重量感を増しているに違いない。そんな素晴らしいものが、ゆっくり、まるで素人が参加して地引網を引くように動いている。三人は切磋琢磨しセックスのプロ街道を突き進んでいたかもしれないが、今の挿入の仕方は本当にゆっくりで正しく素人なのだ。おっかなびっくりたどたどしく、ローザリアの声を聞きながら膣を擦る。先端の亀頭が艶々に張る程大きくなっていたのだから、膣を押し広げられる圧はとんでもないというのに。

しかも旦那自慢をする訳ではないが、三人のペニスは所謂カリ高を持っている。夏菜子はそんなペニスの存在をこの転生で初めて知った。だから前世でもそういう状態のモノをカリ高と言うのかは分からないのだが。

何でもカリ高とは、セックスの時に女性に快楽をたっぷり与えることが出来るお宝ペニスのことだそう。竿部分と亀頭との高低差がたっぷりあるので、その差のお陰で挿入時に女性を喜ばせることが出来るとのこと。

ところで、どうして夏菜子が言葉の意味と、三人がカリ高ホルダーだと知れたのか。
それはある時三人がベッドの上で話していたのだ、カリ高について。厳密に言うとジュリアンとブラッドリーがルイスの技術向上指導をしていたと言うのが正しいのだが。
経緯は覚えていないが、指導中にブラッドリーがルイスの暴れることが大好きな暴君ペニスを掴んで確認した、そして言ったのだ、『ルイスもカリ高だな』と。

夏菜子としてはブラッドリーがルイスのモノを掴むというシーンに違う扉が開くのではないかと期待したが、そもそもそこに扉はなかった。あったのはルイスの何それ感満載のはてな顔。絶対に他で見せてはいけない、夫婦の寝室内でだけの顔だった。

ブラッドリーは事細かにカリ高についてルイスに説明した。ローザリアにも知らしめるように。
「ローザはこんな美味しいチンポを咥えているのだから、そりゃあ虜になるのはしょうがない。でも、忘れないで。俺達はカリ高でも、しっかりローザに快楽を与える為に努力しているからね。何より、たっぷり愛情を注いでいる」

そう、ブラッドリーは『ルイスも』と言ったが、どうやらブラッドリーもカリ高だったようだ。
しかし、次にジュリアンが放った一言、『全員カリ高か』によって夏菜子は理解した。たまたまとはいえ、三人共本当に素晴らしいモノを持っているのだと。前世で大した経験がない夏菜子が、そんな素晴らしいモノを三本も引き当てるとは、これこそ転生のご褒美なのかもしれない。

言われ気付いた、夫達が挿入する瞬間は得も言われぬ快楽が襲ってくる。前世で味わったことが無いような。それもそのはず、段差部分が不思議な引っ掛かりを膣口に与えるのだ。そこでそのまま小刻みに腰を振ってと、ルイスに何度言いたくなったことか。

そんな恵まれたカリ高なる武器をお持ちの三人が久しぶりに挿入してくれたのだ、お陰で夏菜子が直ぐに達してしまったのは仕方がないことだった。
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