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第57話 季節が変わるその時期に ACT3
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毎日のように通う愛華の家。
慣れというか、それがほとんど日常化してきているように感じたのはいつのころからだろう。
学校ではおとなしく、清楚なイメージしか見せない愛華。でも本当はもっとラフな、いや、違う。
彼女の隠された性格が徐々に表れていく。
もう5日目になる頃だろう。愛華の部屋にいることに対しても何の違和感もなくなってきている自分がいたし、愛華自身も、それが普通であるかのようになっていた。
どちらから誘ったわけでもない。でも、しいて言うなら、愛華の方が我慢できなくなっていたのかもしれない。
でも僕らの関係に火を点けたのは間違いなく、おばあさんいや佳奈美さんだ。
いつものように愛華と二人で帰宅したその日、玄関のカギは開いていた。
また、おばあさんが来ているんだろうと思い、そのまま家にあがった。もう遠慮と言うか、まるで普通であるかのように上がり込む愛華の家。
そして、玄関先で愛華はキスをしてきた。
「おばあさんいるんだろ」
「別に構わないよ」
そう言いながら、キスをし続ける。その時ドアを開け出てきた佳奈美さんに、キスされているところを見られてしまった。
「あっ! ごめんねぇ」とちょっと驚いたような表情で佳奈美さんは言うが、こっちの方がもっと驚いた。
出てきたところが風呂場からだというのにそのあと気が付き、目に飛び込んできたのが素っ裸の佳奈美さんの姿だったからだ。
その体はおばあさんと呼ばれるのには、まだほど遠いものを感じた。
胸も垂れていない、おなかも出ていない綺麗な体。肌もまだつややかに見える。そんな体を動じて隠すこともなく。僕らを見て「ふぅーん」と、片手を腰につけ鼻を鳴らす。
「もう、おばあちゃん風邪ひくよ」愛華もそれが普通のように言うが、おいおい、そこじゃないだろう。
一応男の僕が居るんだけど! と、言いたくなる。いや言いたくなるわけじゃないけど、その体を目にして反応している自分が少し恥ずかしかった。
「あれまぁ、こんなおばあさんの裸見て反応しちゃったの? なんだかうれしいねぇ―。でも愛華の方が若くていい体してんだけどねぇ」
「もう、ほんと風邪引いちゃうよ。下着くらいつけようよ」
「そうだね。ごめん、邪魔したね」そう言って、自分の部屋にそのまま向かった。
これは事故だ。そう思っていたが、愛華は「もしかして欲情しちゃった?」と茶化すように言う。
「べ、別に」と返したが、欲情しきっていたのは愛華の方だった。
そのまま愛華は着ているものを脱ぎ始め「おばあさんにはああ言ったけど、本当は私家の中ではほとんど裸で過ごしている方が多いの。ここの家に来てから特にそうなちゃったんだけど」
えええっと、どう返事をしたらいいものか?
でも目の前で愛華の体が裸になっていく。
「結城ならもう恥ずかしくない」
隠された杉村愛華の性癖。
「こんな私は嫌?」
愛はなくともその関係は築ける。
失敗しなければ……なんだけど! でもその経験がないわけではない。
実際、律ねぇとはそう言う関係だった。
そこに佳奈美さんが下着姿でやってきて「おやまぁ―、愛華の方が積極的なのかい? まぁでもそうだろうねぇ―。うちはそう言う家系だからねぇ」
「そう言う家系って?」
「うちの女は性欲が強いっていうことさ。愛華もその血を受け継いだみたいだからね。こればっかりはもうなんともね。そう言う私自身もそうなんだけどさ」
「はぁ―」とばかりにしか返事が出来ない。
ああ、この性欲についていけるか――――!!
――――ん―、わからない。
慣れというか、それがほとんど日常化してきているように感じたのはいつのころからだろう。
学校ではおとなしく、清楚なイメージしか見せない愛華。でも本当はもっとラフな、いや、違う。
彼女の隠された性格が徐々に表れていく。
もう5日目になる頃だろう。愛華の部屋にいることに対しても何の違和感もなくなってきている自分がいたし、愛華自身も、それが普通であるかのようになっていた。
どちらから誘ったわけでもない。でも、しいて言うなら、愛華の方が我慢できなくなっていたのかもしれない。
でも僕らの関係に火を点けたのは間違いなく、おばあさんいや佳奈美さんだ。
いつものように愛華と二人で帰宅したその日、玄関のカギは開いていた。
また、おばあさんが来ているんだろうと思い、そのまま家にあがった。もう遠慮と言うか、まるで普通であるかのように上がり込む愛華の家。
そして、玄関先で愛華はキスをしてきた。
「おばあさんいるんだろ」
「別に構わないよ」
そう言いながら、キスをし続ける。その時ドアを開け出てきた佳奈美さんに、キスされているところを見られてしまった。
「あっ! ごめんねぇ」とちょっと驚いたような表情で佳奈美さんは言うが、こっちの方がもっと驚いた。
出てきたところが風呂場からだというのにそのあと気が付き、目に飛び込んできたのが素っ裸の佳奈美さんの姿だったからだ。
その体はおばあさんと呼ばれるのには、まだほど遠いものを感じた。
胸も垂れていない、おなかも出ていない綺麗な体。肌もまだつややかに見える。そんな体を動じて隠すこともなく。僕らを見て「ふぅーん」と、片手を腰につけ鼻を鳴らす。
「もう、おばあちゃん風邪ひくよ」愛華もそれが普通のように言うが、おいおい、そこじゃないだろう。
一応男の僕が居るんだけど! と、言いたくなる。いや言いたくなるわけじゃないけど、その体を目にして反応している自分が少し恥ずかしかった。
「あれまぁ、こんなおばあさんの裸見て反応しちゃったの? なんだかうれしいねぇ―。でも愛華の方が若くていい体してんだけどねぇ」
「もう、ほんと風邪引いちゃうよ。下着くらいつけようよ」
「そうだね。ごめん、邪魔したね」そう言って、自分の部屋にそのまま向かった。
これは事故だ。そう思っていたが、愛華は「もしかして欲情しちゃった?」と茶化すように言う。
「べ、別に」と返したが、欲情しきっていたのは愛華の方だった。
そのまま愛華は着ているものを脱ぎ始め「おばあさんにはああ言ったけど、本当は私家の中ではほとんど裸で過ごしている方が多いの。ここの家に来てから特にそうなちゃったんだけど」
えええっと、どう返事をしたらいいものか?
でも目の前で愛華の体が裸になっていく。
「結城ならもう恥ずかしくない」
隠された杉村愛華の性癖。
「こんな私は嫌?」
愛はなくともその関係は築ける。
失敗しなければ……なんだけど! でもその経験がないわけではない。
実際、律ねぇとはそう言う関係だった。
そこに佳奈美さんが下着姿でやってきて「おやまぁ―、愛華の方が積極的なのかい? まぁでもそうだろうねぇ―。うちはそう言う家系だからねぇ」
「そう言う家系って?」
「うちの女は性欲が強いっていうことさ。愛華もその血を受け継いだみたいだからね。こればっかりはもうなんともね。そう言う私自身もそうなんだけどさ」
「はぁ―」とばかりにしか返事が出来ない。
ああ、この性欲についていけるか――――!!
――――ん―、わからない。
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