ホモ堕ち洗脳クリニック

とくち

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ホモ堕ち洗脳クリニック〜有権者は貴方のケツマンコを求めています〜前編

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「権利ばかりを主張し、義務を果たさない。そんな輩に、我々の血税を使うわけにはいかないのです!」

 新宿駅東口広場。数千の聴衆を前に、マイクを握る男の声が響き渡る。
 御堂怜王、三十五歳。新党「日本新生党」党首。
 仕立ての良い紺のスーツに身を包み、整った顔立ちには知性と強い意志が宿る。その姿は、停滞するこの国の「希望」そのものとして映っていた。

「子供こそが国の力です! 子を産み、育て、未来へ繋ぐ。その当たり前の営みを行わない者たちが、『多様性』などという美名の下に優遇される……そんな馬鹿げた社会を、私は正したい!」

「そうだ!」
「よく言った!」
 割れんばかりの拍手と歓声。御堂は力強く拳を突き上げ、聴衆の熱狂に応えた。
 カメラのフラッシュが彼を包む。彼は完璧な演説者であり、完璧なリーダーだった。
 ――少なくとも、このステージの上では。

「お疲れ様でした、代表」
 演説を終え、漆黒のワンボックスカーに乗り込んだ瞬間、御堂の体から糸が切れたように力が抜けた。
 シートに深々と体を沈め、荒い呼吸を繰り返す。額には、脂汗が滲んでいた。

「……水だ。水をくれ」
「はい」
 秘書から渡されたミネラルウォーターを、震える手で流し込む。
 喉が焼けるように渇いていた。演説の興奮からではない。恐怖からだ。

「……例の件は、どうなっている」
 御堂は、運転席との仕切りが閉まっていることを確認してから、押し殺した声で尋ねた。

 秘書は一瞬ためらい、タブレットの画面に視線を落としたまま答えた。
「週刊誌の方ですが……今のところは、編集長への圧力で止まっています。ですが……」
「ですが、なんだ」
「……あちらも、『決定的な証拠』を握っていると強気です。いつまでも抑え込める保証は……ありません」

 御堂の心臓が、早鐘を打った。
 決定的な証拠。その言葉が、鋭利な刃物となって脳裏を突き刺す。

「クソッ……!」
 御堂は革張りのアームレストを拳で叩いた。
 もし、あれが表に出たら。
 世論は一変するだろう。期待は失望へ、そして憎悪へと変わる。
 政治家としての死。いや、社会的な抹殺。

(バレたら……終わりだ)

 何がバレるのか、口に出すことさえ憚られる。
 ただ、あの夜の、あの場所での自分の姿が、脳裏にフラッシュバックする。
 吐き気がした。

 その夜も、御堂は眠れなかった。
 最高級のベッドに横たわっても、目を閉じれば、週刊誌の見出しと、支持者たちの蔑むような視線が浮かんでくる。
 精神安定剤も、もう効かなくなっていた。
 限界だった。誰かに話したい。でも、誰にも話せない。この苦しみを吐き出せなければ、自分は発狂してしまう。

 スマホのブルーライトが、暗い寝室で御堂の憔悴しきった顔を照らす。
 検索履歴には『不眠 解消』『ストレス 限界』といった言葉が並ぶ。
 その中で、一つの検索結果が目に留まった。

『天童メンタルクリニック』
 ――完全秘密厳守。VIP、政治家御用達の隠れ家的クリニック。あなたの抱える「誰にも言えない秘密」、墓場までお守りします。

「政治家御用達……秘密厳守……」

 御堂は、藁にもすがる思いでその画面を見つめた。
 ここなら。ここなら、自分の立場を理解し、この破裂しそうな心を鎮めてくれるかもしれない。

 御堂は震える指先で、予約フォームの送信ボタンを押した。





 クリニックの扉をくぐった瞬間、御堂は不思議な感覚に包まれた。
 外の喧騒が嘘のように遮断された、白一色の空間。
 そこに漂うのは、柑橘系のような爽やかさと、その奥に潜む、脳髄を直接撫で回されるような甘く重い麝香の香り。
 吸い込んだ瞬間、張り詰めていた神経の糸が、ふわりと緩んだ気がした。

「お待ちしておりました、御堂先生」

 診察室の奥から現れたのは、白衣を纏った男――天童義和だった。
 ホームページで見るよりも遥かに若々しく、陶器のように滑らかな肌。そして何より、その瞳だ。
 すべてを見透かすような、深く、静かな瞳。
 御堂は一瞬、その目に吸い込まれそうになり、慌てて政治家としての仮面を被り直した。

「……どうも。少し、相談があってね」

「ええ、存じ上げております。どうぞ、こちらへ」

 促されるままに、革張りのリクライニングチェアに身を沈める。
 背中を預けた瞬間、どっと疲れが押し寄せてきた。
 天童はデスクを挟まず、御堂のすぐ横のサイドチェアに腰を下ろした。
 近い。だが、不快ではない。むしろ、その距離感が、孤独な御堂の心に奇妙な安堵感をもたらしていた。

「先生、随分とお疲れのようですね。肩の荷が、重すぎますか?」

 天童の言葉は、カウンセリングというよりは、労いのように優しく響いた。
 御堂はネクタイを少し緩めた。

「……ああ。私は、この国を背負っているんだ。休む暇なんてない」
 御堂は、いつもの演説のような口調で話し始めた。
「少子化、経済低迷、安全保障……問題は山積みだ。私がやらなければ、誰がやるというんだ。国民は私に期待している。その期待に応えるのが、私の使命だ」

「立派な志です。ですが……」
 天童は、ふわりと香るアロマの中で、囁くように言った。
「そのために、あなた自身を犠牲にしすぎてはいませんか?」

「犠牲……?」

「ええ。あなたの『心』が、悲鳴を上げているのが聞こえますよ」

 その言葉と共に、天童の手がそっと御堂の手の甲に重ねられた。
 ひやりとするほど冷たい手。
 だが、その接触がトリガーとなり、室内の甘い香りが、一気に御堂の理性の堤防を侵食し始めた。

 頭がふわふわする。
 守らなければならない秘密。言ってはいけないこと。
 それらを縛り付けていた鎖が、錆びついて千切れていくような感覚。

「私は……」
 御堂の口が、意思とは裏腹に動き出す。
「私は、本気で頑張っているんだ……。日本のために、未来のために……」

「わかっていますよ」

「なのに……どうして私は、こんなにも我慢しなければならないんだ……」

「何を、我慢しているのですか?」

 天童の問いかけは、甘い毒のように御堂の深層心理に染み渡る。 
 御堂は奥歯を噛み締めた。言えない。言ってはいけない。
 それは政治家としての死を意味する言葉だ。 
 だが、鼻孔を満たすこの馨しい香りが、脳のストッパーを溶かしていく。

「ぐ……ぅ……」

 御堂は顔を歪め、脂汗を滲ませながら首を振った。 
 理性は拒絶しているのに、喉の奥から、熱い塊がせり上がってくる。 唇が、勝手に震える。

「い、いやだ……言いたくない……」 

「素直になりましょう。ここは懺悔室と同じ。誰も聞いてはいませんよ」 

「ち……が……」

 天童がそっと膝に手を置く。その熱が、導火線に火をつけた。 
 御堂の意思とは無関係に、空気が漏れるように言葉がこぼれ落ちた。

「……ち、ちん……ぽ……」

「はい?」

 御堂はハッと息を飲んだ。今、自分は何を言った? 
 だが、一度開いたダムの決壊は止まらない。 
 我慢すればするほど、汚濁した欲望が、綺麗な建前を押しのけて溢れ出してくる。

「ちんぽ……が欲しい……」

「ちんぽ、ですか」

「そうだ……! ちんぽだ……!」

 御堂は頭を抱え、まるで嘔吐するように本音をぶちまけ始めた。 目は血走り、涎が口の端から垂れる。

「性行為なんて上品なもんじゃない……! 私は……私は……!」

 呼吸がヒューヒューと鳴る。 

「ホモセックス……雄交尾がしたいんだ……! 雄臭い男たちに囲まれて、めちゃくちゃにされたいんだよぉ……!」

 政治家の仮面が、音を立てて砕け散る。

「親父の地盤を継いでから五年だぞ……!? 五年間、一度も……たったの一度も、男の肉体に触れてないんだ!」 

 御堂はリクライニングチェアの上で、身をよじるように暴れた。 

「演説中も……本当はずっと考えてた……。最前列で旗振ってるガテン系の兄ちゃん……あの太い腕で抱かれたらどうなるか……警備してるSPの股間が膨らんててエロいとか……そんなことばっかり……!」

「辛かったですね、先生」

「辛いなんてもんじゃない! 俺の……俺のケツマンコはもう、カラカラなんだよぉ……!」

 御堂は自身の尻を鷲掴みにしながら、泣き叫ぶように訴えた。 

「『生産性がない』なんて偉そうに演説しておいて……頭の中じゃ、どいつのちんぽで掘られたら一番気持ちいいか、そんなことばかり考えてる……! 俺は……俺はただの、ちんぽ大好きガチホモなんだよぉ……!」

「5年間も……そうやって、たった一人で我慢してきたんですね。それは、本当に辛かったでしょう」

 天童の声は、母親が赤子をあやすように優しく響いた。
 その慈悲深い一言が、御堂の心の防波堤を完全に決壊させた。

「うっ……うぅ……!」

 御堂の瞳から、大粒の涙が溢れ出した。
 高級なイタリア製のスーツに、ボロボロと滴が落ちていく。
 もはや、そこに新進気鋭の若き党首の面影はない。ただ欲望と孤独に苛まれた、哀れな一人の雄がいるだけだ。

「辛かった……本当に、辛かったんだ……。誰にも言えずに、毎日毎日、ちんぽの疼きを抑え込んで……」

「ええ、わかりますよ。……しかし、それだけではないはずです。あなたが今、震えている本当の理由……一番恐れていることは何ですか?」

 天童がそっとハンカチを差し出す。
 御堂はそれに縋り付き、鼻水をすすり上げながら、震える声で告白を始めた。

「……耐えられなかったんだ」

「耐えられなかった?」

「あの日……どうしても、ちんぽが欲しくて……。我慢の限界だったんだ。頭の中が、おちんぽ様で埋め尽くされて……」
 御堂の呼吸が荒くなる。瞳孔が開いている。

「とにかく、ちんぽハメられたくてたまらなくて……! 理性なんて消しとばして、ただただ、変態雄交尾がしたくて……!」

「それで、どうしたのですか?」

「行ったんだ……ハッテン場に……」
 御堂は頭を抱え、ガタガタと震えた。

「新宿の雑居ビルだ。ネットで見た、ノンケ風の男が集まるっていう店に……。もう、頭がおかしくなってた。そこに行けば、飢えきった俺のケツマンコを、誰かが埋めてくれると思って……」

「……そこで、楽しめましたか?」

「でも、入ってない……! 入れなかったんだ……!」
 御堂は必死に首を横に振った。

「ドアノブに手をかけた瞬間、怖くなったんだ……。もしバレたら、もし誰かに見られたらって……。それで、逃げるように引き返したんだ。ちんぽ欲しかったのに……泣く泣く我慢して……!」

「賢明な判断でしたね」

「でも……! でも、出たところを撮られたんだ……!」
 御堂の顔が恐怖で歪む。

「ビルの出口で、フラッシュが焚かれた。週刊誌の記者だ……! 『入ろうとしていた』という事実だけで、十分スキャンダルになる……! あいつらは、そういうハイエナだ!」

 御堂は自分の髪を掻きむしった。
「それだけじゃない……もし、これをきっかけに、過去まで洗われたら……。学生時代、アプリで会って淫乱交尾してきた男たちを探し出されたら……。俺は終わりだ……。政治生命どころか、人間として社会的に抹殺される……!」

「生産性がない」「伝統を守れ」。
 そんな言葉を旗印にしてきた自分が、実は裏で「変態雄交尾」を求めてハッテン場をうろついていた。
 その矛盾が白日の下に晒された時、世間が向ける軽蔑と憎悪の眼差し。
 それが容易に想像できてしまい、御堂の呼吸はヒューヒューと音を立て始めた。

「はぁっ、はぁっ……! うっ、うぅ……!」

 過呼吸寸前になりながら、御堂は天童の白衣にしがみついた。
 相反する二つの感情が、彼の脳内で激しく衝突し、ショート寸前だった。

「どうしよう……どうすればいいんだ、先生……! 私は……私はまだ、この国でやりたいことがあるんだ……! この国を変えたいんだ……!」

 御堂は涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔を上げ、絶叫した。

「でも、ホモセックスだってしたい! ちんぽ、しゃぶりたいんだよぉぉっ!
 公約なんかどうでもいい、ただ太いちんぽを喉マンコの奥まで、ケツマンコの奥まで突っ込まれたいんだ!
 なのに、このままじゃ……俺は……!!俺は……!!」

 国を憂う愛国心と、肉棒を乞う性欲。
 あまりにも乖離した二つの叫びが、診察室に虚しく響き渡った。
 御堂は完全に錯乱していた。もはや自分でも、何を言っているのかわかっていないのだろう。

 天童は、そんな御堂をじっと見下ろしていた。

「落ち着いてください、御堂先生。……さあ、一旦こちらを嗅いでみてください。リラックスできる、特別な香りです……」

 天童は、泣きじゃくる御堂をあやすように、ゆっくりと白衣の胸ポケットに手を伸ばした。
 しかし、その指先は空を切った。まさぐっても、いつもの小瓶の感触がない。

「ん……?」
 天童は眉をひそめ、反対側のポケットも探るが、やはり何もない。
「おや……。在庫を切らしていましたか」

 天童は「やれやれ」といった様子で肩をすくめた。
 目の前では、御堂が涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながら、救いを求めるように天童を見上げている。
 この錯乱状態、放置するわけにはいかない。

「じゃあ……代わりにこれで済ませましょうか」

 天童はズボンのポケットから、革財布を取り出した。
 小銭入れを開け、ジャラジャラと音をさせる。取り出したのは、一枚の古びた五円玉だった。
 彼はデスクの上にあった書類綴じ用の紐を手に取ると、手際よく五円玉の穴に通し、結び目を作った。

「……代わり? 済ませる?」
 御堂は涙で滲んだ目で、天童の手元を凝視した。
 何を言っているんだ、この男は。最新の医療器具でも、高価な薬でもない。
 ただの、貧乏くさい五円玉だ。

「さあ、御堂先生。この揺れる五円玉を、目で追ってみてください。落ち着きますよ」

 天童は、御堂の目の前で、五円玉をぶらりと垂らした。
 ゆらぁ……ゆらぁ……。
 左右にゆっくりと振れる五円玉。蛍光灯の光を反射して、鈍い真鍮色が明滅する。

「え、何を言ってるんだ……? 催眠術……? 馬鹿にしてるのか?」
 御堂の眉間に皺が寄る。
 当然の反応だ。子供騙しにも程がある。自分は一国の政党党首だぞ。こんなふざけた真似が通用するとでも――。

「大丈夫です。疑う心も、今は疲れの原因になります。ただ、この五円玉を目で追ってください。リラックスできますよ」

「だから……何だ、お前、私を馬鹿にして……」

 御堂は抗議しようとした。だが、視線が外れない。
 ゆらぁ……ゆらぁ……。
 単純な反復運動。規則的なリズム。
 極限まで疲弊し、判断能力が低下していた御堂の脳は、その単純な動きに吸い寄せられてしまった。
 怒ろうとしているのに、目が離せない。
 五円玉の穴が、まるで深い井戸の底のように見えてくる。

「そうです。上手ですよ、先生」
 天童の声が、五円玉の動きに合わせて、鼓膜を揺らす。

「先生、あなたは真面目すぎる」

「……真面目……?」

「ええ。国のこと、国民のこと、自分の立場……全てを一人で背負い込みすぎている」

「でも……私は政治家だ……。真面目に、国民のために働くことが、私の義務……」
 御堂の瞼が重くなる。思考に霞がかかっていく。
 五円玉の輝きだけが、視界の中で大きくなっていく。

「ところで、先生。有権者が政治家に最も求めているもの、わかりますか?」

 天童の問いかけが、脳の深い部分に直接響く。
 御堂は、ぼんやりとした頭で必死に答えを探した。教科書通りの、優等生の答えを。

「……政策実行力……清潔さ……リーダーシップ……さぁ、どれだろうか……」
 舌が回らない。言葉が溶けていくようだ。

「いいえ。惜しいですね」
 天童はニッコリと笑い、五円玉をピタリと止めた。

「正解は『透明性』です」

「……透明……性……?」

「そうです。嘘をつかないこと。ありのままを見せること。隠し事をせず、全てをさらけ出すこと。それが、今の政治家に最も求められている資質です」

 天童の言葉は、今の御堂にとって最も痛い部分を突き、同時に甘美な逃げ道を示していた。
 隠さなくていい。嘘をつかなくていい。

「ありのまま……ありのままって、そんなの……でも……俺は……ホモで……」

 天童は顔を寄せ、悪魔の契約を囁くように告げた。

「大丈夫です。正直に生きれば、きっとおちんぽでもなんでも、ハメてもらえますよ」

「……え?」

 御堂の思考が停止した。
 正直に生きる=政治的透明性。
 おちんぽハメてもらう=個人的快楽。
 全く繋がらないはずの二つが、天童の言葉という接着剤で、強引に結合される。
 蕩けた脳みそは、その論理の飛躍に気づかない。

「本当か……? 正直に生きたら、ちんぽ……ハメてもらえるのか……?」

「ええ。入れ食いです。有権者は、貴方のケツマンコを求めていますよ」

 天童は、真顔で、力強く断言した。

「い、入れ食い……」

 その言葉の響きに、御堂の理性の最後の砦が崩れ落ちた。
 目の前には、無数の男たちが列をなし、自分に肉棒を差し出している光景が浮かぶ。
 それは、彼が夢にまで見た楽園。

「そうか……。俺が正直になれば……」
 御堂の瞳から、知性の光が完全に消え失せた。
 代わりに宿ったのは、濁った、底知れない色欲の光。
 半開きの口から、涎が糸を引く。

「ちんぽ……ちんぽ……入れ食い……」

「そうです。国民は待っていますよ」
 天童は満足げに頷き、揺らしていた五円玉をポケットにしまった。

 御堂はフラフラと立ち上がった。
 その足取りは、もはや国のリーダーのものではない。
 餌をぶら下げられた、哀れな発情犬のそれだった。

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