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侍女に手伝ってもらいドレスを脱ぐ。
「アイリーンに頼まれたの?」
ちょうど背中の傷が見えるだろうタイミングで侍女に尋ねた。
「はぁ?何のこと?」
侍女は私が何を訪ねているか分かっているだろうけれど、すっとぼけた。
「……侯爵夫人は、ドレスが血で汚れているのを見かねて新しいドレスをくださったの。ドレスに針が刺さっていることを、不審に思っていらっしゃったわ」
振り返ると、侍女の顔が真っ青になっている。
「そ、それは……アイリーン様とあんたの体形が違うから……は、針で体に合うように止める……ためで……」
「そうだったの。言ってくれれば、そのように説明できたのに……お礼の手紙に書いた方がいいかしら?」
私の言葉に、侍女は少しほっとした顔をする。
「でも……貴族に傷をつけないため、通常は針の扱いはとても慎重に行うのですって。……その針で止めるようなことをするなんて非常識な侍女だと思われないかしら?それとも、わざと傷つけるように針を仕込んだと思われるよりはましなのかしら?」
判断がつかなくて侍女の顔を見る。
本人に選んでもらえばいい。
「どうかしら?どちらがいい?侯爵夫人への手紙には、ドレスの背中に針があった理由を伝えた方がいい?」
侍女が真っ青になった。
それからすぐに顔を真っ赤にして私をにらみつける。
「アイリーン様に言いつけてやる。あんたなんかに好き勝手出来ると思うな」
何も好き勝手などしていないのに。何を言い出すのだろう。選ばせてあげているというのに。
それに……。
「アイリーンが戻るのはずっと先よ?」
言いつけるって。判断をアイリーンに相談するってこと?流石に、そんな先に侯爵夫人に針の話を手紙に書いて出すのもおかしいでしょう。
「侯爵夫人は何と思うか……」
ぼそりとつぶやくと、侍女が再び顔を青くする。
「まぁいいわ。あなたの判断で行ったことだということが分かれば……。アイリーンと私の体形が違うから、ドレスを体に合わせるために、貴方が判断して行ったのよね?誰かの指示でしたことではないのね?」
侍女が逃げ出すように部屋を出て行った。
ほら。やっぱり。
アイリーンは、私の体を傷つけるようなことを指示したりしない。
お父様は私の髪を引っ張って頭をぶつけるようなことを平気でするのに。
侍女ですら、私が怪我をするかもしれないと分かっていて、物を投げつけたりするのに。
ドレスをベッドの上に置く。
手入れをしてクローゼットに入れなければならないけれど、侍女がするだろう。
血抜きをされたドレスはハンガーにかけてラックに吊り下げておく。
===========
うわぁぁぁ!エールありがとうございます!
アルファポリスはブラウザで見ているので、アプリの機能のこと全然知らなくて、前も1回エールってなに?って調べたにも関わらず、忘れてしまい今回もエールってなんだったっけ?とまた調べてしまいました。
動画を見て作者を応援するシステムなんですね!
動画を見る時間を作ってくれてありがとうございます!嬉しいです!
さて、侍女にはざまぁしときました。
弱みをガツンと握られてしまいましたねぇ。溺愛が始まれば、裏でどんなことが待っているか知りませんよ?お覚悟はよろしくて?
引き続きよろしくお願いいたします。
あ、ちなみに、書き溜めゼロで連載スタートしてます。完結まで突っ走るつもりなんだけど……
走れるかな……きょどきょど。
感想有難うございます。
反映させないものなので、返信したくてもできずに「うおー、そうなんですよ、そうなんですぅ」とか「うんうん、だよねー」とか「うわー、知らなかったそうなんだぁ」とかいっぱい反応したいところ……。
色々、新しい発見もあるし、そういう見方や考え方もあるんだと新鮮な気持ちになったりと。
本当に感想楽しみにしています。
……ちなみに、別に感想じゃなくてもいいんですよ……。
好きな花の話、素敵な花言葉の話とかしてくださっても。
いただく知識が、創作の糧だったりもしますので。
「アイリーンに頼まれたの?」
ちょうど背中の傷が見えるだろうタイミングで侍女に尋ねた。
「はぁ?何のこと?」
侍女は私が何を訪ねているか分かっているだろうけれど、すっとぼけた。
「……侯爵夫人は、ドレスが血で汚れているのを見かねて新しいドレスをくださったの。ドレスに針が刺さっていることを、不審に思っていらっしゃったわ」
振り返ると、侍女の顔が真っ青になっている。
「そ、それは……アイリーン様とあんたの体形が違うから……は、針で体に合うように止める……ためで……」
「そうだったの。言ってくれれば、そのように説明できたのに……お礼の手紙に書いた方がいいかしら?」
私の言葉に、侍女は少しほっとした顔をする。
「でも……貴族に傷をつけないため、通常は針の扱いはとても慎重に行うのですって。……その針で止めるようなことをするなんて非常識な侍女だと思われないかしら?それとも、わざと傷つけるように針を仕込んだと思われるよりはましなのかしら?」
判断がつかなくて侍女の顔を見る。
本人に選んでもらえばいい。
「どうかしら?どちらがいい?侯爵夫人への手紙には、ドレスの背中に針があった理由を伝えた方がいい?」
侍女が真っ青になった。
それからすぐに顔を真っ赤にして私をにらみつける。
「アイリーン様に言いつけてやる。あんたなんかに好き勝手出来ると思うな」
何も好き勝手などしていないのに。何を言い出すのだろう。選ばせてあげているというのに。
それに……。
「アイリーンが戻るのはずっと先よ?」
言いつけるって。判断をアイリーンに相談するってこと?流石に、そんな先に侯爵夫人に針の話を手紙に書いて出すのもおかしいでしょう。
「侯爵夫人は何と思うか……」
ぼそりとつぶやくと、侍女が再び顔を青くする。
「まぁいいわ。あなたの判断で行ったことだということが分かれば……。アイリーンと私の体形が違うから、ドレスを体に合わせるために、貴方が判断して行ったのよね?誰かの指示でしたことではないのね?」
侍女が逃げ出すように部屋を出て行った。
ほら。やっぱり。
アイリーンは、私の体を傷つけるようなことを指示したりしない。
お父様は私の髪を引っ張って頭をぶつけるようなことを平気でするのに。
侍女ですら、私が怪我をするかもしれないと分かっていて、物を投げつけたりするのに。
ドレスをベッドの上に置く。
手入れをしてクローゼットに入れなければならないけれど、侍女がするだろう。
血抜きをされたドレスはハンガーにかけてラックに吊り下げておく。
===========
うわぁぁぁ!エールありがとうございます!
アルファポリスはブラウザで見ているので、アプリの機能のこと全然知らなくて、前も1回エールってなに?って調べたにも関わらず、忘れてしまい今回もエールってなんだったっけ?とまた調べてしまいました。
動画を見て作者を応援するシステムなんですね!
動画を見る時間を作ってくれてありがとうございます!嬉しいです!
さて、侍女にはざまぁしときました。
弱みをガツンと握られてしまいましたねぇ。溺愛が始まれば、裏でどんなことが待っているか知りませんよ?お覚悟はよろしくて?
引き続きよろしくお願いいたします。
あ、ちなみに、書き溜めゼロで連載スタートしてます。完結まで突っ走るつもりなんだけど……
走れるかな……きょどきょど。
感想有難うございます。
反映させないものなので、返信したくてもできずに「うおー、そうなんですよ、そうなんですぅ」とか「うんうん、だよねー」とか「うわー、知らなかったそうなんだぁ」とかいっぱい反応したいところ……。
色々、新しい発見もあるし、そういう見方や考え方もあるんだと新鮮な気持ちになったりと。
本当に感想楽しみにしています。
……ちなみに、別に感想じゃなくてもいいんですよ……。
好きな花の話、素敵な花言葉の話とかしてくださっても。
いただく知識が、創作の糧だったりもしますので。
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