幽モブ アダルトルート(完結)

北川晶

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75・7 ラストダンスのそのあとは(イアンside)

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 口腔の中で、クロウの小さな乳頭がコリコリと主張し。舌先で、それをくすぐったあと。チュッと吸い上げた。

「ふ…あぁ」
 クロウの吐息が、さらに甘さを帯びていく。
 無防備に開いた口元からのぞく、舌が震え。目も、快楽に潤んで、我をなやましく見やる。

 彼の反応が良いので、つい、乳首を攻めがちになってしまうが。
 もっと他のところも触りたかった。

 左の乳首を、口でいじりながら。手で、体全体に触れていく。
 手のひらから、彼の熱さや、鼓動の強さや、肌のさざめきを知覚し。クロウを、とても身近に感じた。

 鎖骨や肋骨という、骨の浮いた部分や、二の腕の内側など、皮膚が薄い箇所に触れると。
 クロウは特に、気持ち良さそうな声を出した。

「い、イアン様。も、し訳あ、りません…」
 いい気になって触りまくっていたら。クロウが降参の手を上げた。
 ヤバい。いじり過ぎて、不快になったか?
 声を震わせたクロウの、肌から舌を離し、顔を上げる。

「ぼく…も、う」
 拒絶ではなかった。
 顔を真っ赤にして。膝頭をすり合わせている。
 もじもじと、恥ずかしそうに、クロウは身を丸めている。

 嫌がられたのではないだけで、良かったと思う。
 我は、クロウに不快に思われることが、一番怖いのだ。

 彼の欲望を示す場所に、我は手を伸ばす。
 黒ズボンの中で、彼のモノがしっかりと張り詰めていて。思わずニヤリと笑う。

「もう、こんなに?」
「は、はしたなくて…ごめんなさい」
「馬鹿だな。我の愛撫に反応しているのだろう? 嬉しいに決まっている」

 彼のベルトを解いて、前をくつろがせ。下着ごとズボンを脱がしてしまう。
 目の前で、フルリと震えて勃ち上がるモノを、我は手の中に握り込んだ。
 包み込むようにして、彼の形を確かめる。

 ふむ。小さいな。

 自分のモノの、半分の太さ。
 そして肌同様に、薄い色で。なめらかな触り心地。

「ふふ、可愛いな、クロウ」
 つぶやくと、クロウは涙目で、我を驚愕の表情で見た。

「い、今、可愛いは。誉め言葉ではありません」
 口をとがらせて、拗ねてしまった。

 でも、裸のまま、我の腕の中から出ようとはしないのが。やはり、可愛い。
 怒っても、我のそばから離れない。
 触れているのは、我だが。我をもっと大きなもので包み込んでいるような。
 クロウには、そんな寛大さを感じる。
 簡単に言うと。なんでも許されるみたいで、甘美なのだ。
 
 我は、クロウの腕の辺りに引っかかっていたシャツを取り払って。一糸まとわぬ状態にした。
 ついでに、我のバスローブも、寝台の下に落とし。素肌と素肌で、向き合った。

 なんというか。クロウの局部は。頼りないほど小さいのに、一生懸命勃起して…本当に可愛い。
 子供が背伸びをしているようではないか?

「ヌルヌルだな? もう達してしまいそうだ」
 クロウの突端から、先走りの蜜があふれている。
 透明な液体が幹を伝い、根元まで潤している。
 そこを握ると、我の手も、もちろん濡れるが。全く嫌悪感はなかった。
 どころか、クロウの体温や脈動をよく感じられるから、もっと触れたい。

 握る手の中に、クロウがいる。彼のモノがドクンと鼓動を奏で。熱くたぎり。
 彼は生きていると、しみじみ実感する。
 そして今、己も生きている。ほとばしる生命の息吹を、己の中に感じていた。

「手が、汚れてしまいます」
「構わぬ。クロウ、おまえが達するところを、我に見せてくれ」

 すぐにも弾けそうなそれを、適度な力加減で摩擦する。
 クロウは脆いから、優しく、丁寧に。
 我の要求に、クロウは瞬時に顔を赤くしたが。羞恥におののきながらも、うなずいた。

「はい。イアン様」
 クロウの膝を立たせ、我は彼の足を左右に開く。
 その間に体を入れ込み。クロウの屹立をじっくりしごき始めた。

「ん、ん…は、恥ずかしい」
 我に凝視され、クロウは白い肌をほの赤く染める。
 それでも、我の望みを叶えるために、拒絶や抵抗はしなかった。

 欲望ににじむ、黒真珠の瞳を。重めの目蓋で、細め。その気だるげな印象が、つやっぽい。
 薄っすら開いたサクランボ色の唇は、幼いように見えて、挑発的な色気をも放つ。
 快楽に鳴く声音は、我の興奮をかき立て。
 我はクロウのすべてが愛しくてたまらなかった。

「あ、あ…イアン様。も、イきます」
 ハフハフと呼吸するクロウが、眉間を寄せた。
 絶頂が、もう目の前に迫っているようだ。
 我は手の動きを速め、容赦なく責め立てる。

「だ、め…汚れ、ちゃうぅぅ」
 王の手を外そうとして、クロウは自身に手を伸ばすが。指に力が入らない。
 それでは、逆に、我の手を物欲しそうに押しつけているみたいだぞ?

「ふふ、一緒にしたいのか?」
 我は、力の入っていないクロウの手を捕えて、自身を握らせ。それを、我の手で外から包み込み。彼の手ごと、一緒にしごいた。

「あ、やぁ…こ、こんなの…?」
「クロウは、こうして、自慰をするのか? 我に見せつけるみたいに足を開いて? こんなふうに、いっぱいこすっちゃうのか? エッチなのだな?」

 達する官能を求めて、がくがくとクロウの腰が揺れる。
 クロウが自慰をして、我を誘っているかのように見えた。

 なんて、エロティックな。

「違う…違うの、です…あ、あ…イアン様ぁ、んあぁっ」
 違うと言いながら、クロウはびくびくと身を震わせて、白濁をほとばしらせた。
 王の手を局部から外す前に、我慢できず達してしまったな?

「あぁ、熱いな…」
 彼の精の熱さに、我は思わずつぶやいた。
 手の中のクロウが、一瞬強く脈打って。白濁をたっぷりと吐き出して、力を失う…その過程をつぶさに目にし。クロウのすべてを、この手に握ったような気になった。

 放心するクロウは、とても色めいて。
 清純さや、無垢という印象が強い彼にも、欲望が確かに存在しているのだなと知った。

 心がジンと熱くなり。同時に己のモノも、熱く勃ち上がった。

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