幽モブ アダルトルート(完結)

北川晶

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2-29・5 お風呂でムフフ…。 ②

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     ◆お風呂でムフフ…。 ②

 ぼくは、えっちなことは。お風呂で汗を流して、終了だと思っていたのに。
 陛下は。お風呂で、その気にならないわけがないと断言するのです。

 えぇ? そうですかぁ?
 なんてね。気持ちはわかります。
 湯けむりの中の陛下は、セクシーで。張りのある筋肉がつやつやと光って。
 その、ぼこぼこの、おうとつに手で触れたくなってしまうくらいに。魅力的なのですから。

 あぁ、いいなぁ。
 ぼくも、こんな、貧相な鳥ガラボディではなく。しなやかな筋肉を、身にまとってみたいものです。
 まぁ、運動苦手だし。
 暇があったら、チクチクしていたい、究極のインドア派なので。無理なんですけど。

 その、ギリシャ彫刻も真っ青の、バキバキに鍛えた体躯を、惜しげもなくさらし。湯船の中で、ぼくを抱き寄せる陛下。
 湯の中では、すでに猛々しく反り上がっている、陛下のたくましいモノが。

 あぁ。そのように、ぼくの貧相な体を求めてくださって。ありがたいことです。

 膝の上に、ぼくを乗り上げさせた陛下は。唇をしっとりと重ね合わせるキスをする。
 学園から王宮に来る間の、馬車の中で、キスはいっぱいされたのですが。
 ベッドでは、早急に体をつなげてしまったので。

 こういう、まったりキスは大歓迎。

 陛下の感触や匂いや存在を、じっくり、たっぷり、堪能できるから、好きなのです。
 どちらかというと。先ほどの情交は、わぁーっと盛り上がって、ドーンと突き上がって、その衝動のままに駆け抜けて、終わってしまった感があり。
 体の飢渇感的には。早く陛下と抱き合いたい。体の熱をしずめたい。みたいな感じだったから。
 まぁ、それはそれで、良かったのですが。
 ふたりの大切な時間を、ゆっくり味わう、という余裕はなかった。

 なにが言いたいのかと言えば。唇の感触を味わうようなキスを。陛下といつもしていたい、ってこと。
 陛下の膝の上に座っているから。目線もほぼ一緒で。
 いつもは、受けてばかりいるキスを、ぼくから仕掛けられる位置関係も、なかなかいい。

 そうは言っても、陛下のテクニックはヤバヤバなので。
 ぼくは、すぐにもメロメロにされて、なすがままになってしまうのですが。

 ぼくの方から、陛下の口腔に舌を挿し入れて。ゆるやかに、くすぐるように、舌をうごめかすと。
 陛下の大きな舌が、絡みついて、きつく結んでくる。

 ふふ、駄目です。もっと、ぼくからのくちづけを楽しんでください?

 ぼくは、陛下の頬を手で撫でながら。歯列を舌でくすぐったりする。
 陛下が主導権を取ろうとすると、舌をスルリと引き抜いて。くすっと笑いながら、チュッチュと、唇をついばんで。
 そうしたら、陛下も笑った。

「こら、クロウ。逃げるな?」
 陛下が、大きな手のひらでぼくの頭を支えてしまうと。もう逃げられなくて。
 ぼくは陛下の、情熱的なくちづけに溺れてしまうのだ。
 舌と舌を絡め合わせて、吸いついて。
 さっきは可愛らしいキスだったけど。今度は、べちょべちょにかき回す、官能的な熱烈キスをする。

 そうしたら、ぼくの頭もボゥっとなって。陛下と抱き合うことしか考えられなくなるのだ。

 ぼくは、キスしながら、陛下の盛り上がった胸筋に手を這わす。
 鍛え上げられた、腹筋の線を、指で、手のひらで、撫でて、彼の見事な体つきを、触れて、楽しむ。
 陛下のシャープな顎の線も。隙のない鋭い眼差しも。キスのときにいつもぶつかってしまう高い鼻梁も、艶やかで良い匂いのする金髪も。陛下の好きなところはいっぱいあるけど。

 憧れをかき立てられるのは、やはりその、鋼鉄の体躯だ。

 すると、陛下は。ぼくのお尻を手で揉んで。その狭間に、剛直を押し当てた。
 先ほど、一度開かれたそこは、難なく、陛下のたくましい熱杭をのみ込んでいく。

「ん、んぅ…あ、む、んん…」
 開かれているとはいえ、挿入してくるときの刺激は、すさまじく。声が漏れるが。
 それは陛下のキスに食べられてしまう。

「あぁ、イアン、さ、まぁ」
 キスをほどいた陛下は。濡れた唇を、舌で舐め取り。肉食獣のような、ギラリとした眼差しでぼくをみつめる。
 その、自分にはない野性味に、胸がギュンと高鳴った。

 男らしくて、格好いい。

 そして、そんなにも、ぼくを貪り食いたいっという顔で見られると。
 愛されていると。
 求められていると。感じて。
 嬉しさと、エロい気持ちが高まって。ドキドキするのだ。

「噛みたい」
 率直な要求に。ぼくは、小さく笑う。
「…噛んで、ください」
 陛下は甘えるように、ぼくの首筋に顔を埋めると。優しく、甘く、歯を立てた。

 陛下は、絶対に、血が出るほどに噛んだりはしない。
 ぼくに気遣いながら。ぼくを怖がらせないよう注意して。かみつく。
 だから。ぼくは全然怖くないし。
 むしろ、陛下の歯が、ぼくに突き立てられると。なんだか。ぼくの全部が彼のものになったかのような気がして。心が満たされるんだ。
 おかしいかな?
 おかしくても、良いのだ。これが、ぼくたちの、愛の交歓の形だから。

 波の揺らめきのようなリズムで、揺らされながら。首筋から、鎖骨や、肩とかも甘噛みされて。
 ぼくは。すっごくエッチな気分になってしまった。

「あぁ、いい。か、んで。もっと。イアン様に、食べられたいぃ」
「クロウ。可愛い。どこもかしこも、可愛いから。食べてやる」

 今度は反対側の首筋に、陛下は歯を立てた。
 あぁ、もう。この金色の狼さんに。すべて捧げてしまいたい。
 そんな陶酔に漂っていると。陛下はぼくの膝裏を手で持って。激しく上下に揺らした。
 長大な陛下の剛直が。ぼくのすぼまりを激しく行き来して。ぼくは体の内側を熱杭によって燃やし尽くされる、鮮烈な快感に、身悶える。
 陛下の炎が、ぼくの中に駆け巡るような。そんな熱さ、激しさに。おののいてしまう。

「あぁ、イアン様、あ、いい。ん、あぁぁあ」
 陛下の手で揺らされるから、ぼくは、ただただ翻弄されるばかりで。陛下の首にしがみつくしかなかった。
 でも、陛下が気持ち良さそうな吐息を漏らしているから。
 陛下も、ぼくのもたらす感触に酔いしれているのだと感じて。
 それが嬉しい。
 嬉しくて。ぼくの愉悦も高まる。

「先ほどは、上手に中イキ出来たが。今度も出来るかな?」
「中、イキ?」
 陛下に言われて、ぼくは首を傾げる。

「ここに触れずに、達しただろう?」
 そう言って、陛下はぼくの局部を指で撫でた。
 その些細な刺激も。ぼくにはビビッとくる。

 確かに、先ほどは、わからないうちに絶頂に達した。
 もう、わけがわからないくらいに、気持ち良かった。ような、気がするけど。
 あんまり覚えていなかった。
 頭がわぁーとして。今も。ぼーっとしていて。

 でも。これは…。

「へ、陛下。ぼく。のぼせそうですぅ」
 そうだ。エッチ始める前から、話とかして。結構長湯だし。それでなくても、情事では熱くなっちゃうのに。
 そう思うと。
 目が回っているような気がします。あわわ。

「それはいけない。我はまだ、クロウを、全然っ、堪能していないのだ」
 え? 全然っ、ですか?
 先ほどしたではありませんか。
 でも、全然っ、なのですね。はい。

 陛下は、ぼくの膝裏を手で持ったまま、立ち上がる。
 ザバッと、湯が湯船に落ちる大きな音がした。
 でも、まだつながったままですっ。

 湯の浮力で、陛下のすべてを受け入れてはいなかった、そこに。重力という後押しが加わって。
 陛下の剛直が、根元までぐっさりと、入り込んできた。

「あぁ…ん」
 お、おっきぃくて。奥に、当たるぅ。
 うぅ。陛下の存在感がすごくて。後ろが勝手にヒクヒクして。
 さらに、体の中にある陛下の、その輪郭や、熱さを、つぶさに実感してしまいます。

 ぼくは、高いし、怖いし、心もとないし、快感半端ないし、で。陛下の首にしがみつくしかない。

「そうして、掴まっていろ。このまま寝室に戻るから」
 だけど。陛下が一歩、歩くたびに。振動で、少し抜けた陛下が、すべてが入って、奥に突きあたる。
 だから陛下の耳元で。陛下が動くたびに、あ、あ、といやらしいあえぎが漏れてしまった。
 は、恥ずかしいぃ。

「や、あ、あ、へ、陛下ぁ、ま、まだぁ?」
「…まだまだだ」
 ズンズンという響きとともに、奥がえぐられ。
 体の内側の、ぼくの良いところもクチュクチュと擦られ続け。
 その刺激が、良いけど。
 屹立から、蜜があふれちゃうくらいに、強烈にイイから。ぼくは目をつぶってしまっていた。
 立位で、ずっぷりと陛下を受け入れ。奥をズクズクと突かれて。
 ぼ、ぼくは…。

「イ…イっちゃうぅ。イアン様、まだ、ベッドは、まだなのですか?」
「あぁ、まだだ。クロウ、そのように、中をヒクヒクさせるんじゃない。ベッドまでが、遠くなってしまうぞ?」
 そんなこと、あるのかぁ? と思って。目をパカッと開けると。
 そこは、ベッドの真横で。
 陛下は立位のまま、ぼくを揺さぶっていたのだ。

「へ、陛下の、嘘つきぃ。ばかぁ」
 ぼくは。もう、ヘロヘロのグズグズなのに。
 陛下が意地悪するから。つい、言ってしまった。

「なに? それは。クロウ、不敬罪だぞ」
「えぇ?」
 確かに、国王様に向かって、ばかぁ、は駄目でしたが。
 罪に問われるのですか? と思って。涙ぐむ。

「そうだ。そのような、可愛らしい『ばかぁ』は、この上もない、我への中傷である。このまま串刺しの刑だ」
 そうして、立位のままで、揺さぶられて、イかされ。
 その絶頂の瞬間を、陛下に、間近で観察されて、情けない顔をさらす羽目になり。
 ベッドでも、体を拭く時間も惜しいと言わんばかりに、濡れたまま行為になだれ込み。
 ぼくが泣きじゃくるまで、イかされて。
 精液にまみれた体を、じっくりナメナメされて。屹立までカミカミされて。
 そんなふうにされたら、また精が漏れてしまうのに。
 先端から噴き出る体液の快感に、ヒクヒクするぼくを。貫いて。ずっとイきっぱなしにされて…。
 ぼくは一晩中、陛下のベッドから出られなかったのだった。

 あぁ…ぅふ。陛下の、ばかぁ…。

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