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反乱分子
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一階におりると、ドースさんとラコさんが待っていた。
ソファに座っていたドースさんが立ち上がり、頭を下げる。
「さっきはすまなかった」
ドースさんは肩を落として謝った。
「わざわざ来てくれたというのに、話も聞かずに追い返すような真似をして。
娘に言われてようやく、自分が失礼な態度をとっていたことに気が付いたよ」
ラコさんは、僕を見てほほ笑んだ。
僕は恐れ多くて、否定した。
「とんでもないです。
僕の方こそ、兄の言葉だけで急に来てしまい、申し訳ありませんでした」
「いや、いいんだ」
ドースさんは気恥ずかしそうに、頬を掻いた。
「それで、君さえ良ければ話しを聞かせてもらえないだろうか。
ここに来るまでにどんなことがあったのか。
正直なところ、あまり力になれないだろうというのは変わらないんだ。
ただ、話を聞いた上でこちらが協力できることはないか、いちから考えさせてもらいたい」
「ありがとうございます。
あの……その前にちょっと、いいですか?」
「うん、なんだい?」
ドースさんは頷いて、話を促した。
「ドースさんは、その……
兄と……タスラとは、どういった関係なのでしょうか。
兄からはただ、古い知り合いとしか聞かされていなくて。
だからさきほどおっしゃっていた、何だったかな……あ、そうだ、『我々はもうラグクラールの民の手助けをしていない』というようなことを言われていたと思うのですが、あれも何のことを言われているのか、よくわからなくて……」
ドースさんは呆気にとられたようだった。
それから、「ああ……」と言って、
「そうだったのか。それはすまなかったな、じゃあ本当に、訳が分からなかっただろう」
と続けた。
やはり、僕が兄からよく事情を聞いた上で来たものと思ったらしい。
「いえ……すみません」
「いや。
……そうだな、何と説明すればいいか。
ああ、とりあえず座ろうか」
「あ、はい」
僕はドースさんに勧められ、向かいのソファに座った。
ドースさんとラコさんが隣同士で、僕が二人と向かい合う形だ。
ドースさんは顎に手を当ててしばらく黙考した後、何度か頷いた。
「うん。そうだな。
私たちはね、昔、有志の集まりだったんだ。
別に、大袈裟な組織でも何でもなくて、ただ、同じ目的のもとで活動していた。
それがなかなか、国に目をつけられるとよくないだろう目的の集まりでね。
だから、特に名前もなかった。
団体があるということにならぬよう、気をつけていたんだ。
ただ隠れて、活動していた。
私たちの目的は、虐げられた少数民族を助けることだった。
特に、それぞれの村から逃亡してきた人や、拉致同然で連れてこられた人たちを匿い、その人たちが国に支配されず安全な生活ができるよう、手助けしていたんだ。
だから国からすれば反乱分子、レジスタンスってことになるだろうね」
ソファに座っていたドースさんが立ち上がり、頭を下げる。
「さっきはすまなかった」
ドースさんは肩を落として謝った。
「わざわざ来てくれたというのに、話も聞かずに追い返すような真似をして。
娘に言われてようやく、自分が失礼な態度をとっていたことに気が付いたよ」
ラコさんは、僕を見てほほ笑んだ。
僕は恐れ多くて、否定した。
「とんでもないです。
僕の方こそ、兄の言葉だけで急に来てしまい、申し訳ありませんでした」
「いや、いいんだ」
ドースさんは気恥ずかしそうに、頬を掻いた。
「それで、君さえ良ければ話しを聞かせてもらえないだろうか。
ここに来るまでにどんなことがあったのか。
正直なところ、あまり力になれないだろうというのは変わらないんだ。
ただ、話を聞いた上でこちらが協力できることはないか、いちから考えさせてもらいたい」
「ありがとうございます。
あの……その前にちょっと、いいですか?」
「うん、なんだい?」
ドースさんは頷いて、話を促した。
「ドースさんは、その……
兄と……タスラとは、どういった関係なのでしょうか。
兄からはただ、古い知り合いとしか聞かされていなくて。
だからさきほどおっしゃっていた、何だったかな……あ、そうだ、『我々はもうラグクラールの民の手助けをしていない』というようなことを言われていたと思うのですが、あれも何のことを言われているのか、よくわからなくて……」
ドースさんは呆気にとられたようだった。
それから、「ああ……」と言って、
「そうだったのか。それはすまなかったな、じゃあ本当に、訳が分からなかっただろう」
と続けた。
やはり、僕が兄からよく事情を聞いた上で来たものと思ったらしい。
「いえ……すみません」
「いや。
……そうだな、何と説明すればいいか。
ああ、とりあえず座ろうか」
「あ、はい」
僕はドースさんに勧められ、向かいのソファに座った。
ドースさんとラコさんが隣同士で、僕が二人と向かい合う形だ。
ドースさんは顎に手を当ててしばらく黙考した後、何度か頷いた。
「うん。そうだな。
私たちはね、昔、有志の集まりだったんだ。
別に、大袈裟な組織でも何でもなくて、ただ、同じ目的のもとで活動していた。
それがなかなか、国に目をつけられるとよくないだろう目的の集まりでね。
だから、特に名前もなかった。
団体があるということにならぬよう、気をつけていたんだ。
ただ隠れて、活動していた。
私たちの目的は、虐げられた少数民族を助けることだった。
特に、それぞれの村から逃亡してきた人や、拉致同然で連れてこられた人たちを匿い、その人たちが国に支配されず安全な生活ができるよう、手助けしていたんだ。
だから国からすれば反乱分子、レジスタンスってことになるだろうね」
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