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「ではカウガ、ここへ」
「はい」
ルードさんの指示通り、僕はラフリーの前に座った。
彼女はこちらに杖を向けてーーーすぐに頭を抱えた。
「やっぱり無理です!!
オーバーヒールなんて、人間が受けていいものじゃない!!
すっごく痛くて辛いんですから!!!!」
「ラフリー。カウガにはスキルが備わっているので痛みはないんですよ。
彼も覚悟を決めたのだから、あなたも覚悟を決めてください」
「うっ、でも……」
「お願いします。
僕は何としてでもドースさんを取り戻したい。
そのためには、あなたの力が必要なんです」
「ううう、わわわわ分かりました。
やります、やりますから!!」
「ありがとうございます」
ラフリーは深呼吸を繰り返す。
構えた杖に、強力な魔力が集まってくるのが分かる。
無詠唱だ。
「どうなっても知りませんからね……」
攻撃魔法と錯覚するような轟音が、耳をつんざく。
強い光に包まれて目をつぶる。
それが鎮まるの待って、ゆっくりと目を開けた。
「なっ、ほっ、ほんとに平気なの?」
目の前のラフリーが動揺した顔で言った。
「ええ」
ジルさんが駆け寄ってきて、犬のように首筋を嗅ぐ。
「ははは! ラフリーちゃんも遠慮なしにいったね!
5回分は余裕で復活できる回復量だ」
よかった。早く終わりそうだ。
「ありがとうございます。もっとお願いします」
「ううううう、分かった、分かったよ!!!」
僕なんかよりずっと怯えながらも、ラフリーは何度も回復魔法を放ってくれた。
「はぁはぁはぁ……」
「このあたりが限界みたいだね」
ジルさんによれば22回分の回復量がたまった頃、回復魔法が全く入らなくなった。
蓄積できるオーバーヒールにも、上限があるらしい。
「もう、無理……」
顔中に大粒の汗をかいたラフリーは、杖を支えにしてその場にへたりこんだ。
「ありがとうございました」
「なっ、そんな涼しい顔してからに……」
「いや、僕は座ってるだけでしたから」
「オーバーヒールを受けたでしょ!! ごほっ、ごほごほ……」
僕なんかより、ラフリーの方がよっぽど消耗してそうだ。無理して回復魔法を使ってくれたのだろう。
背中をさすると、疲労が手から伝わってくるかのようだった。
ルードさんも言った。
「ラフリー、よく頑張りましたね。小屋の中で少し休んでください。
カウガ、その間に必要なアイテムを揃えましょう。
アイテムが揃い次第、もう一度限界までラフリーに回復魔法をかけてもらいます」
「ひっ、ひっ……師匠の鬼! 悪魔ぁぁぁ!!」
「仲間を救うためなら、私は鬼にでも悪魔にでも、もちろん魔物にだってなりますよ」
ルードさんの姿でそれを言われると、ブラックジョークみたいだ。
「カウガ。どのようなアイテムを出そうと思っているか、教えて頂けますか?」
「はい。とりあえず……」
ルードさん、ジルさんと話し合い、出すアイテムを決める。
時間が惜しいため最小限のアイテムだけを出し、出発することになった。
アイテムを出すと、まだ顔色もろくに戻らないラフリーに無理を言って、回復魔法をかけてもらう。その後、やつれ果てた彼女が回復するのを待つ間、僕はルードさんに気になることを尋ねた。
「あの、ルードさん」
「なんですか、カウガ」
「ルードさんの持つ『スキルリンカー』というスキルは、スキルを持った者たちの声を聞くことができるんですよね?」
「ええ、そうです。ですから同志たちが今どこにいて、どんなことに苦しんでいるか。それなりのことは頭に入っていますよ」
「そのスキルで、足取りを追って欲しいやつがいるのです」
「ザン=ダールアン、ですか」
「!!」
まるで心を読んだかのように、ルードさんは言った。
「ええ、そうです。あいつが今、どこで何をしているのかを知ることができれば、ぼくらが今からやろうとしていることも随分とやりやすいものになると思うのですが」
「そうですね。彼の声を聞くことができれば、ドースの奪還もかなり楽になるでしょうね。
しかし……すみません。彼の声は、もう長い間、聞こえてこないのです。
おそらく、スキルを持つ者としての共同体意識が低い――平たく言えば、スキルを持つ私たちのことを、毛ほども仲間だと思っていないのでしょうね」
たしかに、ザンが僕たちのことを仲間だと思っているはずはない。同じスキルを持つ存在であるにも関わらず、喜んで僕を苦しめていたのだから。
ルードさんによれば、自分の身の安全と引き換えに、国側に味方するスキル持ちは少なからずいるという。
「『スキルリンカー』というのは奇妙なスキルで、近い・遠いなどの物理的距離には効果が左右されない代わりに、仲間意識のある・なしにはもろに影響を受けてしまうのです。
スキル同志を裏切ったり、敵勢力に加担するような者たちの声は、私の耳にはほとんど聞こえてきません」
「そう、ですか……」
「ええ。すみません、力不足で」
「いえ。奴の足取りを知っておけば、ドースさんの奪還にも役に立つと思ったので……」
ルードさんは、じっと僕のことを見て言った。
「カウガ、あなたはよく気が付く人ですね。とても頼もしい」
僕は首を振った。
「そんなことないですよ」
「お世辞で言っているわけではないですよ。
あなたのその慎重さが、きっと私たちを、そして同志たちを救う手がかりになるでしょう。
よろしくお願いしますね、カウガ」
「僕にできることなら、精一杯やらせてください」
僕が頷くと、ルードさんの表情が和らいだように見えた。
「では、そろそろ向かいましょうか」
ルードさんがそう言っても、ラフリーはまだベッドの上で横になったままだ。
「ほんとに大丈夫なんですか?」と、思わず心配になり声をかける。
「大丈夫なわけないでしょ……」
ラフリーは放心状態のように宙を見つめている。
「ああ、この子なら大丈夫ですよ。疲れたふりがうまいだけですから」
ルードさんが、けろっとした口調で言った。
「ほんとに鬼……ふりじゃないのに……」
隣にいたジルさんが、僕の顔を見て言った。
「大丈夫だよ、カウガ。私の鼻によれば、この子はもう九割近く魔力を回復しているよ。とんでもない回復力だね」
「勝手に私のなか覗かないで!!!」
ラフリーが頭を抱える。
「私はただ師匠の面倒をちゃちゃっと見つつ、ここでだらだら暮らしたいだけなのに……」
ラフリーが本音を漏らした。
魔力的に問題なさそうなら、申し訳ないけれど我慢してもらうことにしよう。
「これ、お願いします」
取り出したのは、思い浮かべた場所に高い確率で飛ぶことできるアイテムーー『逃げ石』だ。
僕がダンジョンからドースさんの骨董品店に逃げた時にもお世話になった、おなじみのSレアアイテム。
それを三人にも一つずつ渡す。
「カウガ、合図を出してくれますか?」
「分かりました」
ルードさんに言われ、合図を出す。
「行きます。1、2……3!」
全員が床に石をぶつけた。
目の前がぐにゃりと歪んで……
「はい」
ルードさんの指示通り、僕はラフリーの前に座った。
彼女はこちらに杖を向けてーーーすぐに頭を抱えた。
「やっぱり無理です!!
オーバーヒールなんて、人間が受けていいものじゃない!!
すっごく痛くて辛いんですから!!!!」
「ラフリー。カウガにはスキルが備わっているので痛みはないんですよ。
彼も覚悟を決めたのだから、あなたも覚悟を決めてください」
「うっ、でも……」
「お願いします。
僕は何としてでもドースさんを取り戻したい。
そのためには、あなたの力が必要なんです」
「ううう、わわわわ分かりました。
やります、やりますから!!」
「ありがとうございます」
ラフリーは深呼吸を繰り返す。
構えた杖に、強力な魔力が集まってくるのが分かる。
無詠唱だ。
「どうなっても知りませんからね……」
攻撃魔法と錯覚するような轟音が、耳をつんざく。
強い光に包まれて目をつぶる。
それが鎮まるの待って、ゆっくりと目を開けた。
「なっ、ほっ、ほんとに平気なの?」
目の前のラフリーが動揺した顔で言った。
「ええ」
ジルさんが駆け寄ってきて、犬のように首筋を嗅ぐ。
「ははは! ラフリーちゃんも遠慮なしにいったね!
5回分は余裕で復活できる回復量だ」
よかった。早く終わりそうだ。
「ありがとうございます。もっとお願いします」
「ううううう、分かった、分かったよ!!!」
僕なんかよりずっと怯えながらも、ラフリーは何度も回復魔法を放ってくれた。
「はぁはぁはぁ……」
「このあたりが限界みたいだね」
ジルさんによれば22回分の回復量がたまった頃、回復魔法が全く入らなくなった。
蓄積できるオーバーヒールにも、上限があるらしい。
「もう、無理……」
顔中に大粒の汗をかいたラフリーは、杖を支えにしてその場にへたりこんだ。
「ありがとうございました」
「なっ、そんな涼しい顔してからに……」
「いや、僕は座ってるだけでしたから」
「オーバーヒールを受けたでしょ!! ごほっ、ごほごほ……」
僕なんかより、ラフリーの方がよっぽど消耗してそうだ。無理して回復魔法を使ってくれたのだろう。
背中をさすると、疲労が手から伝わってくるかのようだった。
ルードさんも言った。
「ラフリー、よく頑張りましたね。小屋の中で少し休んでください。
カウガ、その間に必要なアイテムを揃えましょう。
アイテムが揃い次第、もう一度限界までラフリーに回復魔法をかけてもらいます」
「ひっ、ひっ……師匠の鬼! 悪魔ぁぁぁ!!」
「仲間を救うためなら、私は鬼にでも悪魔にでも、もちろん魔物にだってなりますよ」
ルードさんの姿でそれを言われると、ブラックジョークみたいだ。
「カウガ。どのようなアイテムを出そうと思っているか、教えて頂けますか?」
「はい。とりあえず……」
ルードさん、ジルさんと話し合い、出すアイテムを決める。
時間が惜しいため最小限のアイテムだけを出し、出発することになった。
アイテムを出すと、まだ顔色もろくに戻らないラフリーに無理を言って、回復魔法をかけてもらう。その後、やつれ果てた彼女が回復するのを待つ間、僕はルードさんに気になることを尋ねた。
「あの、ルードさん」
「なんですか、カウガ」
「ルードさんの持つ『スキルリンカー』というスキルは、スキルを持った者たちの声を聞くことができるんですよね?」
「ええ、そうです。ですから同志たちが今どこにいて、どんなことに苦しんでいるか。それなりのことは頭に入っていますよ」
「そのスキルで、足取りを追って欲しいやつがいるのです」
「ザン=ダールアン、ですか」
「!!」
まるで心を読んだかのように、ルードさんは言った。
「ええ、そうです。あいつが今、どこで何をしているのかを知ることができれば、ぼくらが今からやろうとしていることも随分とやりやすいものになると思うのですが」
「そうですね。彼の声を聞くことができれば、ドースの奪還もかなり楽になるでしょうね。
しかし……すみません。彼の声は、もう長い間、聞こえてこないのです。
おそらく、スキルを持つ者としての共同体意識が低い――平たく言えば、スキルを持つ私たちのことを、毛ほども仲間だと思っていないのでしょうね」
たしかに、ザンが僕たちのことを仲間だと思っているはずはない。同じスキルを持つ存在であるにも関わらず、喜んで僕を苦しめていたのだから。
ルードさんによれば、自分の身の安全と引き換えに、国側に味方するスキル持ちは少なからずいるという。
「『スキルリンカー』というのは奇妙なスキルで、近い・遠いなどの物理的距離には効果が左右されない代わりに、仲間意識のある・なしにはもろに影響を受けてしまうのです。
スキル同志を裏切ったり、敵勢力に加担するような者たちの声は、私の耳にはほとんど聞こえてきません」
「そう、ですか……」
「ええ。すみません、力不足で」
「いえ。奴の足取りを知っておけば、ドースさんの奪還にも役に立つと思ったので……」
ルードさんは、じっと僕のことを見て言った。
「カウガ、あなたはよく気が付く人ですね。とても頼もしい」
僕は首を振った。
「そんなことないですよ」
「お世辞で言っているわけではないですよ。
あなたのその慎重さが、きっと私たちを、そして同志たちを救う手がかりになるでしょう。
よろしくお願いしますね、カウガ」
「僕にできることなら、精一杯やらせてください」
僕が頷くと、ルードさんの表情が和らいだように見えた。
「では、そろそろ向かいましょうか」
ルードさんがそう言っても、ラフリーはまだベッドの上で横になったままだ。
「ほんとに大丈夫なんですか?」と、思わず心配になり声をかける。
「大丈夫なわけないでしょ……」
ラフリーは放心状態のように宙を見つめている。
「ああ、この子なら大丈夫ですよ。疲れたふりがうまいだけですから」
ルードさんが、けろっとした口調で言った。
「ほんとに鬼……ふりじゃないのに……」
隣にいたジルさんが、僕の顔を見て言った。
「大丈夫だよ、カウガ。私の鼻によれば、この子はもう九割近く魔力を回復しているよ。とんでもない回復力だね」
「勝手に私のなか覗かないで!!!」
ラフリーが頭を抱える。
「私はただ師匠の面倒をちゃちゃっと見つつ、ここでだらだら暮らしたいだけなのに……」
ラフリーが本音を漏らした。
魔力的に問題なさそうなら、申し訳ないけれど我慢してもらうことにしよう。
「これ、お願いします」
取り出したのは、思い浮かべた場所に高い確率で飛ぶことできるアイテムーー『逃げ石』だ。
僕がダンジョンからドースさんの骨董品店に逃げた時にもお世話になった、おなじみのSレアアイテム。
それを三人にも一つずつ渡す。
「カウガ、合図を出してくれますか?」
「分かりました」
ルードさんに言われ、合図を出す。
「行きます。1、2……3!」
全員が床に石をぶつけた。
目の前がぐにゃりと歪んで……
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