【完"( 人 )⸝⸝ᐛ⸝⸝)イヤンケツ】俺ケツ!異世界に来た俺は魔法少女100人からケツを狙われている!!!!!!

お花畑ラブ子

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第二章 異世界に来た俺は30人の魔法少女からケツを狙われている

俺のケツが1週間の修行①

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 四方を魔法陣に照らされた薄暗い部屋の中、2人の少女が言い争っていた。先程まで煌々と輝いていた魔法陣は次第に輝きを失いつつあった。

「なんで、じゃましたんだよっ!」

「あんた!何度呼んでも来ないじゃにゃい!あの生意気なガキのために、王都で例の区長が何やら魔法少女や魔道士集めてるらしいにゃ。調べにゃさいよ」

「調べようとしてたんだよ。魔法使ってる間は話しかけんなっての!」

 黒狼のアジトの崩れかけたBARにて、魔法を使って周囲の町町を見ていた。彼女の魔法『黒蜥蜴』は魔力の籠った蜥蜴を生み出す。蜥蜴が見たことや聞いたことを持ち主に還元することが出来る。攻撃力こそ、柔らかい部分に傷をつける程度だが、特筆すべきは、その数と持続力。周辺の町や王都、各国にも忍ばせている。

 行動させない限りは魔力を消費しないので、そのまま電波塔替わりに配置している。魔力が少なくなると情報屋として国を回る際にチャージをしている。

「黒猫お前も情報収集の大切さを知ってほしいな」

「はん!そういうのは根暗なあんたがやるべき仕事にゃ!」
 黒猫はペシペシとフードを叩きながら言った。その手を払って黒蜥蜴は得意げに言う。

「あの、杖職人を見つけたとしても?」
「にゃんですって?!」

「黒犬さんはあいつはともかく、あいつの近くにいた赤鷲に興味があったよな?これはお手柄じゃねーか?」

「にゃにゃにゃ」

「あっははは!」

「ちなみにどんな情報にゃ」

「はっ耳の穴をかっぽじってよく聞きな!まず、お好み焼きってのは、やつの住んでた地域でポピュラーな食べ物で、キャベツって野菜を主軸につくられる料理なんだ」

「は?」

「驚くのはまだ早いぜ!具材をまぜるカンサイフウと具材を重ねるヒロシマフウで、戦争が起きるほどの危険な食べ物らしい」

 恐ろしい、恐ろしいと、小声で話す黒蜥蜴を黒猫は冷めた目で見た。

「いやまつにゃ」

「まずは、小麦粉っていう粉を水で溶いて、魚の粉などをまぶして、鉄板に薄く円を描くようにしく」

「待ちにゃって!!」

「なんだよ!まだまだ情報は!」

「杖職人の情報は?」

「は?」

「だ・か・ら、杖職人の情報にゃ!魔法の種類や、魔力、仲間。いつもあんたが言ってるじゃにゃいか!」

「き、」

「き?」

「聞きそびれたあああ!」

「馬鹿にゃの?!」

 盛大に頭を抱える。完全にあの杖職人のペースに巻き込まれていた。あいつからは情報を取れなかった。いや、得れるはずの情報に気づいてなかった。
「でも、大したことぜあいつ。魔法のことまったく知らなかった。まだそこらの子供のほうが知ってるくらいさ」

「ふーん」
 黒猫は微笑む。
「いいこと思いついたにゃ」

 俺は寄宿舎に戻るとあれよあれよという間に縄でぐるぐる巻きにされて木に吊るされた。

「貴重な情報だってのに、次から次へと。よりにもよって黒犬んとこの情報屋に知られるなんて」

「ずみまぜんでじだ」

 さちよさんにフルボッコにされた。

「でも、さちよさんたちの情報は出しませんでした」

「なら、よし!!」

 え?殴られ損?!

 めちゃくちゃよくやった感出してるけど、殴ったあとだからね?!

「さてと、カラスウリたちは一旦村に帰ったし、あと1週間待たなきゃならねぇ」

「戻った?!俺は?!」

 俺がボコボコにされてる間にとっとと帰りやがったとか、薄情すぎないか!いや、チャンスか?

「…さちよさん1週間俺に時間をくれないか」
「ガッハッハッ!デートのお誘いか?」

 あっはんとポーズを決めるさちよさん。正直様になりすぎて、一瞬決意が揺らぎかけたが、唾を飲み込んで覚悟を決めた。

「さちよさん、俺に魔法の基礎を叩きこんでくれないか。このままじゃ、守りたいやつも守れねぇ。今の俺は無知で無力だ。だから」

「ふ~ん。あたしのデートを蹴っといて言うねぇ。お前強くなりたいのか?」

 彼女はニヤリと笑った。





 少し時間はさかのぼり。

「姉様!姉様!」

 カリンの声が暗闇に木霊する。

「姉様!アイツがまだ!まだ来てないのに!なんで!」
 寄宿舎に戻るやいなや、たまずさにものすごい力で掴まれて、転移魔法をかけられてしまった。

「カリン」
「姉様ここどこ?」

 彼女たちは暗闇の中にいた。たまずさの転移魔法によって、彼女たちは生まれ故郷に帰ったはずだった。

「私たちの村よ。正確には私たちの村の地下だけど。」
 彼女が杖を振るうと広い空間にあかりが灯り、その場所があらわになる。洞窟のようだった。

「あらあら、カリンちゃんははじめてよね。ここは、わたしがカラスウリって名乗っていたころの修練場よ」

「修練?」

「えぇ。カリンちゃん私の魔法を真似して転移したって言ってたわよね」

「そ……そうだけど。でも、失敗して」

「そう、『失敗』ね。でも、あなたは、大陸の端まで転移したの。そして、この地まで戻ってきている。あらあら、これは『失敗』なのかしら?」

「え……」

 たまずさは杖を振るって、次々に物を作り出していく。地面から生えた石像は、氷の氷像と化し、炎につつまれる。

「あなたがわたしの魔法をどのくらい理解してるか知らないから、教えてあげる。わたしの魔法『千変』はふたつの魔法を組み合わせてるの。『転移』と『変化』。変えたいものを交換するか、そのものに変化させるか。消費する魔力量によって選択してるの。魔力量の少ない私の姑息な工夫」
 嘯いてはいるが、No.50まで上り詰めた彼女の魔力量は当然カリンよりはるかに多い。
「わ、わたし」
「あなたの魔法は光の精霊を使って光の屈折による見た目の変化。でも、本来のあなたの魔法はもっと違うところにあるんじゃないかしら。見た目だけを変える魔法と、中身を変える魔法、両方つかえたら、あなたはもっと強くなる」

「わたし、強くなれるの?アイツを守れるくらいに。家に帰してあげれるくらいに」

「今のうちにわたしの知ってる限りのことを教えてあげたいと思うの。強くなりたい?」




 同時刻、俺もカリンも強くうなづいた。
「ああ!!」「うん!!」
 きつくつらい修行がはじまる。
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