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暴走編

店はしません。

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 筆おろしが終わった次の日の朝、朝食を宿の軽食ですませてから、ナレオ商会に向かうが、また二組に分けることにした。

 フィーと俺はナレオ商会に、ロックとカエデとデビットはレベル上げの為ギルドのモンスター狩りを。

 ナレオ商会に入り取り纏めた紙をナレオに提出する。しばらく内容を確認する為に無言になる商会長室。



 「なるほどですね。考えはわかりました。獣人の雇用についてはなぜですか?」



 「簡単に言えば毛が食事に入るとからだ。まとは俺が動物の毛アレルギーだからだ。一緒にいるだけで気分がわるい。俺はやらないが、物好きには獣人だけが働いている料理屋やカフェとかも場所を考えればいいかもしれないが、大都市でやると王族や貴族が定員が欲しいとかトラブルの原因になるから辞めた方がいい、余程のバックがいないと務まらないだろう。」



 「いいアイディアですがリスクが多いですね。残念。しかし、ハンバーガーはいいと思いますが、店をやらせて下さい。」



 「仕方が無いが、レシピの提供やアドバイスはするが店じたいはナレオ商会がやってくれ、俺はハンバーガーを無料で食わせてくれるだけで良いから。」



 「そんな、破格の条件では是非やります。宜しくお願いします。さっそく契約書を作成しましょう。」



 張り切るナレオだか、俺は乗る気はしない理由は心を読み獣人を雇用して獣人カフェを作ろうとしているからだ。契約書に不利益がないか確認する、ないのでサインして契約終了。

 ハンバーガーのレシピを渡し、それとは別にセットやサイドメニューについても教える。OJTは俺はしないから接客については何もいわない。チェーンストア理論は利益は10店舗以上ないと利益を確保するのが難しいのでこの商会では厳しいと思った。それに、同じ材料を使っても作る人で味がかわるので難しい所もある。あとは適当に教えてエルフィランド内の情報を入手した。

 翌日料理指導を行う時にデビットとカエデにトマトソースの簡単な奴とハンバーグを教えた。2人とも料理をする事で楽しそうにしていた。試作品を商会関係者に食べて貰って感想を聞いたが美味いと全員がいっていた。上手くやればひと稼ぎは間違いないと思う。ちなみに指導がてらに大量のトマトソースとハンバーガーを作り収納に入れた。今後の予定のために取っておくのだ。

 ナレオに最低限のアドバイスをしてからこの街を出ることにした。まだ、二つ目の街で首都まであと街が3つもある。時間が掛かる。

 ナレオには悪いがブラック商会はすでにハンバーガーを売っているのでエルフィランド以外では販売出来ないように商業ギルドに登録しているのだ、当然ナレオにはいっていない。欲を出せば潰されるのだ。

 特に収穫もなく次の街にいくのだが、面倒なので素通りしてから首都に行くようにする。首都に近づく事に貴族が多くなるので面倒事に首を突っ込みたくないのである。車は目立つので、久しぶりに馬車をだして、馬を召喚しほのぼの馬車の旅で素早く移動する。



  異世界の貴族イコール大体バカ。



 問題を起こすなら起こすがいい、命があるといいけどね。

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