ワガママ異世界旅(仮)

ダイスケイマイチ

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暴走編

フィーとカエデ

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 フィー・カエデ視点 



 ご主人と別れて移動しているのだが、獣人の奴隷達が食べ過ぎるので資金が厳しくなりつつある。
移動も馬車が使用出来ないため速度も遅く時間がかかっている。
 また、メンバーも全員女性の為絡んでくる男どもがあとをたたない。



 「フィーさんもう私体力的にきついので食事の用意は奴隷達に任せてもいいですか?少し仮眠をとりたいです。」



 「分かったわ、1時間で交代しましょう。」



 今まではダイスケが指示やモンスター討伐、探索をやっていたので苦労しなかったが幼い獣人奴隷たちが戦闘も出来ずただ蓄えを浪費するだけであって困りはてていた。



 「あなたたち、少しは私たちの為にがんばってみない?」



 「なにをするんですか?」



 「野営の見張りよ。モンスターや盗賊などの危害をくわえる奴らがいないか様子をうかがうの」



 「わかりました。やってみます。」



 あろう事か、幼い奴隷達に任せて寝てしまうフィー、そのときあんな事態になるとは思ってもみななっただろう。

 幼い獣人奴隷達が見張りをしていると近づいてくる人影が数人いた。
その手には食べ物があり、獣人奴隷達はヨダレをたらしながら近づいていったのだ。



 「嬢ちゃん達お腹空いていないかい?これ食べる?」



 「「「「「たべる。」」」」」



 今まで、フィーやカエデが甘やかした為食事をくれるヒトは良い者と思いこんでいる。
 その食べ物に睡眠薬が入っているとは思わないだろう。
食べて数分で眠りにつく奴隷達フィーとカエデは気づく事は無い。

 眠った獣人奴隷達は数人の人影に連れられていくのだった。
 数時間後カエデが起きてきて獣人奴隷達がいない事に気づきフィーを起こす。



 「フィーさん起きて下さい。獣人奴隷達がいません。」



 「えっ!見張りをしておくように頼んだのにどうして」



 慌てて辺りを見回す2人見つけるとこはできなかった。
 ダイスケに連絡をとって助けを呼ぼうと思ったが、連絡用の魔道具を含めお金や食料も無くなっていた。
 真っ青になる2人とりあえず近くの街に行くことにした。



 獣人奴隷視線



 私たちが目を覚ますと回りにはスライムの群れが取り囲んでいた。
 逃げだそうとしても服を消化液で溶かされて全裸になる獣人奴隷たち、知らない人影に近づいてご飯を喜んで食べてうれしがっている場合ではなかったのだ。
 スライムも倒せ無く真っ青になって失禁している。
 幼女奴隷達なぜこんな事になっているのは、ダイスケの教育の一環でマサエルがやっているのだ。
 それに気づいていない、幼女達は泣きじゃくる獣になってフィーとカエデが来るまで泣き続けるのであった。

 2人で逃げるように街に戻ってきたフィーとカエデは悩んでいた。
 このまま2人で冒険者として生きていけるのか、そして幼女奴隷達は何処にいったのか。
 たまたま着いた街が元ティーブルグ王国の王都だったとは思いも知らず、ウロウロしているとメイドギルドというでっかい建物が見えてきた。
 聞いたところによると娼館で店頭には見世物があるらしい。
 興味本意で行ってみることにしたら、フィーは驚いた見た事ある魔族がいたからだ。



 「魔王の娘なぜここにぃ?」



 「なんじゃぁお主は見た事あるのじゃあ。うみであったやつじゃあなあ。妾はいそがしいのじゃあ。」



 「変な格好でいるだけじゃない、変態なの?」



 「ぬぐぅぅ、何をいうのじゃぁ。ご主人の要望なのじゃあ。」



 「ご主人とは誰ですか?」



 「ダイスケ様なのじゃあ。」



 「「はあ!」」



 更に驚く2人連絡をとろうとしていた人の名前を聞いたからだ。
 詳しく話を聞くとこの娼館はダイスケ様のものとの事でたまにアドバイザーとして娼館にやって来るとの事だ。
 つまりこの娼館で待っていれば会える事になる、しばらく娼館の雑用をやってお金を稼ごうとする2人、カエデは料理をするみたいなのでフィーは雑用といった片付けを行うみたいだ。
 悲しい事にダイスケは昨日からこの街から旅だっており次に会うのは当分先の事になる。



 その頃幼女獣人奴隷4人は泣きまくっていて従魔のマサエルが嫌がって念話してきた。



 「ご主人幼女奴隷達が泣きすぎてうるさいのでどうしますか?」



 「元ティーブルグ王国の王都のメイドギルド名前に置いておきなさい。ただし、メイドギルドにはいれないでね。あと置き手紙しておいてね。フィーとカエデに」



 「分かりました。では」



 置き手紙



【カエデとフィーへ、きちんと獣人奴隷に教育しているのかな?俺の従魔が森でウロウロしている所を捕獲したよ。
 ただ泣きすぎてうるさいから連れてきてもらった。
 今メイドギルドで働いているらしいけどそこは俺のだからね。
 ただ幼女奴隷は入店できないから、守らなかったら解雇するからね。
 メイドギルドが幼女奴隷を雇うと風紀的に悪くなるから。
 最後に面倒見切れないなら手放す事も考えてね。あの子らの食費1日で金貨1枚越えるから。
 働けないのに燃費悪すぎる。
 あと人税料金はサービスね。 ダイスケより 】





 次の日、メイドギルドの前に幼女奴隷がいた。
手には黒パンの山をもっておりヨダレを垂らしながら食べている。
 メイドギルドの異様な光景に警備隊が保護してマリアに報告する。
 報告を受けたマリアはフィーとカエデを呼びだした。



 「あなたたち奴隷はどうしたの?放棄したの?」



 「「いいえ」急に居なくなりました。」



 「じゃあ警備隊の待機宿舎にいる幼女奴隷は誰かしら?ダイスケが面倒だから手放そうとする所を強引に面倒見るから引き取ったのになぜ面倒みないの?ダイスケとはそんな関係なの?あなたたちは幼女奴隷を連れてでていってあの幼女奴隷達がメイドギルド前で異様な光景をしていたから近隣の店にも迷惑がかかっているのよ。」



 「「・・・」」



 反論できない2人、更にマリアからダイスケからの手紙を見て絶句。泣きながら警備隊の待機宿舎にいった。



 「あなたたちはどこいっていたの?」



 ボロボロの格好の姿で宿舎にいる奴隷に話し掛ける。



 「ごめんなさい、お腹がすいたから食べ物探していた。スライムが出てきて大変だった。もぐもぐぅ」



 「話ながらもの食べない。あなたたちはお金もっていないでしょうどうしたの?」


「ご主人さまの名前を出してもらってきたの。」



 ソコには高級食材の山があり、カエデとフィーの2人の所持金ギリギリ支払える金額の請求書があった。
 顔を真っ青にする2人、奴隷4人はまだ食べている。
 カエデもフィーも奴隷達を手放す事に決めた、養えないからだ。

 奴隷商会にいくと、



 「買い取れませんよ。そもそもあなたたちは奴隷を購入していませんから。権利も永年雇用していますので、誰も契約をとけません。」



 「「・・・」」



 また、残酷な話を聞いた。



 「ダイスケ様の話を聞いていればここまで苦労しなかったのにね。どうしようか?これから。」



 「冒険者として頑張るしか無いね。」



 こうして2人は冒険者として活動を再開したのだが、苦労は終わらなかった。
 幼女奴隷達が納品の品を勝手に食べて依頼が未達成になり違約金が発生しているのだ、



 「あなたたち勝手に食べないで、お金がもらえなくなる。そうしたら何もたべれないよ。」



 「あったからたべたのダメ?」



 「ダメ、ダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメ。」



 「ぅうぅあ~ん」



 泣く奴隷達うるさくて宿からも出禁を受けるし、奴隷達が遊んで壊した宿の備品を弁償しないといけないので資金は尽きた。

街の外で狩りをしながら野宿をしていると声をかけられた。



 「フィーとカエデ久しぶりだな。ぉいあんまり言いたくないが、お前達匂うぞ、臭い。」



 そこには以前のご主人ことダイスケがいた。
泣く2人どうにかしてくれると思っている2人はロックとデビットになんかちょうだいと言いたそうな目で合図するが、



 「ご主人もう遅いので早く街に入りましょう。」



 「そうだな、じゃあ。」



 そんな冷たい態度で去って行く3人。
たしかに、冷たいかもしれないがダイスケはカエデとフィーには別れる時に金貨10枚約1000万円と通信魔道具(値段金貨5000枚)を渡したのだ。
 それだけで一生暮らしていけるはずだった。
また、幼女奴隷を養うことは辞めたほうが良いといったのに聞かなかったのだ。
 冷たくない、あり得ないくらい好待遇だったのだ。

 依頼未達の為にギルドランクも落ち次失敗したら奴隷落ちの危機すらある。
 去って行く3人の背を見て泣いている。
そんな中、幼女奴隷達はひたすら食べており、2人の分はもうない。食べ盛りと言うか底なし沼。はたして2人はどうなるのか?幼女奴隷達はどうなるのか?
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