ワガママ異世界旅（仮）

暴走編

ドワーフに会いに行く

　フィー達の件が終わり何をしようかと思っていたら、鍛冶職人のドワーフに会ったことが無いことを思い出した。
　
　つまり次の旅はドワーフの国にする事にする。
どうしても俺が作った武器や防具だとロックとデビットは装備が出来ない。
熟練度があがり出来上がった物のレア度が高く装備ができないのである。
だから腕利きのドワーフに武器や防具を作って貰いたいのだ。
作っている光景も見たいし、１番の興味は酒好きドワーフに前世のノンアルコールエールやカクテルを飲ませたらどうなるかやってみたいのだ。
当然いつものエールがいいだろうけど間違ってノンアルコールエールが美味いというドワーフがいないか探してみる。
俺はアルコールにも弱いから酒はのまない。
ドワーフも飲めないモノもいるかも知れないのでワクワクしている。

　ノンアルコールの作り方は至って簡単だ。
スキル『アルコール除去』にて無くしているのだ。ロックやデビットに試飲して貰ったが味はそのままエールだそうだ。
ブラック商会にてエール樽を10樽購入して全てノンアルコールに変えた。
準備は整った、商会からドワーフ王国の事を聞いたら獣王国の隣にあるみたいだったので、久しぶりに車で移動することになった。
ドワーフは気性があらく酒豪が多いみたいで鍛冶が好きらしい、良い品物を作っているるしいが商売の方は上手ではない見たいだ。
俺は独学で鍛冶をしているのでドワーフの奴隷か仲間が欲しいところだ。
男女どちらでもかまわない。

　車の運転はロック、探索担当デビット、俺は新たな魔道具の開発を行っている。
魔道具というより自分用の耳が痛くないマスク防塵・防ウイルス・防臭抜群な物だ。
何やってると思われがちだが、俺にとっては生きるか死ぬかの大事な安全アイテムだ。

　そんなことをやっていたら野営ポイントについたので寝床の準備と夕飯ことバーベキューの準備を始めた。
通常野営ではバーベキューはしないのだがあえてする事でモンスターなどの敵を呼び込んでレベル上げをおこなっている。
ぐんぐんロック達はレベルが上がっているが、まだまだ１人でSランクのモンスターには勝てない最低でむ150レベルにならないとステータス的には無理らしい。
俺ならデコピンで倒せるけどね。
その代わりスキル『力加減』を覚えていないと世界をクレーターだらけにしてしまう。



　「ご主人モンスターがやってきますが食べながら倒しますか？」



　「いや、俺が肉焼いておくから２人で倒してこい。危なくなったら応援を呼んでくれ」



　「はい。（っす）」



　返事がおわると走って森に向かって走って行く２人。２人とも武器をほとんどの種類扱えるので前衛・後衛関係なく闘っていけるスタイルだ。
回復魔法はまだレベルが低いので欠損を治療したりとかは出来ない。
30分くらい経って２人とも戻ってきた。



　「ご主人あらかた終わりました。お腹空いたです。」



　「そうだな肉も焼けているから食べよう。」



　「「「いただきます。」」」



　良い匂いが充満する野営地点、ロックとデビットは美味い美味いといって用意していた。
食材をたいらげた、片付けをしていると俺の探知に人がひっかかった。
匂いにつられてやって来る見たいだ。
そこで俺は『浄化』を野営地点にかけて匂いを絶った。
ついでに姿を消すスキル『透明』をロックとデビットにもかけてやってくるものを迎え撃つ事にした。大体こう言う時はトラブルの予感がする。
自分でテンプレを呼び寄せる力があるような気がする。
いいのか悪いのがわからないが、暇な生活が少しでもしのげれば問題ない。

　さてさて、謎の人物のお出ましだ気を引きしめておこう。