ワガママ異世界旅(仮)

ダイスケイマイチ

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暴走編

匂いに吊られてやってきたのは

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 匂いにつられてやって来たのは、獣人が10名くら

いだった。明らかに身分が良さそうな高級な服装や

装備をしている。獣王国の近隣はモンスターがでな

いようにしたから隣のドワーフ王国で狩っていたの

だろう。

冒険者の数も減っていて、貴族から駆り出されたの

だろう獣王国としても素材が必要になるからだ。

それで、自分達の実力も知らずに食材や資材を準備

してなくて美味しい匂いにつられてやって来たみた

いだ。



 「こっちらの方角でまちがいないか?」



 「こちらから匂いがしていました。」



 「早く食べ物だもって参れ。はよ」



 「いくぞ」



 「「は」」



 会話の内容から食べ物を奪うみたいだな、片付け

てもう何もないのだが。護衛達が食べ物をさがして

いるがあるわけない。



 「なにもありません。」



 「なんだと、わざわざここまで来たと言うのにどうするのだ。」



 「そう言われましても何もありませんが」



 激怒する貴族らしき人物手持ちの食料が無いため

顔を真っ赤にして叫んでいる。いつまで経っても去

ろうとしないのでこちらから提案してみることにす

る。



 「すいません、ここで野営してる者ですが寝るので静かにしてもらえませんか?」



 「なんだと!誰にいっているかわかっているのか?」



 「はい、食料を持たずにウロウロとさまよっている人達ですよね。うんうん。」



 「ご主人ストレートにいいすぎですよ。」



 「なんだと、さっさと食料を提供しろそしたら許してやる。」



 「いや、無理ですね。あなたたちにあげる食料はありませんよ。あと、近くに寄らないでいただきたいアレルギーが出ますので」



 「さっきから何という態度だ、食料を奪ってまいれ」



 「「は」」



 「さっさとよこせヒト属がぁ。」



 そういって斬りかかってくる獣人護衛達、当然斬

られる訳もなく。容易に拘束していく。



 「じゃまなので死んでもらいましょう。」



 「何をいっているのだ、貴族を手にかけていいと思っているのか」



 「いやいや、あなた達から襲ってきて返り討ちにあったら犯罪者扱いとはおかしな事をいいますね。」



 「なに、早く解放しろ」



 ごちゃごちゃごねる奴らにはお仕置きが必要だと

思いまず身包みを剥がす。文句をいってくるが、当

然無視。

 たいしたステータスではないが、詫びとして『ス

テータス初期化』にてすべての経験値をゼロにす

る。初期化された全員がステータス低下によりその

場に倒れ込む。そのまま放置すると間違いなく死ぬ

ので仕方なく獣王国のギルドに転移して預けること

にする。ただ預けるのでは無く犯罪者として預け

る。これでこの馬鹿貴族も終わりになってしまうだ

ろう。知ったことではない。

 ギルドに転移してさっそく馬鹿貴族一団を預け

る。



 「野営している所を襲われたから捕まえた

身柄を預かって欲しいのだが、」



 言われた職員は慌ててギルドマスターを呼びに行

く。



 「どうした、ぬぬ貴族様がなぜこちらに依頼でドワーフ王国の方にいっていて3日後の帰還予定ではありませんでしたか?」



 「さっき職員にはなしたが野営している所を襲われたから返り討ちにしたのだが依頼で盗賊とかするのか?」



 「そんな依頼は出していないし、勝手に受けて言ったのは貴族様だ。」



 「じゃあ俺らは帰るぞ。馬鹿貴族をよろしく。」



 「まってくれ、ギルドでも人員がいなくて大変なので屋敷まで

運んでくれないか?」



 「いやいや、命を奪われそうになった奴を家に送りとどけるとは意味がわからん、変な因縁をつけられるのがオチだ。」



 そこを何とかと土下座していわれたので仕方なく

屋敷に送る事になった。ただではやりたくないの

で、送ったら屋敷の物を貰えるようにギルドから一

筆書いてもらった。

 屋敷についたのだが、大きい屋敷だった。門番が

いてひと悶着あったが、ギルドの書状を見せると屋

敷に案内された。まだ目覚めない貴族の代わりに貴

族の奥方と娘が対応するとの事だった。

 面倒事の匂いしかしない。まっている間にロック

とデビットと3人で手当たり次第に収納袋の中に物を

詰め込んでいった。これは強奪ではなく正当な報酬

なのだ。文句があるならギルドに言えばいい。

 長く待たされた為、宝物や食材をはじめ約9割の財

産を得ることができた。その中に犯罪にかかわって

いる書類があったので王城とギルドに複製して送る

事にした。もちろんどんな処罰をしたか連絡するよ

うにも書いてある。しなかったら獣王国に責任をと

って貰う事にすると脅しておく。

 やっと準備が終わったのか執務室に呼ばれた。



 「今回は主人ご迷惑をかけましたね。お詫びとして娘をあなたの嫁として嫁がせます。」



 「はじめまして、わたしはローズといいます。私が嫁になりますのでいいわよね。贅沢させてもらいますわ。」



 やっぱりこうなったか、いならい。かってすぎる

から。



 「いりません。アレルギーになりますし、可愛くもなく肥っているので無理ですね。ギルドから送れと言われてやって来たのでしりませんが、あなたたちは犯罪者の家族なので明日から贅沢どころか食事もままならないでしょう。用がなければ帰ります。使用人がいらないのなら引き取りますがね。」



 「「はあぁぁ」」



 叫び出す肥満女2人、魅力もなんにもない鉱山に

いって痩せるといい。まあ鉱山もないから農地で畑

仕事をさせられるけどね。



 「待って下さい、お願いします。ローズだけは連れて行って下さい。」



 「無理ですね。娼館でもやとってくれないでしょう。ブタみたいないやオーク体系いらないよ。うるさいならゴブリンかオークの巣に置き去りにするよ。使用人も犯罪者が多いからいらない。奴隷だけでも連れていくよ。さいなら」



 2名の奴隷を引き連れて屋敷をでる、最後まで馬鹿

貴族の名前を聞かなかったがそれも明日になれば無

くなるから知る必要はないな。夜も遅くなり宿もな

いみたいなので野営地点に転移して戻ることにし

た。奴隷は驚いていたが明日説明するからといって

寝かせた。ちょっとした事だったがこんな事になる

とは思っても居なかった疲れたので寝ることにし

た。 



 
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