ワガママ異世界旅(仮)

ダイスケイマイチ

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暴走編

酒乱とノンアルコール

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 予定通りドワーフ王国についた俺達は王国門前で

入場の審査をうけることになっている。すんなり行

くと思っているがドワーフの奴隷達が何て言われる

かが心配である。担当の兵士からは特に何も言われ

なかったので入場税を払って王都の中に入ることが

出来た。ドワーフの国だけあって町並みは石材で出

来た建物が多く木材の物は無かった。理由としては

木材の家は火事とともに燃え広がるから作らないと

のことだった。

 辺りを見渡しながら冒険者ギルドにいくとドワー

フ奴隷達を登録する事にした。登録をまっている間

に倒したモンスター素材を売却することにした。沢

山の量で驚かれたが今素材が少なくなっていたので

助かったといってすべて買い取って貰った。貰った

お金で食料を買って宿を取ることにした。宿の名は

【飲んだくれ亭】といって名前だった。

 俺は一人部屋で後は4人部屋にしてもらった。食堂

の料理はそこそこ美味しかったがドワーフという種

族は食事の度に酒を飲んで騒ぎやがる、ゆっくり食

事をしたい俺からするとうるさい奴らなのだ。静か

にすれば文句もいわないのにね。がはははと笑って

いたドワーフがからんできたので体内アルコール度

数を現状の5倍の量にするとバタバタ倒れていった。

 ドミノ倒し改めドワーフ倒しだ。明日から二日間

は真面に動けないだろう。倒れたドワーフ達をほっ

たらかしにして寝ることにした。

 翌朝食堂には二日酔いのドワーフ集団がいたが大

人しくしていたので、ゆっくり食べる事ができた。

宿を出てから鍛冶ギルドに向かって歩いていると沢

山の屋台が並んでいたので、適当に買っては『収

納』にいれていった。上客と見られて沢山買わされ

た。

 鍛冶ギルド内は沢山のドワーフがいた。大体のド

ワーフが酒を飲んでしゃべっている。話声がうるさ

いからギルド内の酒をすべてノンアルコールにし

た。こっそりしたのでわからないと思うこれで騒ぐ

事が少なくなるだろう。大体のドワーフは酒を飲み

過ぎなのだそして一日数件お酒のトラブルがある。

トラブルを無くす為にもノンアルコールが役にたつ

はずだ。俺は酒は飲まないから動でもいいのだ。鍛

冶ギルドで鍛冶の素晴らしい工房を教えてもらい行

くことにした。奴隷達は鍛冶が習えるとワクワクし

ていたいい師匠に出会えるといいのだが。

 紹介して貰った工房は大通りから1本中に入った

所にあった。工房からは音が聞こえてこない様子を

伺いながら工房にはいってみる。



 「誰かいないか?」



 返事は無いようだ。もう一度言ってみる。



 「誰かいないか、いないのか」



 「うるさい、寝れないじゃないか。」



 工房の奥から出てきた。



 「依頼なのか?素材が無いから何も作れないぞ。

さぁ帰れ。」


 追い出された俺達どうするか考える。

 工房の外で考え込んでいるとふと看板が目に入

る。工房の名前は【アルコールの絆】だった。どれ

だけ酒好きなんだ。とりあえず酒で釣る作戦にして

みた。



 「すまない、また来たぞ。」



 「なんだいお前らは俺は寝るんだ。帰れ」



 「いや、いい酒があるから飲まないかなっと思っ

てなぁ」



 「ささ酒だとぉー。飲みたいが飲むと暴れてしま

うからだめだ。」



 「いいのがあるぞエールだけどアルコールが入っ

てないやつだ。まあ飲んでみてくれ」



 「なんだと、わかった飲んで見るが暴れても責任

はとらないぞ。ゴクゴク」



 飲みほすドワーフ、ジョッキを返してくる。



 「冷えてて美味い。だが、アルコールを感じな

い。どうしてだ。」



 「だから、アルコールがはいって無いからだ。こ

れなら暴れる事もないだろう。」



 飲みながら詳しい話を聞くとアルコールを飲み過

ぎて暴れたあげく納品が遅れてしまって注文がはい

って来なくなったみたいだ。素材も納期が遅れた為

違約金のかわりにもっていかれたそうだ。それでも

エールを飲まないと鍛冶ができないので困っている

とのことだった。変わったドワーフだと思ったが店

においてある品はいい物だったので提案を持ちかけ

る。


 「ノンアルコールエールと素材を提供するから弟

子を2人とってくれないか?悪い条件ではないのだ

が、どうだ?」



 「そんな条件でいいなら受けるぞ。」



 「まだ名前を言っていなかったがダイスケだ。弟

子になるのが、ボックスとハンターだ。」



 「ボックスですよろしくおねがいします。」



 「ハンターです。よろしくお願いします。」



 「俺はテッカイだ。名前を言って無かった悪かっ

たな。出来れば明日からでも始めたいので素材をお

願いしたい。出来るか?」



 「収納袋にモンスター素材からミスリルインゴッ

ト、オリハルコンといろいろあるぞ、勝手につかっ

てもいいぞ。」



 「オリハルコンだと、いいのか?」



 「かまわない。使ってくれ出来た物は俺が買い取

るからどんどん作ってくれ。」



 「すまない何から何まで、二人をしっかり育てる

から任せておけ。住み込みで良いから。」



 そういって、素材とは別にノンアルコールの入っ

たエールを置いていった。それにしてもドワーフの

やつら酒癖わるいからいまつくってある酒をすべて

買い付けた。またブラック商会にドワーフ王国に入

る酒をすべて買い上げてドワーフ王国の酒の量をへ

らし、価格を高騰させていった。

 ただしアルコールの絆工房にはノンアルコールの

エールをずっと納品していた。アルコールがなくな

るにつれてドワーフ王国の鍛冶生産品が少なくなっ

ていき価格が上がってきたので持っている武器や防

御、ノンアルコールエールを大量に売った。ノンア

ルコールエールでも飲んだ気になるらしく良かった

みたいだ。それからノンアルコールエールの需要が

増えてきたのでブラック商会でノンアルコールエー

ルやノンアルコール酒を大量に生産品を任せた。ド

ワーフ王国への重要な取引品となった。



 ドワーフ王国の経済はブラック商会が押さえる事

ができたので違う国に行くことにする。弟子になっ

た2人は後1年すれば独立できるようになるみたい

だ。ドワーフ王国の王都にも教会があったので寄付

としてエール1樽と金貨100枚渡しておいた。当然び

っくりされた。
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