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「あの、涼子さん」
真くんの神妙な態度に、お金貸してって言われたりして、なんて考えが過ったけれど、それはそれで、まぁいいかと思った。彼の存在は唯一の癒し。失うなら数万円くらいなくなっても惜しくない。
「終わったら俺の部屋に来ませんか」
「へぇ?」
予想外の言葉に思わず間抜けな声が出た。
「いつもマンションの前でバイバイするから、涼子さんの部屋がだめなら、俺のアパート、狭いし、ボロいけど、ここで会うと涼子さんにお金使わせることになるから……。時間とかお金とか気にしなくて一緒にいられるでしょ? だから……」
仔犬を彷彿とさせる眼に胸が苦しくなるくらいときめいた。
「……ダメ、かな」
「ううん。ダメじゃないよ」
悲しげに伏せられた仔犬の眼に慌てて、彼の手を握った。
思いの外ごつごつした感触にどきりとする。こんなに可愛いのにやっぱり男性なんだ。
「やーん。凜花さん、だいたーん」
背後からユカリちゃんの声がして、たまらなく恥ずかしくなって手を引っ込めた。
モデルのようにスレンダーな体つきにダークブラウンのロングヘアとエキゾチックな顔立ちが大人っぽい。二十歳。結愛ちゃんより人気が高い、うちのナンバーワン。
もし私がこの子だったら、こんなに気恥ずかしく思わなくて済むだろうな。
「俺、ここ好きじゃないんです。涼子さんがいじめられてるみたいで」
「あはは。違うよ。そういう役割なの。ね、たまには飲んだら? 赤ワイン?」
「……いいです。烏龍茶が好きなんで」
「またまたー。そんなわけないじゃない。いつもあそこで赤ワイン頼んでるじゃない。持ってくるからちょっと待ってて」
立ち上がろうとした私の手を、真くんが強く掴む。
「いいです。涼子さんに迷惑かけたくないです。だからこれからはうちに来てください」
「真くん……」
直視できないほど真摯な眼差しを向けられる。私は困惑して彼から目をそらした。
部屋に行くってことは、遠からずするかもしれないってことよね? ゲイじゃない限り彼とセックスする可能性はゼロではない、はず。
処女であることに負い目を感じているが、こだわるつもりはない。でも、彼とのセックスが想像できない。でも、彼は私となんてしたいと思ってないかもしれない。そうだ。草食系というやつという可能性のほうが高い。彼から性的な空気を感じない。
「ううん。気にしないで。それより、税理士試験の勉強は大丈夫なの? 貴重な時間だよ無駄にしちゃだめ」
「それって、拒否られてます?」
「そういうわけじゃないけど」
「……なんか、俺ばっか、必死こいてますね」
真くんが少し体をずらす。このまま彼の心がもっと遠ざかっていきそうで怖い。
「あのね、聞いて。私ね、優先順位を間違ってほしくないの。せっかく真くん勉強頑張ってるのに」
「子供扱いやめてください。俺、弟ポジションとか、絶対嫌なんですけど」
少し硬質な声が氷柱のように胸を刺す。
「そんなつもりじゃないよ」
「じゃあはぐらかすのやめてください。今夜、俺の部屋に行くって言ってください」
「……うん。わかった。お店終わったら連絡する」
「違う。それじゃだめ」
下を向くと、真くんが額を合わせるように頭を寄せてきた。鼻の頭を彼の柔らかな髪の毛がくすぐる。
「……お店終わったら、真くんの部屋に行く」
鼻の頭から頬にかけてやたら熱い。三十も過ぎて本気で赤面してカッコ悪い。恥ずかしくて真くんの顔が見れない。
「じゃあ、いつものファミレスで待ってますね」
花が綻ぶようないつもの可愛い笑顔が戻ってほっとした。
「うん」
真くんを見送りに外に出ると、雨が降っていた。
それぞれの看板の灯りが濡れたアスファルトに映り、寂れた路地裏がさらに猥雑な雰囲気を醸している。
表通りまで送って、嫌がる彼に押しつけるように傘を渡した。真くんは二回振り向いて笑顔で手を振ってくれた。
おでこぶつけるとか、にやける。唇を噛みながら踵を返すと、目の前にスーツの胸があってぶつかりそうになった。
「すみませんっ」
半歩下がり、慌てて見上げると、その人の傘の中だった。雨の音も喧騒も胸が弾む気恥ずかしい喜びも消えた。
「気にせずそのままくればよかったのに」
懐かしい色気を帯びた低音にぐらぐらと脳が揺れる。たくさんの断続的な記憶が散らかった。そのすべてが集結し、見上げた先に像を結んだかのようだ。
「え、なんで……」
「ほっせぇな。ちゃんと食ってんのか?」
一瞬、現実を忘れた。幻かと目を疑った。日に焼けた肌に仕立ての良いスーツが妙にセクシーで似合っている。五年前よりさらに洗練されていて、思わず見惚れた。
「織部。で、いいんだよな? まだ」
「セ、セクハラで訴えますよ。真壁さん」
バクバクと暴れる心臓を抑え、平気な振りをした。でも確実に声がうわずった。
「せっかくの再会だろ。勘弁してくれ。で、今から指名できる?」
一体どういうつもりなんだろう。まるで五年前の悪夢の夜、いや、もっと前。
七年前の、彼の悪夢の(私の人生最大の逆転劇の)晴れ舞台の日のようなやりとりじゃないか。
見切りをつけて突き放したくせに。五年の月日の賜物? それとも、いつまでも引きずるほどの事じゃなかったってこと?
そう、なら。
「ご指名ありがとうございます。凜花でーす。やーだぁー。ババ専ですか? 物好きなんですね。お客さま」
「はいはい。じゃ、凜花ちゃん。店、案内してもらおうか」
「はぁーい。ご来店ありがとうございまぁす」
やけっぱちで明るく可愛い子ぶった口調でいうと、真壁さんは苦笑しながら軽く肘を私につきだした。
「よくそんな靴履いて歩けるな」
「一人で歩くの慣れてますから大丈夫です」
「つれないこと言うなよ」
ゴールドの華奢なストラップの9cmピンヒールはいつまでたっても緊張する。転ばないように、滑らないように。いつも綱渡りしているみたいだ。
「凛花ちゃん。君もプロなら客に恥をかかせるなよ」
「し、失礼しました」
「いいよ。行こう」
私の虚勢も歯牙にもかけない何の気なしのエスコート。軽く触れただけの腕に指先の神経が騒がしい。
この人の存在は今まさに掃き溜めに鶴。スイス製の時計もイタリア製の鞄もうちの店の客では滅多にお目にかかれない。落ち着いた光沢のあるスーツだって間違っても紳士服の○○ではないだろう。
「真壁さんも落ちぶれた私を笑いにいらしたんですか?」
「も? そんな奴がいるのか? 言っとくが、俺はそんなつもりないぞ。で。誰がそんなことしてんだ?」
「かつて私が契約を勝ち取った他社の営業です」
「未だに仕事出来ないんだろうな。ソイツ」
「こんな場末のキャバクラですものね。一流の方ならまずお越しにならない。でも、若くて可愛い嬢もいますよ。私が例外なだけで」
「俺はもう若いキャバ嬢のノリについていけないし、何より女の喜ばせ方一つ知らない間抜けだってお前が一番よく知ってるだろう」
「そうでした? 歳のせいか昔のことは覚えていません」
私の嫌味を鼻で笑うと、私の好みの色っぽい目元を冷たく細めた。
「そんなに上書きされたのか。最近のアップデートはいつ? さっきの奴か?」
「最低ですね。人気も若さもありませんけど、枕営業はしてないんです」
「最低ついでに訊かせてもらうけど、パトロンは? 愛人契約はしてないのか?」
「してるわけないじゃないですか!」
「じゃあ俺とどうだ? 月いくら欲しい?」
「5年も経てばお互いに変わってしまうんですね。私の敬愛していた真壁さんはいらっしゃらないみたい」
「あの頃とは違う。俺はお前の上司じゃない。お前も部下じゃない。ただの」
真壁さんはぐっと言葉を飲み込んだ。
「知り合いだ。ちょっと訳ありの、気まずい、ただの知り合い……」
項垂れた陰りのある横顔に未だに胸が高鳴る。色気に深みが増している。本当に最低な事しか言われてないけど。
「相変わらずお疲れなんじゃないですか? ラグジュアリーな癒しとは程遠い場所ですけど、はやくお入りになって。雨でお体が冷えてます」
「織部がいい女で助かるよ」
と力なく微笑む。
「都合の、が抜けてらっしゃいません?」
「俺が悪かった。いじめないでくれ」
軒下で真壁さんがたたんだ傘を受け取り、入り口のドアを開けた。暇そうなマネージャーとボーイが客かと色めき立ったが、私とわかると、興味を失った視線になった。
真くんの神妙な態度に、お金貸してって言われたりして、なんて考えが過ったけれど、それはそれで、まぁいいかと思った。彼の存在は唯一の癒し。失うなら数万円くらいなくなっても惜しくない。
「終わったら俺の部屋に来ませんか」
「へぇ?」
予想外の言葉に思わず間抜けな声が出た。
「いつもマンションの前でバイバイするから、涼子さんの部屋がだめなら、俺のアパート、狭いし、ボロいけど、ここで会うと涼子さんにお金使わせることになるから……。時間とかお金とか気にしなくて一緒にいられるでしょ? だから……」
仔犬を彷彿とさせる眼に胸が苦しくなるくらいときめいた。
「……ダメ、かな」
「ううん。ダメじゃないよ」
悲しげに伏せられた仔犬の眼に慌てて、彼の手を握った。
思いの外ごつごつした感触にどきりとする。こんなに可愛いのにやっぱり男性なんだ。
「やーん。凜花さん、だいたーん」
背後からユカリちゃんの声がして、たまらなく恥ずかしくなって手を引っ込めた。
モデルのようにスレンダーな体つきにダークブラウンのロングヘアとエキゾチックな顔立ちが大人っぽい。二十歳。結愛ちゃんより人気が高い、うちのナンバーワン。
もし私がこの子だったら、こんなに気恥ずかしく思わなくて済むだろうな。
「俺、ここ好きじゃないんです。涼子さんがいじめられてるみたいで」
「あはは。違うよ。そういう役割なの。ね、たまには飲んだら? 赤ワイン?」
「……いいです。烏龍茶が好きなんで」
「またまたー。そんなわけないじゃない。いつもあそこで赤ワイン頼んでるじゃない。持ってくるからちょっと待ってて」
立ち上がろうとした私の手を、真くんが強く掴む。
「いいです。涼子さんに迷惑かけたくないです。だからこれからはうちに来てください」
「真くん……」
直視できないほど真摯な眼差しを向けられる。私は困惑して彼から目をそらした。
部屋に行くってことは、遠からずするかもしれないってことよね? ゲイじゃない限り彼とセックスする可能性はゼロではない、はず。
処女であることに負い目を感じているが、こだわるつもりはない。でも、彼とのセックスが想像できない。でも、彼は私となんてしたいと思ってないかもしれない。そうだ。草食系というやつという可能性のほうが高い。彼から性的な空気を感じない。
「ううん。気にしないで。それより、税理士試験の勉強は大丈夫なの? 貴重な時間だよ無駄にしちゃだめ」
「それって、拒否られてます?」
「そういうわけじゃないけど」
「……なんか、俺ばっか、必死こいてますね」
真くんが少し体をずらす。このまま彼の心がもっと遠ざかっていきそうで怖い。
「あのね、聞いて。私ね、優先順位を間違ってほしくないの。せっかく真くん勉強頑張ってるのに」
「子供扱いやめてください。俺、弟ポジションとか、絶対嫌なんですけど」
少し硬質な声が氷柱のように胸を刺す。
「そんなつもりじゃないよ」
「じゃあはぐらかすのやめてください。今夜、俺の部屋に行くって言ってください」
「……うん。わかった。お店終わったら連絡する」
「違う。それじゃだめ」
下を向くと、真くんが額を合わせるように頭を寄せてきた。鼻の頭を彼の柔らかな髪の毛がくすぐる。
「……お店終わったら、真くんの部屋に行く」
鼻の頭から頬にかけてやたら熱い。三十も過ぎて本気で赤面してカッコ悪い。恥ずかしくて真くんの顔が見れない。
「じゃあ、いつものファミレスで待ってますね」
花が綻ぶようないつもの可愛い笑顔が戻ってほっとした。
「うん」
真くんを見送りに外に出ると、雨が降っていた。
それぞれの看板の灯りが濡れたアスファルトに映り、寂れた路地裏がさらに猥雑な雰囲気を醸している。
表通りまで送って、嫌がる彼に押しつけるように傘を渡した。真くんは二回振り向いて笑顔で手を振ってくれた。
おでこぶつけるとか、にやける。唇を噛みながら踵を返すと、目の前にスーツの胸があってぶつかりそうになった。
「すみませんっ」
半歩下がり、慌てて見上げると、その人の傘の中だった。雨の音も喧騒も胸が弾む気恥ずかしい喜びも消えた。
「気にせずそのままくればよかったのに」
懐かしい色気を帯びた低音にぐらぐらと脳が揺れる。たくさんの断続的な記憶が散らかった。そのすべてが集結し、見上げた先に像を結んだかのようだ。
「え、なんで……」
「ほっせぇな。ちゃんと食ってんのか?」
一瞬、現実を忘れた。幻かと目を疑った。日に焼けた肌に仕立ての良いスーツが妙にセクシーで似合っている。五年前よりさらに洗練されていて、思わず見惚れた。
「織部。で、いいんだよな? まだ」
「セ、セクハラで訴えますよ。真壁さん」
バクバクと暴れる心臓を抑え、平気な振りをした。でも確実に声がうわずった。
「せっかくの再会だろ。勘弁してくれ。で、今から指名できる?」
一体どういうつもりなんだろう。まるで五年前の悪夢の夜、いや、もっと前。
七年前の、彼の悪夢の(私の人生最大の逆転劇の)晴れ舞台の日のようなやりとりじゃないか。
見切りをつけて突き放したくせに。五年の月日の賜物? それとも、いつまでも引きずるほどの事じゃなかったってこと?
そう、なら。
「ご指名ありがとうございます。凜花でーす。やーだぁー。ババ専ですか? 物好きなんですね。お客さま」
「はいはい。じゃ、凜花ちゃん。店、案内してもらおうか」
「はぁーい。ご来店ありがとうございまぁす」
やけっぱちで明るく可愛い子ぶった口調でいうと、真壁さんは苦笑しながら軽く肘を私につきだした。
「よくそんな靴履いて歩けるな」
「一人で歩くの慣れてますから大丈夫です」
「つれないこと言うなよ」
ゴールドの華奢なストラップの9cmピンヒールはいつまでたっても緊張する。転ばないように、滑らないように。いつも綱渡りしているみたいだ。
「凛花ちゃん。君もプロなら客に恥をかかせるなよ」
「し、失礼しました」
「いいよ。行こう」
私の虚勢も歯牙にもかけない何の気なしのエスコート。軽く触れただけの腕に指先の神経が騒がしい。
この人の存在は今まさに掃き溜めに鶴。スイス製の時計もイタリア製の鞄もうちの店の客では滅多にお目にかかれない。落ち着いた光沢のあるスーツだって間違っても紳士服の○○ではないだろう。
「真壁さんも落ちぶれた私を笑いにいらしたんですか?」
「も? そんな奴がいるのか? 言っとくが、俺はそんなつもりないぞ。で。誰がそんなことしてんだ?」
「かつて私が契約を勝ち取った他社の営業です」
「未だに仕事出来ないんだろうな。ソイツ」
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「俺はもう若いキャバ嬢のノリについていけないし、何より女の喜ばせ方一つ知らない間抜けだってお前が一番よく知ってるだろう」
「そうでした? 歳のせいか昔のことは覚えていません」
私の嫌味を鼻で笑うと、私の好みの色っぽい目元を冷たく細めた。
「そんなに上書きされたのか。最近のアップデートはいつ? さっきの奴か?」
「最低ですね。人気も若さもありませんけど、枕営業はしてないんです」
「最低ついでに訊かせてもらうけど、パトロンは? 愛人契約はしてないのか?」
「してるわけないじゃないですか!」
「じゃあ俺とどうだ? 月いくら欲しい?」
「5年も経てばお互いに変わってしまうんですね。私の敬愛していた真壁さんはいらっしゃらないみたい」
「あの頃とは違う。俺はお前の上司じゃない。お前も部下じゃない。ただの」
真壁さんはぐっと言葉を飲み込んだ。
「知り合いだ。ちょっと訳ありの、気まずい、ただの知り合い……」
項垂れた陰りのある横顔に未だに胸が高鳴る。色気に深みが増している。本当に最低な事しか言われてないけど。
「相変わらずお疲れなんじゃないですか? ラグジュアリーな癒しとは程遠い場所ですけど、はやくお入りになって。雨でお体が冷えてます」
「織部がいい女で助かるよ」
と力なく微笑む。
「都合の、が抜けてらっしゃいません?」
「俺が悪かった。いじめないでくれ」
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