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翌年の春、驚くことに真壁さんは以前から噂のあった大手ゼネコンへと転職した。
最後に別れの言葉と感謝の気持ちと謝罪を告げたくて、半ば衝動的にマンションに向かったのだけれど、エントランスから出てくる彼の腕に大学生か新卒くらいの女の子が甘えるように巻きついていたのを見てしまい、声をかける機会を失った。
それからというもの面白いほど状況が悪化した。
真壁さんの転職先との企業買収の話が持ち上がり、社内の空気が悪くなったのもある。派閥が出来たうえに、営業部長の須藤は本来女が出世するのを不快に思う人種だったらしく、稼ぎ頭で実質リーダーだった真壁さんの(仕事上だけの)寵愛を受けていた私を邪険にし、(これには他の女性社員も介入した)真壁さんの後釜に益子を据えた。それにはもちろん不服はなかった。ただ、今まで私の実力を認めてくれていたはずの人々までが、所詮女のすることだ、枕営業にちがいない、と部長に感化された陰口を叩き始め、私の精神状態は少しずつ不安定になった。中でも一番こたえたのは真壁さんと出来ていたから仕事を貰えたというものだ。
得意先も別の社員に割り当てられ、新規開拓に回された。
社内では益子だけが変わらずそれまで通り接してくれたし、私を支持してくださるお客様もいて実績を挙げてはいたのだが、年末を前に私は仕事を辞めた。
別の女性社員が個人的に通っていたホストクラブの費用を会社の経費で落としたのを、私のせいにされ、真相を知っているはずの部長から辞職を迫られた。
真壁さんという灯明を失い、針の筵の毎日だった。四面楚歌の状況に限界を感じた。どこにも力が入らなくなり、抗う気力もなくなった。
益子だけが私の無実を訴えてくれたが、騒ぎを大きくするのが怖かった。
「もう、無理」
部長に食って掛かる益子に伝えたのは、真壁さんから絞り出された言葉と同じ。これ以上ない拒絶だった。
益子は、ただ、そうかと独り言のように呟き、諦めてくれた。
早々に退職が受理され、無職になった私は、ただぼんやりと天井を眺めそのまま眠りまた目覚めてを繰り返した。
一週間目、夢に真壁さんが現れて、泣いている私に笑いかけてくれた。
「なんだ織部。お前、俺がいなきゃまるっきりダメなんだな」
夢のなかでは優しく聞こえた言葉も目が覚めると絶望に変わった。
幸い貯金はしっかりあったので業者に任せてすべてを処分しマンションを引き払い実家に逃げ帰った。
約一年間引きこもり、母にそろそろ働くか見合いでもしなさいよと、露骨に迷惑がられるようになったので、同級生の伝で家から二十キロ以上離れた繁華街でホステスを始めた。
選んだのは、私を知るお得意様や益子たちならまず興味も持たないような小さくて品のない店。
衣装の露出度は高く、若さが至上の価値で、社会、とりわけ経済や政治の話に関心があれば煙たがられ、すごーい、マジでー、ヤバーイがあればやりすごせるような場所。
私は周りの若さに圧倒され、ノリにもついていけず肩身も狭かったが、新しい会社に就職しようとする勇気が持てず、実家をでてしまっていたので辞めるわけにはいかなかった。
そしてあの悪夢の始まりの夜から五年と半年が経ち、私は三十二歳になったが、真壁さんの件がトラウマになっていて、未だに処女だった。
三十を越えてますます人気は落ち、十は下の女の子の添え物として道化役に徹している方がずっと多いかったが、ここ最近、指名が入るようになった。
「おい、凜花。また来てるぞ」
マネージャーが舌打ちをしそうな勢いで私を呼んだ。凜花とは私の源氏名。
「わぁー、でたぁ。凜花さんの烏龍茶王子~。お給料少ないの彼のせいじゃなかったっけ~?」
つけまつげにカラコンがっつり盛った金髪の髪をした二十二歳の結愛ちゃんが楽しげに揶揄する。
「ババァが若い男に必死になってんのか? 惨めだなぁ」
どの口がいうのよ。眉間に力が入りそうになったが、代わりに口角を上げた。
「やだぁ。そんなんじゃないですよ。じゃあすみません。失礼しますね」
「謝るなよ~。ババァは戻ってこなくたって構わねーんだから」
そこにいた三人の客と結愛ちゃんがどっと笑い出す。私をババァと呼んで笑っていたのは、かつて私が契約を勝ち取った他社の営業マン。好みの女の子と一緒に私をヘルプに指名してくれる最悪のお客様だ。
そしてもう一人、私を指名してくれるのは、カウンターで一人所在なげに座っている烏龍茶王子こと藤枝真くん。二十五才。
仔犬を彷彿とさせるくりっとした眼はいつも潤んでいる。唇は厚くて血色がいい。とがった顎に色白の肌。今時の男の子の特徴なのか、性的な匂いが感じられない。
私が席につくとニコニコして烏龍茶をすすり、近況を聞いてくる。
彼がいると際どい下ネタや、けたたましい愛想笑いのノイズが少し遠退く気がした。この席につくとほんわかした時間を与えてもらえる。それに真くんは私を本名の涼子にさんをつけて呼んでくれる。こんなことをいうと大袈裟だけど、ちゃんと人間扱いされてるって思える。
初めて真くんを見たのは、明け方のファミレスだった。仕事終わりに無性にそこのドリアが食べたくなり、明日の体重が気になりつつ、我慢できずに寄った。人も疎らな店内に赤ワインのデカンタと若鶏のグリルを前に、熱心に本を読んでいる男の子がいた。
プレッシャーに強くなる五つの法則、という自己啓発系のタイトルに、小動物の様な彼の姿が微笑ましく、真壁さんの下で働き始めた頃の自分を思い出して懐かしくなった。真壁さんの真似をして色んな本を読んだ。ビジネス書や経済学の本や自己啓発はもちろん、歴史、時代物から話題の娯楽小説。知識を吸収するより真壁さんと共通の話題を持てるのが楽しかった。意見が一致すると真壁さんのテンションが上がって話が長くなるのが嬉しかった。
スパークリングワインのボトルとドリアを注文し、こっそりと見知らぬ青年が読書する気配を楽しんだ。
次にファミレスに寄ったのは二週間後だった。二度目に彼を見かけた時、少しだけ胸がときめくのを感じた。
つい、見すぎていたのかもしれない。本からチラリと黒目をこちらに向けると、少し自信がなさそうな笑みを口角にこめて会釈してくれた。そして三度目の再会で、彼から声をかけてくれた。
「ちょくちょく会いますね。あっ、すみません。急に。ご迷惑ですよね」
遠慮と好奇心がない交ぜになった眼がキラキラしていて、つい男の子相手に、なんて可愛いのだろうかと感心してしまった。
「大丈夫ですよ。お見かけしたの、二回目ですかね」
と初回は気づいていないものとして云うと、彼はおどけたような笑みを浮かべて指を三本たてて見せた。
「三度目です」
「そうでしたか」
と噴き出すと、彼は無邪気にニコニコして「はい」と頷いた。
「ごめんなさい。実は貴女の事がなんだか気になってしまって、つい」
彼はペコペコと頭を下げて開いた本で口許を隠した。
「ありがとう。嬉しい」
素直な気持ちを口にすると、目頭がキュッとなった。好意的に接してもらうのが懐かしいと感じるくらい、私の私生活は殺伐としていた。
お店の若い子たちと客にはあけすけに馬鹿にされ、一度は口説いてきたくせに断ると悪態をつくようになったマネージャー。友人は皆結婚して家事や育児や仕事に勤しみ疎遠になった。両親は三十を過ぎて尚水商売に身を費やす娘を諦めていた。
「あの、名前を教えてください」
「織部涼子です」
「涼子さん。素敵なお名前ですね」
ふわっと花開くような笑顔に心が洗われた。泣きそうになったのを乾いた笑いで誤魔化した。
「やだ。見かけによらず口が上手いのね」
彼は気まずそうにゆるく笑って頭を下げた。
「すみません。調子にのっちゃいました」
たったそれだけで、私はとても丁寧に扱ってもらった気がして嬉くなったのだ。
明け方のファミレスで、数回待ち合わせたように一緒になり、食事を共にした。会計は別々。私が奢るというと彼は嫌がった。
隠すこともないだろうと私は働いている店の話をしたら、彼はその夜一人で店に来てくれた。それからだいたい金曜日に来てくれる。負担をかけたくなくて嫌がる彼を説得してここの代金を持つようにしたのだ。
彼の存在に、私は生きていることを許されたような気がしている。だから、必死と言われれば、否定のしようがない。
最後に別れの言葉と感謝の気持ちと謝罪を告げたくて、半ば衝動的にマンションに向かったのだけれど、エントランスから出てくる彼の腕に大学生か新卒くらいの女の子が甘えるように巻きついていたのを見てしまい、声をかける機会を失った。
それからというもの面白いほど状況が悪化した。
真壁さんの転職先との企業買収の話が持ち上がり、社内の空気が悪くなったのもある。派閥が出来たうえに、営業部長の須藤は本来女が出世するのを不快に思う人種だったらしく、稼ぎ頭で実質リーダーだった真壁さんの(仕事上だけの)寵愛を受けていた私を邪険にし、(これには他の女性社員も介入した)真壁さんの後釜に益子を据えた。それにはもちろん不服はなかった。ただ、今まで私の実力を認めてくれていたはずの人々までが、所詮女のすることだ、枕営業にちがいない、と部長に感化された陰口を叩き始め、私の精神状態は少しずつ不安定になった。中でも一番こたえたのは真壁さんと出来ていたから仕事を貰えたというものだ。
得意先も別の社員に割り当てられ、新規開拓に回された。
社内では益子だけが変わらずそれまで通り接してくれたし、私を支持してくださるお客様もいて実績を挙げてはいたのだが、年末を前に私は仕事を辞めた。
別の女性社員が個人的に通っていたホストクラブの費用を会社の経費で落としたのを、私のせいにされ、真相を知っているはずの部長から辞職を迫られた。
真壁さんという灯明を失い、針の筵の毎日だった。四面楚歌の状況に限界を感じた。どこにも力が入らなくなり、抗う気力もなくなった。
益子だけが私の無実を訴えてくれたが、騒ぎを大きくするのが怖かった。
「もう、無理」
部長に食って掛かる益子に伝えたのは、真壁さんから絞り出された言葉と同じ。これ以上ない拒絶だった。
益子は、ただ、そうかと独り言のように呟き、諦めてくれた。
早々に退職が受理され、無職になった私は、ただぼんやりと天井を眺めそのまま眠りまた目覚めてを繰り返した。
一週間目、夢に真壁さんが現れて、泣いている私に笑いかけてくれた。
「なんだ織部。お前、俺がいなきゃまるっきりダメなんだな」
夢のなかでは優しく聞こえた言葉も目が覚めると絶望に変わった。
幸い貯金はしっかりあったので業者に任せてすべてを処分しマンションを引き払い実家に逃げ帰った。
約一年間引きこもり、母にそろそろ働くか見合いでもしなさいよと、露骨に迷惑がられるようになったので、同級生の伝で家から二十キロ以上離れた繁華街でホステスを始めた。
選んだのは、私を知るお得意様や益子たちならまず興味も持たないような小さくて品のない店。
衣装の露出度は高く、若さが至上の価値で、社会、とりわけ経済や政治の話に関心があれば煙たがられ、すごーい、マジでー、ヤバーイがあればやりすごせるような場所。
私は周りの若さに圧倒され、ノリにもついていけず肩身も狭かったが、新しい会社に就職しようとする勇気が持てず、実家をでてしまっていたので辞めるわけにはいかなかった。
そしてあの悪夢の始まりの夜から五年と半年が経ち、私は三十二歳になったが、真壁さんの件がトラウマになっていて、未だに処女だった。
三十を越えてますます人気は落ち、十は下の女の子の添え物として道化役に徹している方がずっと多いかったが、ここ最近、指名が入るようになった。
「おい、凜花。また来てるぞ」
マネージャーが舌打ちをしそうな勢いで私を呼んだ。凜花とは私の源氏名。
「わぁー、でたぁ。凜花さんの烏龍茶王子~。お給料少ないの彼のせいじゃなかったっけ~?」
つけまつげにカラコンがっつり盛った金髪の髪をした二十二歳の結愛ちゃんが楽しげに揶揄する。
「ババァが若い男に必死になってんのか? 惨めだなぁ」
どの口がいうのよ。眉間に力が入りそうになったが、代わりに口角を上げた。
「やだぁ。そんなんじゃないですよ。じゃあすみません。失礼しますね」
「謝るなよ~。ババァは戻ってこなくたって構わねーんだから」
そこにいた三人の客と結愛ちゃんがどっと笑い出す。私をババァと呼んで笑っていたのは、かつて私が契約を勝ち取った他社の営業マン。好みの女の子と一緒に私をヘルプに指名してくれる最悪のお客様だ。
そしてもう一人、私を指名してくれるのは、カウンターで一人所在なげに座っている烏龍茶王子こと藤枝真くん。二十五才。
仔犬を彷彿とさせるくりっとした眼はいつも潤んでいる。唇は厚くて血色がいい。とがった顎に色白の肌。今時の男の子の特徴なのか、性的な匂いが感じられない。
私が席につくとニコニコして烏龍茶をすすり、近況を聞いてくる。
彼がいると際どい下ネタや、けたたましい愛想笑いのノイズが少し遠退く気がした。この席につくとほんわかした時間を与えてもらえる。それに真くんは私を本名の涼子にさんをつけて呼んでくれる。こんなことをいうと大袈裟だけど、ちゃんと人間扱いされてるって思える。
初めて真くんを見たのは、明け方のファミレスだった。仕事終わりに無性にそこのドリアが食べたくなり、明日の体重が気になりつつ、我慢できずに寄った。人も疎らな店内に赤ワインのデカンタと若鶏のグリルを前に、熱心に本を読んでいる男の子がいた。
プレッシャーに強くなる五つの法則、という自己啓発系のタイトルに、小動物の様な彼の姿が微笑ましく、真壁さんの下で働き始めた頃の自分を思い出して懐かしくなった。真壁さんの真似をして色んな本を読んだ。ビジネス書や経済学の本や自己啓発はもちろん、歴史、時代物から話題の娯楽小説。知識を吸収するより真壁さんと共通の話題を持てるのが楽しかった。意見が一致すると真壁さんのテンションが上がって話が長くなるのが嬉しかった。
スパークリングワインのボトルとドリアを注文し、こっそりと見知らぬ青年が読書する気配を楽しんだ。
次にファミレスに寄ったのは二週間後だった。二度目に彼を見かけた時、少しだけ胸がときめくのを感じた。
つい、見すぎていたのかもしれない。本からチラリと黒目をこちらに向けると、少し自信がなさそうな笑みを口角にこめて会釈してくれた。そして三度目の再会で、彼から声をかけてくれた。
「ちょくちょく会いますね。あっ、すみません。急に。ご迷惑ですよね」
遠慮と好奇心がない交ぜになった眼がキラキラしていて、つい男の子相手に、なんて可愛いのだろうかと感心してしまった。
「大丈夫ですよ。お見かけしたの、二回目ですかね」
と初回は気づいていないものとして云うと、彼はおどけたような笑みを浮かべて指を三本たてて見せた。
「三度目です」
「そうでしたか」
と噴き出すと、彼は無邪気にニコニコして「はい」と頷いた。
「ごめんなさい。実は貴女の事がなんだか気になってしまって、つい」
彼はペコペコと頭を下げて開いた本で口許を隠した。
「ありがとう。嬉しい」
素直な気持ちを口にすると、目頭がキュッとなった。好意的に接してもらうのが懐かしいと感じるくらい、私の私生活は殺伐としていた。
お店の若い子たちと客にはあけすけに馬鹿にされ、一度は口説いてきたくせに断ると悪態をつくようになったマネージャー。友人は皆結婚して家事や育児や仕事に勤しみ疎遠になった。両親は三十を過ぎて尚水商売に身を費やす娘を諦めていた。
「あの、名前を教えてください」
「織部涼子です」
「涼子さん。素敵なお名前ですね」
ふわっと花開くような笑顔に心が洗われた。泣きそうになったのを乾いた笑いで誤魔化した。
「やだ。見かけによらず口が上手いのね」
彼は気まずそうにゆるく笑って頭を下げた。
「すみません。調子にのっちゃいました」
たったそれだけで、私はとても丁寧に扱ってもらった気がして嬉くなったのだ。
明け方のファミレスで、数回待ち合わせたように一緒になり、食事を共にした。会計は別々。私が奢るというと彼は嫌がった。
隠すこともないだろうと私は働いている店の話をしたら、彼はその夜一人で店に来てくれた。それからだいたい金曜日に来てくれる。負担をかけたくなくて嫌がる彼を説得してここの代金を持つようにしたのだ。
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