3 / 4
緋色に染って、無色になって、闇に染って
しおりを挟む
さて、このヤクザたちはどうやって入ってきたのか
まあ、至極簡単な方法で、正門を突破してきたのだった。
しかも、ものすごい数と武器を持ってきていた。
人数は30人前後
武器は車一台分ぐらい持ってきていた
普通なら、警察を呼んで、来るまでの間は男性職員が対応するのが普通だ。
しかし、この街の小学校には普通は適応されない。
男性職員もビビってしまい、動けなくなるほどの量だ。
職員がダメなら生徒が動くしかない。
と、原因を作った少年とその一味は立ち上がった。
まず、放送室で全校生徒に待機を要請した。
次に、職員たちに教室にはいられないように指示した。
なぜこんな指示を出したのか
それは、狙いが少年たちと知っていたので、戦いやすくするためだった。
ヤクザと戦うなら、どこが一番いいのか
直線上になれば、銃弾1発で終わりだ。
しかし、校庭だと広すぎて、詰めよれない。
教師の前だから、普通の鉄の棒ぐらいしか使えないので、遠距離戦はできない。
ならば、適する場所はひとつしかないだろう。
体育館だ。
範囲は広いが、詰め寄れないほどでもない。
それに、壁も普通より硬いから、銃弾も凌げる。
そして、本校舎とも離れているから、本校者への被害は少なくて済む。
そのために、ヤクザを体育館へ向かわせた。
いざと言う時のヤクザの聞き分けの良さは凄い。
意外と喧嘩でもなんでも、こっちの要求を理解してくれるのだ。
それを裏手に、とにかく体育館に招集させた。
そして、喧嘩が始まる…
の前に、軽く組長同士での話し合いが行われた。
まあ、完璧に無価値な会議だったが
相手は一切譲るきとない分かり、仕方なく喧嘩をすることになった。
実は、この時既に警察は学校の近くまで来ていたが、侵入はして来なかった。
人質を取られていると勘違いしたらしい。
こんなわけで、小学校の体育館を舞台に喧嘩をすることになった。
以外と、ヤクザの喧嘩というのは、まあまあ決まり事があったりする。
特に、こういった両者の合意の元の喧嘩だと、マナーに沿わないと殺されたりもする。
この喧嘩の場合だと、少しの準備時間の間は攻撃しないことと、銃の使用は禁止した。
これも、一応話し合いで決まったことだ。
因みに、この時はルールを違反するものは出てこなかった。
そして、結局ヤクザとの喧嘩が始まった。
本当なら、ここも完璧な描写を組み込みたいのだが、これを組み込むとグロテスクなので割愛する。
まあ、簡単に言うと、そこら辺にあるものを投げあった挙句、少年が5人ぐらいの足の骨を折って終わった。
本当に少年の剣の才能は凄かったのだ。
しかし、これを機に少年の心に変化が起きる。
それは、中学ではこの世界から抜けたいと思い始めたのだ。
この世界なら、仲間も金もなんでもある。
その代わり、常に失う覚悟をしなければいけない。
しかも、今回の抗争では、少年側にも結構被害が出てきた。
それが、少年にとっては怖くなったのだ。
これまで、負けを知らなかった少年は、初めて損失を知ったのだろう。
これは、少年にとってかなりのトラウマとなって残り続ける。
そして、少年自身の足を洗う番が来た。
まず少年は、自身の頭脳に磨きをかけ、受験の準備を始めた。
次に世代交代の準備を始めた。
そろそろ児童会長も代替わりの時期になってきていたので、次の児童会長を決めておいた。
そいつは、少年も認める頭脳と、戦闘能力を兼ね備えており、少年自身が救ったやつだった。
全面的に組織の方もそいつに任せることにして、完全に受験モードに切りかえた。
ここからは、特に面白みもないので、受験が終わるまで割愛する。
簡単に言うと、ちょっと特殊な中学に受かった。
家からも遠くはなく、通いやすいところだったので、中学はエスカレーターをおりることにした。
そして、完全に闇の世界から手を引いた。
もう、一生ここには関わらないと心に誓い、新しい地を踏みしめた。
とは言っても、最初はどうしても闇の世界の時の習慣が残っていた。
だから、あったら即喧嘩を良くしていたが、少年にとって変化が起きる。
初めて喧嘩で負けたのだ。
まあ武器無しでの喧嘩なら、ただのそこらのやつに毛が生えたぐらいだったから、弱かったのだが
それでも、少年にとっては驚きだった。
初めての敗北で、完全に心を洗われた少年は、また別の闇に浸かっていく。
今度の闇は、周りには影響を与えない安全な闇だ。
心の中の闇に浸ったのだ。
ほとんど自分が決めた相手以外とは、話さないと決め、実際に近寄り難い存在になった。
そして、持ち前のコミュニケーション能力を封印した。
所謂陰キャに転生したのだ。
しかし、この世界とは全て面白くなるように作られている。
少年の心は、閉じたままという訳ではなかった。
というより、心を閉じることを周りが許してくれなかったのだ。
本当に少年は、幸運なのか不幸なのか分からない。
ここから物語は終盤に向かって加速し始める。
まあ、至極簡単な方法で、正門を突破してきたのだった。
しかも、ものすごい数と武器を持ってきていた。
人数は30人前後
武器は車一台分ぐらい持ってきていた
普通なら、警察を呼んで、来るまでの間は男性職員が対応するのが普通だ。
しかし、この街の小学校には普通は適応されない。
男性職員もビビってしまい、動けなくなるほどの量だ。
職員がダメなら生徒が動くしかない。
と、原因を作った少年とその一味は立ち上がった。
まず、放送室で全校生徒に待機を要請した。
次に、職員たちに教室にはいられないように指示した。
なぜこんな指示を出したのか
それは、狙いが少年たちと知っていたので、戦いやすくするためだった。
ヤクザと戦うなら、どこが一番いいのか
直線上になれば、銃弾1発で終わりだ。
しかし、校庭だと広すぎて、詰めよれない。
教師の前だから、普通の鉄の棒ぐらいしか使えないので、遠距離戦はできない。
ならば、適する場所はひとつしかないだろう。
体育館だ。
範囲は広いが、詰め寄れないほどでもない。
それに、壁も普通より硬いから、銃弾も凌げる。
そして、本校舎とも離れているから、本校者への被害は少なくて済む。
そのために、ヤクザを体育館へ向かわせた。
いざと言う時のヤクザの聞き分けの良さは凄い。
意外と喧嘩でもなんでも、こっちの要求を理解してくれるのだ。
それを裏手に、とにかく体育館に招集させた。
そして、喧嘩が始まる…
の前に、軽く組長同士での話し合いが行われた。
まあ、完璧に無価値な会議だったが
相手は一切譲るきとない分かり、仕方なく喧嘩をすることになった。
実は、この時既に警察は学校の近くまで来ていたが、侵入はして来なかった。
人質を取られていると勘違いしたらしい。
こんなわけで、小学校の体育館を舞台に喧嘩をすることになった。
以外と、ヤクザの喧嘩というのは、まあまあ決まり事があったりする。
特に、こういった両者の合意の元の喧嘩だと、マナーに沿わないと殺されたりもする。
この喧嘩の場合だと、少しの準備時間の間は攻撃しないことと、銃の使用は禁止した。
これも、一応話し合いで決まったことだ。
因みに、この時はルールを違反するものは出てこなかった。
そして、結局ヤクザとの喧嘩が始まった。
本当なら、ここも完璧な描写を組み込みたいのだが、これを組み込むとグロテスクなので割愛する。
まあ、簡単に言うと、そこら辺にあるものを投げあった挙句、少年が5人ぐらいの足の骨を折って終わった。
本当に少年の剣の才能は凄かったのだ。
しかし、これを機に少年の心に変化が起きる。
それは、中学ではこの世界から抜けたいと思い始めたのだ。
この世界なら、仲間も金もなんでもある。
その代わり、常に失う覚悟をしなければいけない。
しかも、今回の抗争では、少年側にも結構被害が出てきた。
それが、少年にとっては怖くなったのだ。
これまで、負けを知らなかった少年は、初めて損失を知ったのだろう。
これは、少年にとってかなりのトラウマとなって残り続ける。
そして、少年自身の足を洗う番が来た。
まず少年は、自身の頭脳に磨きをかけ、受験の準備を始めた。
次に世代交代の準備を始めた。
そろそろ児童会長も代替わりの時期になってきていたので、次の児童会長を決めておいた。
そいつは、少年も認める頭脳と、戦闘能力を兼ね備えており、少年自身が救ったやつだった。
全面的に組織の方もそいつに任せることにして、完全に受験モードに切りかえた。
ここからは、特に面白みもないので、受験が終わるまで割愛する。
簡単に言うと、ちょっと特殊な中学に受かった。
家からも遠くはなく、通いやすいところだったので、中学はエスカレーターをおりることにした。
そして、完全に闇の世界から手を引いた。
もう、一生ここには関わらないと心に誓い、新しい地を踏みしめた。
とは言っても、最初はどうしても闇の世界の時の習慣が残っていた。
だから、あったら即喧嘩を良くしていたが、少年にとって変化が起きる。
初めて喧嘩で負けたのだ。
まあ武器無しでの喧嘩なら、ただのそこらのやつに毛が生えたぐらいだったから、弱かったのだが
それでも、少年にとっては驚きだった。
初めての敗北で、完全に心を洗われた少年は、また別の闇に浸かっていく。
今度の闇は、周りには影響を与えない安全な闇だ。
心の中の闇に浸ったのだ。
ほとんど自分が決めた相手以外とは、話さないと決め、実際に近寄り難い存在になった。
そして、持ち前のコミュニケーション能力を封印した。
所謂陰キャに転生したのだ。
しかし、この世界とは全て面白くなるように作られている。
少年の心は、閉じたままという訳ではなかった。
というより、心を閉じることを周りが許してくれなかったのだ。
本当に少年は、幸運なのか不幸なのか分からない。
ここから物語は終盤に向かって加速し始める。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる