23 / 46
第一章 ミズガルズの層
第二十三話 カールと出かけよう ~少年の事が少しわかった件~
しおりを挟む
「みんな地道な特訓に一ヶ月も耐えたわさ。
いよいよ100層の『餓鬼(ガキ)』へ挑むわさ。
と言う前に」
イズン師匠はホームの広間に全員を集めて話しだした。
「三日間休暇を取るわさ。
各個人自由行動。
でも、出来るだけ誰かと一緒に行動するのが望ましいわさ」
「え? なんで?」
カールが無邪気に質問した。
「そうさね。
三日間の休暇は己自身の覚悟を再確認するため。
訓練漬けだった体を休めるため。
そして、パーティーメンバーお互いを理解するために必要だわさ」
「とくにアルスとカールはね」
イズン師匠がニヤニヤしながら見てきた。
また、何か妄想してるんじゃないよな?
「カールがパーティーに入って一ヶ月ほど。
年齢の近いアルスが一番仲良くなるかと思ったら、
お互いにまだ心を開いてないようだわさ」
確かに言われてみればそうだ。
俺はカールに対するコンプレックスみたいなものがあり、ついつい壁を作ってしまう。
カール自身も俺やみんなに壁を作っている気がする。
いや、何か秘密があるように感じる。
「カール。この街で毎月恒例のお祭りやってるから行ってみようぜ」
中身的には、おっさんで年上なので俺からカールを誘った。
フレイヤに一度誘われたお祭りだ。
俺の知ってるこの世界のイベントなんてこれぐらいしか知らない。
「いいね! わーい!」
カールは素直に喜んでいる。
バカみたいに強い所を考慮しなければ本当にただの元気な高校生だ。
「って、事で俺とアルスはお祭り行ってきます!
行こうぜ! アルス!」
「ああ!」
二人で全力で走って外へと駆け出した。
「ノルも行きたいニャ!」
「ちょっと待って!」
「アルス殿! カール殿!」
ノルにフレイヤ、アイラの止める声を残して勢いよくカールと待ちへ向かった。
たまにはヤロー同士もいいだろう。
---
あいかわらずお祭りはにぎわっていた。
「アルス! あれやろうぜ!」
カールが指差す先にはゲーセンによくあるパンチングマシーンがあった。
「最高記録者には賞金100万デジ! さあ! 誰か挑戦する者は居ないか?」
商人が叫んでいる。
一回の参加費は500デジ。
賞金100万はおいしい。
しかし、周囲に居た人々が噂している。
「あれ、無理だよ。
とんでもない奴が現時点の最高記録者。
しかも商人とソイツはグルらしい。
やるだけ金の無駄だね」
「なんでもマイク・サップとか言うチャンピオンらしいぞ」
「あー、あれ詐欺だよな」
酷い言われようだ。
どうもお祭りに有りがちな闇が深い出し物のようだ。
「って! おい! カール!」
カールは既にパンチングマシーンの前でやる気満々だ。
「おお! 少年! 勇気あるぞ!」
商人がニヤニヤとしながら話している。
絶対にハメられた。
「おっちゃん! 10万ポイントってのを越えればいいの?」
カールは商人に質問した。
只今のチャンピオンの記録「10万ポイント」とデカデカと表示されている。
「そうだ。少年。頑張れ!」
商人はカールのような子供が絶対に記録を越えられないだろうとわかっているだろうに。
「それじゃ遠慮なく。せーの!」
カールが思いっきりパンチングマシーンを殴るとその数値が表示された。
30万!
「やったー! おっちゃん! 賞金は俺の物だね!」
商人は口をあんぐり開いたまま呆然としている。
「アルスもやってみなよ!」
「俺はいいよ。こういうの苦手だし」
曲がりなりにも全力で殴ってアースガルズの城壁に穴あけたぐらいだ。
こんなパンチングマシーンどれぐらいの力で殴ればいいか?
検討もつかない。
「ちょっと機械の調整がうまくいってなかったみたいです。
今のは無効になります。
はい、参加料の500デジも返しますから」
商人が突然、無茶苦茶なことを言い出した。
なんて奴だ。
「その調整した機械で俺が挑戦していいですか?」
思わず言ってしまった。
「お! アルス! 俺のカタキをうってくれ!」
カールも面白半分に俺を煽ってきた。
こいつ賞金とか別にどうでも良かったんだな。
商人はニヤリと不敵な笑みを浮かべると何か機械をいじりはじめた。
こいつ絶対何か細工している。
「どーも、すいません。
お待たせしました。
どーぞ!」
商人は自信たっぷりに煽ってきた。
「それじゃ、いきます。せーの」
大人気なく思いっきりぶん殴るとパンチングマシーンは粉々に砕けながら遥か彼方へとぶっ飛んだ。
商人は、さっきの10倍はあんぐりと口を開いて唖然としている。
「逃げるぞ! アルス! アハハハ!」
カールが笑いながら駆け出した。
「待てよ! カール!」
俺も後をついて、その場から立ち去った。
---
「見たかよ。あの商人の顔。こーんな感じでさ」
カールはさっきの商人のあんぐりした顔を真似して面白がっている。
「ハハハハハ! 確かにな」
確かに俺たちをハメようとしたあいつのあの顔。
愉快だ。
街外れの草原に腰掛けて二人で笑いあった。
「ありがとうな。アルス」
突然、カールが真剣な顔でお礼を言ってきた。
「え? 何が?」
「こうやって俺と普通に遊んでくれてさ」
「なんだ。そんなこと当たり前じゃん」
カールは突然何を言い出すかと思った。
「俺さ。冒険者として有名なグスタフ家に生まれてさ。
小さな頃からずっと訓練ばかり」
カールが自分の事話すなんて初めてだな。
「それに俺小さなガキの頃からRPが高くてさ。
周りから化物だって避けられてたんだよな。
アルスはそんな俺のこと避けるわけでも無いし、変に媚びることもないし、普通に接してくれて感謝してるんだ」
「なんだ。そんなことか。
俺もRPだけは化物じみてるしな。
化物仲間だよ」
「そうそう。アルスの方がよっぽど化物だよな。アーハッハッハ!」
カールは思いっきり笑った。
「おいおい! それはねーだろ!」
「ごめん。ごめん。やっぱりアルスと居ると面白いや」
そう言えば現実世界でも居たな。
あれは俺が小学生の頃だったか。
小さな頃から家庭教師がついて勉強ばかりで誰とも遊ばない奴。
テストの点はいつも良かったがクラスでは浮いていた。
どの世界でもエリートにはエリートの苦労があるんだな。
「なあ、カール。
なんでディシデリーズの塔を攻略してたんだ?」
「ああ……。
俺の家では男はディシデリーズの塔を一人で越えて初めて一人前って言われてるんだ。
それで半ば強制的に家を出された。
塔を攻略するまで戻ってくるなってさ」
「え? それじゃあ、カールの一家はディシデリーズの塔を攻略したってこと?」
「らしいね。
ただディシデリーズの塔を攻略した親父と兄貴は出て行ったっきり。
本当の所はわからない」
「なんだか複雑だな……」
いつも明るくふるまっているカールだが小さな頃から苦労しているようだ。
「カール。これからもよろしくな」
なんだかカールをなぐさめたくて思わず言葉が出た。
「アルス。こちらこそ」
カールは微笑みながら右手を差し出して来た。
握手して力強く握ってやった。
カールと少しだけ仲良くなった気がした。
いよいよ100層の『餓鬼(ガキ)』へ挑むわさ。
と言う前に」
イズン師匠はホームの広間に全員を集めて話しだした。
「三日間休暇を取るわさ。
各個人自由行動。
でも、出来るだけ誰かと一緒に行動するのが望ましいわさ」
「え? なんで?」
カールが無邪気に質問した。
「そうさね。
三日間の休暇は己自身の覚悟を再確認するため。
訓練漬けだった体を休めるため。
そして、パーティーメンバーお互いを理解するために必要だわさ」
「とくにアルスとカールはね」
イズン師匠がニヤニヤしながら見てきた。
また、何か妄想してるんじゃないよな?
「カールがパーティーに入って一ヶ月ほど。
年齢の近いアルスが一番仲良くなるかと思ったら、
お互いにまだ心を開いてないようだわさ」
確かに言われてみればそうだ。
俺はカールに対するコンプレックスみたいなものがあり、ついつい壁を作ってしまう。
カール自身も俺やみんなに壁を作っている気がする。
いや、何か秘密があるように感じる。
「カール。この街で毎月恒例のお祭りやってるから行ってみようぜ」
中身的には、おっさんで年上なので俺からカールを誘った。
フレイヤに一度誘われたお祭りだ。
俺の知ってるこの世界のイベントなんてこれぐらいしか知らない。
「いいね! わーい!」
カールは素直に喜んでいる。
バカみたいに強い所を考慮しなければ本当にただの元気な高校生だ。
「って、事で俺とアルスはお祭り行ってきます!
行こうぜ! アルス!」
「ああ!」
二人で全力で走って外へと駆け出した。
「ノルも行きたいニャ!」
「ちょっと待って!」
「アルス殿! カール殿!」
ノルにフレイヤ、アイラの止める声を残して勢いよくカールと待ちへ向かった。
たまにはヤロー同士もいいだろう。
---
あいかわらずお祭りはにぎわっていた。
「アルス! あれやろうぜ!」
カールが指差す先にはゲーセンによくあるパンチングマシーンがあった。
「最高記録者には賞金100万デジ! さあ! 誰か挑戦する者は居ないか?」
商人が叫んでいる。
一回の参加費は500デジ。
賞金100万はおいしい。
しかし、周囲に居た人々が噂している。
「あれ、無理だよ。
とんでもない奴が現時点の最高記録者。
しかも商人とソイツはグルらしい。
やるだけ金の無駄だね」
「なんでもマイク・サップとか言うチャンピオンらしいぞ」
「あー、あれ詐欺だよな」
酷い言われようだ。
どうもお祭りに有りがちな闇が深い出し物のようだ。
「って! おい! カール!」
カールは既にパンチングマシーンの前でやる気満々だ。
「おお! 少年! 勇気あるぞ!」
商人がニヤニヤとしながら話している。
絶対にハメられた。
「おっちゃん! 10万ポイントってのを越えればいいの?」
カールは商人に質問した。
只今のチャンピオンの記録「10万ポイント」とデカデカと表示されている。
「そうだ。少年。頑張れ!」
商人はカールのような子供が絶対に記録を越えられないだろうとわかっているだろうに。
「それじゃ遠慮なく。せーの!」
カールが思いっきりパンチングマシーンを殴るとその数値が表示された。
30万!
「やったー! おっちゃん! 賞金は俺の物だね!」
商人は口をあんぐり開いたまま呆然としている。
「アルスもやってみなよ!」
「俺はいいよ。こういうの苦手だし」
曲がりなりにも全力で殴ってアースガルズの城壁に穴あけたぐらいだ。
こんなパンチングマシーンどれぐらいの力で殴ればいいか?
検討もつかない。
「ちょっと機械の調整がうまくいってなかったみたいです。
今のは無効になります。
はい、参加料の500デジも返しますから」
商人が突然、無茶苦茶なことを言い出した。
なんて奴だ。
「その調整した機械で俺が挑戦していいですか?」
思わず言ってしまった。
「お! アルス! 俺のカタキをうってくれ!」
カールも面白半分に俺を煽ってきた。
こいつ賞金とか別にどうでも良かったんだな。
商人はニヤリと不敵な笑みを浮かべると何か機械をいじりはじめた。
こいつ絶対何か細工している。
「どーも、すいません。
お待たせしました。
どーぞ!」
商人は自信たっぷりに煽ってきた。
「それじゃ、いきます。せーの」
大人気なく思いっきりぶん殴るとパンチングマシーンは粉々に砕けながら遥か彼方へとぶっ飛んだ。
商人は、さっきの10倍はあんぐりと口を開いて唖然としている。
「逃げるぞ! アルス! アハハハ!」
カールが笑いながら駆け出した。
「待てよ! カール!」
俺も後をついて、その場から立ち去った。
---
「見たかよ。あの商人の顔。こーんな感じでさ」
カールはさっきの商人のあんぐりした顔を真似して面白がっている。
「ハハハハハ! 確かにな」
確かに俺たちをハメようとしたあいつのあの顔。
愉快だ。
街外れの草原に腰掛けて二人で笑いあった。
「ありがとうな。アルス」
突然、カールが真剣な顔でお礼を言ってきた。
「え? 何が?」
「こうやって俺と普通に遊んでくれてさ」
「なんだ。そんなこと当たり前じゃん」
カールは突然何を言い出すかと思った。
「俺さ。冒険者として有名なグスタフ家に生まれてさ。
小さな頃からずっと訓練ばかり」
カールが自分の事話すなんて初めてだな。
「それに俺小さなガキの頃からRPが高くてさ。
周りから化物だって避けられてたんだよな。
アルスはそんな俺のこと避けるわけでも無いし、変に媚びることもないし、普通に接してくれて感謝してるんだ」
「なんだ。そんなことか。
俺もRPだけは化物じみてるしな。
化物仲間だよ」
「そうそう。アルスの方がよっぽど化物だよな。アーハッハッハ!」
カールは思いっきり笑った。
「おいおい! それはねーだろ!」
「ごめん。ごめん。やっぱりアルスと居ると面白いや」
そう言えば現実世界でも居たな。
あれは俺が小学生の頃だったか。
小さな頃から家庭教師がついて勉強ばかりで誰とも遊ばない奴。
テストの点はいつも良かったがクラスでは浮いていた。
どの世界でもエリートにはエリートの苦労があるんだな。
「なあ、カール。
なんでディシデリーズの塔を攻略してたんだ?」
「ああ……。
俺の家では男はディシデリーズの塔を一人で越えて初めて一人前って言われてるんだ。
それで半ば強制的に家を出された。
塔を攻略するまで戻ってくるなってさ」
「え? それじゃあ、カールの一家はディシデリーズの塔を攻略したってこと?」
「らしいね。
ただディシデリーズの塔を攻略した親父と兄貴は出て行ったっきり。
本当の所はわからない」
「なんだか複雑だな……」
いつも明るくふるまっているカールだが小さな頃から苦労しているようだ。
「カール。これからもよろしくな」
なんだかカールをなぐさめたくて思わず言葉が出た。
「アルス。こちらこそ」
カールは微笑みながら右手を差し出して来た。
握手して力強く握ってやった。
カールと少しだけ仲良くなった気がした。
0
あなたにおすすめの小説
貞操逆転世界の「内助の功」~掃除と料理を極めた俺が、脳筋幼馴染を女王にするまで~
ありゃくね
ファンタジー
前世の記憶が目覚めたそこは、男女の貞操が逆転した異世界だった。
彼が繰り出すのは、現代知識を活かした「お掃除アイテム」、そして胃袋を掴む「絶品手料理」。 ただ快適に暮らしたいだけのマシロの行動は、男に飢えた女騎士たちを狂わせ、国の常識さえも変える一大革命へと繋がっていく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
狼になっちゃった!
家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで?
色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!?
……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう?
これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?
山咲莉亜
ファンタジー
ある日、高校二年生だった桜井渚は魔法を扱うことができ、世界最強とされる精霊王に転生した。家族で海に遊びに行ったが遊んでいる最中に溺れた幼い弟を助け、代わりに自分が死んでしまったのだ。
だけど正直、俺は精霊王の立場に興味はない。精霊らしく、のんびり気楽に生きてみせるよ。
趣味の寝ることと読書だけをしてマイペースに生きるつもりだったナギサだが、優しく仲間思いな性格が災いして次々とトラブルに巻き込まれていく。果たしてナギサはそれらを乗り越えていくことができるのか。そして彼の行動原理とは……?
ロマンス、コメディ、シリアス───これは物語が進むにつれて露わになるナギサの闇やトラブルを共に乗り越えていく仲間達の物語。
※HOT男性ランキング最高6位でした。ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる