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王家室のソファにはマーティアス王子、クシェル王子、ラルフ王子の3人が座っていた。
俺の腕からするりと降りたネコのイリスさんは、バギンッという不穏な音をさせて一瞬で人に戻る。
「皆様、お時間いただきありがとうございます。ルカ様はどうぞお座りください」
「あれダンは? てっきりルカくんと一緒に来るかと思った」
「ダン王子はついさっき、従者のクライドさんと話があるとかでいなくなっちゃいまして……」
「なんでルカさんとダンが一緒にいると思ったの?」
クシェル王子の言葉に、ラルフ王子が首を傾げた。
「ラルフくん知らないの? ルカくんってダンのところに入り浸ってるんだよ。ダンも手出すの早いよね~先越されちゃった。俺の相手もしてほしいな、ルカくん」
「いや! 手は出されてません!! 魔法を教わってるだけです!! 勘弁してください!」
「イリス殿。ダンのやつを待ちますか?」
俺は誤解を拡散させないためにクシェル王子の発言を大きく否定したが、マーティアス王子が全く興味なさそうに話を進めた。
「ルカさんは仲良くなったんだね、ダンと」
ラルフ王子は手を出すという意味を理解していないのか、ニコニコしてくれて多少救われる。ちょっと癒されている間にクシェル王子が俺の隣に移動してきて、当たり前のように俺の肩を抱いた。
「本題はダン様が参られてからにいたします。別件でルカ様に舞踏会についてお話できればと」
「舞踏会?」
お伽話でしか聞かない単語に、俺は首を傾げた。
「アクラマでは年に1回、舞踏会が開催されます。生徒のみならず各国の有力者も招待される大きな催しですが、準備に労力がかかる伝統というだけで、それ以外特に意味はないものです。将来どういう関係にもならない生徒と踊って何になるんでしょうね、あれは」
マーティアス王子が、舞踏会が嫌いだというのを隠さない説明をしてくれた。
「ええ? マーティアスくん何言ってんの。いろんな子と踊れるから楽しいんじゃん」
「おいしい料理が出るから僕は結構好き。いろんな国のスイーツを食べられるよ」
てんでバラバラの評価だが、舞踏会はダンスと料理がメインらしい。
「来季の舞踏会にはルカ様にもご参加いただこうかと思っております。生徒は基本全員参加するものですし、魔界への理解を深めていただければと」
「いいねえ。俺ルカくんと踊りたいし大賛成」
クシェル王子は楽しげに言って、俺を抱きしめてくる。顔が胸元に当たって苦しい。
(でも離れろって言っても無駄だからな、この人……)
俺は諦めの表情でクシェル王子の胸元を見ながら、手を挙げた。
「参加するのは全然いいんですけど、俺まったく踊ったことなくて──」
「俺が教えてやる」
「え?」
聞きなれた高圧的な声に顔を向けると、イリスさんの横に人影──ダン王子が立っている。
「い、いつからそこに……!」
「たった今だ。クシェル、離れろ」
転位魔法で現れたらしいダン王子は、間髪入れずにクシェル王子を睨んだ。
「毎晩逢瀬してるんだから今くらい譲ってよ。独り占めはルール違反でしょ」
「逢瀬じゃないですってば……!」
俺の肩を抱いたまま退かないクシェル王子に舌打ちをして、ダン王子は無理やり俺の隣に座ってくる。
「では、ダン様も揃われましたので本題に入ります。私からご報告を」
やり取りが終わるのを律儀に待っていたイリスさんが仕切り直して、俺と王子たちの手元に書類が飛んでくる。
「現在至上宮にはルカ様の身代わりを用意し、下僕たちに異常を悟られないようにしております。身代わりは事態収束次第で記憶抹消と改ざんを行う予定です」
書類には俺の身代わりの顔や身の上などが記されていた。身代わりの人はちゃんと俺に似ており、よく用意できたなと感心した。
「お目覚めの日にあった至上宮結界への接触に関しては、その後動きはありません。私ができる範囲で結界強化を行っておりますが、至上様による強化と比べれば足元にも及ばないものです。至上様が確実にいると思われている至上宮に、今のルカ様を戻すのは危険だと判断しております」
「このままアクラマでの生活を続けさせたいということか」
「はい。ダン様はじめ皆様のご協力によって、ルカ様には危険なく魔法を学んでいただけていると思いますので」
「そういえば、ルカくんは魔法できるようになった?」
「ちょっとだけなら……。紙を燃やせるようにはなりました」
「わ~すごいすごい。ルカさん立派だね」
ラルフ王子が幼児を褒めるかのように拍手をしてくれる。
「カップも浮かせられなかったことを考えれば、随分と進歩していますね。学校通いの成果が出ているなら続ける意味はある」
「俺が見てやってるんだ、これで成長がないなどあり得ない」
当然という顔で言って、ダン王子は俺の肩を抱くクシェル王子の手を魔法で引きはがした。「痛い!ひどい!」と騒ぐクシェル王子を「よしよし」とラルフ王子が慰めるのを横目に、ダン王子はイリスさんを見る。
「こいつをアクラマで生活させ続けることに異議はない。至上宮に置いたままにするより、敵の意表を突けるだろうしな。話は以上か?」
「はい。私からお伝えしたかった事項は以上です」
「ならば、俺からも話がある。およそ2日前、ロット国の辺境にある村の住人が全員消えた」
「え……消えた?」
俺の腕からするりと降りたネコのイリスさんは、バギンッという不穏な音をさせて一瞬で人に戻る。
「皆様、お時間いただきありがとうございます。ルカ様はどうぞお座りください」
「あれダンは? てっきりルカくんと一緒に来るかと思った」
「ダン王子はついさっき、従者のクライドさんと話があるとかでいなくなっちゃいまして……」
「なんでルカさんとダンが一緒にいると思ったの?」
クシェル王子の言葉に、ラルフ王子が首を傾げた。
「ラルフくん知らないの? ルカくんってダンのところに入り浸ってるんだよ。ダンも手出すの早いよね~先越されちゃった。俺の相手もしてほしいな、ルカくん」
「いや! 手は出されてません!! 魔法を教わってるだけです!! 勘弁してください!」
「イリス殿。ダンのやつを待ちますか?」
俺は誤解を拡散させないためにクシェル王子の発言を大きく否定したが、マーティアス王子が全く興味なさそうに話を進めた。
「ルカさんは仲良くなったんだね、ダンと」
ラルフ王子は手を出すという意味を理解していないのか、ニコニコしてくれて多少救われる。ちょっと癒されている間にクシェル王子が俺の隣に移動してきて、当たり前のように俺の肩を抱いた。
「本題はダン様が参られてからにいたします。別件でルカ様に舞踏会についてお話できればと」
「舞踏会?」
お伽話でしか聞かない単語に、俺は首を傾げた。
「アクラマでは年に1回、舞踏会が開催されます。生徒のみならず各国の有力者も招待される大きな催しですが、準備に労力がかかる伝統というだけで、それ以外特に意味はないものです。将来どういう関係にもならない生徒と踊って何になるんでしょうね、あれは」
マーティアス王子が、舞踏会が嫌いだというのを隠さない説明をしてくれた。
「ええ? マーティアスくん何言ってんの。いろんな子と踊れるから楽しいんじゃん」
「おいしい料理が出るから僕は結構好き。いろんな国のスイーツを食べられるよ」
てんでバラバラの評価だが、舞踏会はダンスと料理がメインらしい。
「来季の舞踏会にはルカ様にもご参加いただこうかと思っております。生徒は基本全員参加するものですし、魔界への理解を深めていただければと」
「いいねえ。俺ルカくんと踊りたいし大賛成」
クシェル王子は楽しげに言って、俺を抱きしめてくる。顔が胸元に当たって苦しい。
(でも離れろって言っても無駄だからな、この人……)
俺は諦めの表情でクシェル王子の胸元を見ながら、手を挙げた。
「参加するのは全然いいんですけど、俺まったく踊ったことなくて──」
「俺が教えてやる」
「え?」
聞きなれた高圧的な声に顔を向けると、イリスさんの横に人影──ダン王子が立っている。
「い、いつからそこに……!」
「たった今だ。クシェル、離れろ」
転位魔法で現れたらしいダン王子は、間髪入れずにクシェル王子を睨んだ。
「毎晩逢瀬してるんだから今くらい譲ってよ。独り占めはルール違反でしょ」
「逢瀬じゃないですってば……!」
俺の肩を抱いたまま退かないクシェル王子に舌打ちをして、ダン王子は無理やり俺の隣に座ってくる。
「では、ダン様も揃われましたので本題に入ります。私からご報告を」
やり取りが終わるのを律儀に待っていたイリスさんが仕切り直して、俺と王子たちの手元に書類が飛んでくる。
「現在至上宮にはルカ様の身代わりを用意し、下僕たちに異常を悟られないようにしております。身代わりは事態収束次第で記憶抹消と改ざんを行う予定です」
書類には俺の身代わりの顔や身の上などが記されていた。身代わりの人はちゃんと俺に似ており、よく用意できたなと感心した。
「お目覚めの日にあった至上宮結界への接触に関しては、その後動きはありません。私ができる範囲で結界強化を行っておりますが、至上様による強化と比べれば足元にも及ばないものです。至上様が確実にいると思われている至上宮に、今のルカ様を戻すのは危険だと判断しております」
「このままアクラマでの生活を続けさせたいということか」
「はい。ダン様はじめ皆様のご協力によって、ルカ様には危険なく魔法を学んでいただけていると思いますので」
「そういえば、ルカくんは魔法できるようになった?」
「ちょっとだけなら……。紙を燃やせるようにはなりました」
「わ~すごいすごい。ルカさん立派だね」
ラルフ王子が幼児を褒めるかのように拍手をしてくれる。
「カップも浮かせられなかったことを考えれば、随分と進歩していますね。学校通いの成果が出ているなら続ける意味はある」
「俺が見てやってるんだ、これで成長がないなどあり得ない」
当然という顔で言って、ダン王子は俺の肩を抱くクシェル王子の手を魔法で引きはがした。「痛い!ひどい!」と騒ぐクシェル王子を「よしよし」とラルフ王子が慰めるのを横目に、ダン王子はイリスさんを見る。
「こいつをアクラマで生活させ続けることに異議はない。至上宮に置いたままにするより、敵の意表を突けるだろうしな。話は以上か?」
「はい。私からお伝えしたかった事項は以上です」
「ならば、俺からも話がある。およそ2日前、ロット国の辺境にある村の住人が全員消えた」
「え……消えた?」
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