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画廊編:4人での日々
ガチャガチャ
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画廊"夢見"を思う存分満喫したジュリア、ウィルク、ビアンナ先生、カーティス先生。ジュリアはウキヨエを3点と、簪を14本購入した。簪をそんなに買ってどうするの、とモニカが尋ねると、ジュリアは少し照れながらこう言った。
「リリー寮の女子にプレゼントしようかと思いまして」
「わー!!素敵ー!!」
「きっとみんな喜ぶよ!!」
(アーサー様とモニカ様の画廊を流行らせるには貴族の力が必須ですわ。リリー寮ほどの家系である女子たちの手に渡り話題になれば、きっとバンスティン中から注目を浴びる。グレンダあたりは影響力がありそうね。彼女とマーサにはキモノも贈りましょうか)
「ねえモニカ様?グレンダとマーサはキモノが似合うと思いません?私、彼女たちにキモノも贈りたいですわ。一緒に選んでいただけますか?」
「えー!キモノもぉ!?ジュリア、グレンダとマーサのことが大好きなんだねー!」
「ええ、とっても好きですわ」
「いいよいいよー!一緒にえらぼー!!」
アーサーとモニカはジュリアがただ単純に、友人にプレゼントをしたいだけだと思っていた。実力の有無で人によって態度を変えていた彼女が、リリー寮の女子全員にプレゼントをすると聞き、双子はキャッキャと喜んだ。ジュリアもそれに合わせて笑っていたが、そばで見ていた先生たちには彼女の真意が見え透いていた。
「…本当に、アーサーとモニカのことを慕っていますね、ジュリア王女は」
「ええ。まあ、命の恩人ですからねえ」
ウィルクには彼女の考えていることを読み取ることができなかった。だが、姉の笑顔がどこか嘘くさいとは思った。
(僕はもうお姉さまの本当の顔が分かりません。笑顔も、高慢な態度も、怒っている顔ですら、今ではすべて嘘に見える。お姉さま、あなたの本当の顔は、一体どこにあるのでしょう)
ウィルクはウキヨエを1枚と、ジッピンの雑貨を3つ購入した。雑貨は扇子、"ゲタ"と呼ばれているジッピンの靴、そして箸。どれもアーサーに勧められたものだった。
「お兄さまに選んでいただいたジッピンのもの…。一生、大切にします!」
「気に入ってもらえて嬉しいなあ」
「…えへへ」
双子が卒業してから、ウィルクが弟のように甘えた表情をすることはなくなった。彼らの前でしか甘えなかったので当然だ。ウィルクはいつも、王族として毅然に振舞うよう心掛けていた。
久しぶりにアーサーとモニカに会えたウィルクは、緊張の糸がほどけてしまったかのように、ずっと表情が緩んでいる。そんな彼をビアンナ先生とカーティス先生は、柔らかい目で見つめていた。
ビアンナ先生はウキヨエをとても気に入ったのか、5枚も購入していた。どれも鳥が描かれていたものだった。
「ビアンナ先生は、鳥が好きなんですか?」
「ええ。好きです。かわいらしいではありませんか」
「ふふっ」
「どうして笑うのです?」
「いえっ!すみません!ビアンナ先生が鳥を好きだって知れて嬉しくて」
「そうですか。…また、鳥の絵を仕入れたら教えてください」
「はい!」
カーティス先生は何も買わなかった。彼がご所望なのは、芸術品ではなく異国の武器だった。
「おいアーサー!どうしてジッピンの武器を仕入れなかったんだ!」
「あのですねっ、カタナはジッピンでも限られた人しか買うことができなくてぇ…」
「カタナ!?カタナっていうのか!!お前は持ってんのか?!」
「も、持ってますけど…」
「おお!見せろ!!」
カーティス先生がうるさいので、アーサーはため息をつきながら自分のカタナをアイテムボックスから取り出した。見慣れない刀身に先生は「おおおお!!」と歓声をあげる。
「すげえ!!なんだこれは!!こんなほそっこい剣で切れるのか!?」
「はい。スルっと切れますよ。僕は好きです」
「なんだとぉぉっ!試し切りしたい!!」
「だっ、だめです!先生、画廊でカタナを振り回さないでください!!」
アーサーのカタナを、鞘に入ったままブンブン振り回すカーティス先生。アーサーが必死に止めているが、彼の軽い体では抑えきれない。見かねたジョアンナ先生が、カーティス先生の耳を掴んで店を出た。戻って来た彼は、両腕を見えない縄で後ろ手に拘束されていた。
双子の友人らしき4人を遠くから眺めながら、カユボティとヴァジーが虚ろな目で笑っていた。
「アーサーとモニカの友人…か。なるほど変人だ」
「彼らは家族かな?にしては全員髪色が違うが」
「さあね。どうだっていいが、店で暴れるのは遠慮いただきたいねえ」
「ああ。カタナを仕入れることは考えていたんだが…。やめとこう」
「そのほうが良いね。ジッピン酒もやめておいたほうが良いかな」
「…それは僕のために、仕入れて欲しいかな」
「リリー寮の女子にプレゼントしようかと思いまして」
「わー!!素敵ー!!」
「きっとみんな喜ぶよ!!」
(アーサー様とモニカ様の画廊を流行らせるには貴族の力が必須ですわ。リリー寮ほどの家系である女子たちの手に渡り話題になれば、きっとバンスティン中から注目を浴びる。グレンダあたりは影響力がありそうね。彼女とマーサにはキモノも贈りましょうか)
「ねえモニカ様?グレンダとマーサはキモノが似合うと思いません?私、彼女たちにキモノも贈りたいですわ。一緒に選んでいただけますか?」
「えー!キモノもぉ!?ジュリア、グレンダとマーサのことが大好きなんだねー!」
「ええ、とっても好きですわ」
「いいよいいよー!一緒にえらぼー!!」
アーサーとモニカはジュリアがただ単純に、友人にプレゼントをしたいだけだと思っていた。実力の有無で人によって態度を変えていた彼女が、リリー寮の女子全員にプレゼントをすると聞き、双子はキャッキャと喜んだ。ジュリアもそれに合わせて笑っていたが、そばで見ていた先生たちには彼女の真意が見え透いていた。
「…本当に、アーサーとモニカのことを慕っていますね、ジュリア王女は」
「ええ。まあ、命の恩人ですからねえ」
ウィルクには彼女の考えていることを読み取ることができなかった。だが、姉の笑顔がどこか嘘くさいとは思った。
(僕はもうお姉さまの本当の顔が分かりません。笑顔も、高慢な態度も、怒っている顔ですら、今ではすべて嘘に見える。お姉さま、あなたの本当の顔は、一体どこにあるのでしょう)
ウィルクはウキヨエを1枚と、ジッピンの雑貨を3つ購入した。雑貨は扇子、"ゲタ"と呼ばれているジッピンの靴、そして箸。どれもアーサーに勧められたものだった。
「お兄さまに選んでいただいたジッピンのもの…。一生、大切にします!」
「気に入ってもらえて嬉しいなあ」
「…えへへ」
双子が卒業してから、ウィルクが弟のように甘えた表情をすることはなくなった。彼らの前でしか甘えなかったので当然だ。ウィルクはいつも、王族として毅然に振舞うよう心掛けていた。
久しぶりにアーサーとモニカに会えたウィルクは、緊張の糸がほどけてしまったかのように、ずっと表情が緩んでいる。そんな彼をビアンナ先生とカーティス先生は、柔らかい目で見つめていた。
ビアンナ先生はウキヨエをとても気に入ったのか、5枚も購入していた。どれも鳥が描かれていたものだった。
「ビアンナ先生は、鳥が好きなんですか?」
「ええ。好きです。かわいらしいではありませんか」
「ふふっ」
「どうして笑うのです?」
「いえっ!すみません!ビアンナ先生が鳥を好きだって知れて嬉しくて」
「そうですか。…また、鳥の絵を仕入れたら教えてください」
「はい!」
カーティス先生は何も買わなかった。彼がご所望なのは、芸術品ではなく異国の武器だった。
「おいアーサー!どうしてジッピンの武器を仕入れなかったんだ!」
「あのですねっ、カタナはジッピンでも限られた人しか買うことができなくてぇ…」
「カタナ!?カタナっていうのか!!お前は持ってんのか?!」
「も、持ってますけど…」
「おお!見せろ!!」
カーティス先生がうるさいので、アーサーはため息をつきながら自分のカタナをアイテムボックスから取り出した。見慣れない刀身に先生は「おおおお!!」と歓声をあげる。
「すげえ!!なんだこれは!!こんなほそっこい剣で切れるのか!?」
「はい。スルっと切れますよ。僕は好きです」
「なんだとぉぉっ!試し切りしたい!!」
「だっ、だめです!先生、画廊でカタナを振り回さないでください!!」
アーサーのカタナを、鞘に入ったままブンブン振り回すカーティス先生。アーサーが必死に止めているが、彼の軽い体では抑えきれない。見かねたジョアンナ先生が、カーティス先生の耳を掴んで店を出た。戻って来た彼は、両腕を見えない縄で後ろ手に拘束されていた。
双子の友人らしき4人を遠くから眺めながら、カユボティとヴァジーが虚ろな目で笑っていた。
「アーサーとモニカの友人…か。なるほど変人だ」
「彼らは家族かな?にしては全員髪色が違うが」
「さあね。どうだっていいが、店で暴れるのは遠慮いただきたいねえ」
「ああ。カタナを仕入れることは考えていたんだが…。やめとこう」
「そのほうが良いね。ジッピン酒もやめておいたほうが良いかな」
「…それは僕のために、仕入れて欲しいかな」
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