23 / 37
第2章:Drug & Monsters Party
3.新たな厄介ごと 1話
しおりを挟む
≪前回までのあらすじ≫
久しぶりの悪夢。
すっきりしない目覚めに黒焦げのトーストと大量の泡の奇襲。
いつもどおり慌ただしいBLITZに新たな依頼人が訪れた。
===============================================
静かな夜。
外ではしとしとと雨が降っている。
まだまだ暖かい季節なのだがここしばらくは雨や寒い日が続いている。
「今日は客が少なそうだ。フレイ、もう上がっていいぞ。最近は例の件で忙しいんだろ?」
「ありがとうマスター。そうなのよ、最近は本当に目が回るほど忙しくって。今日もアレ関連の仕事の依頼が嫌ってほど。仕事とはいえもううんざり。」
そんな日の「ストランド」の店内。
誰の選曲なのか、本日は民族音楽の様な独特の旋律と打楽器が印象深い曲が流されている。
静かに降り続ける雨音と民族楽器の情緒ある音色が合わさり、穏やかな雰囲気が広がっていた。
加えてマスターのセンスによるものか、エミリアによってレストランのようにきっちりと整えられた店内によるのか、はたまたフレイによるものと推測される一際華やかな雰囲気を醸し出している調度品によるものか、「ストランド」には落ち着きと華やかが調和し満ちている。
そこにそれらとは相反する、壁に乱雑に貼られた数々のチラシやポスター、荒くれ者たちの溜り場でもあるジャンクな雰囲気が融合し独特の雰囲気を醸し出している。
そんなストランドにブリッツの二人が現れたのは正午過ぎである。
「どうも、マスター!!お久しぶりです」
「とりあえずなんかキツイのくれ」
雑な挨拶と注文と共に現れるが否や、我が物顔でカウンター席に向かう二人の前に、ストランドの秩序の守り手が静かに立ちはだかった。
たった今の今までカウンターで料理の下ごしらえをしていたエミリアである。
「おかしいですね。店内の掃除はあらかた終わったと思ったのですが。こんなところにまだゴミが残っていましたか」
彼女はいつもの招かれざる客の顔を見るなり、これまたいつもの調子でそう言い放った。
「あの、エミリアさん。毎度言うけど俺らはお客様だって言ってるでしょうよ」
「捨てれば無くなるゴミの方が何度追い返してもやってくるあなたたちより何倍もマシです。人として扱って欲しいなら、せめて溜まりに溜まったツケを.....」
いつものとどめの一言を言い放とうとしたエミリアの目が大きく見開かれた。
普段無表情気味のエミリアがこういった表情をすることは非常に珍しい。
その驚きの正体は、眼前に突き出されたカイルの手に握られている分厚い札束であった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・偽物じゃないですよね?」
「そんなわけないじゃない。俺がエミリアに嘘ついたことある?」
「ええ、それなりに」
そういわれると返す言葉がない。
そして、背後からのリュウガの視線が痛い
「と、とにかく、これでツケの分足りるよね?」
エミリアは、俄かには信じられないと物語るジトっとした視線をカイルに向けながら、すぐさま札束のチェックをはじめた。
「・・・確かに、それではお客様、こちらのお席へどうぞ」
エミリアチェックをクリアしたBLITZの二人組はいつものカウンター席へと腰を下ろし、マスターと話を始めた。
「おいおい、たまげたなぁこりゃ!!お前ら一体どんな悪事を働いたんだ?」
マスターの目は薄い色のついた眼鏡に隠されており読み取りにくいが、その口ぶりとニヤッと歪められた口元から察するに大体の事情は既に耳に入っているのだろう。
さまざまな人物が出入りするここストランドのマスターの情報網は信じられないほどに広いのだ。
「悪事だなんて人聞きが悪いよ、マスター。俺たちはただ悪質なカジノに騙された人達から依頼を受けてお金を取り戻す手伝いをしただけだって」
「ハハハッ、大体の話は聞いてるさ、最近イカサマで急拡大したカジノが大金巻き上げられて痛い目見たってな」
「まぁね。俺の得意分野は本来戦闘よりもこっちだから」
カイルは飄々とした仕草で得意げに自分の頭を指差した。
しかし、カウンターの奥で料理の下ごしらえを再開したエミリアが鋭い視線を自分たちに注いでいることに気づき「アハハ………」と苦笑交じりに手を下ろして視線を逸らした。
先ほどからエミリアの手により、まな板の上で細かく切り刻まれている肉がそう遠くない自分の未来の姿のような気がして、なるべく視界に入れたくはない。
「やっぱり、お前は昔みたくに何かに縛られてるよりも今みたいに自由にやってる方が性にあってるんだろうな。そんなことより景気いいんだろ?たまにはパァッと飲んでいけよ!」
そう言ってカイルの前にレモンスライスの添えられたコーラ、リュウガの前にはよく冷えたジンのショットとツマミのミックスナッツが置かれた。
「ありがとう。でもさ、実は依頼人達に騙されたっていう分のお金を返却して、それから異様に高い仕事の斡旋仲介料を支払って、サクラに今までの借金返済用の資金と生活費を渡して、最後にここのツケを支払ってもうほとんどすっからかんなんだよね」
「なるほどな。しかし、お前らその金持ち逃げすればすぐに夢かなったんじゃねぇのか?」
「まぁね、そうかもしれないんだけど、昔何でも屋始めるときにある人に言われた
『何事もきっちり最後までやり通してこそ本物だ』って言葉が頭から離れなくてさ。正直に全部返しちゃった」
既に3杯目のジンを飲み干しているリュウガの横でカイルはストローでコーラに浮かぶ氷をつつきながらしみじみと呟いた。
「これじゃあセントラルに店を出せるのは一体いつに・・・」
「なんだか失礼な話が聞こえた気がしたけれど?『異常に高い仲介料』とは聞き捨てならないわねぇ」
突如、マスターとカイルの会話を後ろから現れたフレイの甘い声が遮った。
今日も相変わらず胸元の大きく開いた派手なドレスを着ている。
「私はこれでも良心的な価格で依頼を提供しているのよ。案件を探して、精査して、条件交渉をして、普通では紹介できないような高報酬な依頼をセットするのは楽じゃないし。その分それなりにリスクはあるし、仲介料も高くなるわ」
「えっと、フレイさん。さっき言ってたことと矛盾してません?」
「そう?いいじゃない、そんな細かいこと」
「それよりも、ねぇ。実はまたアナタたちにピッタリないい案件があるんだけど。・・・どう?」
フレイがカイルの右肩にしなだれかかり耳元で甘ったるく囁く。
同時に柔らかな感触と甘い香りがカイルを包み込む。
「へぇ?それってどんな・・・・」
「その必要はない」
今までずっと静かに酒を飲んでいたリュウガが、6杯目を目前にして静かに言った。
「もう別口から割のいい依頼を受けているだろうが。変な仲介を挟んでねえからいつもみたいにピンハネされることもないしな。わかったら黙ってコーラ飲んでろ」
「えぇ~!!信じられないわ!!私の仲介も無しにマイナーでいつもセコイことばっかりしてるBLITZにそんな依頼がいくなんて。それ相当危ない話なんじゃないの!?」
「うーん。まぁ、確かにフレイさんの言うことも一理あるかな」
そう言うとカイルは今朝の出来事を話し始めた。
===============================================
~登場人物紹介~
・カイル・ブルーフォード:「なんでも屋 BLITZ」を営む。セントラルに出店することが当面の目標。
・リュウガ・ナギリ(百鬼 龍牙):「 BLITZ」のメンバー。フレイの持ってくる案件を警戒している。
・マスター:「ストランド」の主。本名は不明。いつもかけている薄い色のついた眼鏡はこだわりの逸品らしい。
・フレイ:「ストランド」の経理関係と比較的安全~怪しい依頼までを扱う仲介業を営む。香水集めが趣味。
・エミリア:「ストランド」の給仕と掃除を担当。肉も魚も完ぺきに捌ける。
久しぶりの悪夢。
すっきりしない目覚めに黒焦げのトーストと大量の泡の奇襲。
いつもどおり慌ただしいBLITZに新たな依頼人が訪れた。
===============================================
静かな夜。
外ではしとしとと雨が降っている。
まだまだ暖かい季節なのだがここしばらくは雨や寒い日が続いている。
「今日は客が少なそうだ。フレイ、もう上がっていいぞ。最近は例の件で忙しいんだろ?」
「ありがとうマスター。そうなのよ、最近は本当に目が回るほど忙しくって。今日もアレ関連の仕事の依頼が嫌ってほど。仕事とはいえもううんざり。」
そんな日の「ストランド」の店内。
誰の選曲なのか、本日は民族音楽の様な独特の旋律と打楽器が印象深い曲が流されている。
静かに降り続ける雨音と民族楽器の情緒ある音色が合わさり、穏やかな雰囲気が広がっていた。
加えてマスターのセンスによるものか、エミリアによってレストランのようにきっちりと整えられた店内によるのか、はたまたフレイによるものと推測される一際華やかな雰囲気を醸し出している調度品によるものか、「ストランド」には落ち着きと華やかが調和し満ちている。
そこにそれらとは相反する、壁に乱雑に貼られた数々のチラシやポスター、荒くれ者たちの溜り場でもあるジャンクな雰囲気が融合し独特の雰囲気を醸し出している。
そんなストランドにブリッツの二人が現れたのは正午過ぎである。
「どうも、マスター!!お久しぶりです」
「とりあえずなんかキツイのくれ」
雑な挨拶と注文と共に現れるが否や、我が物顔でカウンター席に向かう二人の前に、ストランドの秩序の守り手が静かに立ちはだかった。
たった今の今までカウンターで料理の下ごしらえをしていたエミリアである。
「おかしいですね。店内の掃除はあらかた終わったと思ったのですが。こんなところにまだゴミが残っていましたか」
彼女はいつもの招かれざる客の顔を見るなり、これまたいつもの調子でそう言い放った。
「あの、エミリアさん。毎度言うけど俺らはお客様だって言ってるでしょうよ」
「捨てれば無くなるゴミの方が何度追い返してもやってくるあなたたちより何倍もマシです。人として扱って欲しいなら、せめて溜まりに溜まったツケを.....」
いつものとどめの一言を言い放とうとしたエミリアの目が大きく見開かれた。
普段無表情気味のエミリアがこういった表情をすることは非常に珍しい。
その驚きの正体は、眼前に突き出されたカイルの手に握られている分厚い札束であった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・偽物じゃないですよね?」
「そんなわけないじゃない。俺がエミリアに嘘ついたことある?」
「ええ、それなりに」
そういわれると返す言葉がない。
そして、背後からのリュウガの視線が痛い
「と、とにかく、これでツケの分足りるよね?」
エミリアは、俄かには信じられないと物語るジトっとした視線をカイルに向けながら、すぐさま札束のチェックをはじめた。
「・・・確かに、それではお客様、こちらのお席へどうぞ」
エミリアチェックをクリアしたBLITZの二人組はいつものカウンター席へと腰を下ろし、マスターと話を始めた。
「おいおい、たまげたなぁこりゃ!!お前ら一体どんな悪事を働いたんだ?」
マスターの目は薄い色のついた眼鏡に隠されており読み取りにくいが、その口ぶりとニヤッと歪められた口元から察するに大体の事情は既に耳に入っているのだろう。
さまざまな人物が出入りするここストランドのマスターの情報網は信じられないほどに広いのだ。
「悪事だなんて人聞きが悪いよ、マスター。俺たちはただ悪質なカジノに騙された人達から依頼を受けてお金を取り戻す手伝いをしただけだって」
「ハハハッ、大体の話は聞いてるさ、最近イカサマで急拡大したカジノが大金巻き上げられて痛い目見たってな」
「まぁね。俺の得意分野は本来戦闘よりもこっちだから」
カイルは飄々とした仕草で得意げに自分の頭を指差した。
しかし、カウンターの奥で料理の下ごしらえを再開したエミリアが鋭い視線を自分たちに注いでいることに気づき「アハハ………」と苦笑交じりに手を下ろして視線を逸らした。
先ほどからエミリアの手により、まな板の上で細かく切り刻まれている肉がそう遠くない自分の未来の姿のような気がして、なるべく視界に入れたくはない。
「やっぱり、お前は昔みたくに何かに縛られてるよりも今みたいに自由にやってる方が性にあってるんだろうな。そんなことより景気いいんだろ?たまにはパァッと飲んでいけよ!」
そう言ってカイルの前にレモンスライスの添えられたコーラ、リュウガの前にはよく冷えたジンのショットとツマミのミックスナッツが置かれた。
「ありがとう。でもさ、実は依頼人達に騙されたっていう分のお金を返却して、それから異様に高い仕事の斡旋仲介料を支払って、サクラに今までの借金返済用の資金と生活費を渡して、最後にここのツケを支払ってもうほとんどすっからかんなんだよね」
「なるほどな。しかし、お前らその金持ち逃げすればすぐに夢かなったんじゃねぇのか?」
「まぁね、そうかもしれないんだけど、昔何でも屋始めるときにある人に言われた
『何事もきっちり最後までやり通してこそ本物だ』って言葉が頭から離れなくてさ。正直に全部返しちゃった」
既に3杯目のジンを飲み干しているリュウガの横でカイルはストローでコーラに浮かぶ氷をつつきながらしみじみと呟いた。
「これじゃあセントラルに店を出せるのは一体いつに・・・」
「なんだか失礼な話が聞こえた気がしたけれど?『異常に高い仲介料』とは聞き捨てならないわねぇ」
突如、マスターとカイルの会話を後ろから現れたフレイの甘い声が遮った。
今日も相変わらず胸元の大きく開いた派手なドレスを着ている。
「私はこれでも良心的な価格で依頼を提供しているのよ。案件を探して、精査して、条件交渉をして、普通では紹介できないような高報酬な依頼をセットするのは楽じゃないし。その分それなりにリスクはあるし、仲介料も高くなるわ」
「えっと、フレイさん。さっき言ってたことと矛盾してません?」
「そう?いいじゃない、そんな細かいこと」
「それよりも、ねぇ。実はまたアナタたちにピッタリないい案件があるんだけど。・・・どう?」
フレイがカイルの右肩にしなだれかかり耳元で甘ったるく囁く。
同時に柔らかな感触と甘い香りがカイルを包み込む。
「へぇ?それってどんな・・・・」
「その必要はない」
今までずっと静かに酒を飲んでいたリュウガが、6杯目を目前にして静かに言った。
「もう別口から割のいい依頼を受けているだろうが。変な仲介を挟んでねえからいつもみたいにピンハネされることもないしな。わかったら黙ってコーラ飲んでろ」
「えぇ~!!信じられないわ!!私の仲介も無しにマイナーでいつもセコイことばっかりしてるBLITZにそんな依頼がいくなんて。それ相当危ない話なんじゃないの!?」
「うーん。まぁ、確かにフレイさんの言うことも一理あるかな」
そう言うとカイルは今朝の出来事を話し始めた。
===============================================
~登場人物紹介~
・カイル・ブルーフォード:「なんでも屋 BLITZ」を営む。セントラルに出店することが当面の目標。
・リュウガ・ナギリ(百鬼 龍牙):「 BLITZ」のメンバー。フレイの持ってくる案件を警戒している。
・マスター:「ストランド」の主。本名は不明。いつもかけている薄い色のついた眼鏡はこだわりの逸品らしい。
・フレイ:「ストランド」の経理関係と比較的安全~怪しい依頼までを扱う仲介業を営む。香水集めが趣味。
・エミリア:「ストランド」の給仕と掃除を担当。肉も魚も完ぺきに捌ける。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」
「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」
私は思わずそう言った。
だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。
***
私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。
お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。
だから父からも煙たがられているのは自覚があった。
しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。
「必ず仕返ししてやろう」って。
そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる