俺の犬

雫@不定期更新

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歩人と輪廻2

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「輪廻…本当に触るつもりなのか?」
「ああ、もちろん。お前のだから平気」
「な、何言ってんだよ…」
「何照れてんだよ。別に深い意味はないし」
「そ、そうかよ…」
少ししゅんっとした姿を見せると
「ああ、わかったからそんな面すんなよ」
「何がわかったんだよ」
真顔で見つめると
「ぷ、はははっ」
「何笑ってんだ!」
「いーや?お前の顔がおかしくってさ」
ははははっとまた笑いだす。それにつられて歩人も笑いだす。
「あー、久しぶりに笑った気がする」
確かに最近輪廻の笑顔を見ていない。
「なぁ、輪廻」
「何だよ真面目な顔して」
「言いたいことがあるんだ」
「俺、お前のことがす…」
「あれ?何してんだ、お前ら」
「「え?」」
柵から俺達を覗いていたのは…同じクラスメートの坂脇だった…。見られた…。俺の裸…。その瞬間
「こっち見てんじゃねえよ」
輪廻が前に出て俺を隠すように背中に隠す。
「いや、声が聞こえてな?可愛い女の喘ぎ声だと思ったら、お前らだったのか」
かしゃりと音がして写真を撮られる。
「お前ら学校で最近話題になってたんだぞ?blだったらあの二人よね、ってな」
まさか本当だったとはな。
「じゃ、俺はおさらばするわ」
じゃーなー、と言っていなくなる坂脇。俺は裸を他人に見られたショックからか
「歩人?なぁ歩人!しっかりしろ!」
倒れこんでしまった。
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