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Mission4 ライースガチャをなんとかしろ!
126.叔父と甥
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ライース兄様は怯えるあたしをかばうように前進すると、カシューおじ様に冷たい微笑を向ける。
小さな妹を守ろうとするお兄ちゃん、というような構図だ。
「カシュー叔父上、本日はどういったご用事で? お祖母様のお見舞いでしょうか? カシュー叔父上は領主の仕事でお忙しくないのですか?」
収穫シーズンだし、お父様が早めに領地に到着するということだから、領主代理のカシューおじ様はその準備で忙しいはずだ。
危篤状態を脱したお祖母様を見舞う時間はないだろうし、あたしに説教をするためにわざわざここに出向いたわけではないだろう。
「忙しいに決まっている」
カシューおじ様が笑った。
天使とは真逆ともいうべき、不吉な笑みだ。
はっきりいうけど、怒っているよりも怖い。
その笑顔をみたライース兄様がぶるりと震え、一歩、二歩と後退していく。
「なので、ライース様にも仕事を手伝ってもらおうと思いましてね」
というと、カシューおじ様はライース兄様の手をむずっとつかんだ。
おおう……この構図は!
腐女子の神様ありがとうございます!
眼福です。
「ええ? これ以上は……」
「散歩を楽しみ、フレーシア様の乗馬を教える余裕があるのですから、時間はありますよね?」
「い、いや。これ以上のことは、知識がないと難しいだろう」
「ですから、私がここに出向き、手取り足取り、領政のなんたるかを教えて差し上げようと参りました」
「え? えええっ?」
ライース兄様の顔が嫌そうにゆがむ。
「本日よりしばらくの間、ここの書斎が領政の場所となります」
「い、嫌だ! これ以上はできない! やりたくない! 無理だ!」
「そのようなことはないでしょう」
うん、そうだよ。ライース兄様、すごく余裕でお仕事を片付けてましたよね。余力がいっぱいありますよね。鼻歌が聞こえてましたよ。嘘はいけませんよ。
「これ以上、仕事が増えたら、レーシアとの時間がなくなるじゃないか! 嫌だ! 今のままで十分だ!」
「アドルミデーラ家の長子がなんと弱気な発言を。私が責任をもって、ライース様をものすごくできる領主にしてさしあげます。ご安心ください」
「だ、だから、それが嫌なんだ――っ!」
ついに悲鳴をあげたライース兄様だが、カシューおじ様は気にするそぶりもなく執務室の方へと引っ張っていく。
つよい!
いろいろな意味で、カシューおじ様はつよい男だった。
抵抗も虚しく、悲壮な表情で引きずられるライース兄様。
売られていく子牛のような目であたしを見ている。
その後に続くように、木箱を抱えたミーツと護衛のマートが続いた。
そして、ライース兄様に手を握られているあたしもまたその集団と一緒に、階段の方へと移動していく。
逃げのカルティが、なんと逃げずにひょこひょこついてきているよ!
逃げるとやばいと瞬時に判断したようだ!
なんたる八歳児!
「領主は……アドルミデーラ家の家督は、マイースが継げばいいじゃないか! これ以上、領政にはかかわりたくない!」
「ライース様。子どものように駄々をこねてどうするのですか。そんなみっともないお姿を妹にさらしてどうするおつもりですか? ほら、フレーシア様も笑っていらっしゃいますよ」
「え?」
すがりつくようなライース兄様の表情に思わずきゅんとくる。
(いや、カシューおじ様! あたしに話をふってこないでぇっ!)
「フレーシア様、今のライース様をどう思われますか?」
凄みのある幹本慎二ボイスが、追い打ちをかけるかのように、あたしに意見を求めてくる。
いや、六歳幼女になにを押しつけてきているんですかぁっ!
とはいえ、ここは、やはり空気を読んだ方がいいだろう。
「イヤイヤするライース兄様はカッコ悪いです……」
「そんな……」
子牛だったライース兄様の顔が……まるで、主人に捨てられた犬のような表情になる。
ごめんなさいライース兄様!
イヤイヤは子どもだけの特権だからね。
その……カシューおじ様の見事な青筋に恐れたわけじゃないから。
カシューおじ様がとても嬉しそうに微笑む。
こんなに禍々しい微笑みがあるとは……アルティメットはやはりアルティメットだ。
格が違う。
「さあ、お仕事の時間ですよ」
いやああああ――――っ!
ここでいきなり、不意打ちのナマ「さあ、お仕事の時間ですよ」なの!
きやああああ――――っ!
死ぬ!
死ぬ!
一回死んだけど、もう一回死ねる!
幹本慎二の予想外のセリフに、あたしの心拍数は限界を突破し、パタリと倒れてしまった。
小さな妹を守ろうとするお兄ちゃん、というような構図だ。
「カシュー叔父上、本日はどういったご用事で? お祖母様のお見舞いでしょうか? カシュー叔父上は領主の仕事でお忙しくないのですか?」
収穫シーズンだし、お父様が早めに領地に到着するということだから、領主代理のカシューおじ様はその準備で忙しいはずだ。
危篤状態を脱したお祖母様を見舞う時間はないだろうし、あたしに説教をするためにわざわざここに出向いたわけではないだろう。
「忙しいに決まっている」
カシューおじ様が笑った。
天使とは真逆ともいうべき、不吉な笑みだ。
はっきりいうけど、怒っているよりも怖い。
その笑顔をみたライース兄様がぶるりと震え、一歩、二歩と後退していく。
「なので、ライース様にも仕事を手伝ってもらおうと思いましてね」
というと、カシューおじ様はライース兄様の手をむずっとつかんだ。
おおう……この構図は!
腐女子の神様ありがとうございます!
眼福です。
「ええ? これ以上は……」
「散歩を楽しみ、フレーシア様の乗馬を教える余裕があるのですから、時間はありますよね?」
「い、いや。これ以上のことは、知識がないと難しいだろう」
「ですから、私がここに出向き、手取り足取り、領政のなんたるかを教えて差し上げようと参りました」
「え? えええっ?」
ライース兄様の顔が嫌そうにゆがむ。
「本日よりしばらくの間、ここの書斎が領政の場所となります」
「い、嫌だ! これ以上はできない! やりたくない! 無理だ!」
「そのようなことはないでしょう」
うん、そうだよ。ライース兄様、すごく余裕でお仕事を片付けてましたよね。余力がいっぱいありますよね。鼻歌が聞こえてましたよ。嘘はいけませんよ。
「これ以上、仕事が増えたら、レーシアとの時間がなくなるじゃないか! 嫌だ! 今のままで十分だ!」
「アドルミデーラ家の長子がなんと弱気な発言を。私が責任をもって、ライース様をものすごくできる領主にしてさしあげます。ご安心ください」
「だ、だから、それが嫌なんだ――っ!」
ついに悲鳴をあげたライース兄様だが、カシューおじ様は気にするそぶりもなく執務室の方へと引っ張っていく。
つよい!
いろいろな意味で、カシューおじ様はつよい男だった。
抵抗も虚しく、悲壮な表情で引きずられるライース兄様。
売られていく子牛のような目であたしを見ている。
その後に続くように、木箱を抱えたミーツと護衛のマートが続いた。
そして、ライース兄様に手を握られているあたしもまたその集団と一緒に、階段の方へと移動していく。
逃げのカルティが、なんと逃げずにひょこひょこついてきているよ!
逃げるとやばいと瞬時に判断したようだ!
なんたる八歳児!
「領主は……アドルミデーラ家の家督は、マイースが継げばいいじゃないか! これ以上、領政にはかかわりたくない!」
「ライース様。子どものように駄々をこねてどうするのですか。そんなみっともないお姿を妹にさらしてどうするおつもりですか? ほら、フレーシア様も笑っていらっしゃいますよ」
「え?」
すがりつくようなライース兄様の表情に思わずきゅんとくる。
(いや、カシューおじ様! あたしに話をふってこないでぇっ!)
「フレーシア様、今のライース様をどう思われますか?」
凄みのある幹本慎二ボイスが、追い打ちをかけるかのように、あたしに意見を求めてくる。
いや、六歳幼女になにを押しつけてきているんですかぁっ!
とはいえ、ここは、やはり空気を読んだ方がいいだろう。
「イヤイヤするライース兄様はカッコ悪いです……」
「そんな……」
子牛だったライース兄様の顔が……まるで、主人に捨てられた犬のような表情になる。
ごめんなさいライース兄様!
イヤイヤは子どもだけの特権だからね。
その……カシューおじ様の見事な青筋に恐れたわけじゃないから。
カシューおじ様がとても嬉しそうに微笑む。
こんなに禍々しい微笑みがあるとは……アルティメットはやはりアルティメットだ。
格が違う。
「さあ、お仕事の時間ですよ」
いやああああ――――っ!
ここでいきなり、不意打ちのナマ「さあ、お仕事の時間ですよ」なの!
きやああああ――――っ!
死ぬ!
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一回死んだけど、もう一回死ねる!
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