迫真空手部とYJの物語

第1章

帰り道

迫真空手部のみんなで探索を約束した後。
YJは1人寂しく都会の街を歩いていた。
「『野獣みたいな行動』っか…」
おとついのことを思い出す。
中には出さない約束をしたのに、自分が童貞だったせいか思わず出してしまったことだ。
あの女の子は、こんな男に処女を渡してしまって、素直にかわいそうだ。

「謝ろう」
YJは素直にそう思った。
彼女が、妊娠してしまったら、自分も相手も洒落にならない。
帰り道を変更して、あの女の子がいるマンションへ向かう。
M(そうか、やっぱりYJは何かやっていたのか)
先輩はそれをこっそりと、しっかりと見ていた。

ピンポーン……
不協和音のようなインターホン音がなり響く。
「はぁい」
そして、遠くからあの女性の声が。
「どちら様でs…何？」
Y「いや、そのぉ、謝らせてほしい」
「っはぁ？何よ今更。帰って」
Y「センセンシャル！(すいませんでした！)」
「……何よ今更」
Y「……」
「っふ、ふふ」
Y「え？」
「はははははっはははは」
なぜか女は笑う。
あざ笑うのではなく、腹の底から笑っているようだ。
「いいわよ！昨日生理きたし！きっと大丈夫よ！」
Y「そ、そんな…0になったわけじゃないし…」
「いいのいいの！もし妊娠したら、アンタがお父さんだし！」
Y「い、いやそ「私にも責任があるから、お互いがんばろ！アンタ別に中学の時から一緒だったけど、嫌いじゃないし」
Y「……」
「さ、帰った帰った」
Y「何かあったら連絡して、どうぞ」
「うん」

ガシャン！
女はドアを閉めて、
「はぁ、ちょっとやりすぎたかな…。まさか反省して謝りに来るなんて……。でも、アイツ粋スギィ！よね」
と独り言。
そしてYJは、階段を下りながら
Y「悔い改めて、もう繰り返してはいけないゾ、俺(戒め)」
と独り言。

M(アイツら、うまくいくかもなぁ。いいゾォこれ)
それも先輩はしっかりと見ていた。







なんか頭おかしくなりそう続く